< 承前 >
拝殿左に目指す歌碑がありました。
八雲立つ 出雲八重垣 妻
籠
に 八重垣作る 其の八重垣を
(古事記)
八岐大蛇を退治した後、スサノヲはクシナダ姫と結婚するための宮殿を作るべき地を探す。須賀(現在の雲南市大東町須賀)の地までやって来て「吾この地に来て、気分がすがすがしくなった」として、ここに宮を作ることに決める。宮作りを始めると雲が立ちのぼったので、スサノヲが詠んだというのが、この歌である。
<参考> 八重垣神社・Wikipedia
八重垣神社から、山代郷正倉跡まで引き返し、その前の交差点で右折、国道432号線に入り南へと下る。800m程で三叉路に「出雲国庁跡」という案内表示板があり、そこで左折、東に向かう。真っ直ぐの道。農道でしょうな。左手に先程山裾を走り抜けた茶臼山が見える。
農道に入って東へ1.2km程で国庁跡に到着である。
国庁跡から意宇川に出て、川沿いを下流へと走る。
川沿いの道は銀輪には常に快適。国道9号線に出て意宇川を渡ると阿太加夜神社である。その境内の裏手に万葉歌碑がある。
門部王の歌である。
出雲守
門部王
、 京
を思ふ歌一首
飫宇
の海の 河原の千鳥
汝
が鳴けば
わが佐保河の
思
ほゆらくに
(万葉集巻3-371)
門部王
の恋の歌一首
飫宇
の海の 潮干の潟の
片思
に 思ひや行かむ 道の 長道
を
(万葉集巻4-536)
右は、門部王、出雲守に
任
けらえし時、部内の
娘子
を
娶
れり。
いまだ
幾時
ならずして、既に往来を絶ちき。月を
累
ねし後、
更
愛
しむ心を起し、よりてこの歌を作りて
娘子
に贈り致しき。
意宇川の堤は長い桜並木となっているので、季節には花見も楽しめよう。「万葉青年会植樹記念碑」なるものが堤の一角に建っていたことと門部王歌碑や面足山万葉公園の存在とは無関係ではなさそうですな。
(阿太加夜神社)
<参考>松江観光公式サイト・ 阿太加夜神社
字数制限のようです。本日はここまで。
次は黄泉比良坂に向かいます。( つづく
)
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