本日は偐万葉・ウーテイス篇です(シリーズ第187弾)。
ウーテイスさんは偐万葉、初登場です。
例によって、ここでは万葉風に「ウテ麻呂」とお呼びすることとします。
ウーテイスさんは日本人ですがタイ国に移住されています。
今年の3月8日に当ブログをお気に入りにご登録下さり、そのお礼に小生もご訪問し、ブログ上の交流が始まりました。
とても読書家で博識。ご関心の領域は死後の世界にも及んで居り、1965歳までも長生きしてしまって、未だ死ねないでいるヤカモチなどは、死んだら「ジ・エンド」「無」と申し上げて、お叱りを受けて居りますが、それはそれとして、楽しくお付き合い下さって居ります。
<参考>ウーテイスさんのブログは コチラ
からどうぞ。
偐家持がウテ麻呂に贈りて詠める歌16首
並びにウテ麻呂が返せる歌3首
あらたしき ひととひ来れば うれしみと
わぎへの梅に 月はも照れる
(注) わぎへ=わが家
(本歌) しきしまの やまとごころを ひととはば
あさひににほふ やまざくらばな
(本居宣長)
チシャなるは レタスにありや グシャわれは
知らずありけり
喰
ひてあれど
(チシャ)
塵泥
の 数もなき身に 数のニム 身には添はぬが
理
ならむ
(注)二ム=インド発祥のゲーム。
石コロなどを任意の数で三つの山を作り交互に好きな数
だけ何れか一つの山から取り合い、相手に最後の1個を
取らせるようにすれば、勝ちとするゲーム。
あの世ありと 目にはさやかに 見えねども
たたみてあれば それと知るべし
(本歌) 秋きぬと 目にはさやかに 見えねども
風の音にぞ おどろかれぬる
(
藤原敏行 古今集169)
たたまれて あれるあの世を 見えぬとて
なきとは
烏滸
と 背子言ふらむか
(注)
烏滸=おろか、バカ。
ウテ麻呂が返せる歌3首
飽ききぬと 目には
清
かに みえねども
時の
流
に あきれ果てぬる
人の世に 飽きてはいても 時期来ねば
日暮れ惜しみて 啼くはヒグラシ
たたみかけ 不遜な行為 許す君 伏して恥じ入る 一輪の
木瓜
夜半に吹く 嵐あらむと 若草の ホールのたこ焼 かねて備へし
(本歌) 明日ありと 思ふ心の あだ桜
夜半に嵐の 吹かぬものかは (親鸞)
ウテ麻呂が贈り来れる小泉八雲・
KWAIDANの
「十六桜」
の句に偐家持が付けたる脇句1句
うそのよな 十六桜 咲きにけり
隠
れる
魂
の あくがれ出づや (偐家持)
うつろはぬ ものはなかりき うつろはず
つねにしあるは うつろひなりき
(うつろひ麻呂)
今日もまた よき日なるらむ 紫の けむりの先に 秋の日だまり
リリパット 大小前後の いさかひを
愚かと知るや 横より割れる (ガリ麻呂)
(注) リリパット=リリパット国。ガリバー旅行記に登場する小人国。
卵の割り方をめぐって隣国ブレフスキュ国と対立し
ている。
月々に ツケする月は 多けれど
ツケせぬ月の この月のツケ (師走の月麻呂)
(本歌) 月々に 月見る月は おほけれど
月見る月は この月の月 (作者不詳)
銀輪は 己が力で 漕ぐものぞ
電動アシスト 伝道邪道 (銀輪家持)
(注) 伝道邪道=「電動じゃぞ」という駄洒落も兼ねている。
茶葉もとめ われは来にけり 国境の
北の果てなる メサイの町に
(注) メサイ=タイ北部、ミャンマーとの国境の町
国境の ゲート
開
くらし 六時半 人も車も ざわめき立てば
山と積む 野菜はいづく 持ち行くや 小型トラック 国境越えぬ
ミャンマーの 人にしあらむ 今日もかも
小さき川の 橋渡り来る
家づとを 買はむとすかや 群れなすは
レッドチャイナの 人にあるらし
(注) 家づと=家へのお土産。
(脚注) 掲載の写真はウーテイスさんのブログからの転載です。
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