< 承前 >
厳島神社は昨年の大河ドラマ「平清盛」放映中はきっと多くの観光客が訪れたのであろうが、そういうブームの時を外して訪れるというのが、「花は盛りを、月は隈なきをのみ・・」のヤカモチ流なのである。
それでも、日本三景、ユネスコ世界遺産とあって、修学旅行か遠足かは存じ上げぬが小中学生や高校生の団体、その他一般の団体旅行の人々など、観光客の人波は絶えぬようである。外国人の姿も多い。
<参考> 厳島神社
・Wikipedia 厳島神社ホームページ
日本三景の松島、天の橋立は小倉百人一首に登場するが、宮島は登場しない。で、ヤカモチが1首したため候。
神いつく 島の
潮干
に みせんとや
鳥居の袖も もみぢ濡れつつ (偐家持)
(注)神いつく島=「神を 斎
く島」又は「神が居着く島」と「厳島」を掛ける。
みせんとや=「見せんとや」と「弥山とや」とを掛ける。
(本歌) 見せばやな
雄島
のあまの 袖だにも
ぬれにぞぬれし 色はかはらず
(殷富門院大輔 千載集884 小倉百人一首90)
(注)雄島=宮城県松島にある小島
厳島神社を出て表参道商店街へ。この通り、「清盛通り」とも言うそうな。商店街のお好み焼き屋さんで広島焼きの昼食。
昼食後は、宮島桟橋から北へ走る。今度は島の裏側(東岸)を走ってみようというもの。
直ぐに小さな祠。厳島神社の摂社・長濱神社である。
トレンクルというのは、上の写真の通りの小型軽量の折りたたみ自転車。MTBと違って変速ギアは付いていないので、スピードは出ない。
県道を外れて脇道を海側に入ると小さな漁港があった。
県道に戻る。坂を上って行くとトンネル。鹿がこちらを見ている。
宮島もこの辺まで来ると人影は殆どない。宮島桟橋から厳島神社に掛けての一角の賑いが嘘のような静けさである。
トンネルを越えると下り坂。
海岸に出ると、包ヶ浦桟橋という、今は使われていないのか、打ち捨てられた雰囲気のそれがあり、其処から少し先に行った浜辺で大きな竹を並べている男が3人。
針金を均等な長さに切断している年配の男性に質問すると、果たして予想通り、牡蠣の養殖用の筏を作っているのであった。
(包ヶ浦桟橋の先では牡蠣筏を作っている3人の男性が居ました。)
直ぐに包ヶ浦公園に到着。海水浴場、キャンプ場、貸別荘、テニスコートなどがある広い公園である。バス停がある。路線バスはここまでは走っているよう。帰途にこのバス停で出遭った一人歩きの男性は、小生もバスに乗るとでも思ったか「バスは15分待ちですよ。」と教えて下さいました。
宮島は毛利元就と陶晴賢とが戦った地。元就は宮島桟橋の向かいにある要害山に囮の城(宮尾城)を築き、晴賢の大軍を島におびき寄せ、これを奇襲して打ち破ったというのが厳島の戦いである。
この時に、元就が上陸したのがこの包ヶ浦の浜であったらしい。
ブロ友のふぁみり~キャンパーさんなら興味を示されそうなキャンプ場もありました。
公園を抜けると九十九折りの上り坂となる。喘ぎつつ上る。それでも無理な急坂は押して行く。
木立の間に包ヶ浦公園の景が美しい。
獅子岩展望台から眺めた小黒神島が見える。
小船が行く。
海が光る。
これは、宮島の鷹ノ巣に設置されたという砲台の跡であろうか。
ここから下りに入り、再び浜辺に出る。
道の右手は「池塘」と呼ぶのが似合いそうな池があり、左手はハマゴウの生い茂る砂浜である。
本日はここまで。続きは明日とします。( つづく )
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