偐万葉・ビッグジョン篇(その24)
本日は偐万葉・ビッグジョン篇(その24)です。
<参考>過去のビッグジョン篇は コチラ
ビッグジョン氏ブログは コチラ
偐家持が歩麻呂に贈りて詠める歌14首並びに 歩麻呂が返せる歌1首
道の辺に濡れて真白きドクダミの 花にもうれひかなしみあらむ
百千
咲き雨に濡れたるあぢさゐは 背子が 夢
にも昨夜は咲くや
雨降れば似合へる花やあぢさゐは 額田の園こそ咲きまさりけれ
三輪素麺流す長さもなきなれば 我が庭なにを流さうべしや(庭素麺)
柿の木の隼人瓜なら秋待つも よしと 兼相
嫌味重太郎(大坂秋の陣)
(注)兼相=薄田隼人正兼相。大坂夏の陣で討死した豊臣方武将、岩見重太郎と
同一人物とも言われる。
(柿の木に絡む隼人瓜)
そぞろ神のつきたるならし近江なる 己高山
にまたも行くわれ(偐歩人)
さみだれのときにあらねば居張瀧 苔にし偲ぶ水の音かな(偐修験者)
(本歌)五月だるる中にも清きいばり瀧 心の垢も落つる水垢離
山伏の影も絶えたる枯れ滝の 辛
き坂道汗こそたぎつ(朕ギス汗)
木之本の古きみ寺のあとふみて 来
しやこたかのみ山さやけし(偐歩人)
秋されば行きて見が欲し木の本の 鶏の足なるもみぢのみ寺
歩麻呂が返せる歌1首
嵐吹く
己高山
のもみじ葉は 鶏の足なるみ寺なりけり
(ウオーキング法師)
かなし児らが行きにし日より片男波 和歌の浦はもさぶしくありぬ
(紀憶良)
(注)かなし児ら=昭和15年3月和歌浦沖で遭難した旧制和歌山中学漕艇部の生徒
8名のこと。
(八魂歌碑)
(本歌)荒雄らが行きにし日より志賀の 海人
の
大浦
田沼
はさぶしくもあるか(山上憶良 万葉集巻 16-3863
)
波高く風もや吹くにさかしらに 行きにし児ろや沖に袖振る(紀憶良)
(本歌) 官
こそさしてもやらめさかしらに行きし荒雄ら波に袖振る(同 3864
)
沖つ鳥和中とふ船帰り来ば 浪早
の崎守早く告げこそ(紀憶良)
(注)和中=旧制和歌山中学
浪早の崎=雑賀崎の南側、和歌浦・片男波海岸から紀ノ川河口へと北上する
際に最初に通過する岬、浪早崎のこと。和中ボート部 8
名は片男波海岸か
ら紀ノ川に向かう途中で遭難した。
(本歌)沖つ鳥 鴨とふ船の帰り 来
ば 也良
の 崎 守
早く告げこそ(同 3866
)
(注)掲載写真はビッグジョン氏のブログからの転載です。
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