第148回智麻呂絵画展
本日は智麻呂絵画展であります。今回は出展作品6点と少ないのでありますが、諸般事情により開催の運びと相成りました。
<参考>他の智麻呂絵画展は下記から。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~
先ずは人参の絵。
と言っても、実際の人参を写生されたものではありません。引き出しに野菜の絵があしらわれた整理棚がありまして、それをモデルに絵にされたのでありました。
恒郎女さんのお姉様が先般お引越しをなさいました。その際に新居の方では使わないという家具がいくつか生じましたが、その一つがこの整理棚でありました。
智麻呂・恒郎女ご夫妻のお孫さんのナナちゃんがこの整理棚がとても気に入っていたこともあって、ナナちゃんに上げる、ということになったようです。そんなことで、ナナちゃんたちが引き取りに来るまで智麻呂邸にてその整理棚を一時預って居られました。
ナナちゃんだけでなく、智麻呂さんも引き出しに描かれた野菜の絵に心惹かれるものがおありになったのでしょう。早速にそれを絵にされました。
(人参)
絵柄がどうも日本のものという感じではないので、外国製の家具でしょうかね。
下は、その整理棚の写真です。絵は4つありましたが、2つまで描かれた処でナナちゃんたちが引き取りに来られたようで、赤蕪と玉蜀黍の絵はどうやら描けないままとなりました(笑)。
次のツユクサとヒガンバナとは、散歩の途上で見かけられたものの写生です。随分と涼しくなりましたから、智麻呂さんの朝の散歩も快適。せっせと花散歩をなさっているのでしょう(笑)。
ツユクサは、万葉では「つきくさ」。衣にこの花を摺り付けて摺り染めにしたようだが、色が付きやすい処から「付き草」と呼んだよう。このつきくさの染め色が「縹 (はなだ)
」であり、それは移ろいやすい。人の命のはかなさや恋の移ろいやすさなどにこの花が詠われる所以である。その落ちやすい色の特徴を活かして今でも友禅の下絵はこの草の花から採取した染料が利用される。
漢字では「月草」、「鴨頭草」などとも表記されるが、後者のそれは鴨の頭を連想させる花の形に由来するものであろう。トンボ草と呼ぶ地域もあるようだが、これも同じ発想の命名でしょうな。
月草に 衣は摺らむ 朝露に ぬれての後は 移ろひぬとも
(万葉集巻7-1351)
ヒガンバナも智麻呂さんのお好きな花。この時期の智麻呂絵画展の定番の花であります。
ヒガンバナは、万葉の「壱師の花」がそれだというのが有力説である。異説のイタドリ、ギシギシ、イチゴ、エゴノキなどは、この花のパッと咲き赤々と情熱的な「いちしろき」その様に、どうしても分が悪くなるという点は否めない。因みに「いちしろく」とは「著しい」で、よく目立つことである。
路の辺の 壱師の花の いちしろく 人皆知りぬ わが恋妻を
(万葉集巻11-2480)
Aは左右が蕾。Bは左右の蕾が花開いたものであるのでしょうか。こうなったらもう「人皆知りぬ」になるのは当たり前ですな(笑)。
これは、ヤカモチが中秋の名月の日に智麻呂邸を訪問した際に手土産としてお持ちした栗大福であります(多分)。渋いお茶をお淹れいたしましたので、お茶請けにお召し上がり下さいませ。本日もご来場賜り有難うございました。
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