フォト蔵への写真アップが出来なくなっていたので本日はブログ更新をお休みとする心算でしたが、今朝にはもう正常に復していました。
ということで、蕪村銀輪散歩の記事が長引いて、フォト蔵へのアップをしないままでいた、先日(20日)実施の倉橋池銀輪散歩の折の写真をフォト蔵に本日アップロードしました。しかし、その記事を始めると長くなるので、それは追って後日にするとして、本日は、その倉橋池畔で撮った蝶の写真のみ掲載してお茶を濁して置きます。
倉橋池というのは、奈良県桜井市にある。桜井駅から談山神社へと行く道の途中にある大きな溜池である。池の周囲を廻る遊歩道(約4km)があって散策には手頃である。自転車だと更にも簡単に回れてしまって少し物足りないが、トンボ池広場、野鳥の森広場などと名付けられた芝生広場が処々にあって、池の景観もなかなかによく、快適な散策を楽しめる。
倉橋池は、高山池、白川池、斑鳩池と並び奈良県の四大溜池とされているとのこと。
白川池は 北・山の辺の道銀輪散歩
で立ち寄っているが此処は今回初めてである。高山池と斑鳩池は知らない。何れ機会があれば、です。
桜井駅前で買って来たお弁当で、この池の畔の「トンボ池広場」で昼食としたのであるが、その折に飛来した蝶というのが今日の写真です。
トンボ池広場なのにトンボが居なくて蝶が来た、というのが面白くて写真に収めたのであるが、小生のそのような心を察してか、程なくトンボが一匹飛来しました。尤も、これは撮影に失敗しました。
(同上)
(注)フォト蔵へのアップは出来たものの、ブログへ貼ろうとすると「アップロー
ド処理」が完全には済んでいないようで、出来ない。結局、楽天写真館を利
用してのブログ貼り付けとなりました。
万葉集に蝶は出て来るのかと調べたら、蝶を詠った歌はありません。歌の題詞の中に登場するのみです。
一つは、万葉集巻5の天平2年正月13日の大伴旅人の館で催された梅花の宴の歌32首の題詞である。「 ・・庭には新しき蝶舞ひ、空には故つ雁帰る。・・
」とある。
もう一つは、巻17の、病に臥した大伴家持とそれを見舞う大伴池主との間に交わされた歌群の中の、大伴家持の天平19年2月29日の歌(下記)の題詞である。「 ・・紅桃灼灼として戯蝶囘りて舞ひ・・
」とある。
花鳥風月であって花蝶風月に非ずという訳で蝶はあくまで脇役であったのですな。蝶に言わせれば、鳥無き里の蝙蝠ならぬ、鳥無き里の蝶にもあらまし、でしょうか。
山峡
(かひ)
に 咲ける桜を ただひと目 君に見せてば 何をかおもはむ
(大伴家持 万葉集巻17-3967)
うぐひすの 来鳴く山吹 うたがたも 君が手触れず 花散らめやも
(同上巻17-3968)
一方、トンボの方や如何にと尋ぬれば、これもトンボそのものを直接に詠った歌はありません。トンボの古称は蜻蛉 (あきづ) 。雄略天皇が狩をしていた時にふくらはぎに虻がとまって刺すがそれをトンボが捕まえて飛び去る、で、それをよしとした天皇がその地を秋津 (あきづ) と名付ける。やがて秋津は「秋津嶋やまと」などと使われるようになり全国区の名称となりますが、万葉では、もう一つ「あきづ羽の袖」とか「蜻蛉領巾 (あきづひれ) 」というのが出て来る。これは女性の衣や領巾など薄い布をトンボの羽になぞらえた美しい表現である。
あきづ羽の 袖振る妹を 玉くしげ 奥に思ふを 見たまへ吾君
(湯原王 万葉集巻3-376)
つぎねふ 山城道を 他夫の・・蜻蛉領巾 負ひ並み持ちて・・
(万葉集巻13-3314)
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