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『歓喜の仔』 天童荒太を読みました。お父さんが、借金を抱えていなくなってしまった家族4人が助け合いながら暮らしていく様子が描かれています。お母さんは、アパートから飛び降りてしまい寝たきりになってしまったので子供たち三人で生活を続けていくために働きます。長男、誠、次男、正二、長女、香の三兄弟で長男を筆頭に、暴力団からの借金を返すために麻薬のパッケージを作ったりしながら働きます。しかし、終盤になってお父さんは実はいなくなったのではなく、そしてお母さんが壊れてしまったのはという重大な秘密が明かされて一気にストーリーが進みます。すごく辛いだろうと思う生活シーンが続く中、最後に一筋の光りが見えるラストでそれまで読んでいて読み進めるのがスムーズではなかった所が一気に読みきりたいと思い読み進めました。また、新作が出たら読んでみたい作家さんです。
2013年10月26日
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『等伯』 安部龍太朗を読みました。時代物は少し苦手なのですが、これは等伯(長谷川信春)の絵にかける思いと家族への思い、ライバル狩野永徳との争い、戦乱の世で絵師が翻弄される様など読みながらいろいろな話が交錯しつつ進んでいってとても興味深く読み進めることができました。そして、読み終わった後は今まで日本画にはあまり興味がなかったのですが、この時代の日本画をぜひ見て見たいと思うようになりました。等伯を中心に時代の真ん中にいた人たちの話も出てきて、信長・秀吉・石井三成・千利休などそういうところもおもしろかったです。読み応えのある本でした。
2013年07月14日
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『硝子のハンマー』 貴志裕介を読みました。密室で起きた殺人事件のミステリー小説で途中まで犯人は誰か?というのがなかなかわからない内容でした。中盤から犯人がなぜそのような犯行を企てることになったかというページに半分ほど割かれます。調べていた探偵の行動は果たしていいのか?という疑問は残りましたが防犯についても考えさせられる内容でした。トリックが細かく調べられて書いているなという内容の本でした。
2013年06月09日
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『拉致と決断』 蓮池薫を読みました。今までも何冊かこの方の著書を読みましたが、1番北朝鮮時代のことが書かれていると思いました。北での生活の様子が細かく書かれていて北朝鮮の市民の方の様子も分かります。まだ同じように拉致された方がいるということもあってか全てを明らかにしているわけではないのと思いますがきっと書ける所まで書いているのだろうなというのがわかります。本当に近くて遠い国、北朝鮮の人たちのこと国が少し分かる本です。
2013年05月12日
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『水のかたち』 宮本輝を読みました。著者あとがきでもありましたが、善人がただひたすら出てくる気持ちのいい本です。ただ、その中に1人怪しい美女がいて、その人がスパイスとなって全体が引き締まっていました。普通の主婦だけれども、古美術についての目が利く志乃子が主人公でその周りのご主人、家族、近所の人、友人(ジャズシンガー)とのつながりが書かれている話です。ある一軒のお店でもらったお茶碗が大変値のつく茶碗でそのことから、志乃子の周りが変わっていきます。話の間には、戦時中に朝鮮半島で起こったストーリーも入ったり、話が全く違う方行にいきつつも興味深く読める話でした。宮本輝さんの著書は初めて読みました。また読んでみようと思います。
2013年04月16日
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『七つの会議』 池井戸潤を読みました。お仕事小説です。話の発端は社内の納得のいかない人事への疑問が徐々にわかってくる内容です。ネタバレになってしまうのすが、トップ自らが関与し、しかもその責任を社内の部下に負わせることを想定してたてるリコール隠しのストーリーで会社って怖いというか、営業って本当に大変な世界だなと思いました。営業課長の坂戸がノルマを課せられ、それを達成するために不正を働いてしまいます。ノルマを達成できないと激しい叱責が待っていると思い、不正をし事が大きな事への発展してしまいます。後々坂戸自身がなぜ、不正を働いてまでそんな行為をしてしまったかというサブストーリーが語られます。同情に値する話ではありましたがしかし皆、表面では何事もないような顔をしていろいろ家庭の事情は持って働いているだろうからやはり不正に負けてしまうのは良くないなと思いました。この本を読んでいてストーリーがリアルにありそうな話題でちょっと怖くなりました。気分のよいお話ではありませんが、おもしろかったです。
2013年03月23日
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『ルーズヴェルトゲーム』 池井戸潤を読みました。社会人野球チームが会社の業績悪化に伴って廃部になるかどうかという問題、また企業の経営者がこの先どう生き残るかという経営判断を迫られるという2つの話が同時に進んでいて読み応えのある内容でした。野球に詳しくないのであまり、野球のシーンばかりだとつまらなくなってしまうのですがちょうどいいところで、会社の問題の話に戻り企業の合併問題、企業カルチャーの話などおもしろかったです。また、ただ、毎日会社にいくのが大変と思っても席があるというか、安定した職があるというのもこういう本を読むとありがたいことなのかなと思えます。普段はなかなか思えないですが。エンタメ要素も強いのでとっつきづらいところもなく読みやすい本でした。
2013年03月02日
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『凍える牙』 乃南アサを読みました。ベルトから発火し奇妙な死を遂げた男性の事件の真相を追う刑事の話、そして事件の真相と気になって一気に読んでしまった本です。乃南アサさんの本はおもしろいですね。警察署という男性社会での女性蔑視問題も描かれて女性の立場からもとても理解するポイントの多い本でした。今となってはそういう時代ではなくなってきている会社も多いと思いますが男社会の会社もまだまだあるだろうと思いながら読んでいました。事件の内容だけでなく、音道刑事と滝沢刑事の話、そして少しでしたが音道刑事の家族問題、そしてウルフドッグという頭の良い犬と飼い主との関係性など事件の真相だけではなく、人間関係もとても読み応えのある本でした。また、乃南アサさんの本を読みたいと思いました。
2013年02月24日
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『ふがいない僕は空を見た』 窪美澄を読みました。5つの作品がつながっている連作長編です。「女による女のためのR-18文学賞」で大賞を取った作品なので最初のミクマリなどは、性描写が激しいのですが、伝えたい事はそこではないと読み続けているわかります。特に私が心に残ったのは「セイタカアワダチソウの空」。福田君の生活環境に衝撃を受けましたがその中でも祖母に優しく、なんとかまっすぐ生きていこうとする福田君の姿がとても心に残りました。この本を読んで、自分の今いるところでもう少し頑張ろうと思った本でした。そしてとても引き込まれた心に残る本です。
2013年02月24日
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『桐島、部活やめるってよ』 浅井リョウを読みました。高校生・中学生の話で、登場人物が7人それぞれが少しづつ繋がりつつそれぞれの視点から見えた生活の風景が描かれています。クラスの中で目立つものと目立たないものという視点が主なのですが、今は若い頃にそういうことに早めに気づかされてしまうとういのは大変だなと思いました。その範囲内で動かないと空気の読めない人と思われてしまうだろうし、若い頃のほうがそういうものに対しての許せる範囲が狭そうなのでこういう時代が1番キツイだろうなと思って読んでいました。しかし、最後に光りが少しあって夢中になるものを見つけたものに対しての尊敬があって良かったなと思いました。オタク的な趣味は一見、キモイと思われがちですが何にしてもつきぬければ逆にかっこよくなったりもするわけで全てが中途半端よりもいいといっているような気がしました。若いものが主人公の話ですが楽しかったです。
2013年02月17日
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『舟を編む』 三浦しをんを読みました。本屋大賞を受賞した本です。映画化もあるようです。辞書を作る人々にスポットがあたったお仕事小説です。三浦しをんさんは、以前「神去(かむさり)なあなあ日常」で林業も扱っていたので、こういうテーマが上手だなと思いました。一般的ではない職業の人たちの苦労、情熱を読むことができて、とてもおもしろい内容でした。辞書編纂担当の方の仕事内容から言葉のもつ重要性みたいなものも改めて感じることが出来たし、ひとつのことに打ち込む人のパワーは何にも勝るなということを感じました。この本が本屋大賞を取ったのも納得の読みやすいし、いろんな人に薦められる一冊です。
2013年01月14日
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『ノエル』 道尾秀介を読みました。本は大体、日経新聞の広告欄、書評、本屋とかで借りるのを選ぶのですが、さて何でこの本選んだのだろう?という感じの印象でした。物語の中にもうひとつの絵本のストーリーがあり、その話が3話入った内容でした。最初の、「光の箱」は絵本と物語のお話をどちらも読みながら進めたのですが、他の2編は本編は読んでいたのですが、絵本部分はちょっと飛ばし読み気味でした。3篇が最後はつながるという構成でした。最初の「光の箱」は家庭環境が厳しい二人が子供の頃に出会って誤解があって別れてしまっていたけれども年月がたって和解することが出来るという話でよかったです。その子供の女性のほうが、本当に厳しい家庭内暴力(性)を受けていて本を読んでいるとそんな家庭のことがたまに出てきて、そういう問題は表にはなかなか出ないけれども、そういうつらい経験をした人も社会の中にはいるんだろうなということを思います。こういう話を読むと「永遠の仔」を思い出します。童話とのセットの本編はちょっと読みづらかったですが、全体的に本編のストーリーは興味深く読めました。
2013年01月12日
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『ツナグ』 辻村深月を読みました。初の辻村作品です。現実には起こらないようなストーリー展開です。死者との間をツナグものと繋がれるものとのエピソード。そして、ツナグ(使者)自身の話も入って、5人の話は全く違う話なのですが、ストーリーとしてツナグがずっといるのでひとつの作品としてまとまっていました。映画化もされているようで、親友の回を見てみたいと思いました。1日で読める、読みやすい本でした。
2013年01月07日
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『下町ロケット』 池井戸潤を読みました。ロケット事業に携わっていた元研究員が実家の家業を継いで町工場の社長として、社員の生活を守るという義務とロケットに使われる部品提供という夢になる仕事との狭間で迷いながら奮闘する姿が描かれた本です。町工場に降りかかってくる問題がリアルで、どう切り抜けるのかと読んでいておもしろかったです。また、社員ともめていた問題のひとつ、会社としての未来への投資が上手くいかないときは投資となるか、ただの借金になるかという難しさが上手く描かれていました。このお話では、社長の夢がみんなの夢となりうまくいったけれども、そういかない中小企業も多いんだろうなと思いながら読んでいました。ただ、新年一作目が夢のある話を読めて楽しかったです。今年もたくさん本を読みたいと思います。
2013年01月05日
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『悪の教典』 貴志佑介を読みました。かなり、ネタばれです。蓮見先生の悪っぷりが凄いとは思いました。感情がないというこんな人が近くにいたら本当に恐ろしいです。バトルロワイヤルみたいな感じと先に読んでいただんなに聞いていたので途中から、生徒狩りが始まったらここのことかと思いました。映像化もされているようで、どんな風になっているのか気になりますね。結末は、最後つかまってしまうけれども何とか助かろうとするところが凄いです。出てきてしまったら本当に通報した二人は最後ですね。しかし、このキャラクターならつかまらないで飄々と生きていくのかと思ったのでつかまってしまった瞬間はちょっと意外という気持ちもありました。(小説なので)上下巻の大作ですが、一度読み始めたら続きが気になりイッキ読みできる作品だと思います。
2012年12月30日
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『もうすぐ』 橋本紡を読みました。記者の由佳子がテーマ「出産」について追っているというストーリーと子供が欲しいという立場の女性の話が上手に合わさって進んでいく話です。現在の出産にまつわる問題、妊婦のたらいまわし産婦人科医の医療事故問題、不妊治療の大変さなど全て女性の問題に迫っていて読んでいてとても身近なテーマでした。また、産婦人科医の徳岡医師の言葉が胸に残りました。以下引用です。「僕は今、産婦人科で働いていますが、そこに駆け込んでくるのは30代後半の人ばかりです。不妊治療のためです。僕たちからすると、あまりにも遅すぎる。あそこで今、華やかに笑っている女性たち、とても綺麗だと思いますよ。人生を楽しんでいるんでしょう。1番いい時期ですよね。だけど、たった数年後には、厳しい現実が待っているのかもしれない。不妊治療はとても辛いです。精神的にも、肉体的にも。悲鳴を上げる患者さんばかりです。あそこで、華やかに、まるで花のように笑っている彼女達は、はたしてわかっているんですかね。今のうちにパートナーを見つけて、すぐ行動に移らないといけない時期だということを」実際、不妊治療を経験したことがあるからこそとても胸に響きました。また、この本はテーマと一緒に仕事論なども語っていて働いている女性なら楽しく読める本だと思います。都市部の女性はどんどん、結婚・出産が遅くなっているので出産について、リミットについて自分も含め本当にちゃんとした勉強の場が必要だなと思いました。
2012年12月01日
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『授かる』 堤治を読みました。とても、勉強になった本です。不妊治療に取り組む前に、読むことをおすすめします。年齢が高くなって子供について考え出したときに病院に行く前に読むべき本だと思いました。平成16年に出版の本なので、現在の医療現場と変わっているところは多々あるかもしれません。しかし、普遍的に変わらないことについてなどがとてもよく書いてあると思います。女性の身体の仕組み、男性の身体についてなどたとえが分かりやすくて勉強になりました。子供のいない女性で妊娠を考えている人にぜひ読んで欲しい本です。
2012年12月01日
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『犬とハモニカ』 江国香織を読みました。短編が6つ入った本でした。どちらかというと長編が好きなのでちょっと残念でした。 その中でちょっと怖いながらもおもしろかったのは、「ピクニック」の杏子という女性です。また、「寝室」に出てくる薬剤師の理恵さんも潔くてかっこいいです。男性が上手く書かれています。旅する外人の話や外国人が主人公の話、源氏物語の話、もありましたがどれもなかなかユニークな人たちでした。また、長編を楽しみにします。
2012年11月23日
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『プリズム』 百田尚樹を読みました。多重人格者と家庭教師先で出会ってしまった女性との話です。また、現在では多重人格者ではなく、解離性同一性障害という呼び方に変わったようです。物語は、女性と解離性同一性障害の人が深く関わっていく過程とともに、治療方法、交代人格のこと、人格の統合、どうしてそういう風になってしまったのかということもストーリーと一緒に説明されて、久しぶりに解離性同一性障害のことがテーマの本だったので興味深く読むことができました。解離性同一性障害といえば、昔「24人のビリーミリガン」を読んだことを思い出しました。この作品も古いので、読んだことのない人には、本当にある話なんだろうかという感覚で読むことのできる本だと思います。
2012年11月18日
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『その日のまえに』 重松清を読みました。物語は短編が7つまとまった本です。全部が繋がっているわけではないのですがある話とある話がつながっているところもあるという構成でした。タイトルどおり、『その日』=『死』を迎えてしまう人の周辺・家族のことを描いている本です。この本を、外で読んでいて涙が出てきて困ってしまいました。泣かせようというわかりやすい形ではないのですが、エピソードを読んでいると自然と涙が出てきてしまう話が多いです。最後のほうを読むときは特にそうなので、家で読むことをおすすめします。この本に出てくる「死」を迎える人々は死を迎えるには若く、寿命を全うしたという死を迎える人達ではないので残された家族のストーリーは泣けました。なかなか、この内容を自分の身に置き換えて考える事はできないけれども自分にとって大事な人は大切にしたいと思うお話でした。
2012年11月17日
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『神々の山嶺』 夢枕 獏を読みました。最近、用事や天気で全く山にいけていません。去年、その前と比べると今年はかなり少ないです。そんな山にいけない間に、山の本を読みました。フィクションなのですが、実際にいた人物をモデルにしていてノンフィクションとフィクションが混ざったような山好きにはたまらない面白い本でした。実在の人物をモデルにしていて羽生は森田勝さんライバルの長谷は長谷川恒男さん。休日に山というスタイルではなく、人生を山にかけている人たちの話です。エベレスト南西壁冬期無酸素単独登頂という大きなことをなしとげようとする、羽生の生き方がすごいです。また、エベレストについてこの本を読んで改めて知ることが多々ありました。細かい入山料のことや、シェルパというのは、私も荷揚げの人たちの呼び名だと思っていたのですが、シェルパ族という民族ということ。また、ノーマルルートやバリエーションルートの違い。エヴェレスト登山史における謎。というマロリーは登頂したか?ということなど読んでいてとてもおもしろかったです。そして、名を上げるため?自分のためにまだ誰もやったことのないことをやる大変さというのがひしひしと伝わってくる本でした。ただ、最後のほうの深町の独白シーン(ひらがな)は長かったかな~と思いました。しかし、山好きの方なら読んで楽しいこと間違いなしです。そして、山に行きたくなります。
2012年11月11日
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『漂砂のうたう』 木内昇を読みました。久しぶりの時代小説だったので、なかなか進みませんでしたのがなんとか最後まで読みきれたという本でした。廓の定九郎が世の中は変わっていくけれども、自分はどうだろうと迷いながらどうしていくかという話でした。最後まで、迷い続けていた定九朗でしたが、最後はここではないどこかではなく、ここ廓が自分の場所だと思ったのか逃げることができたのに戻ってきます。ポン太というのは、最後までどんな人だか分かりようのない人でしたが本当のラストに花魁が出てきてそうだったのかとなります。江戸幕府が倒れた後の街の人たちの、混乱とした様子もわかる小説でした。江戸幕府が倒れてどんどん世の中は明治になっていくけれども武士だった人たちは、大変だったんだろうなと思いました。江戸幕府が復活するなど、ありえないのだろうけれども本の中でそんな風なことが書いてあり街の人たちは、そんなことも望んでいたのかもしれないと思いました。すらすらとは読めませんでしたが、読みきってみればたまにはこういう時代物もいいなと思いました。
2012年11月04日
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『私が弁護士になるまで』 菊間千乃を読みました。弁護士を目指そうと思ったきっかけや2年間必死に勉強漬けになって合格するまでの道のりが綴られています。金銭面での苦労は綴られていないのでわかりませんが、勉強面は本当に大変だったんだろうと思う内容でした。35歳から挑戦するなんて勇気がいるなあと思って読んでいました。でも、元気をもらえる本でした。自分も最近さぼっていた勉強を始めようという気になりました。
2012年11月04日
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『ピエタ』 大島真寿美を読みました。ヴェネチアが舞台のヴィヴァルディとピエタ修道院で育ったエミーリアとアンナ・マリーアという二人の女性のお話でした。エミーリアは賢い女性ですがピエタの決まりを破り過去になぜ、自分がピエタに捨てられてしまったのかという疑問から動いていた時代があったことが少しづつつながって、そこからコルティジャーナのクラウディア、貴族のヴィロニカ、ゴンドリエールとの話が展開していき、それぞれのエピソードがとてもよくできていて読んでいて楽しかった本でした。文学的なのですが、決して文学的過ぎず読みながら情景を想像できる楽しい読書でした。世界各地いろいろいってみたいですが、ゴンドラに乗って、ヴィネチアにぜひ行ってみたくなりました。また、他の作品も読んでみたい作家さんです。
2012年10月27日
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『金米糖の降るところ』 江国香織を読みました。読み始めてすぐに、江国ワールドに連れられました。佐和子(カリーナ)もミカエラも、美女でブエノスアイレス(アルゼンチン)出身。そして、自由な人たちです。世間の人が見たらとか、常識というものにしばられずに、自分達の意思だけで動いています。彼・男性を共有しようといったり、結婚している相手が浮気していることも黙認していたり普通の間隔ではちょっと考えられないことが二人の間では通っています。美女で魅力的で、不思議な雰囲気を持っているとなれば興味をそそられるのが人間ですが、こういう人が自分の近くにいたらとても大変そうだなと思いました。ストーリーは最後まで佐和子の考え・動きが読めなくて達也・たぶちんとはどうなってしまうのだろうと気になって一気に読んでしまいました。江国さんの世界は、他の作家にはなくてやはり読んでいて面白いです。また次回作にも期待です。
2012年09月28日
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『すべて真夜中の恋人たち』 川上未映子を読みました。目立つタイプではない冬子と三束さん、そして聖の話です。聖はわかりやすい、仕事もできるバリキャリの女性。同性から妬まれるタイプで気にしていたり強がっているわけではないと思うけれども、冬子の前で本音を漏らして泣いたシーンではかわいかったです。冬子も三束さんも普通すぎるというか、目立たないように暮らしている風の人たちでこういう人たちが物語の主人公になるから小説はおもしろいと思って読んでいました。エンタメではない、文学的小説。でも、冬子と三束さんの行方が気になり、ページをどんどん読み進めていました。ラスト近く、衝撃の事実もあり、ちょっと残念。しかし、そいいううまくいかないことが世の中だし、余韻があるラストでよかったです。聖との仲もよかった。また、川上さんの本を読んで見たいと思う作品でした。
2012年09月22日
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『阪急電車』 有川浩を読みました。阪急宝塚線の乗っている駅間に起こった出来事が描かれている本でした。駅の区間でおこっている出来事は短編でまとまっているのですが、微妙にリンクしている構成がおもしろかったです。少し読むと、リンクしているのがわかってくるのでまた登場するかな?と楽しみながら読み進めました。また、映画の宣伝でよく中谷美紀さんをみていたので、最初の短編の宝塚駅編は中谷美紀さんイメージで読んでいました。大学生の恋愛の話や図書館で出会った男女2人の話もとてもほのぼのとする設定で実際は駅の区間だけで出会えるのか?と思いますがそんなことがあったらいいなと思うお話でした。また、ママ友主婦との問題、暴力彼氏との問題など全部が楽しい話ばかりではなかったところも読み応えがありました。有川浩さんの著作は読んでいて、とても気持ちがいいのでまたぜひ他の本も読んでみたいと思いました。
2012年08月19日
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『ワーカーズ・ダイジェスト』 津村紀久子を読みました。初出「小説すばる」の2編が収まった本でした。タイトルにもなっている「ワーカーズ・ダイジェスト」は30代になった女性が長年付き合っていた恋人と別れ、微妙な年齢にさしかかったところで感じる日常の様子が書かれていた本でした。ちょうど、32歳の男性と女性の心情が交互に出てきてまた地味なというか一般的な感じの日常シーンが描写されているので、おもしろかったり、読んでいて元気が出たりというストーリーではありませんが、(仕事で疲れているときはちょっと読むのもしんどいかも)リアルな内容だったと思います。ラストはちょっと明るい感じでよかったです。最後に入っている「オノウエさんの不在」も会社で自分の力ではどうにもならないことに対する物事の捉え方の話という感じでした。日経の書評に2回も載ったので読んでみたのですが、ちょうど仕事が忙しい時期で、明るくない話だったので読み進めるのが大変でした。
2012年08月12日
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『つるかめ助産院』 小川糸を読みました。南の島で助産院を営んでいる先生の下にあつまった人々の話です。助産院で働いている人は、何らかの家族との痛みをもっていて打ち解けだした後に、その内容を告白しあい絆が深くなっていきます。親に捨てられてしまい自分が親になることに自信がもてないまりあ。親を亡くし、子供の頃父親から犯されてしまったパクチー嬢。妊娠後出産直前で子供をなくしてしまい、情緒不安定になってしまった鶴子さん。先生自身も、親が自殺をしてしまったという痛みを持っていました。設定が宝くじがあたって助産院を設立した部分や、前半まりあに対しての手紙の部分など、小説でもその設定はきついと思う部分がありましたが、生命の誕生に対する出産シーンはよかったと思いました。また、残念な部分として、夫の失踪が原因で島に来たのに最後出産シーンで夫が登場するのですがその説明がない。サミーのことが最後まで説明がありませんでした。食事のシーンの描写は素晴らしいのですが、そのほかの部分が多少残念と思いながら読んだ小説です。
2012年07月21日
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『アイアン・ハウス』 ジョン・ハートを読みました。久しぶりのアメリカ小説です。日経の書評に載っていて久しぶりに読んでみようと思いました。ストーリーは、ある一流の殺し屋(マイケル)が好きな女性ができたので組織から足を洗いたいと言うのですが、組織の親分はOKを出しても、それ以外の人間がNOで好きな女性を守るため、弟を守るために動いていたら他の殺人事件から自分の出生の秘密なども明らかになってくるというストーリーでした。映画でもありそうな、本当によくある話ですがマイケルとアビエイルの関係、マイケルとジュリアンの関係が気になってあきることなく最後まで読みました。こういった小説は、ずっと記憶に残る作品という風にはならないのですが、読書のエンタメ感を感じることが出来ておもしろかったです。
2012年07月16日
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『ジェントルマン』 山田詠美を読みました。久しぶりの山田詠美さんの本です。内容は、ゲイの夢生が主人公で高校で誰から見ても、優等生に見える人が実はかなり屈折した性格の持ち主漱太郎に出会ってから最後までどうなるかという話です。結末はしっかりありました。一見優等生そうに見える人が実はということはよくある話ではあるけれども、ゲイの夢生と性格異常者とも思える漱太郎の話は、危うくて引き込まれます。漱太郎は性格異常者で、犯罪者です。こんな世界、友人もいないし見たことも聞いたこともないので小説の世界で楽しませてもらいました。私にとっては、異文化です。また、おもしろそうだったら山田詠美さんの本も読んでみようと思いました。
2012年06月09日
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『県庁おもてなし課』 有川浩を読みました。読み終わってから調べて『フリーター、家を買う』の著者の方でした。確かになんとなく話の雰囲気が似ているような。リズムというか何と言うか。話の内容は、県が観光のPRをもっと頑張ろうという名目の元におもてなし課という課を作って動き出してはみたものの、民間のスピード、アイディアと明らかに違う部分で、怒られながら教えられながら、ちょっとづつ前進していくというなんとも前向きな読んでいて気持ちいいお話でした。舞台の県は高知県。実際に高知県の観光PRの話になると、実例がでてきて読んでいて、面白かったです。パラグライダーをぜひやって見たいと思ったり下手な観光ブックより、この本を一冊読むと高知に行きたくなる本でした。二組のカップルの行方も気になる展開で話は進んで行きこれもうまいことテレビドラマ化とかされそうだな~と思いました。さて誰がキャスティングされるか?エンタメで面白い本を探している場合おすすめです。
2012年06月02日
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『ジブリの哲学』 鈴木敏夫を読みました。スタジオジブリのプロデューサーの方の本です。内容は、いろいろなところで話した内容をまとめたものです。前半は、スタジオジブリの製作スタイルのことや高畑・宮崎監督とのエピソードなどもあり読み応えがあったのですが、後半の対談は同じ内容がでてくる箇所が多々あり少々あきてきます。スタジオジブリの映画は新作が出ると、見ていることが多いのですが最近の作品でいくつか見ていないものもあり、過去の作品で見ていないものもありそんな作品をこの本を読んだ機会にまた見てみようかなと思った本でした。
2012年06月02日
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『誰かが足りない』 宮下奈都を読みました。6つの章からなる短編集でした。「ハライ」という食堂を舞台にいろいろな人のエピソードが綴られます。幼なじみとのエピソードの章は、男女の幼なじみなんてなかなかなさそうで、リアルさにはかけるけれどもいいなあーと思える話でした。男女の幼なじみというのは、少女マンガのような理想の世界ですね。そして、ラスト、人の何か大変なことが起こってしまうということを察知してしまう匂いのエピソード。最後にちょっとびっくりな出会いも会ってとても心温まる話でした。本当のラストはみんなが集まる「ハライ」というレストランでの話。短編が最後につながる話です。気軽に読めるそんな本でした。
2012年04月21日
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『こうふくみどりの』 西加奈子を読みました。『こうふくあかの』と同じ装丁の色違い本です。こちらは緑ちゃんという中学生の女の子が主人公です。おばあちゃん、お母さん、従兄弟と女性だけで住んでいます。みどりちゃんの家は、おばあちゃんの懐の深さに人が集まる家で、誰かが悩み相談をしたりといったお家でした。そして、こちらの本も間にプロレスの話が入ってくるのですがこっちはそんなにプロレス度合いがきつくなく読みやすかったです。登場人物が何人かいて、みどりのと少し違うなと思いました。緑ちゃんは、恋をしたり、その恋に失恋したり、大好きなおばあちゃんの死を迎えて成長したりこの本の中でいろんな経験をします。間のお話も「みどりの」より分かりやすくて展開が気になって読み進められました。こちらも最後にそういうことかという風につながっていました。おばあちゃんの過去にびっくり!こちらも構成が変わっていて、そしてちょっと独特のお話でした。もう少し西加奈子さんの本を呼んでみたいと思いました。最後まで読んでくださりありがとうございます。★ランキングに参加しています♪
2012年02月12日
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『こうふくあかの』 西加奈子を読みました。初めての西加奈子さんの本です。『こうふくみどりの』と話の内容は全く違うのですがつながりを感じて欲しいという著者の思いのある二冊の本です。『こうふくあかの』は、ある男性が妻に妊娠したとつげられたところから話はスタートします。しかも、妻は自分ではない男性の子供を身ごもりました。男性はそれまで、順当に出世をし人から「いい人」「話の分かる人」などという安定した評価を得るために自分の意思とはたとえ違っていても動くという程の心がけで暮らしてきた安全運転の生活をしていた彼に突然妻の妊娠(それも他人・バカンスでの出来事)が起こってしまうという話でした。話の間にプロレスの話が出てくる所はあまり好きになれませんでしたが最後までどうなるのかなと思って読み進めました。しかし、最後につながったところは面白かったです。構成が少し不思議で、話が分かりづらい部分もあったのですが個性的な作家さんなのかなと思いました。また他の作品も読んでみようと思います。最後まで読んでくださりありがとうございます。★ランキングに参加しています♪
2012年02月12日
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『わたしの彼氏』 青山七恵を読みました。大学生の鮎太郎が年上の女性に刺されるような恋愛をしたり、高校生の女の子に貢ぐような恋愛をしたり、同級生の女の子と不思議な関係になったりと、鮎太郎君の恋愛に絡めて日常生活が送られているお話です。鮎太郎君はルックスがよく、性格は強烈なお姉さんの元で育ったため、彼の性格形成にかなりの影響を与えたというシチェーションです。そんな彼の性格は、自分の意思が弱く優しくていい人なのですが、いつもどこか煮え切らない。相手の決定通りで鮎太郎君の本当の気持ちがわかりづらい。嫌いになれないけれども、困った感じの彼でした。ただ、最後に少し自分の意思というものが見えてきてこれから変わるのかな~というラストです。最後まで、日常生活のシーンが続くので大きな展開のある話ではないところが物足りないような不思議な雰囲気を持った世界観のお話でした。最後まで読んでくださりありがとうございます。★ランキングに参加しています♪
2012年01月21日
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『地のはてから』上・下 乃南アサを読みました。時代は大正から高度成長期までの頃の話です。最初は、母親が話の中心です。一発あててやろうという考えのだんなが株に失敗しついていくしなかなく故郷を捨て、タイトルどおり「地のはて」北海道に渡ります。その頃の北海道は開拓前でとても厳しい様子が描かれています。その後は、娘とわの視点で話が進んでいきます。北の大地で育った娘はたくましく成長し、その間に初めての恋をしたり、奉公に出たり、結婚をして子供を産んで、厳しい環境の中北の大地で1人の女性がたくましく生きていく姿が描かれています。最後に、初恋の相手への幻想が崩れるシーンは読んでいてずっと気になっていたのでそうきたか!と思いました。でも現実って意外にこういうものなのかなとも思ったりしました。すごく派手な出来事が起こる話ではないのですが、主人公とわのたくましい生き方がとても心に残る本です。この本を読んだ直後は、本の主人公とわの生き方を思って自分の今を思ったりしました。読後に、勇気や元気、よし頑張ろうという気持ちを湧きあがる本です。年の始めにいいなと思う本に出会えて嬉しかったです。なかなか、いいなと思う本に当たるのも難しいのですがこういう読書体験があるから読書はやめられないしやっぱり読書はいいなと思った本でした。最後まで読んでくださりありがとうございます。★ランキングに参加しています♪
2012年01月14日
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『目線』 天野節子を読みました。日経の広告で興味を持って読んでみました。ジャンルはミステリーです。建設会社の社長一家で起きた殺人事件の犯人は誰か?という物語です。犯人は誰かわからなくて読むのが進みました。途中で刑事さんの関係性の話も入ってきてちょっとミステリーから離れる部分は物語とは関係ないのですが一息入れる感じでよかったです。だけど、最後の種明かしと動機はうーんでした。犯人は最初から多少の種明かしはあったものの私が犯人の特徴を読み落としていて、わからなかったのですが、もう1人の人がかばうために殺人を犯したところの部分が少し書ききれてなかったような気がしました。今年の最初の読了本です。今年は、気持ちとしては韓流ドラマを少し押さえて読書年に戻そうかなあと考えています。最後まで読んでくださりありがとうございます。★ランキングに参加しています♪
2012年01月07日
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『神様のカルテ』 夏川草介を読みました。あまりにも、翔くんと宮崎あおいちゃんの印象が強くなってしまい(映画の宣伝をよくみたから)本を読みながら、何度も二人が出てきてしまいました。お話は、田舎の病院で医師不足の中必死で働く5年目の医師一止とその周りの人々の話でした。主人公が、大学病院にいくか、地域の医療の現場で働き続けるか迷う所が印象的でした。進路や進むべき道に悩んだりしていたらかなり共感したりするんだろうなと思う内容でした。本が薄いのであまり詳しく書かれていなかった、一止と榛名の話が読みたかったなと思いました。一気に読みきれる本でした。
2011年12月26日
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『純平、考え直せ』 奥田英朗を読みました。田舎の暴走族から、新宿歌舞伎町のやくざになった純平が組の親分から敵対する幹部を暗殺するように命じられた後の3日間が描かれている本です。読者としては、最後思いとどまるのかどうなるのかということにとても興味を持っていたのですが、作家自身はその結末よりも、過程の3日間をどう過ごすかということに力を入れていた内容のようです。途中、インターネットの掲示板が出てきたりもして現代の設定がとても反映されている本だと思いました。ただ、掲示板の書き込み内容はリアルでよかったのですが、小説でインターネットの掲示板の内容を長々と読まなくてもいいのにな~とも思いました。奥田さんの本なので、どんな内容かと思って手にとってみましたが、あまり心に残るような本ではないし、かといってすごくおもしろいエンタメでもなかったです。また、違う作品に期待です。最後まで読んでくださりありがとうございます。★ランキングに参加しています♪
2011年12月23日
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『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』 池上彰を読みました。キリスト教・仏教・イスラム教について各分野の有識者に池上さんが分からない人の立場前提で質問しながら説明という流れの内容でした。特に面白く読んだのは、仏教の部分でした。仏教とはいわゆる一神教のユダヤ教やキリスト教、イスラム教のように、この世界を作った神様という存在がいないという教えで、仏教には世界創造神話がなく、この世界がそもそも存在していることを前提にしている宗教というちょっと珍しいタイプ。仏教は「すべてを語りつくそうとしない」「二度と生まれ変わらないことが仏教の目指す理想なんだよ」という話がありました。仏教は、輪廻の中で生まれ変わってくることは苦しみであるので、そういうことがない状態、それが解脱であるとして、輪廻の輪から外へ出て行く。それがいわゆる涅槃(ねはん)に入るということ。そして、仏教では「生きるということは、苦である」といった自覚から始まり、随分悲観的で厭世的(えんせいてき)な印象を受けますが、この場合の苦とは、「思い通りにならない」の意味。生きるということは、思い通りにならない。これは誰しもが直面せざるとえない苦悩です。全てを思い通りに出来る人などいません。自分の思い通りに現実をコントロールすることなど出来ない。そこで、「思い」のほうを調える。「思い(執着)」が強ければ強いほど、現実との落差は大きくなります。つまり苦悩が強くなるわけです。体を調え、思いを調え、言葉を調え生活を調えるトレーニングを実践することによって、執着を小さくすれば、苦悩も小さくなる。究極的には、執着をなくしてしまえば、苦悩もなくなってしまう地平を目指します。仏教とはそういう宗教です。というくだりはとてもなるほどと思いました。日本人は、無宗教だといわれていますが、日本人の宗教観は特異な存在で、宗教の違いに無頓着で寛容。これだけ、宗教が自然に根付いている国は、かえって珍しいとまで言っていました。普段あまり、考えたことのない話でしたが本を読んでこういった部分を知るのも面白いなと思いました。最後まで読んでくださりありがとうございます。★ランキングに参加しています♪
2011年12月18日
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『KAGEROU』 斉藤智裕を読みました。俳優の水嶋ヒロさんが、第5回ポプラ社小説大賞受賞をとってとても話題になった作品です。元俳優さんが書いた本ということで多少色眼鏡で読み始めてしまったのですが、読みやすい内容でおもしろかったと思います。ちょっとファンタジー入っている内容でしょうか。内容は、主人公が自殺をしようとしたら、ある人に止められて、死ぬんであれば体一式を提供してくださいという内容でした。その、提供する組織は表には出ない闇の組織。アマゾンでものすごく酷評されているのはこれが大賞なのはどうか?ということなのでしょうかね。エンタメ小説として、ありかな~と思ったのですが次の作品も評判しだいで読んでみたいと思います。最後まで読んでくださりありがとうございます。★ランキングに参加しています♪
2011年11月20日
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『中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか』 加藤 嘉一を読みました。キャッチーなタイトルと、著者自身の存在を知っていたので読んでみました。しかし、アマゾンなどの書評でも言われているとおり、ちょっと内容が表面的すぎる感があり、期待はずれな印象は否めません。もっと、本当のことが知りたいというか、リアルな感情を知りたかったのに、うまくまとまりすぎていて一般論が多かったような気がします。ただ、著者自身が日本人として、中国との架け橋になり日本と中国の関係をうまくいかせたいという気持ちはとても伝わってきました。しかし、やはり物の見方や捉え方が若い・浅いのではないかなあと思うところも読んでいて感じる所は多々ありました。期待していただけにがっかりな内容のため人には薦められない本だと思いました。この本によって、逆に著者の評判を落としてしまったと思う本でした。最後まで読んでくださりありがとうございます。★ランキングに参加しています♪
2011年11月12日
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『空色バトン』 笹生陽子を読みました。物語は、最初に出てくる話の息子:セイヤの母親が中心となってその人間関係のエピソードでつながっていく話です。最初は、息子のシーンからスタートで、ちょっと若すぎる感じの話かな~読みきれるだろうかと思いました。しかし、2話目・3話目と進んでいくごとに、セイヤの母親:ショーコの知られざる一面が出てきたりそれぞれの個性あふれるストーリーが面白くなってくる本でした。面白くなるまでにちょっと最初は頑張って読むかんじかな~と思います。ラストはすがすがしくて、未来に繋がる前向きでいい終り方でした。短編だけど、それが全部つながっているうまくまとまっている本です。最後まで読んでくださりありがとうございます。★ランキングに参加しています♪
2011年10月02日
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『謎解きはディナーのあとで』 東川篤哉を読みました。短編が6つからなるサスペンス本でした。電車の中で、とても広告をしていたからどんなものかと思い読んでみたのですが読書をする人の入門書という感じの内容で最後まで読むのが大変でした。お嬢様(警察官)と執事が事件を解決していく話なのですが常識的に守秘義務をもらす警察官に疑問だし毎回お嬢様と執事がする同じやりとりがうんざりしてきます。子供向けと思えばよい本なのかもしれませんが広告・宣伝がうまくいって売れた本だと思います。ミステリーを期待すると悲しいくらいがっかりする本です。
2011年09月11日
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『もし高校野球のマネージャーがドラッガーの「マネジメント」読んだら』 岩崎夏海を読みました。ドラッカーの「マネジメント」をタイトルどおり、もし高校野球のマネージャーが読んだらというストーリーです。ドラッカーのわかりやすい、入門書という視点では成功した本だと思いますが、ストーリーは、あまりにもうまく甲子園にいけすぎてびっくりです。この本をきっかけに、本体の「マネジメント」に行くという流れの本だと思います。今、マネジメントする必要もないのに手にとって読みましたが、成長意欲があるけれども難しい本は、まだちょっとという方には良書なのかもしれません。でも、これを読む時間があったら本体の「マネジメント」をいきなり読むことも大人ならできるような気がします。ターゲットは、新入社員くらいの若者向けの本なのかなと思いました。最後まで読んでくださりありがとうございます。★ランキングに参加しています♪
2011年07月23日
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『抱擁、あるいはライスには塩を』 江国香織を読みました。まさに江国ワールドで、こんな家族がいまいるかしらという人々が登場するストーリーで江国香織さんのならではのお話で魅力的なストーリーでした。この方の本を読むと、一瞬でこの方ならではの香りが本の中からするくらい独特ですごい世界観のある作家さんだなあと思っています。合理的・現実的なものからはすごく遠い世界で魅力ある世界観です。お話は、すごい豪邸で育つ、親、子、孫の世代の話でそれぞれの人にそれぞれのエピソードがあります。祖父竹治朗、ロシア人の妻絹、二人の子供である菊乃、百合、桐之輔、結婚して婿養子なった豊彦。それから菊乃と豊彦の子供、望、光一、睦子、卯月。総勢10名のお話がそれぞれの視点から、描かれていきます。ラストのほうには、びっくりするつながりもありました。長編で少し時間がかかりましたが不思議な世界で、面白い本でした。最後まで読んでくださりありがとうございます。★ランキングに参加しています♪
2011年07月23日
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『白夜の大岩壁に挑む』 NHK取材班を読みました。クライマー山野井夫妻が、ギャチュンカン後NHKの取材班を伴って、グリーンランドの「オルカ」へ登攀している記録が書かれた本です。すでに、「凍」「垂直の記憶」を読んだ後だったので読んだことのあるエピソードが何回かあったのですが、今回の登攀についての部分は、もちろん初で読んでいておもしろかったです。登るところを決める基準や、登っているときの様子で交代でトップを取るところやクライミングしている様子が細かく描かれていて読み応えがありました。山野井さんの、生き方、好きなことに挑み続ける姿勢に感動した方なら、この本を読むのもおすすめします。最後まで読んでくださりありがとうございます。★ランキングに参加しています♪
2011年07月23日
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『垂直の記憶』 山野井泰史を読みました。この本は、山野井さん自身が今まで行ってきた登攀について自らが執筆された本です。ですので、「凍」に比べると登攀についての事実がありのままに書かれている少し専門的な内容でした。クライミングをやっていない私のようなものには分かりづらい、専門的過ぎる所もありましたが、たまに間にはいるエピソードに山野井さんの人柄があふれて、本人が書かれた本というところで魅力ある本でした。両親への思いや、奥様妙子さんの思いなど読み応えのある本でした。最後まで読んでくださりありがとうございます。★ランキングに参加しています♪
2011年07月23日
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