不可思議の海岸線が長くなる為に・・・

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2002/09/03
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◇黒澤明監督作品。

 まあまあ、かな。

 1946年で規制が厳しい時代の作品なのに、良く作りました。

 最初は京大事件の話をしていましたが、あまり面白くなかったです。GHQの規制された中で暴動をあまり激しく出来なかったセイもあると思います。(前半は京大事件をモデルにした話しです)

 ダラダラした感じの話が進みます。

 以外にも女性が主人公の映画です。(原節子さんが演じています)

 (中盤はゾルゲ・スパイ事件の話に関連する話になります)

 ここからが、黒澤監督の真髄でした。

 戦争中の映画なのに銃声以外は戦争中らしさがぜんぜんありません。それは女性の目から見たように見せる事により、内容を優しくしたかったのかも知れません。主人公を女性にした理由かも知れませんね。


 力強い映画でした。
 これを見ていて思ったのは、『風と共に去りぬ』でした。あの映画を見て勇気がわくとか、感動したとか言いますが、外国の苦労は苦労しているという感じが伝わってきませんでした。派手な生活が没落しただけのように感じました。(昔見たイメージです)
 でも、この映画は日本人の農村の苦労でもあり、女性自身が社会問題の中に身を投じて戦っています。『風と共に去りぬ』では「人を殺してでも生き延びる」って最後に言いますが、この映画では「自由の中には責任がある」って何度も言います。自分のために努力するのではなく、他人のために努力する方が共感が持てます。(意味合いがずれてきたのでこの辺で止めときます)
 現代でも通用する内容だと思いますが、入場員数は最低でしょうね。

 GHQがこの映画を許可したのは、当時の日本を批判する内容だったからでしょうね。

 映画を見て。映画『パールハーバー』を昨年上映して、あれほど事実とは違うと批判したのだから、日本も戦争問題を真剣に考える時代が来たのかも知れません。政府の隠し通した世界大戦の事も、きちんと伝えなければいけませんね。

 事実は小説よりもき奇なり・・・・・(笑)。





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Last updated  2002/09/03 09:44:57 AM
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