こんなものですが

こんなものですが

Skoop On Somebody



まずは、その「アマノガワ」を読んでいただこう。

防波堤でねそべったら
夜空に落ちそうになった
つないだ手をポケットで
おもわずギュッと握りしめた

来年の今頃には
僕らはどうしているだろう
流れ星をまたひとつ
見つけても かなわない

願いは… 星屑になりあの川に
流れてゆく 流されてゆく 永遠に

七月の夜空に 君は吸い込まれる
まばたきもしないで 遠くを見つめたまま
もう二度とあえないなら いっそ自由なのかな
どうしようもない でも 僕は君を待つでしょう

ジュウタイの道路を避けて
地図でぬけみちを探して
迷路の街じゃ二人は
こんなにも色褪せてゆくね

それぞれの場所に戻り
苦手な生活にうもれる
寝過ごした夕焼けが
ただやけに せつなくて

僕から… 電話をしない約束を
守られずに 守れるはずもないくせに

もう一度だけでいい もっと自由なはずさ
僕たちは誰かの心をキズつけても
どうしようもないよね どうしようもないんだよね
のみこんだ言葉は 溜め息にもならない

僕らは星屑になり あの川に
流れてゆく 流されてゆく 永遠に

七月の夜空に 君は吸い込まれる
カラダだけ残して 遠くを見つめたまま
どうしようもないほど 僕は君が好きで
どうしようもないのに 僕は君を待つでしょう


とっぱじめの「防波堤でねそべったら
夜空に落ちそうになった」という詩、すごく好きで、
なんと素敵なんだろうと思うのである。
想像するとなおさらである。

波音が聞こえる夜の海辺
に2人、空を見つめている。いつまでも一緒にいたいという
願いを流れ星に託すために。だけど、それはかなわない、
かなわないと知っていても、分かっていても、夜空に流れ星を
探すのである。

「どうしようもない」というフレーズが、繰り返し使われている
ところがある。分かっているけど、だけどと、自分自身に言い聞かせているようで、なおさら、彼は夜空を見上げるのだろう。願いを、聞き届けてくれよって。
だけど、アマノガワは2人を離し、別々に流していくのである。


彼らが一般に広く知られるようになったのはCMに使われた「Sya ra ra」からだろうと思うが、Skoop時代の曲も好きな作品が多い。

Skoop On Somebodyとは、「誰かをナンパする」という意味らしいが、僕は彼らにナンパされた「おとこ」です。(笑)

(続く)


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