文春新書『英語学習の極意』著者サイト

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観劇・読書メモ 25

平成28年1月25日~4月20日の実況です。項目ごとに、日付を遡る形で記載しています。
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観 劇:

【観劇マナー】
上演中、
コンビニのビニール袋 ノド飴の小袋 のシャカシャカ音は、 劇場じゅうに響きます。
ビニール袋は 手元に置かず 足元に。 ノド飴は 開演前に口に含む。
上演中は、暑くても扇子で あおがない。
(扇子がちらちら動くと周囲や後ろの人たちに目障り!)




280416  毛皮のマリー @ 新国立劇場 中劇場  作: 寺山修司、演出・美術: 美輪明宏、出演: 美輪明宏、勧修寺保都 (かんしゅうじ・たもつ) 、木村彰吾、若松武史、梅垣義明、プリティ太田
(祝祭のような、動く現代アート。美輪明宏マリーの老年の乳首をいちどは観ておかなければと思っていた。寺山修司ワールドは、好きではあるのだけど、予測がついちゃってやや飽きる。)

280415 ドラゴン・プロジェクト  人生のメソッド @ 中目黒・ウッディシアター  作・企画・演出: 末永明彦、出演: 北井かすみ、龍宝裕子、佐川大輔、中原くれあ
(佐川大輔さんと中原くれあさんが客演しているので行った。終演後、久しぶりに佐川さん・中原さんと居酒屋でゆっくりと話ができてよかった。この2人の演技はよかったのだが、今回の芝居はシナリオが破綻しているし、主宰の北井かすみさんがミスキャスト。40代の実年齢で30代の女性を演じなければならないのに、逆に50代後半の婆ァになってしまい、キモチわるくて観ていられなかった。居酒屋で、ポーカーフェイスな役人顔の作・演出家の末永明彦さんを前に久々に荒れてしまった。)

280414  たとえば野に咲く花のように @ 新国立劇場 小劇場  作: 鄭 義信、演出: 鈴木裕美、出演: ともさかりえ、山口馬木也 (まきや) 、村川絵梨、石田卓也、大石継太 (けいた) 、池谷のぶえ
(エンパイアダンスホールのゆるぎざわめく日々を実体験するような舞台。最前列の良席だったが、左隣のビョーキ婆が指をしきりに動かし、注意してもまた繰り返すのでマイッた。)

280407  魔術 @ 本多劇場  作: 内藤裕敬、出演: 勝村政信、 中山美穂 、萩原聖人 (まさと)
(無人の屋台に引き寄せられた4人が異空間をつくる芝居なのだが、いまひとつ観客をだまし切れていない。かつてあこがれた中山美穂さんの舞台初出演。)

280319  焼肉ドラゴン @ 新国立劇場 小劇場  作・演出: 鄭 義信、出演: Ha Sungkwang, Nam Mijung, 馬淵英里何、中村ゆり、高橋 努、あめくみちこ、大沢 健、櫻井章喜 (あきよし) 、Yoo Youngwook, Kim Eun-Woo, Jung Hyesun, 大窪人衛 (ひとえ) 、朴 勝哲、山田貴之
(前回公演をテレビで観た。やはり、ナマはいい。役者全員のキャラがそれぞれに立っている。鄭 義信さんは Chong Wishing と綴るらしい。朝鮮語で正しくは -shin なのだが、英語の wish + -ing にしたのだろう。)

280316 ミュージカル  ジキル&ハイド @ 東響国際フォーラムホールC  作: Leslie Bricusse 音楽: Frank Wildorn 指揮: 塩田明弘 演出: 山田和也、出演: 石丸幹二、濱田めぐみ、 笹本玲奈 、石川 禅、畠中 洋、花王おさむ、今井清隆、宮川 浩、林アキラ、阿部 裕
(最前列、右寄り、演奏冒頭の鐘の真ん前、夢のような席だった。)

280312  ライ王のテラス @ 赤坂ACTシアター  作: 三島由紀夫、演出: 宮本亜門、出演: 鈴木亮平、倉科カナ、中村 中 (あたる) 、神保悟志 (さとし) 、鳳 蘭、吉沢 亮、芋洗坂係長
(三島由紀夫の戯曲としては分りやすい筋立てだ。反芻してみると、なるほど三島好みの素材。第二王妃を演じる倉科カナさんが心をうつ可憐なうつくしさ。鈴木亮平さんの最後の場面のむきむきとした力強さで舞台は極まった。カンボジアの舞踊家・楽師たちの民族舞踊が劇中に挟まり、興を盛り上げる。終演後、鈴木亮平・神保悟志・吉沢 亮のトークあり。)

280305 ミュージカル ジキル&ハイド @ 東響国際フォーラムホールC  作: Leslie Bricusse 音楽: Frank Wildorn 指揮: 塩田明弘 演出: 山田和也、出演: 石丸幹二、濱田めぐみ、 笹本玲奈 、石川 禅、畠中 洋、花王おさむ、今井清隆、宮川 浩、林アキラ、阿部 裕
(前回公演から4年が過ぎ、今や鹿賀丈史・マルシア版から完全に吹っ切れた石丸・濱田・笹本版が仕上がった。初日のカテコ挨拶に Frank Wildhorn さんも登場。)

280228  Jenůfa (イェヌーファ) @ 新国立劇場 オペラハウス赤坂ACTシアター  作: Leoš Janáček 指揮: Tomáš Hanus 演奏: 東京交響楽団、演出: Christof Loy 出演: Michaela Kaune, Hanna Schwarz, Jennifer Larmore, Will Hartmann
(チェコ語公演。平成24年に Deutsche Oper Berlin が初演した演出で、主要キャストをそのまま東京に持ち込み、その他大勢の役を日本人がつとめた。なるほど完成度が高く、つくづく、観てよかった。)


イベント:

280411 グローバル・アジェンダ・シリーズ2016  進化するグローバルブランド戦略 @ academyhills 六本木スクール  講演: Arnaud de Saint-Exupery 司会・対談: 石倉洋子
(ハイアットホテルブランドの Andaz Hotel Tokyo 総支配人のアルノーさんは、かの『星の王子さま』著者が祖父の従弟にあたる。講演は、自然体から生まれる創意発揮がキーワードだった。母音の「オ」が狭い、いかにもフランス人の英語だった。|最前列席に iPhone でメモを取るバカ女がいて、液晶画面がまぶしく目障り。講演途中に傍に寄って小声で注意したが聞かず、講演後に自席から再度注意した。)

280125  目利きの人生談義 @ 日経ホール  講演: 中島誠之助
(とにかくホンモノをたくさん見ることだ! 「なんでも鑑定団」での鑑定は 前準備なしとのことだが、本当だろうか。|最前列中央で拝聴した。すぐ後ろからスースー息が聞こえるなと思ったら、鼾をかきだしたバカ男。膝を叩いて起こす。)


観 映:

280406 METライブビューイング2015-16  Manon Lescaut (マノン・レスコー) @ 東劇  作: Giacomo Puccini  指揮: Fabio Luisi 演出: Richard Eyre 出演: Kristine Opolais, Roberto Alagna, Massimo Cavalletti, Brindley Sherratt
(平280305上演。デ・グリュー役は Jonas Kaufmann さんが出演できなくなり急遽 Roberto Alagna さんが替ったのだが、立派な舞台。第4幕の廃墟の舞台美術が脳裏に残る。)

280328  Iris (アイリス・アプフェル! 94歳のニューヨーカー) @ 角川シネマ有楽町  監督: Albert Maysles 出演 (=取材対象) : Iris Apfel, Carl Apfel, Harold Koda, Bruce Weber, Mickey Boardman
(6月末に久々にマンハッタンに行こうと思ってるので、NY感覚を取り戻そうと思って観た。テキスタイルの世界で最高のアート展開をしている女性だ。人生を見据えつつ、際限を設けずに躍動してる。監督の名を日本語版では「メイズルス」とカタカナにしてるけど、「メイセルズ」が正しい。)

280302 METライブビューイング2015-16  Turandot (トゥーランドット) @ 東劇  作: Giacomo Puccini  指揮: Paolo Carignani 演出: Franco Zeffirelli 出演: Nina Stemme, Marco Berti, Anita Hartig, Alexander Tsymbalyuk
(平280130上演。華麗な舞台。Turandot をはじめてまともに堪能できた。Nina Stemme さんがやや不調だったが、Anita Hartig さん、そしてピン・パン・ポンの3大臣がいい味。)

280212  春の夜の出来事 @ 神保町シアター  監督: 西河克己、原作: 尾崎浩、出演: 若原雅夫、伊藤雄之助、 芦川いづみ 、三島 耕、左 卜全
(奇想天外な昭和30年作品。主役は大谷産業財閥の当主。財閥解体前の総帥を日本の大衆はこんなふうにイメージしていたのだな。芦川いづみさんは出番は少ないが、彼女のしゃきっとした美しさが心をつかむ。)

280211 METライブビューイング2015-16  Les Pêcheurs de perles  (真珠採り) @ 東劇  作: Georges Bizet  指揮: Gianandrea Noseda 演出: Penny Woolcock 出演: Diana Damrau, Matthew Polenzani, Mariusz Kwiecień, Nicolas Testé
(平280116上演。冒頭、深い海に潜る3人の真珠採りが舞台宙空を泳ぐ。単なる映像にしては躍動感あふれる。なんとアクロバットダンサーを吊るしてその位置に同期させて水泡の映像を当てる、技術の粋。Matthew Polenzani のテノールが美しい。| 瘋狂老人が後ろの女性から席を繰り返し蹴られたとイチャモンをつけ、第3幕上映中に大声で怒鳴り散らした。おそらく「蹴られた」というのは幻覚だろう。終演後に「爺さん、あんたは気違いだ! 2度と来るな!!」と大声を上げてしまった。)

280205 ゲキシネレパートリー  いのうえ歌舞伎・壊 <Punk>  蜉蝣峠 @ 東劇  作: 宮藤官九郎、演出: いのうえひでのり、出演: 古田新太、堤真一、高岡早紀、勝地涼、木村了、橋本じゅん
(平成21年3~4月 赤坂ACTシアター公演の映画収録版。旅回り一座公演の豪華版というところ。演劇独特のアドリブや遊びの部分は、そのまま映画に持ち込むと緊迫が薄くて不発になるね。)

280129 National Theatre Live  Frankenstein (フランケンシュタイン) @ Bunkamura ル・シネマ  作: Mary Shelley 演出: Danny Boyle 脚本: Nick Dear 出演: Benedict Cumberbatch (怪物) , Jonny Lee Miller, Andreea Padurariu, Naomi Harris, Karl Johnson
(怪物とフランケン役が入れ替わって、2度目の Frankenstein. 今回は最後のシーン、橇をひいて極北を行く極限のふたりの姿に、怪物が求めたものが創造者からの愛であったことを感得した。)

280128  親愛的/Dearest (最愛の子) @ 銀座シネスイッチ1  監督: 陳可辛 (Peter Chan)  出演: 趙 薇 (Vicki Zhao) 、黄 渤、トウ大為 (トウはにんべんに冬) 、カク蕾 (カクは赤におおざと) 、張 譯
(黄渤さんが「若い古田新太」の趣き。趙薇さんもすっぴんで貧しい農民を演じるがじつは秀麗。カク蕾さんは漢人典型のふくよかな美人。トウ大為さんのすっとぼけぶり、張譯さんの二面性をもった役作り。愚劣な検閲をかいくぐり、こういう名優がぞろぞろ出てくるから中国映画はすごい。)


読 書:

<図書館から借りて読了>


280416  超長期予測 老いるアジア  変貌する世界人口・経済地図  (日本経済新聞出版社、平成19年刊)  小峰隆夫/日本経済研究センター 編
(出生率の下げ止まりのためには、女性が社会進出して子育てと両立できるような社会環境整備を進めて、子供を産むことによる機会コストを減らすことが必要。それこそが豊かさだ。)

280410  神の創り忘れたビースト  (アーティストハウス/角川書店、平成14年刊)  Jim Harrison 著、金原瑞人 (かねはら・みずひと)

(Jim Harrison 死亡の記事を NYT で読んで、この本に行き当たったのだが、はまったね。上質のロードムーヴィーを観るような感覚で読める。文体が凝縮していて、読むのにふつうの小説の2倍の時間がかかる。)

280406  世界中の言語を楽しく学ぶ   (新潮新書、平成16年刊)  井上孝夫 著
(ぼくの「極意」本で遍歴を語ったところと語り口は似ているが、学習の志向や趣味はちがうね。ぼくには著者のごときマイナー言語指向はない。最後のコラムに「徐々に英語のエスペラント化が進むのではないか」とあり、こいつ東大言語学科卒のクセに何バカなこと言ってんだ、と思った。著者は昭和29年生まれ。)

280329 ギャラリスト   (中央公論新社、平成27年刊)  里見 蘭 著
(テレビドラマ化すれば視聴率が取れると思う。制作過程でアーティストへ仕事も舞い込むだろう。もちろん、放送後にも。)

280327  食べる中国語   (三修社、平成25年刊)  広岡今日子 著
(これを主教材にし、料理写真のパワポを副教材にして、実用中国語レッスンをしてみたい。ピンイン表記の誤りが散見するのが残念。ペルノーを “茴香酒” とは、なるほど! ベルモットを “味美思” というのも、いいね。)

280321  逆転の英文法 ネイティブの発想を解きあかす   (NHK出版新書、平成26年刊)  伊藤笏康 著
(前半の名詞・冠詞論は、ぐちょぐちょしてるだけで全然刺さらん。後半の動詞アスペクト・時制論は、概念の図表化がうまい。J.L. Austin が提唱した「遂行動詞 performative verb」という概念もおもしろい。name, swear, declare, apologize など、その動詞を含む文を言うことでその動詞の意味する行為が行われる動詞。「メタ動詞」と呼んではどうかい? (←泉説)

280320  資本主義という病  ピケティに欠けている株式会社という視点  (東洋経済新報社、平成27年刊)  奥村 宏 著
(昭和5年生まれ、85歳の著者の遺言のような書だ。株式会社の有限責任性、いまだに刑事責任が問われない存在であることの矛盾を繰り返し指摘する。巨大企業の解体の先にどういう社会を作っていくかという課題を突きつける本だ。)

280319  アートは資本主義の行方を予言する  画商が語る戦後70年の美術潮流  (PHP新書、平成27年刊)  山本豊津 (ほづ)
(バブルのとき250億円でボストン美術館の雪舟作品を買い戻しておれば! の言。徐冰さんの創造した漢字群をコンセプチュアルアートの真髄として特筆: 既存の価値・ルールを転換して新しい価値・ルールを作った好例として。現代アートを語るとき歴史性・物語性が不可欠。見るひとの心を開く作品こそ「開かれた」作品。美は距離感から生まれる: 対象から離れてその関係性を見直したところに美という概念が生まれる。)

280306  トップエコノミストの経済サキ読み術   (日本経済新聞出版社、平成27年刊)  上野泰也 (やすなり)
(新鮮な情報を自ら集める努力を苦にしない、根っから優秀な人のようだ。アベノミクス効果には懐疑的。日本経済復活のための「滞在人口増加策」論は支持したい。移民増は支持できないが。あと、モンスター父兄への道徳再教育の提唱も賛成だ。)

280227  シフト ― 2035年、米国最高情報機関が予測する驚愕の未来   (ダイヤモンド社、平成27年刊)  Matthew Burrows 著、藤原朝子 訳
(原著 The Future, Declassified  邦訳副題に反して一読驚愕はなかった。原題に Declassified とあるが、この程度の内容は喫茶店で話しても問題ない。著者は中国をまだまだ過大評価している。中国が民主化すると愛国主義が高まり近隣諸国との緊張が一段と高まる云々は中共に洗脳された理屈だ。万一かりに民主化してネット規制・メディア抑圧が解かれたなら、中共統治の悪の諸相が暴露されて民衆の関心が拡散し、とても反日踊りなど踊っておられまいよ。著者は中国人には知己が多いようだが、本書に日本人は出て来ない。意識のなかで日本を素通りしてしまった結果、世界の姿がゆがんで見えるのだろう。)

280220  グランド・フィナーレ   (講談社、平成17年刊)  阿部和重 著
(平17の芥川賞受賞作だが、あまりに尻切れトンボに思える。「文学作品である」ことに甘えて安易に暗示でもって終えることなく、2人の少女のグランド・フィナーレをちゃんと見せてほしかった。ひとを食ってるといえば、小品「馬小屋の乙女」は良い。)

280131  はじめての言語学   (講談社現代新書、平成16年刊)  黒田龍之助 著
(小僧寿しのにぎりみたいにありきたりな内容だった。このひとって、冗長な語り口で枚数稼いでるよな。)

280131  日本の未来を考えよう   (クロスメディア・パブリッシング、平成27年刊)  出口治明 (はるあき)
(ライターの郷和貴氏がOECDサイトを中心に資料を集め、それに出口治明氏がコメントを付ける形でまとめた本。あとがきをライターに名出しで書かせるところが出口さんのフェアな生き方を物語る。「年金制度破綻」のデマへの反論が良い。食料自給率をカロリーベースでなく生産額ベースで論ずべきとの指摘も良し。効率的な3大メガ都市圏を擁して治安も格段に安全な日本の課題は、労働効率を向上させて、「小負担・中福祉」を「中負担・中福祉」へシフトすることだな。日本の中央政府・地方政府が諸外国に比べて格段に小人数で回しているとは意外。子育てと教育、医療、外交にもっと人手を割くべきだな。つまり予算をつけるということだけど。)

280130  もっとにぎやかな外国語の世界   (白水社 白水uブックス、平成26年刊)  黒田龍之助 著
(外国語への向き合い方がぼくと似てるひと。しかし欧州なかんづくスラブ語派に特化していて、中国語もタイ語も朝鮮語もヘブライ語も学習経歴なし。英語で「21」をハイフンなしで twenty one と綴っているのも、かなしい。)


<積ん読 (つんどく) 本、ようやく読了>

280303  Barrel Fever   (Little, Brown and Company 平成6年刊)  David Sedaris 著
(この本を読むためだけにでも英語を学ぶ価値があると思わせるほどのケッサク本。Hilarious!)

280220  翻訳仏文法 上   (ちくま学藝文庫、平成15年刊)  鷲見 (すみ) 洋一 著
(高速音読で仏文を読むスピードが随分上がった。半過去、単純過去、大過去などの使い方が実感できたのが収穫。)

280213  献灯使 (けんとうし)   (講談社、平成26年刊)  多和田葉子 (ようこ)
(装画・挿画、堀江栞さん。平27・3月のアートフェア東京2015 (東京国際フォーラム) で加島美術が堀江栞作品を展示していて、そこで購入した。収録5作中唯一の戯曲「動物たちのバベル」は、朗読劇として演出したくなった。おもしろい可能性を秘めた作品だ。|「不死の島」と「彼岸」は原発災害が主旋律で、原子力の取り上げ方が極めてゆがんでいる。著者・多和田のドイツ左翼メディアによる洗脳されぶりはみごと。「献灯使」は “原発災害” 後の別世界が設定となっている。)


<平成280124 以降に購入・受領/読了>


280420  Bringing Words to Life: Robust Vocabulary Instruction [2nd Ed.]   (The Guilford Press 平成25年刊)  Isabel L. Beck・Margaret G. McKeown・Linda Kucan 著
(ぴちぴちした語彙教育論。)

280420  授業をぐ~んと面白くする中学英語ミニネタ&コツ101   (学事出版、平成26年刊)  楽山進 (らくやま・すすむ) 編著
(いささか期待はずれの本だった。半年後、また目を通してみよう。)

280419  「 開館50周年記念  美の祝典」展 図録   (出光美術館、平成28年刊)
(さすが、力のはいった図録なり。記念展で上・中・下巻が順次展示される「国宝 伴大納言絵巻」解説図録も併せ購入。)

280416  Marcel Dzama: Sower of Discord   (Abrams, NY 平成25年刊)  Bradley Bailey・Dave Eggers・Spike Jonze・Raymond Pettibon 編著
(この画集、1万2千円以上したけど、ビビッときたまま買ってよかった。昭和49年カナダ生まれのアーティストもピカいちだし、Spike Jonze 氏によるインタビューは gym の英語教材に仕立てられそうだ。)

280416/17  ニューヨークで考え中   (亜紀書房、平成27年刊)  近藤聡乃 (あきの)
(近藤さんを通して見た「ゆるい」ニューヨークにちょっと安心する。じつはニューヨーク行きがちょっと不安なのである。)

280416/16  世界のシティ・ガイド CITI×60 ニューヨーク  60人の地元クリエイターが街の見どころをお教えします  (パイ インターナショナル、平成26年刊)
(MoMA PS1 とか、The Invisible Dog とか。)

280416/22  Hello Brooklyn [2nd Ed.]  ニューヨーク・ブルックリン[ショップ&レストランガイド]  (トランスワールドジャパン、平成27年刊)
(Brooklyn Museum とか Powerhouse Arena とか、見どころがいろいろあるね。)

280414  英語授業の「幹」をつくる本 [上巻、下巻、テスト編]   (ベネッセコーポレーション、平成22・22・24年刊)  北原延晃 (のぶあき)
(著者の熱が感じられるが、いまひとつ ときめかない。英語教育を本業にして初心者を相手にしはじめたとき、どのていど参考になるかだね。北原延晃さんは昭和30年生まれ、東京外語大ドイツ語卒で、中学校教師を務めてきた。文科省検定教科書の執筆にも加わっている。)

280414 目指せ! 英語授業の達人[10]  英語力がぐんぐん身につく! 驚異の音読指導法54   (明治図書、平成22年刊)  安木 (やすぎ) 真一 著
(本の題名がこけおどし。ぱらぱらっとめくったが、ときめかない。)

280411  Walking Through Time   (Windswept House Publishers, ME 平成10年刊)  Lauren Walden Rabb 著
(アートにまつわる小説。)

280408  「俺たちの国芳 わたしの国貞」展 図録   (日本テレビ放送網、平成28年刊)
(浮世絵展の図録は、もうたんと買ったと思ったが、これがまた、いいんだわ。)

280408  あゝ、荒野   (PARCO出版、平成17年刊)  寺山修司 著、森山大道 (だいどう)
(寺山修司の昭和41年刊の長篇小説に森山大道写真をあてた名著。)

280408  Daido Moriyama × Terayama   (MATCH and Company Co., Ltd. 平成28年刊)  寺山修司 著、森山大道 (だいどう)
(寺山修司短篇集「スポーツ版裏町人生」の5篇に森山大道写真をあてた千部限定写真集。)

280408  劇写「女優たち」   (白夜書房、昭和53年刊)  荒木経惟 著
(登場する女性たちは星拾子さんなどを除けばごくフツウレベルの見目だけど、時代の風が吹きあがってくるね。あどけなくさえある彼女たちも、今や50代、60代になっている…。)

280401/11  中国 (チャイナ) 4.0 暴発する中華帝国   (文春新書、平成28年刊)  Edward N. Luttwak 著、奥山真司 (まさし)
(説得力あり読みやすい。まさに全国民必読書。)

280328  Oxford Basic American Dictionary for Learners of English   (Oxford University Press 平成23年刊)
(書店で最初に見たときは初歩的すぎるように思えたが、ネット注文して改めて手にとってみると、新たに学んだり確認できたりすることも多く、通読してみようと思った。気に入った。学習者たちに薦めるつもり。)

280319  From Postwar to Postmodern: Art in Japan 1945-1989 Primary Documents   (The Museum of Modern Art, New York 平成24年刊)  Doryun Chong・林道郎 (みちお) ・加治屋健司 (かじや・けんじ) ・住友文彦 編
(戦後日本美術の原資料となる文章を集成・英訳したもの。これを熟読すれば、戦後日本美術を語るための英語語彙は確保できるはずだ。)

280319  鄭義信 (チョン ウィシン) 戯曲集 たとえば野に咲く花のように/焼肉ドラゴン/パーマ屋スミレ   (リトルモア、平成25年刊)  鄭義信 (てい・ぎしん)
(新国立劇場小劇場の「焼肉ドラゴン」公演後、ショップで著者署名入りを購入。)

280317  反美的生活のすすめ   (河出書房新社、昭和52年刊)  池田満寿夫・横尾忠則 対談
(Dorado Gallery で購入。)

280314  「VOCA展 2016」 図録   (日本美術協会・上野の森美術館、平成28年刊)
(日本で行われるアート批評の英訳資料も兼ねて購入。)

280310/14  爆買いと反日 中国人の不可解な行動原理   (時事通信社、平成28年刊)  珂 隆 (「珂」は木へん)
(主旋律は、中国が上から下まで「不安・不安定」で覆われていること。だからこそ統制があり、民衆も統制を正当化する。米国はホンネでは中国に対抗しようとしていない、という指摘も正しい。歴史論争を政治化するなという指摘までは良いとして、「大局に立って戦争の被害者に配慮すべきであり」は意図が不明瞭だ。南京“大虐殺”について「その人数を争う愚かな論者がいる」 (237頁) と書くのも意図不明。河南省のエイズ禍と対決した高耀潔 (こう・ようけつ) 医師を活写しているのは良し。)

280308  MoMA Highlights: 350 Works from The Museum of Modern Art, New York   (The Museum of Modern Art, New York 平成25年刊)
(平成11年版をコンパクト化。多数の作品を入れ替えてある。)

280305  プログレッシブ ビジネス英語辞典   (小学館、平成21年刊)  渋谷彰久・堀内克明・日向清人・Cuong Huynh 編著
(印刷が見やすく、ビジネスに即した例文もフルセンテンスで多数盛り込み、一般読者も十分に使える良い辞書だ。)

280303  The $12 Million Stuffed Shark   (Aurum Press, London 平成20年刊)  Donald N. Thompson 著
(現代アートの主流の経済効果のドロドロを書いた本、らしい。)

280229  Oxford Russian Grammar & Verbs   (Oxford University Press 平成14年刊)  Terence Wade 著
(コンパクトながら、学習者のためのツボをよく心得た好著。)

280226 カルチャー・スタディーズ  アート: “藝術” が終わった後の “アート”   (朝日出版社、平成14年刊)  松井みどり 著
(えらく難しそうな本だが評判はいいので、ポストモダンの語り方を学ぶために読み込まないとね。)

280226  MoMA Highlights: 350 Works from The Museum of Modern Art, New York   (The Museum of Modern Art, New York 平成11年刊)
(現代アート作品を英語で評する仕方を習得するために購入。)

280226  へんてこな春画   (青幻舎、平成28年刊)  石上阿希 (いしがみ・あき)
(お先祖さまたちの恐るべきクリエイティブさに、これは負けてはならじと思いましたね。)

280225  浮世絵美人の髪形 結い上げる絵と文学   (まつ出版、平成27年刊)  谷川秀雄 著
(結い上げた日本髪の型の数々を前・横・後ろからの写真で見せ、浮世絵版画の女性像や樋口一葉作品の一節も参照する。素人にも分りやすい、価値ある資料。)

280225  「初期浮世絵展 ―版の力・筆の力―」 図録   (千葉市美術館、平成28年刊)
(鈴木晴信以降の浮世絵版画の図録は多数あり、また浮世絵巻物の図録も少なくないが、鈴木晴信以前の浮世絵版画の図録はお寶だ。)

280225  レジナルド   (風濤社、平成27年刊)  Saki 著、井伊順彦 (のぶひこ) ・今村楯夫 (たてお) ほか 訳

280225  四角い卵   (風濤社、平成27年刊)  Saki 著、井伊順彦 (のぶひこ) ・今村楯夫 (たてお) ほか 訳
(池田俊彦さんの銅版画が装画・挿画として使われている。池田俊彦さんのサイン入りを不忍画廊で購入。本文にわざと灰色の紙が使われているが、読みにくくて不満なり。)

280224  Japanese Art and Design   (V&A Publishing 平成28年刊)
(版元の V&A はロンドンの Victoria and Albert Museum で、東芝協賛の日本美術コーナーがある。本書は縄文から現代デザインまでカバーしている。収録の作品写真もすばらしい。所収の小論文の数々を読み込んで、アート翻訳家となるための糧にしたい。銀座一丁目の中長小西で購入。)

280224  The Producers: Vocal Selections   (Hal Leonard Corporation 平成13年刊)  Mel Brooks 著
(冒頭にステージ写真5枚、あとは楽譜。I Wanna Be a Producer を教材にレッスン1コマつくってみたい。英詩法もこの歌で教えちゃうんだ。)

280224  翻訳仏文法 下   (ちくま学藝文庫、平成15年刊)  鷲見 (すみ) 洋一 著
(「上」巻がすばらしかったので、ようやくながら「下」巻を中古で購入。版元絶版なり。)

280212  対話中国 心態文化篇   (北京語言大学出版社、平成26年刊)  
(豊かになった中国の新感覚の読本。)

280212 中訳経典文庫・語文新課標必読文学名著(双語版)  茶館・Teahouse   (北京・中国対外翻訳出版公司、平成20年刊)  老舎 著、英若誠 訳
(古典的戯曲の漢英対訳。)

280212  商務館小学生詞典   (北京・商務印書館、平成23年刊)  商務印書館辞書研究中心 編
(例文が平易で、学ぶべきものだけ網羅した感あり。見出し字 4600 で職場机で愛用しているが家用にもう1冊買った。)

280212  辞書からはじめる英語学習   (小学館、平成19年刊)  関山健治 著
(磐崎本にただよう教養の香りがないが、一般大衆向けに上手に編集企画してある。)

280211  英語辞書をフル活用する7つの鉄則   (大修館書店、平成23年刊)  磐崎弘貞 (いわさき・ひろさだ)
(こわいくらい、ぼくの「極意」に美意識が似ている。)

280211  英語辞書力を鍛える  あなたの英語を変える快適辞書活用術   (DHC、平成14年刊)  磐崎弘貞 (いわさき・ひろさだ)
(こわいくらい、ぼくの「極意」に発想が似ている。)

280211 ここまでできる 続・英英辞典活用マニュアル   (大修館書店、平成7年刊)  磐崎弘貞 (いわさき・ひろさだ)
(分厚い続篇だ。着実に進化するかただ。)

280210  Longman Lexicon of Contemporary English   (Longman Group Limited 昭和56年刊)  Tom McArthur 編
(Longman Activator の前身。このタイプの著書の嚆矢だけあって、生き生きとした手作り感が匂い立つ名著。)

280210 稼げる産業翻訳者になる!  翻訳力を鍛える本   (イカロス出版 イカロスMook 、平成27年刊)
(食い詰めたときのおさえだな。)

280210  Longman Lexicon of Contemporary English   (Longman Group Limited 昭和56年刊)  Tom McArthur 編
(Longman Activator の前身。このタイプの著書の嚆矢だけあって、生き生きとした手作り感が匂い立つ名著。)

280209 こんなこともできる 英英辞典活用マニュアル   (大修館書店、平成2年刊)  磐崎弘貞 (いわさき・ひろさだ)
(わが意を得(すぎ)た語学のコツ本だ。著者・磐崎弘貞さんの本をまとめて読むことにした。)

280209  The Sense of Style   (Penguin Books 平成26年刊)  Steven Pinker 著
(Strunk & White 著の The Elements of Style より役立ちそうな名著。ユーモアのセンスも良し。)

280209  Longman Essential Activator [2nd Edition]   For Intermediate - Upper-Intermediate Learners  (Pearson Education Limited 平成18年刊、初版 平成9年刊)  Stephen Bullon 主幹
(通読可の見やすい字で、中級学習者に親切な情報満載だ。上級の Activator に手を出すより、まずこれだ。)

280209  Oxford School Dictionary of Word Origins  [New Edition]  (Oxford University Press 平成25年刊、初版 平成14年刊)  John Ayto 著
(あなどるべからず。なまじっかな語源辞典よりずっと良い。island の説明が必要事項をわかりやすく記述してあり感服。英単語の語源を語るとすれば、本書の内容をおさえておけば十分だ。)

280209  Oxford American Dictionary for learners of English   (Oxford University Press 平成23年刊)  Jennifer Bradbery・Victoria Bull・Diana Lea 編、Keith S. Folse 緒言
(英版の語彙を部分的に入れ替え、発音表示の英米を逆にしただけかと思っていたが、じっさいに英版と比べると語釈・用例がかなり入れ替わっている。Oxford Wordpower と Advanced Learner's の中間に位置する、ちょうど使いやすい上級辞書だ。基本語彙見出しはオレンジ色、それ以外の語彙は空色の見出しと、モダンなセンス。天が黒なのもダンディだ。気に入った。)

280209  COBUILD Essential English Dictionary [2nd Edition] For elementary and pre-intermediate learners of English  (HarperCollins Publishers 平成26年刊)
(最近やたら字が小さく読みづらい COBUILD シリーズだが、この辞書はまったく違う。初学者に薦めるなら先ずこの辞書だ! Macmillan Essential より語彙数を減らし、字は通読可能サイズまで大きくした。それでいて、用例も定義ごとにこまめに入れてある。高校1年生から使える理想の英英なり。)

280206  Concise Oxford Russian Dictionary   (Oxford University Press 平成10年刊) 露英 Marcus Wheeler・Boris Unbegaun 編、英露 Paul Falla 編
(基本語彙の用例が悶絶しそうなほど豊富。期待を大きく上回る伴だ。)

280204 ハロルド=イー=パーマー選  基本英語一千語  ―新版―  (開拓社、新版 昭和43年刊、第1版 昭和17年2月5日刊)   財団法人 語学教育研究会 編
(第1版は日米開戦の2ヶ月後に出た。買ったのは平成20年印刷の第19刷。何というロングセラー! 高校1~2年生が自分の英語語彙に穴がないか総ざらえするのに最適。名著としてお蔵入り。)

280203  旺文社ショーター英英辞典   (旺文社、昭和57年刊)  菅沼太一郎・James B. Harris 主幹
(学習語彙数としては十分な1万5千語を簡潔平易な英文で語釈し、コンサイス判に収めた。巻末11頁にわたる金言・名言集も良し。名著としてお蔵入り。)

280203  五味文彦画集 瞳の中の触覚   (求龍堂、平成27年刊)
(Gallery Suchi にて須知吾朗さんから頒けていただいた。)

280129  ドイツ基本語辞典 Deutscher Grundwortschatz   (白水社、昭和46年刊)  岩崎英二郎・早川東三・子安美知子・平尾浩三・鉄野善資 (よしすけ)
(フランス語版の向こうを張って、ドイツ語版は日本人が編集だ。)

280129  フランス基本語辞典 Dictionnaire du vocabulaire essentiel   (白水社、昭和42年刊)  Georges Matore 原著、野村二郎・滑川明彦 訳編
(学生時代から、名著と知りつつ一文惜しみで買わずにいた。絶版の本書を Amazon のおかげで手にしてみて、例文のセンスの良さにしびれた。)

280129  Macmillan Essential Dictionary for Learners of English   (Macmillan Education 平成15年刊)  Michael Rundell 主幹
(優れた内容だ。この内容をそっくり残しつつ大学教養過程レベルの教科科目語彙を加えたのが平22年刊の名著 Macmillan Study Dictionary だ。)

280128  Cambridge Learner's Dictionary English-Russian   (Cambridge University Press 平成23年刊)  Natalia Uvarova 主幹
(英英の原著の内容は全部残しつつ、さらに定義ごとに露訳を色刷りで加えてある。原著版より行間がこころもち広くて読みやすい。英英をお蔵入りさせ、この英英露を棚に入れた。)

280128  Cambridge Learner's Dictionary  Słownik angielsko-polski polsko-angielski [Nowe wydanie]   (Cambridge University Press 平成23年刊)  Colin McIntosh 主幹
(190頁に及ぶポ英がついている。)

280126  トルコ軍艦エルトゥール号の海難   (彩流社、平成27年刊)  Omer Ertur 著、山本雅男・植月惠一郎・久保陽子 訳
(「海難1890」の帯付き本。)


CD:

280418  Goro Ito: Glashaus   (spiral records 平成24年刊) 
(インストルメンタルのロングセラーということで、gym でかけるために購入。)

280408  状況劇場 劇中歌集   (Super Fuji Discs 平成23年刊)  構成・監修: 唐 十郎、唄: 李麗仙ほか
(ポスターハリスギャラリーで購入。夜の gym でかけよう。)


DVD:

270430  睡蓮の人   (トモヤス・ムラタ・カンパニー、平成15年)
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