220830
久里洋二 (くり・ようじ)
漫画展 太陽はどこに行くの? @ art space kimura ASK? (京橋三丁目)
(昭和2年生まれの久里さんの、軽妙洒脱でときどきエッチなイラストが楽しい。「…トンネルを出る汽車」 を2万円で購入。トンネルを出る蒸気機関車。子供が見ればそれだけだが、オトナが見ると山々が横たわる女性の股びらきになっている、エスプリに満ちた隠し絵だ。画廊の係の女性が 「うちのオーナーもいちばんいい絵だと言っていました。さすがお目が高い」 と言ってくださった。葉巻をくゆらして坐る作家に、DM葉書にサインをいただいた。 画廊では、久里さんが制作した5分もののアニメ The Sun Is Down! の上映もあった。8月31日にもういちど見に行った。)
220824
浅井結樹子 (ゆきこ)
Solo Exhibition @ Gallery 銀座フォレスト・ミニ (銀座一丁目)
(作家の色白の顔立ちと明るい振舞いが笹本玲奈さんに似ていて、うっとりしてしまった。この個展のいちばんの藝術は、作家そのひと。カラフルな遊び絵の進化に期待します。)
220824
オバタクミ銅版画展 「Signal」 @ Oギャラリー UP・S (銀座一丁目)
(佐野明子さんの油画に引続き、Oギャラリーでのお買上げ 2点目は、オバタ・クミさんの銅版画の小品 “Once Upon a Time” だ。コップの中あるいは氷山の中のように閉ざされた空間がノアの箱舟のように、太陽と生き物を護っている。小さな蟻に惹かれた。義村京子さんの小品を買ったときと同じ。オバタさんは平成18年以来、ボローニャ国際絵本原画展に毎年出展している。Once Upon a Time... は、ブルガリアのレッセドラ小版画展2010の入選作。額縁なし 1万円で購入しました。)
220730
マン・レイ展 知られざる創作の秘密 Unconcerned But Not Indifferent @ 国立新美術館 (エマニュエル・ラドニツキー。ロシアからのユダヤ人移民の子として米国フィラデルフィアで生まれた。ときどき写真作品などを本で見て、どんな人なのか前から興味があった。この回顧展はマン・レイ財団の所蔵品から成っていて、総じて幸運に恵まれたこの人の全体像が見渡せた。2ヶ所で映像展示があり、1時間15分では駆け足で見た感じがした。)
220730
中田真央 ぐるぐるぐる展 @ ガレリア・フラフィカ bis (六本木ヒルズ)
(昭和56年静岡県生まれ、多摩美大院卒。魅惑的な眼の少女。こういう作品を見すぎたせいか、陰性の生物たちとの取合せが却ってありきたりに思える。「才能を感じました。女性と風だけを配した絵が見たい」 と感想メモを残した。)
220713
大竹夏紀展 @ GALLERY b. TOKYO (京橋三丁目)
(昭和57年生まれ、多摩美院卒。テキスタイルデザイン。ポップな色彩で描かれる太唇の少女たち。蝋纈染 (ろうけつぞめ)
の大作が壁にピン止めしてあった。多いものは30ものパーツに分かれていて、展示するときは指示書にしたがって壁面上に組み上げる。たいへん手間のかかる作品なのであります。イラストそのものがじつにうまいひとなので、フレーム入りの普通の絵も欲しいですねぇ。さあり。)
220713
荒井龍男展 Part III @ ギャラリー川船 (京橋三丁目)
(画家47歳の 「あべまりあ」 と48歳の Buddha が、いい。明治37年大分県生まれ、昭和30年に51歳で志なかばで亡くなった。「50歳のころ抽象画に作風を変えている。あと10年生きていたら新たな作風で、いい仕事を残していたはずですが」 と、画廊オーナーが言う。)