260507
Fantastic Art Show Tokyo 2014 幻想藝術展 ―東京― (~5/10) @ 東京交通会館2階ギャラリー (有楽町二丁目)
(ポオ エ ヤヨさんから案内をいただいた。彼女の細密画は極細の糸の刺繍のよう、ルーペで眺めると一段と愛着が湧いてくる。植田言志 (げんじ)
さん (昭和52年生まれ)
の2作品は、石造建造物がいのちを帯びて血を流し呻く。エログロにたよる幻想画が多いなか、そのいずれでもない。浅野信二さんの4枚組 "A World Away" は、映画で魔界を観るごとし。坂上アキ子さんの鉛筆画 「月光のサロメ」 もいい。)
260501
ACT 小品展 (~5/4) @ The Artcomplex Center of Tokyo, ACT 5 (大京町)
(60名余がサムホール判を2枚ずつ出展。玉川麻衣さんのペン画に注目した。木立を見上げた 「吹き荒れる2」 と、巨人の掌上で女人に化けかけた狐の 「狐媚 ばけかけ2」。)
260501
掘りごたつハリケーン (~5/6) @ The Artcomplex Center of Tokyo B1F (大京町)
(奥のスペースにほんとに電気炬燵を構えて3人が駄辯っていて、半ばあきれ、半ば感心する。二十数名のグループ展。長谷川友美さんの鉛筆画が2万円で出ていてお買い得とは思った。千葉史織さんの丹念な描き込みぶり、このひとは楽しみ。高木智広さんの17万円の天狗面と13万円のドラえもん木魚が、気になる存在。千葉和成さんの 「ダンテ神曲 原題解釈集」 シリーズは、邪魔文字のない絵は秀逸。)
260404
ザ・ビューティフル ― 英国の唯美主義 1860 - 1900 Art For Art's Sake: The Aesthetic Movement 1860-1900 (~5/6) @ 三菱一号館美術館 (丸の内二丁目)
(耽美派の華麗を見続けた後は、小品ながら Aubrey Beardsley が 「サロメ」 に寄せたペン画がいいと思う。展示の掉尾を飾る Albert Moore の "Midsummer" が格別の美しさ。3人の女性が鮮烈なオレンジ色の布をまとい、中央の女性はまどろみ、左右の女性は金色の扇をもって向かい合うが視線は合わさない。色彩の饗宴。)
260329
清水亮輔 個展 (~3/30) @ The Artcomplex Center of Tokyo, Act 1 (大京町)
(橋のある街を魚眼レンズの目で切り取り、曲面パネルに写実する、究極の遠近法。平成22年のアート・ゲート・プログラムに入選した作品の印象が、今でも鮮烈だ。昭和55年生まれ、東京藝大油画卒、先端藝術表現 院修了。)