布おむつとアレルギーッ子の育児

布おむつとアレルギーッ子の育児

吐き気と下痢に隠れたアレルギー


 咽喉に詰まらせてはいけないと,鼻に管を通され,とても痛々しかったです。

 ミルクの後の「げっぷ」も上手くでなかったので,一生懸命げっぷをさせようと,背中をさすったり,トントンしたりしましたが,長時間げっぷが出ず,諦めて横にしたら戻すの繰り返しで,その度に泣きたくなりました。

 段々息子もげっぷが出ないといつまでも下ろしてもらえないし,ママも不憫と思ったのか,「ぷーっ」と「偽装げっぷ」を始める始末。
 母が騙されて寝かせた途端,また戻すの繰り返しで,「この子は育たないよ」と言われるように。

 それでも,息子を死なせる訳にはいかないと,一所懸命げっぷをさせようと長時間抱いて,それでもげっぷが出ず,結局縦に抱いたまま寝かせていたので,一日中殆ど寝られない日がずっと続きました。
 当時の布おむつはライナーもなかったので,濡れるとすぐに無くと言うのも一つの原因でした。

 一日の睡眠時間が切れ切れにトータル3時間あるかないかの生活が3ヶ月目に入ると,生まれて間もなくはすべすべだったお肌がかさかさになって,段々あごの下からジュクジュクしてきました。

 ステロイドのロコイドワセリン(ロコイド:ワセリン=1:2)軟膏を塗っても一時的で,段々効かなくなり,いつの間にかステロイドのロコイドワセリン(ロコイド:ワセリン=1:2)を数ヶ月使うことに。

 それでも良くならず,ミルク吐きが続きました。

 ある日4ヶ月検診の小児科医の薦めでミルクをアレルギーミルクに変え,最終的にはMA-1 ニューMA-1 小缶 350g ニューMA-1 大缶 850g にした所で,やっと塗り薬も効き始め,顔の湿疹も見る見る綺麗になって来ました。明らかに食物アレルギーが疑われました。

 しかし,当時は少なかった食物アレルギーだったので,7ヶ月まで遅らせた離乳食開始前に総合病院の小児科に相談したのですが,「まだ小さいから血液検査は可哀想」と言われ,離乳食を開始しないことに「保健センター」からフォローの電話が掛かったり,実母からせっつかれたり,通わせていた「保育園」から「今すぐ離乳食を始めないとこの子が栄養失調で死ぬよ!」とまで脅され,初めての育児だった私は,血液検査も受けられなかった為,止むを得ず離乳食を開始することに。

 始めは順調だったかに見えたのですが,時々吐き始め,いつの何が原因かも特定できないし,再度総合病院の小児科に相談しても,整腸剤を出すだけ。血液検査はしてもらえませんでした。

 その状態で体調を崩し,生後9ヶ月目で肺炎で入院。
 それでも親達に言わせれば「ちゃんと離乳食をしなかったから栄養失調だ!」と私が責められるばかり。ミルクの栄養がどの程度十分なものなのかも分からないので,「私が離乳食を上手く食べさせなかったからか」と自分を責める日々が続きました。

 しかし,退院後1ヶ月目にまた突然吐きと下痢がやってきて,もう噴水のようになっていました。

 夜中だったので翌朝日曜日でしたが,かかりつけの総合病院に小児科医がいたので診て貰い「ロタウィルス」と言われました。
 しかし,その後も吐きと下痢が続き,整腸剤だけでは不信に思って,「可哀想でも何でもいいから血液検査して下さい!」と詰め寄ると,やっと検査。

 結果は,お米さえ除去するほどの強い食物アレルギーでした。
 本当にその総合病院が血液検査をしなかったと言う業務の怠慢で訴えようかと思った位腹が立ちました。

 今になって思うと,体が要らないと言って吐いたり下痢で出していたアレルゲンを,整腸剤で出さなくした為に余計体に残ってしまったのではないかと思っています。

 下痢と吐き気が長引くようなら,先ずは食物アレルギーも疑わしいです。
 ちなみに,食物除去をするようになると,もう下痢も吐き気もありません。


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