お天気研究室

かきくけこ

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気象や天気のキーワードや用語を「あいうえお」順でまとめました。
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■雷の避け方(かみなりのさけかた)
(1) 平坦な屋外では姿勢を低くする。
たとえ絶縁されたプラスチックの柄でも、高く尖った物には落雷しやすいので、傘やゴルフクラブなどは体より高く突き出さないようにします。ただし、地面にひれ伏しているのは危険です。地面にひれ伏していると落雷は受け難くなりますが、落雷位置によって、手から足に雷電流が流れ、危険な場合があります。また、「金属を身につけていると落雷しやすい」とか「長靴やビニールコートのような絶縁的で身体をおおっていると落雷しにくい」ということは間違った理解で安全とはいえません。 (2)高い樹木がるときは、2m以上離れて姿勢を低くする。
木に近すぎるとかえって危険です。幹、枝や葉からも最低2m以上離れてください。30m以下の木であれば、先端を45度に見るところが安全といわれています。 (3)屋内ではできるだけ、壁や柱などから離れる。
鉄筋コンクリートの建物や電車、車は接地しているので、落雷時の電流の通り道からなるべく離れてください。

■海陸風(かいりくふう)
海岸地域では、晴れた穏やかな日には、昼間には海から陸へ海風が吹き、夜間には陸から海へ陸風が吹きます。これを合わせて海陸風(かいりくふう)と呼びます。
<海風(昼)>晴れた天気のとき、日中は日ざしの影響で陸地が暖められ、空気が軽くなり、低気圧(上昇気流)が発生します。一方、海上の空気は陸上よりも重く、海上に高気圧(下降気流)が発生し、海上から陸上に向かって風が吹きます。
<陸風(夜)>夜は陸上が冷やされて、空気は重くなり、陸上に高気圧(下降気流)が発生します。また、夜は陸上よりも海上が暖かくなるため、海上に低気圧(上昇気流)が発生し、陸上から海上に向かって風が吹きます。 海風と陸風が入れ替わる時間は、朝の8~9時頃と夜の20~21時頃です。入れ替わりの時には、風が止まり、凪(なぎ)と呼ばれる現象が起きます。なお、昼間の方が温度差が大きいため海風の方が風速が大きくなります。

■寒露(かんろ)
10月8日ごろ。二十四節気。冷たい露の結ぶ頃という意味です。秋の長雨が終わり、露が冷たく感じられ、本格的な秋になります。

■気圧(きあつ)
大気の重みによる圧力のことです。単位はヘクトパスカル(hPa)を用います。地上天気図で、同じ気圧の地点を結んだ線は「等圧線」といいます。 「高気圧」は、その等圧線で囲まれ、周りよりも気圧の高いところ、 「低気圧」は、逆に周りよりも気圧の低いところです。 風はだいたい高気圧から低気圧に向けて吹きます。 また、気圧の変化と天気の変化には、密接な関係があります。 このように天気予報をする上で、気圧は重要な情報です。

■気圧配置(きあつはいち)
気圧配置とは、高気圧や低気圧、前線などの位置関係のことです。 天気図を見ていると、日本付近では季節特有の気圧配置があります。
 春・・・移動性高気圧型 
 初夏・・梅雨型 
 夏・・・南高北低型
 秋・・・移動性高気圧型
 冬・・・西高東低型(冬型) 
他にも、いくつかの型があります。 この型を見るだけでも、だいたいの天気は予想できます。

■気温(きおん) ニュースや天気予報では、こんな言葉が聞かれましたので、まとめておきます。
夏日・・・・最高気温が25℃以上の日
真夏日・・・最高気温が30℃以上の日
熱帯夜・・・最低気温が25℃以上の夜
冬日・・・・最低気温が0℃未満の日
真冬日・・・最高気温が0℃未満の日

■気温の観測(きおんのかんそく)
気温観測の条件
 ・太陽の光が直接当たらないこと。・照り返しなど地表面からの影響がないこと。・風通しがよいこと。・地上から1.25~2.0mの高さ。 以前は百葉箱を使っていましたが、現在では通風筒を使用しています。温度計は、白金抵抗温度計を使います。

■気候変動(きこうへんどう)
気候とは、1年周期で繰り返される大気の変動のことです。気候は10年以上の期間をかけてゆっくりと変化していて、気候変動と呼ばれています。もっと長いスケールで考えると、地球は46億年前から寒暖を繰り返してきました。
  原生代(6億年前)氷河期。
  古生代(2億年前~6億年前)氷河期と温暖期。
  中生代(8000万年前~2億年前)恐竜が栄えた時期。
  新生代(現在~8000万年前)温暖な第三紀と氷河期の第四紀。
約100万年前からは新生代第四紀(氷河期)といわれていますが、約10万年の周期で氷期と間氷期を繰り返しています。現在は約1万年前から続く、新生代の第四紀の間氷期です。

■気象衛星(きしょうえいせい)
気象観測を行う人工衛星のことで、大きく分けて静止気象衛星(赤道上空約36000mにあり、地上から見ると常に同じ位置にある衛星)と極軌道気象衛星(赤道に対して垂直方向に周回する衛星)があります。静止気象衛星ひまわりは、1号機が1977年に打ち上げられ、5号機まで運用されています。5号機は、2003年5月から気象観測機能についてアメリカのゴーズ9のバックアップを受けていますが、通信衛星としての機能は継続しています。後継の運輸多目的衛星MTSATは、ロケットの打ち上げ失敗によって計画より遅れていますが、すでに完成し、種子島で打ち上げを待っている状況です。新しい衛星の稼動によって、さらに質の高い情報が得られることが期待されています。

■気象科学館(きしょうかがくかん)
気象科学館は、気象庁庁舎(東京都千代田区大手町)の1階にある気象の業務を中心としたミュージアムです。気象業務の紹介や気象(防災)知識の普及・啓発を目的として、気象庁内の資料や展示物を集めて、平成9年6月2日に開館しました。 土曜日、日曜日は気象予報士が常駐し、案内をしてくれます。自由研究の参考に行ってみてはいかがですか?
場所・・・〒100-8122 東京都千代田区大手町1-3-4 気象庁1階
入場料 ・・・無料
開館時間・・・10:00~16:00
休館日・・・日曜日・祝祭日・年末年始(夏休み期間中は日曜日も開館しています。)

■気象予報士試験(きしょうよほうししけん)
気象予報士になるための試験は気象業務支援センターが年に2回行っており、過去21回行われています。これまでの合格者は5007名で、合格率は6.7%です。試験は、学科試験(一般知識、専門知識)および実技試験(記述式)で構成されています。気象予報士の資格を取るには学科試験・実技試験ともに合格することが必要ですが、学科試験に合格し、実技試験に不合格であった場合、合格発表日から1年間だけ合格した学科試験が免除になります。第22回試験は2004年8月29日(日)です。試験要項は、すでに発表されています。詳細は気象業務支援センターのホームページをご覧ください。

■京都議定書(きょうとぎていしょ)
昨年の日本は、猛暑や史上最多の台風上陸など「異常気象」に見舞われました。また、近年は世界的にも「異常気象」といわれる現象が頻発しています。その原因の1つとして、考えられているのが、「地球温暖化」です。 「異常気象」と「地球温暖化」の関係は、はっきり解明されていませんが、 国際的な重大問題です。その地球温暖化問題について、各国が集まり話し合ったのが、1997年に開催された「地球温暖化防止京都会議(気候変動枠組条約第3回締約国会議)」です。京都会議では、「京都議定書」が採択され、日本を含む先進国に対して、地球温暖化の原因となる「温室効果ガス(二酸化炭素など)」の排出削減目標が設定されました。削減目標は、2008から2012年までの間に、1990年の排出量を基準として、日本6%、アメリカ7%、EU8%を達成すること、となっています。この条約(京都議定書)は、世界最大の温室効果ガス排出国のアメリカの離脱により、発効が遅れましたが、ロシアが批准したことで発効されることになりました。しかし、日本は1990年の排出量の6%削減という厳しい条件をクリアすることは難しい状況です。このため、排出権取引(京都メカニズム)や政策などの動向に注目が集まっています。

■強風域(きょうふういき)
台風の風の強い地域を暴風域や強風域であらわします。暴風域は毎秒25メートル以上の風が吹いている範囲、強風域は毎秒15メートル以上の風が吹いている範囲のことです。

■雲の種類(くものしゅるい)
雲の形は、国際的な規定に従って10種類に分類され、地上からの高さによって、上層雲(上空5000~13000メートル付近)、中層雲(2000~7000メートル付近)、下層雲(0~2000メートル付近)の3つに大別されています。低気圧などが近づくときは、上層雲、中層雲、低層雲の順番に現れるので、天気が悪くなる目安になります。気象衛星の画像(赤外画像、可視画像)で、雲により映り方に特徴があります。

■啓蟄(けいちつ)
冬眠していた虫が、穴から這(は)い出す頃という意味です。3月5日頃。

■警報(けいほう)
気象現象により、重大な災害が発生するおそれがあるときに、気象庁から発表されます。発表の基準は地域によって異なります。
大雨警報・・・大雨によって重大な災害が起こるおそれがあると予想される場合に行う。
洪水警報・・・大雨、長雨、融雪などの現象により河川の水が増し、重大な災害が起こると予想される場合に行う。
大雪警報・・・大雪によって重大な災害が予想される場合に行う。
暴風警報・・・平均風速がおおむね毎秒20メートルを超え、重大な災害が起こると予想される場合に行う。
暴風雪警報・・平均風速がおおむね毎秒20メートルを超え、雪を伴い、重大な災害が起こると予想される場合に行う。
波浪警報・・・風浪、うねりなどによって重大な災害が起こるおそれがあると予想される場合に行う。
高潮警報・・・台風等による海面の異常上昇により重大な災害が起こるおそれがあると予想される場合に行う。

■夏至(げし)
一年中でいちばん昼が長い日のことです。2004年は6月21日。昼間の長さは、南よりも北の方が長くなっています。札幌と那覇では1時間半くらい違います。

■降雨ナウキャスト(こううなうきゃすと)
都市部を中心とした豪雨による洪水・浸水等の被害の軽減を目的として、気象庁が1時間先まで10分間ごとの、全国の1km四方の降水予測を行うもので、2004年6月1日より開始されてる。10分ごとに最新の情報に基づく予測を行うことから、急激に発達する雨域をとらえることができるため、集中豪雨に対して的確な対応ができるようになる。

■黄砂(こうさ)
主として大陸の乾燥地域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠、黄土高原など)で、強風により吹き上げられた多量の砂じんが上空の偏西風に運ばれて 日本、韓国、中国などで降下する現象を黄砂といいます。空一面が黄褐色になり、視程(水平方向の見通せる距離)が悪くなるため、航空機の運航に影響が出る場合があります。日本では、3月から5月に西日本や日本海側の地方で、多く見られる現象です。黄砂は自然現象ですが、近年の中国での過放牧、農地転換による耕地拡大等による人為的影響もあるとされています。

■穀雨(こくう)
4月20日ごろ。春雨が降って百穀をうるおし、芽を出させる頃という意味です。かわりやすい春の天気が安定し、日ざしが強くなる頃です。

■降水確率(こうすいかくりつ)
降水確率予報とは、予報対象時間(短期予報では6時間、週間予報では24時間)に1mm以上の雨または雪の降る可能性を0%~100%まで、10%きざみで発表するものです。たとえば、「降水確率が80%」という予報は、降水確率が80%の予報が100回出されたときにおよそ80回は1mm以上の雨が降ることを意味しています。降水確率の数値が大きくても、降水量が多い、降水時間が長い、強く激しい雨が降ることは意味していませんので、注意してください。

■降水量(こうすいりょう)
水平な地面にある時間内にたまった水の量のことです。雪や雹(ひょう)は溶かして計り、単位はmmで表します。観測は、雨量計(転倒ます型や感雨計)で行いますが、局所的な影響を防ぐため、気流の乱れが少ないところに設置し、また、地面からの跳ね返りにも注意が必要です。降水確率予報では「1ミリ以上の雨の降る確率」といいますが、1時間に1mmの雨は弱い雨で、道路がかすかに湿る程度です。5mmくらいでは、水たまりができます。20~30mmだと、強い雨(どしゃぶり)で大雨注意報が出されます。30~50mmでは、バケツをひっくり返したような雨で、大雨警報が出されます。

■高層気象観測(こうそうきしょうかんそく)
天気予報で「上空に強い寒気が入り込んでくるため、大雪になります」 という言葉をよく聞きます。では、上空の寒気は、どうやって観測しているのでしょうか?上空の大気の状態を観察することを「高層気象観測」といいます。高層気象観測の方法は、レーウィンゾンデやGPSゾンデと呼ばれる 「センサー付き小型無人気球」を飛ばす方法とウィンドプロファイラと呼ばれる「地上に設置されたレーダー」による方法があります。全国で、気球による観測は18か所、レーダーによる観測は31か所で行われています。これらのデータを取りまとめて、上空の高度30kmくらいまでの気圧、気温、湿度、 風向・風速を把握しています。




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