よめご日記。in CA ~いっちゃん、好いとぉ~

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出会い(1)




母は、一緒にいるのが愛娘であることを忘れたかのように、トンデモナイ所に行きたがりました。


某ホテルのラウンジでお茶(と言いつつ彼女はビールを飲んでいましたが)

劇団四季の<アイーダ>を鑑賞

腰が抜けるほど高い御寿司屋さんにてディナー


娘の成長ぶりをみせてあげようと背伸びし

「よかよぉ」と答えてしまった手前、後には引けなくなった辰年女。

(正直、何度、板前さんに「私はお腹空いとらんけん、お水だけでいいです」という言葉が口から出そうになったか。)


母はとっても楽しそうでした。


いつも私の顔を見る度「早う結婚せんね。」と条件反射のように口にする母。

「あなたはパブロフの犬ですか?」の娘の減らず口にも負けず、

がみがみがみがみ、よう疲れんこと。


そんな母がその日、珍しくこんなことを言いました。


「まぁね、結婚は一生のことやけん、

あんたがよっぽど、死んでも離れたくないくらい好いとう人とせなね。

そんな、ラダメスみたいな人はおらんとね?」

(注:ラダメスとは、ヌビア国王女アイーダが 命懸けで愛した敵国エジプトの将軍)


。。。<アイーダ>によっぽど感動したばいね、お母さん。。。





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