よぴさんのつぶやき

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うれしはずかし水中出産・2



お股に「かーっ」って焼けるような痛み、続けて「でゅる」っとした感触の後(股が裂けるかと思った、正直言って。本当に焼けるような痛みだった。後で見てもらったら裂けてなかったけど、焼けるような痛さ、ぱっつーんと股が裂けたらどうしよう!!という痛さがあった)、・・・私のおなかにこんにちは(この時間ならこんばんわね)。

夜の9時、予想通り、元気な女の子でした。超かわいい、ぷるぷりしたはちきれんばかりのピンクのお肌を持った赤ちゃんが、私のおなかの上にやってきました。

産まれたての赤ちゃんって、猿みたいでしわしわで血とか体脂とか(白いやつ)がついてて、なんだか物体Xみたいな怖いのを想像していたけど、全然違う。
きれいで、とにかく人間だった(猿のわけがないでしょっ)。
髪の毛があって、手が真っ白で(色素はどこ?状態)、左側にえくぼがあって(母は右側)、あまりぎゃーぎゃー泣かなくて。っていうか、この子が泣いていたという印象がないんだよね。旦那がいうには「気持ち泣いていた」らしいけど。そう、感動なんていうものは遥かに超えた、なにか神秘的な神懸り的なものを感じる一瞬でした。

すぐに旦那がへその緒をカット、旦那が待ちに待った一瞬でした。母としては、今までこのへその緒でつながっていたわたし達を、離さないで、なんていうセンチメンタルな気分もあったりして、なんとも複雑な心境の中の、ねねのこの世へのテープカットでした。(ちなみに、痛く無いのよ。って、痛かったら怖いけど。)

へその緒さんお疲れ様、ゴールです。その後は隣のベットで胎盤(母はそこから赤ちゃんに栄養を与えていたのだ)を出して(っていうか、無理矢理助産婦さんがおなかを押してだしてたような・・・)、妊婦の卒業式をしたわけです。

卒業式の後すぐ、「これならもう一人は産める。」と思ったものです。痛みという痛みなんてすっかり頭の中に残らない、これがお産なのだと実感しました。お腹がない、あれだけ出ていたお腹がへこんでいる(しかもたるたる、ぶよぶよ)、もうこのお腹の上に本を乗せて読めないのね、ああ残念。

この助産院は、産まれた後2泊3日で帰宅というスピード退院のため、産んですぐ赤ちゃんは新生児室に預けられ、母はお部屋でぐっすり休養を取る事になっていました(普通の病院や産院ではこれが当たり前らしい、でも普通は1週間ぐらい入院するみたいなんだけどね)。

でも部屋にいると助産婦さんがすぐにねねを部屋に連れてきてくれました。
赤ちゃんでした(当たり前?)。今、あれだけの苦しみに耐えたとかいう事はすっかり頭の中になく、現実だけが今ここにあるという感じで。

助産婦さんが「おっぱいをなめさせてみたら?」と言ったので、初おっぱいを試みました。ねねはなめるどころか、必死に吸い付いてきました。「これが母だー!!」という強い実感の後、ねねの生まれ持った生きる力の強さに感動しました。

お腹の中で何を思い、何を考えて生まれてきたのだろう、息を吸う事もおっぱいを吸う事も教えられたわけではないのに、たとえ反射だとしても、それをうまくやってのける赤ちゃんの力は無限大だ、心からそう思いました。

本当に無事生まれてきてくれてありがとう、ねね。あなたが自ら望んでこの世に生まれてこようとして、わたし達を両親に選んでくれた事を本当に感謝しています。

よく、「子供は親を選べない」というけれど私は、ねねが「わたし達をわざわざ選んでくれた」のだと信じています。っていうか、絶対そうだと思っています。・・・本当にありがとう!感謝します。


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