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2007年8月5日

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2006.02.19

「あんしん、あったか、明るく元気
というコーポレートブランドコミュニケーションをANAがはじめた。

これがものすごいタイミングで、ものすごいコピーだなあ・・・と思ってみているわけです。

ANAらしさ、といううよりはむしろ、JALとの比較広告の意味あいが強いです。

ANA
あんしん
あったか
明るく

CMキャラ＝クリーンで親しみやすいスポーツ選手

JAL
危険＝相次ぐ、事故
冷たくて＝お客様よりも、役員に気持ちが向いていて
暗くて＝合併の後遺症にいまだに苦しんで
落ち込んでいる＝業績はどんどん悪化
CMキャラ＝ちょっと落ち目女優

■ANAの戦略

背景：
０１年のJAL統合、９１１テロ、SARS問題等での逆風の中
「０９年までにアジア・ナンバーワン」を宣言

・BS、PLナンバーワン
・品質ナンバーワン

戦略：
・大規模なコスト削減：３００億円のコスト削減達成
－事業構造：燃料代、空港使用料の削減で１００億

（当然、この時期、世の男性のモチベーションUPの要である客室乗務員、ANAではCAと言いますが、の採用もなし。復活後もはじめはバイト契約）

・PRO・FAMの活用
－旅客収入最適化システム
－最適機材配置モデル
を導入し徹底してＩＴ活用によるデータ分析で、客単価の減少を食い止めた
一方で、ＪＡＬの統合はシステムで大幅に遅れましたし、一時期はかなり悲惨な状況が外にも漏れてましたよね。

・路線の集中・スリム化
不採算路線から撤退－中国シフト

・貨物戦略
日本郵政公社との連携

・ANAマイレージ・edy戦略
打倒JALカードのためにとった戦略が（当時まだ「こんなもん誰も使わねーよ」と言われていたedyと組むことだった）

等がANAがとった戦略です。

とにかくJALと戦って勝つにはどうするべきなのかを徹底的に考えぬいた結果です。

いまや時価総額でもANAが抜いているのですが、今頃になって「給料を下げられるのは納得いかん」と喧嘩するJALとは違います。

JALのCMキャラの女優との契約も打ち切りがきまったらしいです。

JALは５年前にANAがやっていたことを今から一生懸命やる必要があるんでしょうね。当時、問題を合併という形で先送りしておいたわけですから。
JALさんがんばってください（私はJALカードユーザーですし、株主でもありますから）。

（両社の客室乗務員さん比較は控えさせていただきます　笑）

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