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2007.03.25
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清涼飲料水、なんとさわやかな名前でしょう。

少し前まで、ジュース類には砂糖で甘みをつけていましたが、砂糖の甘みは「重い」ので、子供たちは嫌うのだそうです。そんなこともあって今では、「 ブドウ糖果糖液糖 」というものを使うようになったそうです。

これは「さわやかな甘み」なので子供たちの好む味とのこと。

では、「さわやかな甘み」でみんなに好かれる「ブドウ糖果糖液糖」とは、いったいどういうものなのでしょうか。                   


ブドウ糖果糖液糖は、「『 異性化糖 (いせいかとう)』のひとつで、ブドウ糖と果糖を主成分とする液状糖、原料はトウモロコシやジャガイモ、あるいはサツマイモなどのデンプンである。」

「異性化糖」とは聞きなれない名前ですが、「異性化糖製品」は「日本農林規格 (JAS)」 で以下のように制定されているそうです。

「ブドウ糖果糖液糖」
果糖含有率(糖のうちの果糖の割合)が 50% 未満のもの。

「果糖ブドウ糖液糖」


「高果糖液糖」
果糖含有率が 90% 以上のもの。

「砂糖混合異性化液糖 」
上記の液糖に 10% 以上の砂糖を加えたもの(その液糖がブドウ糖果糖液糖なら砂糖混合ブドウ糖果糖液糖)。

ようは果糖の含有率でいろいろ呼び名が違っているようです。


甘さはどうかというと、

「砂糖の甘味度(甘みの強さ)を 100 とすると、ブドウ糖の甘味度は65~80、果糖は120~170で、甘味度の強さは 果糖 > 砂糖 > ブドウ糖 の順である。」

そして特徴は、

・「砂糖より甘みが口中に残りにくく、低温下で甘味度を増すので、清涼飲料や冷菓などに多く使われている。また、異性化糖は価格も安いので(果糖分 55% の果糖ブドウ糖液糖は砂糖の7割程度)、他に缶詰、パン、みりん風調味料などにも使われている。」

・「低温での利用に向いている半面、熱に弱く、加熱すると着色してしまう。」

・「粘性が少ないため、取り扱いやすく、大量に運送したり、保存したりすることが容易である。」

・「液状のため、固形化や粉末化するのが難しく、一般消費者向けにはほとんど販売されていない。」

・「異性化糖はブドウ糖と果糖が1個ずつ結合している砂糖と異なり、始めからブドウ糖と果糖とに分離しているため体内に吸収されやすい。」


加工しやすく 輸送も容易 保存も効き 値段も安く 、なおかつ 子供受けもいい 、まったく申し分のない食品ということになります。


清涼飲料水.jpg

しかし、いいことずくめというわけにはいきません。それら全ての利点を帳消しにして、さらに余りある重大な問題点があるのです。


それは、 血糖値を急激に上げてしまう ということです。
砂糖の項 」で述べたように、砂糖もかなり急速に血糖値を上げますが、それでも砂糖は体内でブドウ糖と果糖の2つに分解されてから吸収されます。

しかし「ブドウ糖果糖液糖」は、最初からブドウ糖と果糖に分かれている液体のため、あっという間に吸収されて、血糖値がハネ上がってしまうというのです。


《食べ物が栄養素に変わるまで》

               <口>     <胃>   <十二指腸>   <小腸>

・ごはん、パン   →  でんぷん  →  デキストリン  →   麦芽糖   →   ブドウ糖
     、いもなど 
(炭水化物/糖質)

・砂糖       →    糖分    →         →        →   ブドウ糖、果糖

・ブドウ糖果糖液糖 →       →         →        →  (そのまま)



要は、「点滴」と同じです。
点滴には、栄養分としてブドウ糖が入っています。
ブドウ糖は人間のエネルギー源なので、病気などで体が弱った時に補給すると最適なわけです。

その点滴中のブドウ糖の濃度は、全体量の5%未満です。
一方、清涼飲料水500mlボトル中に入っているブドウ糖果糖液糖は60ml、つまり10%以上が糖分なのです。粉末にしてみると30~40g以上も入っていることになるそうです。
お皿にもったら「山盛り」になる量です。

直接血管に入れるのと飲むのは違うだろうともいえるので、単純な比較はできない気もしますが、しかし、点滴は1時間~2時間以上かけて一定の量を、非常にゆっくり体内に入れていくものです。

一方、清涼飲料水をそんなにゆっくり飲むことはまずないはずです。
というよりもむしろ、のどが乾いた時などに飲むのが普通ですから、多くの場合結構いっきに飲んでしまうことの方が多いはずです。

空腹時に、こんな糖分濃度の高いものをいっきに飲んだら、血糖値が急激に上がってしまうというのは想像できることです。


最近では、小学生、中学生でも糖尿病になる子供が増えているといいます(「若年性糖尿病」、「小児性糖尿病」という病名が)。

ブドウ糖の取りすぎで、インシュリンがおかしくなっているのです。

清涼飲料水、缶コーヒー、ラムネ、アイスクリーム、キャンディ、グミ・・・。
子供の好むお菓子には、ほとんどといっていいほど「ブドウ糖果糖液糖」が大量に使われています。


カキ氷.jpg


当然子供だけの問題ではありません。大人も然りです。

「昔から日本人は米やいもなどからブドウ糖を摂取してきました。米のでんぷんは体内でゆっくりと分解されてブドウ糖に変わり、エネルギー源になります。それならば、血糖値が急上昇することもありません。」

「最初からブドウ糖に(あるいは果糖に)分解されたものをいっきに摂取するなどということは、日本の長い歴史の中でこれまで一度も経験したことのないこと」なのです。                    

「ブドウ糖果糖液糖」あるいは「果糖ブドウ糖液糖」などの「異性化糖」は、いわゆる「食品添加物」というものではありません。

しかし、今まで述べてきたことを考え合わせると、それらは「食品添加物」に匹敵する、あるいはそれ以上に悪影響の出やすい食品のひとつであるといえます。
厳重に注意していかなければいけない食品のひとつです。


結論。

もう飲まないと決めていますが、あらためて清涼飲料水は飲まない(飲むものではない)。
アイスクリームも食べない(本物のアイスクリームは違います)。
ほとんどの甘いお菓子類、ケーキも食べない。
つまり「異性化糖」類は、できるだけ取らない。

特に、親として、大人として、子供には極力食べさせたくないもののひとつです。























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Last updated  2007.03.26 22:52:10
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