ゆうあい工房

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ペケ君のうその巻 15・16

「トイチ ( くん ) 冒険 ( ぼうけん )


ペケ ( くん ) ( うそ ) ( まき ) 第15回 ( だいじゅうごかい )



よみがえりの ( もり )





七色 ( なないろ ) になつて 大空 ( おおぞら ) ( のぼ ) っていった
ペケ ( くん ) の「ありがとう」の 感謝 ( かんしゃ ) 言葉 ( ことば )
素直 ( すなお ) 言葉 ( ことば ) の「ゴメンね」は
次第 ( しだい ) ( おお ) きな ( ) になり
ドンドン ( ひろ ) がって ( ) きます。


「わ~っ!こりゃたまらん~」

そう ( さけ ) びながらペケ ( くん ) のお ( なか ) から
( くろ ) コウモリが ( ) ( ) してきました。
さすがの ( くろ ) コウモリも
こうなっては ( ) げるしかありません


「ヘロヘロだピィ~~ ま、 魔王 ( まおう ) さま~~~ぁ~~」



ペケ ( くん ) 言葉 ( ことば ) ( ) ( みずうみ ) ( わた )
ペケ ( くん ) のお ( かあ ) さんが ( ) ( ) められている
『ささやきの ( もり ) 』までにも ( ひろ ) がっていきました。


「あっ!あの ( こえ ) は・・ペケ!!」

ペケ ( くん ) のお ( かあ ) さんは ( ) ( ) ( ) して
ペケ ( くん ) ( こえ ) ( ) きます。




「ああ・・よかつた!! ( ) きていてくれたんだ・・」
「がんばつていてくれていたんだ・・・」

( かあ ) さんは、ひときわ ( おお ) きく・・


「コ~~ン!!」

そして、ペケ ( くん ) のお ( かあ ) さんには
うれし ( なみだ ) あふれてきました。

( かあ ) さんのうれし ( なみだ ) 一粒 ( ひとつぶ )
あじさいさんの ( はな ) にかかりました。

するとどうでしょう!!
( かあ ) さんの ( なみだ ) ( ひと ) つ・・ ( ふた ) つ・・ ( みっ ) つ・・
( つぎ ) から ( つぎ ) へと ( にじ ) ( ) わっていきます。



ペケ ( くん ) があじさいさんの 結界 ( けつかい )
( )
えてから あじさいさんも、
とっても ( よわ ) っていたのです。

でも、ペケ ( くん ) のお ( かあ ) さんの ( なみだ ) から ( ) まれた ( にじ )
あじさいさん に 元気 ( げんき ) ( あた )
みるみるよみがえってきました。
そして『ささやきの ( もり ) 』の 木々 ( きぎ ) たちも
ペケ ( くん ) ( こころ ) からの ( こえ ) で、どんどんよみがえつてきました。
キラリとひかり  次々 ( つぎつぎ ) と!!



あじさいさん が ( ) いました。


「ありがとう~~」
元気 ( げんき ) になったよ~~」
( いき ) ( かえ ) ったよ~~ありがとう~~」

( もり ) 木々 ( きぎ ) たちも 口々 ( くちぐち ) に・・
( もり ) のあちらこちらから!

「ゴメンね! 」
「ありがとう~~」
元気 ( げんき ) になったよ~~」
( いき ) ( かえ ) ったよ~~ありがとう~~」

( おぼ ) えていますよネ?みなさん?
「ささやきの ( もり ) 」は ( こころ ) ( おも ) ったことや
( ) こえてきたことをささやくのでしたね


♪「ぁありがとう~~」♪
♪「よかった~~よぉ~」♪
♪「ぉおぉ~かげさまで~ぇ~」 ♪

そんな 感謝 ( かんしゃ ) 言葉 ( ことば ) 大合唱 ( だいがっしょうくん ) ( ) きあがりました。

「ささやきの ( もり ) 」は「よみがえりの ( もり ) 」になったのです。






「トイチ ( くん ) 冒険 ( ぼうけん )


ペケ ( くん ) ( うそ ) ( まき ) 第16回 ( だいじゅうろくかい )
ファイナルカウントダウン3



「ささやきの ( もり ) 」が「よみがえりの ( もり ) 」になり
( すべ ) ての ( もり ) ( ) や、 ( はな )
「ありがとう~」
「おかげさまで~」
感謝 ( かんしゃ ) 言葉 ( ことば ) 大合唱 ( だいがっしょう ) ( はじ ) まりました。

そんな『 感謝 ( かんしゃ ) 』の 言葉 ( ことば )
山々 ( やまやま ) にこだまして 暗黒魔王 ( あんこくまおう )
棲家 ( すみか ) にさえまでも ( とど ) きます。


「な、なんだ? なんなのだ??あの ( こえ ) は?
っ、 津波 ( つなみ ) のように ( おそ ) ってくる・・あの ( こえ ) は??」



もう 暗黒魔王 ( あんこくまおう ) 顔色 ( かおいろ )
( あお ) ざめるのを ( とお ) ( )
( ) ( しろ ) に!!

そこへ、 手下 ( てした ) ( くろ ) コウモリがやっとの ( おも ) いでたどり ( ) きました。


「どうした!!どうしたと ( ) うことなのだ!!」

暗黒魔王 ( あんこくまおう ) 手下 ( てした ) ( くろ ) コウモリに ( ) ( ) たりです。




「く、 ( くる ) しい・・ 魔王様 ( まおうさま ) ・・・」
「おお!これは・・すまなん・・・」
「え? 魔王様 ( まおうさま ) ・・もしかして・・」
「え~い!なんでもないワイ!」

( おも ) わず、あやまりの 言葉 ( ことば ) ( くち ) にしそうになった
暗黒魔王 ( あんこくまおう ) ・・これもペケ ( くん ) のおかげなの?
でも・・ 素直 ( すなお ) じゃな~~い!
( ) ってしまえばいいのにネ?
「すまなんだ」と・・・ね! ( みな ) さん。


「へぇ・・ 魔王様 ( まおうさま ) ・・・ゼェ~ゼェ~」
「は、 ( はや ) 説明 ( せつめい ) をするのジャ!」
「ペケが・・・ 感謝 ( かんしゃ ) の・・その・・あの・・ 七色 ( なないろ ) の・・
そんで・・ ( ) たり 一杯 ( いっぱい ) に・・ゼェ~ゼェ~
( ひろ ) がって・・・あの・・・その・・」
「う~~っ!!よく ( わか ) らん!」

( くろ ) コウモリも ( いき ) ( ) ( ) えで
説明 ( せつめい ) をするのも 面倒臭 ( めんどうくさ ) くなりました。


「と、とにかく・・ 大変 ( たいへん ) なんだピィ~~ッ」
「そうか! 大変 ( たいへん ) なのか!!」

あれ?なんだ?・・ 単純 ( たんじゅん ) ・・・。

( くろ ) コウモリの 説明 ( せつめい ) ( ) くまでもなく
魔王 ( まおう ) にとっては 大嫌 ( だいきら ) いな『 感謝 ( かんしゃ ) 言葉 ( ことば ) 』が
( ) ( ) なく ( おそ ) ってくるわけですから・・

そりゃ~~もう、 大変 ( たいへん ) だぁ~~。

おまけに 魔王 ( まおう ) 棲家 ( すみか )
( いし ) ( かべ ) 出来 ( でき ) ているのですから
部屋中 ( へやじゅう ) 反響 ( はんきょう ) します。


「う・・こりゃ~~ た、たまらんわい」

暗黒魔王 ( あんこくまおう ) もう、こうなってはなす ( すべ ) がありません。
とうとう ( ) ( ) してしまいました


「ま、 魔王様 ( まおうさま ) さま!オイラたちも 一緒 ( いっしょ ) に~~」




おお! 暗黒魔王 ( あんこくまおう ) 背中 ( せなか ) にはすでに 羽根 ( はね ) が!
そして 顔色 ( かおいろ ) ( ) ( しろ ) に!
暗黒魔王 ( あんこくまおう ) 手下 ( てした ) のコウモリたちは
棲家 ( すみか ) 地下室 ( ちかしつ ) へと ( ) ( ) しました。

暗黒魔王 ( あんこくまおう ) 棲家 ( すみか ) 地下室 ( ちかしつ )
外界 ( げかい ) とは 完全 ( かんぜん ) ( ) ざされた 暗黒 ( あんこく ) 世界 ( せかい )
さすがの『 感謝 ( かんしゃ ) 言葉 ( ことば ) 』の 大合唱 ( だいがっしょう ) ( とど ) きません
しかし、その ( ) わりに 暗黒魔王 ( あんこくまおう )
魔術 ( まじゅつ ) 外界 ( げかい ) ( とど ) かなくなってしまうのです。




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