シンママパピコの気まぐれブログぅ~

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娘の出産記 その2



ところが、このあたりから強烈な陣痛が定期的にやってくるようになりました。陣痛逃しに呼吸をしていても、思わず声が出てしまいます。Mr.クデギの手を握りつぶしそうな勢いでつかみました。うう・・・こんなに痛かったっけ?これ以上痛くなったら耐えられるかしら・・・。ユハが私の「ヒーフー」にあわせて一緒に「ヒーフー」とやってくれるのですが、あまりの痛みに「うるさい」と言ってしまいました。後でちょっとかわいそうになってしまった・・・。「オンマが呼吸を忘れないようにしてくれているのね」との看護婦さんの言葉に、我に返りました。

内診の後、先生に「半分くらい進行しました。もうすぐですよ」と言われたのですが、そのあたりから陣痛の度に目の前が真っ暗になり、火花が散り始めました。気絶寸前という感じです。激しく呼吸をするので胎児の心音が低下していると言われ、看護婦さんと男性の先生に「もっとゆっくり呼吸をしないと赤ちゃんが苦しんでますよ!!」と怒られました。一瞬我に返ってゆっくり呼吸をするのですが、その直後からまたベッドの上でもんどり打って滅茶苦茶に呼吸をするため、ついに酸素マスクをはめられてしまいました。

「旦那さんは出ていてください」と言われ、カーテンを閉められて内診。もう生きんでいいと言われます。ベッドヘッドの格子をつかみたいのに、腕が届きません(^_^;)・・・ユハの時はベッドヘッドをつかんでいきめと言われたのに、今回は両足を開いた状態で、両ももをつかんでいきめと言われます。そんな・・・ももをつかんでいきむなんてやったことないからできないよー!!

3回ほどいきんだでしょうか。右足がいきなり攣ってしまいました。「足が攣ってしまいました」と訴えると、男性の先生に「陣痛が来てないときにいきむから攣るんですよ!」とまた怒られました。そんなに怒んないでよ・・・。

まだ分娩室に連れて行ってもらえないのかな・・・と思いながら、再度いきんだ途端、「もういいから分娩室へ!!」という声が聞こえました。横向きに寝ろと言われ、横向きに・・・。股の間に何か挟んだような感覚を感じながら、ベッドごと移動させられました。

分娩室に入った瞬間、「子供が入ってきちゃった!」という看護婦さんの声が聞こえました。死にそうな状態で運ばれていく私を見て、ユハが分娩室に飛んできたようなのです。ユハは外に連れ出されたらしく、私は分娩台に上がるように言われました。「陣痛が来ない今の内に上がりましょう」と促され、ハッと我に返りました。

分娩台に上がると、手際よく皆が出産の準備をしていきます。ふと目を開けると、緑色の手術服を着てマスクをし、スタンバイしている主治医の先生が目の前にいました。入院してから一度も来てくれなかった先生がやっと来てくれた・・・安心しました。

いきんで良いのかな?と思いつつ、「いきんでいいですか?」と尋ねると「今準備しているからちょっと待って」と言われました。まだかなーまだかなーと思っていたら、やっとOKサインが出ました。

一気にいきみます。一度目は空振り。二度目は下半身が腰からロケットのように飛び出さんばかりの「いきみたい感じ」がやってきて、うーんといきみました。

先生からいきみストップがかかりました。頭が半分出ているのが分かります。そのまま「ハッハッハッ」と呼吸をしていると、先生がとても丁寧に赤ちゃんの全身を受け止めて出してくれるのが分かりました。

「女の子ですよ!」

直感で分かっていました。待っていた女の子。

赤ちゃんに処置がなされるのが聞こえます。まもなく、産声が上がりました。「ああ、あの声のかすれ具合がユハにそっくりだな・・・」などと思いながら聞いていました。

きれいに洗ってもらい、おくるみに包まれ、帽子をかぶった赤ちゃんを看護婦さんが連れてきてくれました。日本語で語りかけたほうがいいのかな、韓国語にすべきかな・・・などと・・・感動の瞬間に変なことを考えていて、言葉をかけることができませんでした。胸の上に抱かせてもらい、看護婦さんがおっぱいを吸わせるようにしてくれました。でも・・・おっぱいをくわえるまでは行きませんでした。

鼻がMr.クデギそっくりだわ・・・なんて思いながら、看護婦さんに「早く主人に子供を見せてあげてください」などと言ってました。

産後の処置は非常に簡単で、ものの10分で終わってしまいました。裂けまくって1時間も縫い続けたユハの時とは大違い。ふと壁にかかっている時計をみると、午後2時。怒涛のラストスパートであっという間に生まれてしまいました。ああ、終わった、よかった。ただひたすら「もう痛い思いをしなくて良いんだ」という悦びと安堵感でいっぱいでした・・・。

つづき


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