食い道楽＠祇園料亭
02年1月30日（水）日記より着付け教室のお姉様方と、せっかくだし今後半年に１回の割合で、
着物を着る機会を作りましょうということになった。
この日は、料亭「建仁寺 祇園丸山」というお店にお邪魔した。
12時の予約時間に合わせて、お店の方が門のところで待っていて下さった。
この寒風吹き荒ぶ中でのお出迎え．．．サービス業界は辛いな。
風も強かったので、お出迎えのお兄さんの髪の毛も
ばっさばさに乱れてらしゃった。
そして京都の古い町家らしい、奥行きのある建物の中へと案内されると、
着物を着たおねいちゃんが．．．失礼、中居さんが三つ指ついて
「いらっしゃいませ」
と静々とお出迎えしてくださった。我々も静々と草履を脱いだ。
掘りごたつ式のお座敷に案内された。
手入れの行き届いた「つぼ庭」の見える、落ち着いた素敵なお座敷だった。
こたつは床暖房になっており、冷えきった足下をほかほかと温めてくれる。
あぁ気持ちいいなぁ。
さらに甘酒を出していただき、身も心もホッコリと暖まってきた。
そして京懐石のランチが始まった。
まずは京都は伏見のお酒「玉の光」をいただく。
「玉の輿」ではない。（乗りたいモリユ）
携帯電話のカメラでこっそり写してみたが、
お部屋が暗かったので色がきれいに出てないな。
↓↓でもまぁこんな感じ。↓↓
まずは蒸し物。海老芋とウニとクワイがお上品に積み重ねられ、
玉味噌がふわふわとかけられていた。
お味噌には胡麻の香ばしい風味も．．．おぉ、デリシャ～ス！
次にお刺身が出たんだけどウッカリ写真とるのも忘れてしまっていた。
ビールも飲んでたしな。鯛とイカのお刺身だったが、
その盛り付けが何とも美しかった。何もかもお上品。
そうそう、胡麻豆腐も一番最初に出たんだけど、
写真撮る前にうっかり食ってしまった。
．．．いきなりガッつく大和撫子。
粟団子のおすまし。お団子は雷おこしの味がした。（粟だからな）
もっちりした団子の中にはとり肉のそぼろが入っていて、
おすましのあっさりしたお出汁によく合っていた。
鰆を炭火で焼いたとのこと。
鰆ってなんかパサパサするんだけど、これは脂がのっていて
タイヘンおいしゅうございました。
ビールも進んで、ついになくなってしまった。それにしてもあぁ旨い！
箸休めは秋田産「いなにわうどん」。
湯飲み茶碗くらいの小さな器に、これまたお上品に入ってらっしゃった。
おうどんの上には辛味大根のおろしとおぼろ昆布が
ちょこんと盛られていた。
ホントなら一気にズルルンと飲み込めるところを、
お上品に５-６回に分けて箸ですくって食べた。
大根や人参、椎茸の炊き合わせ。
京都らしい薄味の煮物だった。湯葉がめちゃめちゃ美味しかったなぁ。
あまりに美味しかったので、ツルルンと３口で食った。
（そろそろボロが出始める大和撫子）
光の具合でツヤがうまく撮れてない。残念。
ちゃんとタイミングをはかって、小さなお釜で炊いてくださった白御飯。
ほんのり甘味もあってとっても美味しかった。
お漬け物と一緒にハフハフ言いながら食った。「おこげ」も香ばしかった。
デザート。柿のゼリーにマンゴーとカシスのシャーベットが
のっかっていた。最後までお上品だった。
せっかくの美しいデザート、写す前に食ってしまった。
一応皿だけでも撮ってみた。
お値段は伏せておこうっと。今までで最高額のランチだったな。
夜はさらに倍ほど高いらしい。
値段だけ聞くと目玉が飛び出るくらい高いけど、とっても満足。
どの一品にも料理長の素材への愛情が感じられて、
また中居さんもそれを存分に伝えてくださって、たいへん勉強になった。
それに何より、丁寧なサービスも受ける事ができて、
すっかりお姫様気分を満喫させてもらった。
また今度の秋に向けて、少しずつ地味に貯金だな。
料理長がお座敷まで挨拶に来て下さった時に、
「すぐ近くの建仁寺で梅が咲き始めましたヨ」
とおっしゃったので、せっかくだし着物でお散歩することにした。
（ 着物ｄｅ散歩＠祇園のページ ）
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