独断と偏見のロ～～マンス

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2007/12/20

憎しみも　なにもかも【ボウ・ストリート・シリーズ２】・・・リサ・クレイパス

(4)

テーマ：ロマンス小説　読書日記(461)

カテゴリ：読後感想

ライムブックス　ク1-10

あらすじ
１９世紀英国。
伝統的に男の職務とされる治安判事補佐官の職に応募してきたソフィア。
治安判事であるロスは異例の出来事に驚くと同時に、
彼女の美しさに心を揺さぶられた。
禁欲的な生活を送ってきた彼には衝撃的な出来事だった。
ロスは、危険すぎるという理由で採用を断るが、
ソフィアはどうしてもこの職につきたいと言い張り、

一人で生きていかねばならないことを切々と訴えた。
結局ロスは「試用期間」含みで彼女を採用する。
誰に対しても分け隔てなく接する彼女に、ロスは想いを募らせる。
一方ソフィアも、誠実なロスに惹かれていった。
彼女の寝室の窓越しに、執務室にいるロスが見える。
熱い視線を交わす二人。
だが彼に寄り添う気持ちとは裏腹に、
ソフィアの心にはもう一つの激情があった。
「ロス、あなたは過去に何を犯したの？」
ボウ・ストリート・シリーズ第二作。

独断と偏見
あいやぁ～～！面白かったです。

もうすでにこのシリーズは何度か再読しております
が、実はこのシリーズなぜか日本上陸は2年ほど前
シリーズ3からだったのでございます。
「悲しいほど　ときめいて」が
そのシリーズ3なのですがこちらもまた

まぁ、そちらについてはまた別の機会に語らせていただきますが
ともかく今回は次作ヒーローがとてもとんがっててすごく青くて・・・
そこへ今作のヒーロー&ヒロインの葛藤が交差して
かなり胸に迫ってきます。
恋に破れ、もうなくすものなど何も無い
そんな思いを抱いて復讐に燃えるヒロイン
そんなこととはついぞ知らずひと目見たときから、とりこになるヒーロー
そして、憎いはずのヒーローに惹かれていくヒロイン・・・
はらはらもします、泣かせもします。
ただ、ただ、惜しいと思うのは、順番どおりに出ていないため
ドレスやネックレスのエピソードが十分生きてこないんですよ
なぜ、無法者がそんな高価なプレゼントをヒロインに？
なぜ、見知らぬ男がヒロインの母親のドレスのデザインを知っているのか？
物語の中でヒーローやヒロインが緊迫してるのに
「悲しいほど～～～」を知ってる読者には
その緊迫感が伝わらないんですよネェ
ですが逆にあのニックがこんなにもとんがっていたのか、とか
義兄との確執と言うかの奥の深さとかは伝わってくるんですよね
そして、将来的にはヒーローの決断は間違いではなかったのだけど
この作中ではこんなにとんがってたニックがどう化けるかわからないのに
ただただ、ヒロインへの愛だけのために
自分の正義をまげてまでニックにチャンスを与えたヒーロー
素敵です！
そしてなんだかんだと言いながらも
ヒロインを愛しているからその弟であるニックにも
庇護の羽を広げてしまうヒーロー
やっぱり素敵です！
なんだかシリーズ１のヒーローである
グラントの影が薄く感じてしまいましたわ～～

スピン