独断と偏見のロ～～マンス

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2008/02/03

銀のキス・・・アネット・カーティス・クラウス

テーマ：ロマンス小説　読書日記(461)

カテゴリ：読後感想

銀のキス＊アネット・カーティス・クラウス＊徳間書店　

あらすじ
夜の闇の中で、16歳のゾーイはもの思いに沈んでいた。
重い病気で入院している母さんのこと、
仕事と病院通いに追われてゾーイと話もしなくなった父さんのこと、
親友のロレインが遠くへ引っ越してしまうこと・・・。
そのとき、ゾーイは月光の中に現れた美しい少年サイモンと出会った。
互いの孤独を見抜き、ひと目で惹かれあった二人。
だが、サイモンは普通の人間ではなく、
人間を獲物として命をつなぎ、はるかな時を生き続けてきた呪われた種族だった・・・。

今初めて、人間の少女に心奪われていた。
だが、ゾーイに近づけば近づくほど、忌まわしい飢えがサイモンを駆り立て・・・？

独断と偏見
これは一応児童書の括りになっておりますが
自称ロマバカといたしましては
ロマンステイストに瞬間翻訳しながら読んでしまいました。
なかなか、考えさせるストーリだと思いますことよ！
病気で死期が近い母親、その母親にかかりっきりになる父親
何でも話せる大親友の遠方への引越し
そんなときに出会った不思議な青年は実はバンパイアだった・・・
物語のスタート時点で少女の心の葛藤が書かれてるんですが
なかなか16歳と言う年齢で大人になりきれていない

そして不気味なのに青年に惹かれてしまう
恋と言うにはまだ淡い気持ちもなかなか初々しい感じでございます。
（いや、余りに大人の恋ばかり読んでるからか？）
母親に永遠の命を与えるか？青年とともに永遠の時を旅するか？
そして青年の方もこの先独りはいやだから少女を連れて行こうか？

そんな二人の淡い恋が・・・もうもう、初々しいわぁ～～
そこに青年が追い続けた悪者バンパイアが絡み
普通の少女がそのバンパイアを消滅させるくだりもなかなか読ませましたね
そしてラストは・・・ちょっと不覚にも涙ぐんでしまいますことよ
ああ、そんな道を選ぶのね？しかもあなたが？

うふふ、この本に関してはネタバレはしないわよ！
（いや、ちょっと考えればわかるから・・・）
だってもし読まれる方がいたら
最後の数ページで「ええっ？」って思って欲しいもの
ですが出来たらこのプロットで
大人テイストのロマンス仕立てが読みたいかも～～

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