
セビリアからバスで約2時間。断崖絶壁の上にたつ町、ロンダに着く。
バスは町の中心まで入れないため、ビクトリアホテルの前でバスを降り、10分ほど歩く。
急に開ける。教会、公園、広場、土産物屋の建ち並ぶストリート、闘牛場。
この闘牛場に、あの「新婚さんいらっしゃい」に出ていた唯一の日本人闘牛士がいる。マドリードの闘牛場にくらべてずっと小さい。
その前をまだ通り過ぎて5分ほど歩くと、パラドール(歴史的建造物をホテルに改造したスペイン国営ホテル)の前に出る。
ここに、この町一番の見所のヌエボ橋(→右の写真)がある。旧市街と新市街を結ぶ、切り立った断崖にかけられた橋である。こういった橋を見ると、いつもながら、「どうやって作ったんだろう?」と感心する。
身を乗り出して下を見ると、下のほぉーーーに川が流れている。
橋を渡り、写真スポットまで行き、離れたところから橋の写真をバシャバシャ撮る。
ココでは40分しか与えられていなかったので、「ど必死」で走ってバスまで戻る。
街路樹を見上げると、オレンジがたわわに実っていた。「あぁ、バレンシアにいるんだぁ」と実感する。
この後、スペイン、アンダルシア地方を象徴する、白い壁のかわいい村、ミハスに向かう。
バスで1時間半。くねくねと曲がった、土砂崩れのあとがいっぱい残る山道をドライブ。「スペインにもこんな自然があるんだぁ」と、また車窓からバシャバシャ写真を撮る。
ロンダからバスで約1時間半。
スペイン旅行で、一番楽しみだった場所の一つであるミハスに到着。
もう、この辺はコスタ・デル・ソル(太陽海岸)一帯なので、白い壁にオレンジ色の屋根のかわいい建物が延々とつづく。
その中でもミハスは人気のある町で、スペイン旅行のパンフレットによく載っている「花の小道」(↓の写真)がある。
高台のレストランで昼食。テラスと、部屋の大きなガラス窓から地中海が見える。素晴らしい景色!
アンダルシア名物の冷たいスープ「ガスパチョ」を堪能。「ガスパチョってこんなにすっぱかったかしら?でもおいし♪」
スペインに来てから飲みまくっている白ワインをココでも飲む。満足(^0_0^)
昼食後、街中を散策。1時間で見てまわれるくらいこじんまりしたカワイイ街。
有名な観光地だけあり、多数の土産屋やカフェがある。リヤドロの店まである。
革製品が安くていいものがあると聞いたので、さっそくカバン屋へ。さすがにカバン屋さんもたくさんある。
ワタシが買った真っ白の、牛皮製のトートバッグを小さくしたようなショルダーバッグ、1500円也。
さっさと買い物をすませ、展望台へ。
ここにも闘牛場がある。スペインでも珍しい四角い闘牛場。ちっちゃくってかわいい!白い壁に黒い窓の格子にカラフルなタイル。ここのもマドリードのとぜんぜん違う雰囲気。写真の登録枚数の都合で、写真を載せられないのが残念。。。
この展望台からも、遠く、広い地中海が広がっている。もう、リゾートって感じで、うれしくなってしまう。
そこからすぐにある「花の小道」へ。パンフレットでよく左側のような写真が使われているが、実際は、右の写真でわかるように、思いっきり商店の合間にある、ほんとに小さい小道だ。ココでもやはり暑すぎて「葉っぱの小道」になっている。

この後、ミハスをあとにして、スペイン観光の目玉のひとつ、グラナダのアルハンブラ宮殿に向かう。
バスでバスで約3時間のドライブ。地中海を右手に見ながら太陽海岸のリゾート地を行く。
スペイン屈指のリゾートだけあり、大規模なホテルがたくさん建ち並び、白い別荘のようなたてものが多数ひしめきあって建っている。
ワタシもこんなところに別荘が欲しい!
でもこんなところにたどりつくだけでも大変だ。と自分を納得させる。
夕刻5時の予約に間に合ってアルハンブラ宮殿に到着。入場は予約制になっていて時間が決まっている。
死ぬほど暑いので、早朝か夕方がオススメだ。でも5時でも太陽が照り付け、まだ暑い。
グラナダはキリスト教に滅ぼされるまでスペインのイスラム教の最大の中心地だったところで、「グラナダ王国」として存在していた。アルハンブラ宮殿はその当時の王宮である。
ハーレムや、ハーレムに近づいた男13人を王様が首をはねたという血生臭いエピソードのあるライオンの中庭(←左の写真)や、夏期の別邸、花や噴水に彩られたヘネラリフェを約1時間かけて歩いてめぐる。広いので、歩く距離は相当ある。坂道もけっこうある。イスラムの匂いがぷんぷんする。
行きは歩きたおすが、帰りは近道があった。
何十分もかけて歩いた行き道がウソのようだ。
必殺ガイジンショット第2弾。
スペインでは「ピース」は下品なイミになるからしないように言われた。
(でもスペイン人のおじさんがピースしてる(^_^;)
アルハンブラ宮殿観光後、ホテルに向かう。今夜はホテルで食事。例のごとく、白ワインをしこたま飲む。
今夜のホテルは「アベン・ウメヤ」3ツ星。
泊まるごとに星が1つずつへっていく。
通りかかると電気のつく廊下や、ツルツルの石でできた床など、ビックリした。
夜、時間をもてあまして外をうろつきにでると、結構近くに公園があった。「勝利の広場」とかいう公園のようだ。英語につづりが似ていたので、それは理解できた。
近辺に住んでいる人たちだろうか。真っ暗な中、夕涼みや、子供が走っていたり、犬の散歩の姿。
真中にある噴水や建物が色とりどりにライトアップされている。見ていると、一定時間ごとに色がかわる。7色とりどりにライトアップされていて、とってもキレイ!
ダンナと「散歩に出てよかったネ」と言いながら、得した気分。
ここでの夜、洞窟のフラメンコを見るかどうかすっっごく迷ったが、ホテルに帰ってこれるのが1時半くらいと聞き、あきらめる。セビリアで見たのとはまったく違うものだと聞く。
本物のジプシーが、せまい洞窟のなかでするもので、グラナダでは何箇所か見せるところがある。
そろそろ旅の疲労もピークに達しかけていた私たちは泣く泣くあきらめる。
行かなくてよかった。公園から帰って、なんとか意識のつながっている間にフロにはいり、朝まで爆睡!
翌日、ドン・キホーテの本場。
ラ・マンチャ地方のカンポ・デ・クリプターナに向かう。
まだまだつづく・・・・。


