夢の観覧車

『夢の観覧車』

屋上に上がると目の前に観覧車が現れた。。

入り口では記念写真の勧誘をしてる。。

「あは。。とんでもないね。。」

乗車券の半片の行き先も悩んでる二人なのに。。苦笑


高所恐怖症の二人が観覧車に乗り込む。。


「ホントは俺怖いねんな。。」

「私も。。」

と彼にピタッと寄り添って座る。

辺りには綺麗な夜景が広がる。。

「あっ ヨドバシカメラや。。行きたいな~。。
 パソコンほしくてさ。。」
と彼。

しばらく夜景を楽しむうち。。

突如私を抱き締めてキスを始めた。。

何度も腕に力を込めながら。。深い深いキスを繰り返す。。

あぁ~。。。

完全にとろけてしまってる私。。

恋人とのキスなんて。。二十数年振り。。^^;
キスって。。こんなに素適なものだったっけ。。?

時間が許す限り二人は抱き合った。。

無情にも刻々と夢から覚める時間が近づく。。

観覧車が一周を終える頃。。
行き場を持て余してる元気なJr君に気が付いた。。


「どうしよう。。」

「いいよ。。高校生ちゃうねんから。。(笑)」

「ごめんね。。ごめんね。。ごめんね。。」

ハート槍透過

時間がない私を駅まで送ると。。

「さぁ。。現実に戻ろ。。。嫌やけどね。。」 と彼。。

改めて握手して。。私は泣く泣く梅田を後にした。。

すでに出会う前の不安はとっくに消えていた。。

「心の恋人」から「本物の恋人」に変わったことを実感した。。

これからどうなるんやろ。。

NEXT蝶



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