好きな家に住むのはかっこいい (^_^)v

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    ・・・あれ?

 美築しんぼ1

 原作「美味しんぼ」を知らない人にはさっぱりわからんと思います。
せめて、漫画かテレビアニメで見てから、どぞ(笑)

・・・山道を大汗をかいて登る一行、京極(大金持ち)、富井(山岡上司)、
山岡(美築にだけは詳しい新聞記者)、栗田(W 山岡同僚)

京極「山岡はんとやら、今日はこんなとこまで連れてきてどういうつもりや、
   これでしょうもない新築なんぞ見せるんやったら、あんたんとこの
   新聞とも縁切りやで」
山岡「まあ、もう少しの辛抱ですよ。美築な家を見ようと思ったら、この
   くらいのことは我慢してもらわないと」
栗田「(山岡さんたら自信満々だけど、こんな山奥に美築な物件なんてあるの
   かしら)」

・・・・
山岡「ほら着いたここだ」
栗田「え、ここは(粗末なログハウスにしか見えないけど)」
富井「やまおかー、こんなとこまで連れてきて、なんだ、この掘っ立て小屋
   はー。京極様もうしわけありませーん。お許じぐださーい。」
山岡「さあ、そんなとこでぐずぐず言ってないで入った、入った」

・・・・
富井「これはただのログハウスだろうがー、山岡ー、おまえはクビだー、
   ああ、これでわたしの会社生活も終わりだー、奥さんごめんよー」
京極「いや、待て、このええ香りはなんや」
富井「(ヒクヒク)あれ、良いにおいがするよ」
栗田「本当、癒されるっていうのか・・・山岡さん、これは?」
京極「答えるのは、待ちなはれ。わしも一代で木材翁とまで言われた男や、
   このにおい当ててみせるでー」
京極「これは、もちろん杉や、ああ、ほんまもんのええ杉やなー、若い杉では
   こうはいかんで、これは200年ものや。場所は(ヒクヒク)これは秋田
   やな、どや」
山岡「さすが、京極さん。お見事です」
京極「せやろ、せやろ。(ぺろりとログをなめて)ああ、ええ味やなー。
   機械で干したらこうはいかんで、これはしっかり天日で干してある
   なあ。目が詰まっとる。輸入物ではこの年輪は出せんわい。」
京極「嬉しいなあ、それを腕の良い大工が皮をうすーにむいて、金物を使わん
   とログハウスにしてあるんやな、ひとっつもカネのにおいがせんわ。」
京極「これはかまどやないか、それも備長炭と無農薬栽培のわらだけを燃や
   して空気をおちつかせとるんかいな。これ以上嬉しがらさんといて
   欲しいわー」
山岡「どうですか、お気に召して頂きましたか」
京極「ごちそうさまでした。お気に召すも召さんも・・・ 
   山岡はん、今日はほんまにありがとう。わしもいろんな家を見てきた
   が、知らず知らずのうちに、在来やツーバイやパネルやRCやと
   贅沢な家を見て心が歪んでしもとったんやな、おおきにありがとう。
   家の原点を見て心がよみがえった気がするわー」
山岡「ありがとうございます。ただ、これは家の原点なんかじゃない」
栗田「山岡さん!」
富井「山岡、気でも狂ったか、せっかくお褒めの言葉を頂いたのに」
京極「まあ待て、家の原点では無いとはどういうことや、聞かせてもらおう
   やないか」
山岡「これは、ただのログハウスだ。200年前なら一番安く作ることができた
   家だろう。その意味では家の原点かも知れない」
山岡「それがどうだ、今この家をつくることは狂気の沙汰。この丸太小屋を
   建てるのに使った費用はざっと30億円」
栗田「30億円!!」
富井「さ、さ、さ、さんじゅうおく~」
山岡「それほどに、良い木材と良い大工は希少なものになってしまった。
   木材は根こそぎ伐採しつくして、今や時間を掛けて育てた本来の日本の
   木は、全て規制されている。殆どは輸入材で、中には輸入材を偽って
   国内産と言ったり、国内産でも殆どは乱伐用の安物の木材を使って
   おり、かえって構造材には危ない。」
栗田「確かに近頃の現場で見る木材は色白でぶよぶよして見栄えからして
   弱そうだわ。においもおかしいし」
山岡「また、大工もいまの日本の棟梁の殆どは在来工法というまがい物を
   建てることができるだけ。かんなとのみ一つであらゆる細工ができる
   昔からの宮大工の技法を受け継ぐ者は数人のみで、後継者すらいない
   ありさまだ。」
富井「そうなんだよ、僕が家を建てたときの大工もひどく威張っていたんだ
   けど、実際に建った家はお世辞にも良いものじゃなかったんだ、
   くすん」
山岡「日本という国が高度成長を突っ走るために行ってきたことのひずみが
   この有様に表れている。普通に日本で育った木材と日本の伝統を
   受け継ぐ大工で作られた家、その原点が、ひずんだ政策によって、
   いまやこの有様というわけだ。」
京極「悲しいなあ。我々がよかれと思うて進めてきたことがこんな結果に
   なるとは。
   しかし、山岡はん、今の説明を聞いて、このご時世にこれだけの美築を
   建てはった人の正体が猛然と知りたくなって来ましたで、ひょっとして
   この家の持ち主は・・・」
山岡「この家の持ち主は・・」

海原「士郎、こんなところで何をしてる」
栗田、富井「海原雄山!!」
山岡「ぐっ」

思わぬところで海原雄山に出会った山岡たち。
このあとの展開は果たして???(続かない(笑))

本ページの内容は完全に漫画「美味しんぼ」まる写し的であります。原作者の
方々申し訳ありません。すぐ消しますのでご容赦下さい。m(__)m


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