希望の光

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心に残った雄介の言葉(2)



最初は興味ばかりが先立ってたのか、楽しそうに通っていた様に思いました。

ところが段々行きたくないみたいな事を言い出しました。

どうもイジメられていたみたいでした。

保育園は何年も一緒に過ごしている子供たちが殆どです。

そこに雄介が溶け込むにはやはり時間が必要だったんでしょう。

私は雄介に

「意地悪する奴はしばいたったらええねん!そんなもん負けてどないすんや!」

決して誉められた事じゃないと解ってはいました。

でも心臓を患って順調とは言え体力的に劣ることは事実です。

雄介に言われた事があります。

「お父さん、殴っても何にもなれへん!」

「暴力はアカン!」

唖然としました。

本心から「しばいたれ」とは思っている訳ではなかったのですがそのような言葉が返ってくるとは・

見事雄介にやり込められました。

六歳になる前の事でした


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