★★わたしの時間★★

★★わたしの時間★★

ゆうきが産まれるまで



●2003年1月17日 

 午前8時50分、かかりつけの社会保険病院へ母と健診へ。

 赤ちゃんの心音を確認するため、9時から40分間モニターを付ける。異常なし。

 元気な赤ちゃんですって。内診では先生が「あれ??まだまだ時間がかかりそうだねぇ・・・」って。

 予定日は、1月16日。だけど、なかなか子宮口は開いてないみたい。

 「よし、来週1/22(水)ように入院しましょう!」って先生。

 「あれ?前回は20日に入院ってお聞きしたので、主人もそれに合わせて休みを取るようにしましたが?」って私。

 「なら、月曜に入院!」って先生。

 先生は、陣痛促進剤やバルーンでも使って、人工的に出産させようという意向があったようだ。

 しかし、私は自然に、自分の力で産みたかった。

 予定日から2週間以内ならまだ正常分娩に入るし、そんな焦る必要もないと思ったから。

 でも、その時の私は、先生に自分の意思を伝えられず、月曜入院を承諾した。


 病院から帰ってから、入院のことがあまり納得できず、昼食後、母といつも以上の運動をしてみた。

 少しはお産も早まって、子宮口開いてくれるかなって思って。

 冬なのに、ぽかぽかして汗ばむくらい、50分ほどのウォーキング。


 夕方・・・ちょっとした異変・・・

 15、10、7、10、5、7分・・・・と陣痛が少しずつ規則的にき出す。

 上腹部のいつものはりプラス下腹部の強い痛み。

 なんだかいつもと違う。胃が押されて晩ごはんも入らない。吐き気がするほど。

 しかも腸がぐるぐる鳴ってる。

 まだ電話するには早いかなぁとしばらく悩みながら、22時すぎに病院へ電話してみた。

 早速病院へってことで、準備して・・・しばらく出来ないだろうと意地でシャンプーして、

 23時すぎに病院へ到着。早速内診。この時点で、子宮口の開きは2cm。

 あれ?まだまだだった?!しかし陣痛の波は襲ってくる。

 陣痛が来るたびに鼻から息を3秒スーーっと吸って、口からろうそくの火を消さない程度にフゥーーっと長く吐く。

 助産師さんが腰を押したりさすったりしてくれる。

 私の場合、横になっても、ベッドサイドに座っても、椅子にまたがっても、どんな体位でも痛かった。

 付き添いの母の腕につかまっているのが一番楽だった。

 初めのうちは助産師さんに質問されたことにも答える余裕があった。世間話さえできた。

 しかし、すぐに陣痛が激しくなり、痛みを乗り越えることで精一杯だった。

 助産師さんがほかの患者さんの用事のために、私のそばから離れられるとものすごく不安になったのを覚えている。

 こんなにお産が早く進むとは思っていなかったので、1時の時点で、旦那様には、まだまだだから朝方来てくれるといいよって話をした。

 しかし、お産が早まりそうだと、3時ごろ母が旦那さまに再度連絡してくれ、旦那さまにすぐさま熊本から駆けつけてもらうことにした。

 この時点で子宮口の開き、4cm。

 今までとは違って、う●ちをしたいような状況になり、今にも子どもが出てきてしまいそうな状況に陥る。

 母が助産師さんを呼び、いよいよ分娩台へ移動。

 この状況で分娩台へのぼるのは痛い。おしりの位置、腰の位置を決め脚を固定される。

 ベッドの背もたれの角度、脚の高さを決めるのが一番辛かった。

 なかなか自分にとって一番いい角度、状態がみつけられず、わがままを言って助産師さんを困らせた。

 旦那さまはまだ来ない。

 痛みはどんどん増してくる。

 呼吸法も、いきみを逃す、「フゥーうん、フゥーうん」に変わる。

 痛みのため、大きな声でう~~~んって叫んでいると、助産師さんにそんな大きな声出さんよ!って注意された。。。

 そうこうしていると、破水が起こる。羊水が噴水のように飛び出す。

 びっくりした。私は大便がでてしまったのかと思った。

 人口破膜をしようとする矢先のことだった。

 いろんな器具の準備が進む。  旦那さま、間に合わないかもしれない。

 私はいきみたくていきみたくてしょうがなかった。

 その状況を察し、助産師さんが、「だんなさんが来るの待っとくとやろ?」って。

 「もうすぐ来るよ、がんばって」って励ましてくれた。

 午前6時過ぎ、ようやく旦那さま到着。

 洋服のまま分娩室に入ろうとする旦那さまに、助産師さんが白衣を渡し、旦那さまも戦闘態勢へ。

 旦那さまが手を握って励ましてくれ、安心した。

 やっといきめる。。。深呼吸を大きく1回し、2回目を大きく吸って、う~~んといきむ。

 いきみ方が上手かったって、あとで褒められたよ。

 5~6回いきんだところで赤ちゃんがうまく出てきました。

 旦那さまに、私がいきんでるすごい形相を見られ少し恥ずかしかったけど。








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