あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2008.01.10
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カテゴリ: あそび一般
【年明け最初の週末、昔ながらの正月遊びを体験するイベントや真剣勝負の競技かるた大会が県内各地で開かれた。かるたや福笑い、こま回しなどがあり、参加した子どもたちは目を輝かせて熱中していた。】 (【】内は記事から一部引用、Google ニュース/信濃毎日新聞:2008年1月7日)

 正月にふさわしいあそびはたくさんあるが、「福笑い」は数少ない目隠しをして楽しむあそびだ。目を瞑(つぶ)るとか、目隠しをするあそびには、その他の代表的なものには、「かくれんぼ」「目隠し鬼ごっこ」「スイカ割り」などがある。



 目隠しをするなどして、わざわざ視覚を遮るあそびでは、普段では余り意識しない視覚以外の感覚が、俄然その力を発揮する。例えば、「かくれんぼ」の鬼になって、目を瞑ると隠れ手の動きを耳で探ることになる。逃げる方向や距離を聴覚だけで判断をするのだ。しかも、幼児でもそれをいとも簡単にやってのける。

 記事の「福笑い」は、指先の触覚に頼ることも多い。「スイカ割り」では、足裏の感覚や時には、頬に当たる風の感覚さえ、こどもたちは動員する。この様に、視覚を遮るあそびは、視覚以外の他の感覚を普段以上に使うことをこどもたちに要求する。そして、こどもたちはそれらのあそびでの新たな感覚をも、楽しんでいることも多い。

 さらに重要だと思うのは、視覚を遮ったあそびは、視覚にハンディを持った方々の事を、自らの擬似的な体験として、理解する上でも大きな意味を持っている。もちろん、そのことにより視覚障害者の方が置かれている立場をすべて理解できるわけでないのは言うまでもない。

 この様に、目隠しをして楽しむあそびには、あそびそのものの楽しさの他に、いろいろ意義もあるからといって、その事をこどもたちに仕向けることや、その意義を説明することも必要が無い。ただ、無邪気にそれらのあそびを本当に楽しむだけでいい。あそびの教育的効果は、知らず知らずのうちに効いてくるものなのだ。




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最終更新日  2008.01.10 21:15:14
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