あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2011.01.25
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カテゴリ: あそび一般

【モンゴルの暮らしぶりなどを紹介する「きて・みて・きいて まるごとモンゴルお正月」が16日、豊岡市但東町中山の日本・モンゴル民族博物館であった。(中略)また、会場では民族衣装の試着や「シャガイ」と呼ばれる動物の骨を使ったさいころ遊びの体験があった】

 この記事で、興味を持った「シャガイ」をネット検索でいろいろ調べてみると、記事の「さいころ遊び」だけでなく、「おはじき」や「お手玉」のようにしても、あそばれているそうだ。

 私は、日本の「伝承あそび」と呼ばれている、「お手玉」「おはじき」「ビー玉」「メンコ」は、全て同じルーツのあそびであったと考えている。おそらく、石ころ・木の実・骨片などを使って、あそんでいたものが、新しい素材の出現や加工技術の進歩などにより、様々に変化していったのだろう。

 例えば、泥面子(どろめんこ)と呼ばれている、今のメンコのルーツとなるアイテムだが、今の「おはじき」や「ビー玉」と似たようなあそびをしていたが、泥面子は凹凸の模様のある表と、それのない裏とが区別できるので、相手の泥面子を裏返してあそぶあそび方が生まれ。それが、現在のメンコに引き継がれる。

 その一方で、ガラス製のビー玉が製造されるようになり、泥面子のあそび方から、ビー玉あそびが分離する。同様に、ガラス製のおはじきに出現により、泥面子のおはじき的あそび方が固定化する。要するに、それ専用のアイテムの出現(採用)により、あそびが分化するのだ。意外なところでは、昔の「まり」のあそび方は、「お手玉」のようにあそぶ「あげまり」だったのだが、よく跳ねる「まり」の出現により、「まりつき」と言うあそび方が生まれたと言われている。

 これらの、あそびと、あそびのアイテム(おもちゃ)の変化は、あそび継がれる中での変化だ。こどもたちの工夫、時にはおとなの発案で、時代の変化により生み出される、新素材を巧みに、既存のあそびに組み入れることにより、新しいあそびとおもちゃが創りだされてきたのだ。

 そして、それはゲーム機などがつくだすような、バーチャルな「もの?」であそぶのではなく、石や骨やガラスなどの実体を用いてあそんできたからこそ、前記のようなあそびとおもちゃが、生まれてきたのだ。ゲーム機などのあそびも確かに面白いが、それだけに偏りすぎると、このあそびの持っている創造力を摘んでしまうのではないだろうか。



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最終更新日  2011.01.26 20:08:46
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