あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2015.01.07
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カテゴリ: あそび一般



 「3の公倍数は何ですか?」と言う質問は、大嫌いな子でも、「食べると安心するケーキって何?」と訊かれると、楽しそうに考える。それが、こどもであり、あそびなのだ。では、あそびだから、「何」を考えたり知ったりすることが楽しいのだろうか。

 そんなことはないのだ。新しいことを、知ったり覚えたりすることは、誰しもが楽しかった経験を持っている。もちろん、あそびだけではない。新しい言葉を覚えた時の満足感、何を描いているかわからないけれど何故か楽しかったこと、成長と発達とともに経験した、知る喜びや覚える楽しさは、数えきれない。

 そうなのだ、おそらく脳を持つすべての生物は、知るや覚えるは、食べ物を食べるくらいに楽しい活動だ。知る・覚えることは、生命活動において欠かせないから、楽しく感じるように出来ているのだ。

 さらに、人間など、脳の機能を大きく発展させた動物にとって、知るや覚えることだけでなく、考えることも楽しいはずなのだ。だから、「こどもたちの考える力が落ちている。」と聞くと、複雑な思いになる。

 おそらく、そうしたこどもたちは、この考えることを楽しむ経験が、貧弱になっているのだろう。あそびは、考えるそのものの「なぞなぞ」だけでなく、ほぼ全てのあそびにおいて、この「考える」を楽しく経験できるのだ。
 あそびそのものが楽しいだけでなく、あそびの最中や、あそびが一段落した時、あそびが終わった時、明日のあそびに思いを馳せる時、「何か」を考えて楽しむのだ。

 何をすれば、あのメンコは裏返せるのか、次の攻撃の時はどういう作戦で行くのか、今日はコマの「手のせ」が出来なかったが明日はこうやってみよう、とこどもたちは考える。もちろん、誰の指図も命令も無しに、それを自分自身で積極的に行う。

 もし、今のこどもたちで、「考える力」が劣っていると思われる子がいたなら、それは、こどもたちの成長や発達において、極めて大切な「何か」が足りないのだ。その「何か」かを充足させるには、本来はおとなの手助けはいらない。こどもたちの生活の時間に、ゆとりさえ有れば、それだけでいいのだ。




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最終更新日  2015.01.07 16:53:21
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