あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2016.07.08
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カテゴリ: あそび一般



【「介護の日」。「いい日々」への願いが込められているという。このほか、十一人でプレーするから「サッカーの日」。左右対称だから「鏡の日」。縦横に組むと正方形になるから「折り紙の日」。モヤシに煙突、ポッキーの記念日でもある。少し無理やりに感じたのは11をブタの鼻に見立てた「豚まんの日」。】 (【】内は記事から一部引用、Google ニュース/中日新聞:2014/11/11)

 昨日の11月11日は、日本で最も記念日の多い日だそうだ。その多くが、「1」の数字が並ぶ形から、無理やりこじつけた記念日だと言われている。さて、記事によると、その中に「折り紙の日」が入っているが、折り紙好きの私でも知らないくらいに、認知度が低い。

 折り紙は、その存在を知らないものは、日本ではいないが、「折り紙の日」同様に、折り紙の折り方を数多く知っている方は少ない。日本の折り紙と言えば「折り鶴」なのだが、その折り方を知らないおとなも多い。

 また、ユネスコ無形文化遺産として、「和紙」が登録される見通しで、折り紙も日本の文化として、諸外国から認められている。しかし、折り紙の現状は、前記の通りだ。

 このような、日本の折り紙の惨憺たる状況は、どこからくるのだろうか。折り紙をやらない人に、その理由を聞くと、「難しい」との答えが返ってくることが多い。もちろん、難しいと思われるものも多いが、簡単なものも数多い。

 特に、折り紙を作品作りとして捉えると、難しいものが多くなるが、紙飛行機のように、こどもたちがあそぶためのアイテムとして考えると、比較的に簡単なものばかりなのだ。一方、おとなの(一部のこどもの)趣味としての折り紙は、作品作りが主となるが、好きで始めたものだから、難しい作品に段階的に挑戦するようになる。

 これらのことを考えると、今の日本の折り紙の残念な状況は、こどものあそびとしての折り紙の衰退が大きく影響していると考えていい。紙飛行機すら、本やネットで見て覚えることはあっても、あそびの中で友達や兄弟からおそわることは、ほとんど無くなった。

 紙を折ってあそぶには、それなりの時間もかかる。熟漬け・習い事漬けの、今のこどもたちには、そんな余裕が無いのも、折り紙から遠ざかっている一因かも知れない。

 なお、折り紙のための紙は、記事が言う正方形に限らない。世の中に存在する紙のほとんどは長方形なのだ。だから、紙飛行機のように、あそびに使われる紙は、長方形が多かったのだ。日本の折り紙の復興は、あそびから始めよう!

 本記事は、このブログの過去記事の再掲載です。(2014-11-12)




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最終更新日  2016.07.08 16:13:29
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