このページは「k.t1579の雑記帳」です

42.個人が消えた(18.10.31)



これは昔の国旗・国歌法制と同じ流れだ。いくら口先で誤魔化したとしても結局の所は押し流されてしまった。それと同じ轍を今、踏みつつある。このことに対する危機感をマスコミから受け止めることは出来ない。なぜだか。

もはや高校なんぞ大学なんぞ義務教育の範疇を超えているのだ。そんな所にまで網目のように監視を振り向けることに一体、何の積極的なメリットなど見出せるというのか。まったく馬鹿げている。だから教養主義は没落した。

この戦後というプロセスで解体されたのは個人そのものなのかも知れない。つまり何も個人に立脚して考えない存在と化していく過程そのものが戦後であったのだ。ただ何となく波に圧されて漠然と突き進む性質を変えずして。

それは一見、自由に見えて実は考えない惰性の延長線上になったのだ。その無責任さが社会的にもクローズアップをされ続けてきたのが今なのである。だから私は日本には元々から個人など存在しないし今も存在しないと思う。


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