マスターTURKEYの今日のカクテル(おつまみ話)

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2010.01.21
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カテゴリ: F1
この冬に2人のフィギュアスケートの安藤美姫さんのファンの方から2つのメールを頂きました

はっきりいって返信に困りましたがそれは良い意味でのこと、この2つのメール共に共感出来ることは多いです

自分が美姫さんのファンとして五輪に向けて結局は自分なりの答えを出さないといけないことなので、この2つのメールを頂いた事はとても有意義です、ありがとうございます

このブログは、もちろん自分WILD_TURKEYの意見や想いを書く場ですが、自分は同時に自分と同じ事に興味を持つ人とたとえ意見が違っても(といっても攻撃的なものは困りますが)意見交換をする場でありたいと思っています

例えば、今回のような美姫さんのことに関しても、たとえ意見が違ってもファン同士が他人の考えを知る事で、個人個人で「この部分は賛成、この部分は反対」と色々と考えることはとても有意義だと思うんです

そうやって色々と考えていくことで、興味を持つ人や物に対してさらに整理された新鮮な意見や想いを持つことはとても大事なことではないでしょうかね!!!

そしてファンの美姫さんを応援する想いがレベルが上がることは、きっと美姫さんの為にもなることだから・・

だから、このブログで書かれていることが自分WILD_TURKEYの意見や想いであろうがなかろうが大した問題ではないのです

もちろん、あまりにも自分WILD_TURKEYの意見や想いとかけ離れたことでは困りますが(笑)





話はそれますが、例を出したほうが解り易いと思うので、自分の好きなF1を例に出してお話ししたいと思います
(逆にF1を知らない方には難しい話になるかもしれませんが・・・)

自分はアイルトン・セナの大ファンでした

そのアイルトン・セナの最大のライバルにアラン・プロストというドライバーがいました

セナが大活躍した当時は自分は20歳前後の多感な年頃、プロストは大嫌いなドライバーでした

もちろん、若気のいたり、最大のライバル=大嫌いというアンチの考え方もありました

ただ、セナの大ファンになったのも、いやF1自体の大ファンになったのも、たまたまつけたTVで暇つぶしのような感覚で何となく見ていたレースがあの伝説のレースだったから

1989年のF1日本GP、鈴鹿サーキットでのチャンピオンを争うセナとプロストのシケインでの接触事故

89 F1GP 【第15戦 日本GP-2】

同じチームで同じマシーンに乗る両者だが、ここでセナがリタイアならプロストの年間チャンピオン、セナがレースに復帰出来て優勝出来れば次ぎの最終アデレードのレースに持ち越し

F1の詳しい事も、ルールすら知らなければ、もちろんそのシーズンのナイジェル・マンセルの黒旗無視の事故の事件も知らない
(失格したマンセルが審判を無視して走り続け、セナと接触して両者走行不能になり、チャンプ争いをするセナは大事なレースを0ポイントで終えてしまうコース上の前代未聞の障害物事件)


とにかく、チャンプになりそうなのに来期はプロストは別のチームに行くことだけはなんとなく中継で知る位の程度で・・・

接触事故後さっさとマシーンから降りてレースを終えてしまうプロストに対し、セナはオフィシャル達(コースの状態を管理する人達)に指示を出し、押しがけスタートでエスケープゾーン(補助的な道)を通りレースに復帰する

セナは接触でフロントウイングを破損し緊急のピットイン、レースでは時々ある風景だが、始めて本気でレースを魅る自分にとって、そんなセナはチャンプへの執念の塊に魅えた

セナは見た目では一位でレースを終えるが、エスケープゾーンを通った為シケインを不通過と裁定され失格(後にオフィシャルによる押しがけスタートの為と理由をすりかえられる)

この後、セナとマクラーレン・ホンダチームは、この失格についてF1の協会とのF1史上最大の抗争(一時はセナは引退を決意)を繰り広げることとなるのだが、プロストとバレストル会長が仲が良かった事も手伝って、ヒーローVS権力の典型的な図式がセナファンのアンチプロストの空気を加熱させる


そしてこのセナプロストの確執は、その後、スポーツビジネスの醜い部分を世界中に知らしめることとなる

92年シーズン、ウイリアムズ・ルノーのハイテクマシーンの圧倒的な強さでナイジェル・マンセルがチャンプになり、チームメイトのリカルド・パトレーゼも年間2位の成績

しかしウイリアムズ・ルノーチームはそんな貢献のある2人に翌年の契約を迷っていた

仏のルノーの軽くて強力なエンジンとコンピューター制御の多い当時最高のハイテクマシーンというパッケージが圧倒的な強さの要因だったから

その頃、92年シーズンはプロストは休養中、そしてウイリアムズの2つのシートをめぐり、セナプロマンセルの三つ巴の契約争いが勃発

最終的に仏人ということでプロストが一つのシートを、そしてデーモン・ヒルという異色のドライバーがこの2つの目のシートをえる事となる

そういう契約は地元が有利なのはF1も例外ではなく、プロストに落ち着いたのもある意味当然なんですが、注目された事はこのセナプロマンセル三人共にウイリアムズとの交渉で要望した事項の中に、タッグを組むドライバーに関する要望が入っていた事

「このドライバーはダメ」とか「あらゆる優先権は自分」など、決してチーム内で自分が不利や粗略に扱われないように相手ドライバーに制限を要望していた

そういうことは以前から行われていたことですが、前代未聞の交渉合戦ということで世界中にスポーツビジネスの醜さ、そして同門対決がいかに大変なことかをアピールする事となった

自分も同門対決には反対、結果的にそういうこともあるかもしれませんが、このセナプロの歴史を辿れば、当人と周りの人間の苦労がどれほど過酷なものかを物語っている


でも実は、アラン・プロストという人を仕事人WILD_TURKEYとしてはお手本としているのです

つまり自分が仕事をしている時の目標はプロスト型で仕事をすることなんです

もちろん自分も長い間、プロストは嫌いでしたし、WILD_TURKEY一個人として、F1のファン、セナファンとしては今でもプロストは嫌いです

そして、プロスト型を目指すようになったのも、自分が30才近くになった、仕事にもなんとか慣れてきて人を使うようなった頃からでしょうか?!それまでは、あんなにじれったいスタイルは否定していましたからね

そもそもアラン・プロストという人はどんなドライバーか?!

あのミハエル・シューマッハが破るまで史上最多の通算勝利数を維持していた記録に残る偉大なチャンピオンドライバーです

そんな中のプロストの強さ、そんな数多くレースに勝っているにも関わらず、レース前の予選の成績は今一、レースをポールポジションで始める(つまり先頭でレースを始める)ことが異常に少なく、レース中の途中経過で一位を記録することが異常に少ない

つまりレース終盤で計ったようにトップを走る、そのことから「プロフェッサー(教授)」の異名を持っている

その異名のとおり、粘り強いのではなく終盤でトップを走るように綿密な計画を立て実行できる

マシンにとって一番スピードを出しやすく、また車体に負担にもならないのがレース終盤、なぜなら燃料が減り車重が軽いから、逆に燃料が多く車重が重いレース前半でとばせば車体に負担が大きい
(もっともこの頃はレース中の給油がありませんでしたが)

そういうタイヤに優しいと言われるドライビングで、タイヤ交換の回数や時期を思い通りに出来る、従ってコース上で追い抜くのではなくタイヤ交換が終わったらプロストが抜いていたなんて事も多かった
(前のマシンを抜く時も、自分に有利な場所を絞って確実に無理なく抜く)

そういった「プロフェッサー(教授)」走行が出来るのも、成績が良くないと言われるレース予選、そして時にはレースの前半でさえマシンの性能を試すテスト走行に当てて、自分のマシンの長所短所限界点、ライバルののマシンの長所短所限界点をきっちりと見極めてレースの後半、そして終盤の戦略を綿密に計算し、その綿密さ故に計算どおりレースを進め、最後の数周でトップに立ち勝っていく、古舘さんが名づけたプロストの「チェックメイト理論、最強の偏差値走行」である

F1 1990総集編2 第6戦メキシコ
(4分30秒頃からです、予選13位から脅威の優勝)

つまりある意味、レース予選、そして時にはレースの前半でさえ、遊びとまでは言いませんが他のドライバーと比べて本気度の質が全く違う、はっきり言って見ている観客やファンにとっては退屈、つまらない、解りにくい、魅力の薄すぎるドライバーなのです


これを仕事に置き換えると、正に段取り八分で良い仕事をする、ここに行きつくんです

スポーツも仕事も勉強も正確に状況を把握し、それからの行動に優先順位をつければ、後は根気でほぼ目的は達成出来る、恐れることは欠点課題が有る事以上にそれに気付いて無いこと

状況把握ー優先順位ー実行ー検証(反省)、何事もこの四項目の繰り返しではないでしょうか?!

自分も若い頃は、目の前の目の付く課題に無計画に飛びつき部分的なスピードの速さを鼻にかけ、段取り八分のベテラン方や年輩の方を見下し軽蔑した頃もありました

しかし今では全くその逆で、若い人達に仕事が遅いと思われてはいるのでしょうがトータル的なスピードの速さと確実さではやはり負けることはありません

そしてもう一つ大事なのは、段取り八分の仕事で出来た余力をきちんと残して仕事をすること、「これ以上は無理だったよね」と安堵する全力を出した状態は想定を超えているから起こる事、偶然にも全力が実情を超えていなかっただけで決して褒められることではない

タラレバを考えて「もう少し位なら大丈夫」の余力の残った状態、段取り八分の仕事で余力を常に残して仕事をする、これが理想

こう考えれるのもプロストをはじめ多くの段取り八分・余力のある行動で良い仕事をする人達を見てきた事のおかげです

おかげですが、やはり若い人達にこれを理解しろと言っても無理、理屈では説明がつくこととはいえ、やはり経験で感覚習慣で覚えていくこと、そしてなんといっても格好は悪い

この格好の悪さ、そして大人のズルさすら感じさせる段取り八分、自分が未だにWILD_TURKEY一個人として、F1のファン、セナファンとしてプロストは嫌いなのはここなのです

もちろん、プロストが初優勝や初チャンピオンを狙う状態なら、この格好の悪さも許せるどころか、好感すら持てる

しかし1989年のF1日本GP、鈴鹿サーキットでのシケインでの接触事故の頃は、すでにプロストは何十回も勝っていれば、チャンピオンも二度もとっている、チャンピオン経験者としてはあまりにも惨めな言動が多すぎる

ここに夢・希望・目標達成の仕方、完全燃焼とは?!と考えた時の利益を生む仕事と人を感動させる魅せるエンターティナーの分岐点がある

もちろん、プロストも一人でレーサーをやっているわけではない、多くの彼を支えるものの為、利益を出す責任としてどんな手段を使っても結果を出さなければならないのも解る、解るが・・・ここに難しさがある、2つのメールの返信に困る理由がある

プロスト引退とセナ最後の勝利(F1 93 第16最終戦 オーストラリアGP)

F1話 2つ

NO.2に続く





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Last updated  2010.01.26 10:19:35
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