風と海と空と星と人が大好きな技術者の日記

風と海と空と星と人が大好きな技術者の日記

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

ゾナ

ゾナ

Freepage List

2006.08.23
XML
カテゴリ: 宇宙探査
最近ニュースでも報道されてますが、現在 国際天文学連合(IAU) という天文系の学会の国際的な総会で、今まで曖昧なままだった惑星の定義きっちり定義しようという議論がされているようです。

現在提案されている原案はこれまであったプラネットという惑星の用語の他にプルトン(Pluto-like objects:冥王星のような天体という意味?)という天体の分類用語を作ってしまおうというものだそうです。

The IAU draft definition of "planet" and "plutons"

今まで私達のいる太陽系では、太陽を回る天体として水金地火木土天海冥という九つの惑星とその回りを回る衛星、それ以外は小さな岩の固まりような小惑星と、氷の固まりのような彗星が回っているイメージで天体を分類してきました。

観測技術がどんどん進歩してくると、惑星と小惑星の中間の大きさの天体もどんどん発見されるようになってきました。

こういう新しい天体が発見されるようになって分かってきた事は、人間がどう分類しようと、小さな石ころのような大きさから木星くらいの大きさまでのいろんなサイズの天体はバラエティ豊かに自然に生まれてきているので、それをある大きさ以上の天体を惑星と呼ぼうと決めても、必ずどっちつかずの中間の大きさの天体が存在するということなんじゃないかと、私なんかは勝手に思うようになりました。

例えば、冥王星は発見当時は地球と同じくらいの大きさと想像されていましたが、実はそれよりもずっと小さな天体だったという事がだんだん分かってきました。


どうやら冥王星とカロンは 宇宙戦艦ヤマト に出てきた ガミラス イスカンダル のようにお互いの回りの回り合ってる双子の天体に近そうだという事も分かってきました。

そうすると双子の兄弟なんだから、冥王星を惑星と呼ぶんなら双子の弟?も惑星と呼ばないと可哀想なんじゃないか(可哀想という表現は私しか言ってないかもしれませんが......(笑))という議論も出てきてるようです。

そして冥王星軌道の外側には、冥王星と同じくらいか、ひょっとすると冥王星よりも大きな天体が続々と見つかってきています。

こうして話がだんだんとややこしくなってきたので、この際だから惑星の定義をはっきりさせようという事で今回の原案が作られたそうですが、元々はバラエティ豊かに存在している天体のうちあるものを惑星と呼ぼうと人間が勝手に決めようとしてるだけの話なので、今回がんばって定義し直して、それじゃあこういう天体はど~するんだ?という話はたくさん出てきそうな気がします。

案の定?、議論は紛糾しているようで(笑)、その様子?が以下に紹介されていました。

「惑星」の定義、国際天文学連合総会での議論続く

それによると冥王星型の天体をプラネットではなくプルトン(なんだそれは?)と呼ぶ事にしようという提案については、反対意見多数でまとまらないそうです。(笑)



というのは惑星の定義をはっきりさせる作業は、なんとなくもうサイエンスの話ではなくなってきてるような気がしてて、
どちらかと言えば、地球上の海に囲まれた陸地を「島」と呼ぶか「大陸」と呼ぶかという話とほぼ同じレベルの地政学的な話になってきてるんじゃないかという気がします。

それに私達のいる太陽系だけでもこれだけ揉めてるんだから、これから見つかってくるかもしれない近隣の恒星を回る「惑星」に至っては、それこそ恒星のサイズからしてまちまちなので、「この天体はどう分類する?」というややこしい天体がさらに続々と見つかってきそうな気がします。

もうこの際、太陽系以外の恒星を回る「惑星」がどんどん見つかってきたら、新しい陸地を発見した時にこれを島と呼ぶか大陸と呼ぶかを決めるような雰囲気で、「これは惑星!」と分類していけばそれでいいじゃ~んと勝手に思ってしまいました。(笑)

......と思っていたら、「第十惑星」と言われる天体「2003 UB313」を発見したMicheal Brownさんも、「惑星」は冥王星を外して8個でいいじゃ~んと言っているというニュースも出てきました。

2003 UB313発見者、惑星の新定義に異議「第十惑星にならなくてもいい」

この分類は結構すっきりしてる気がします。
地球上の陸地のうちこれだけを「五大大陸」と呼ぶ事にしようという分類法に近い気がするので、もうこれでいいのではないかと思いました。

でもこういう事を冷静に言ってるMicheal Brownさんも、面白がって言ってる私も、残念ながらIAUの会員ではありません。

総会での最終的な結論は8/24に出されるようですが、ニュースのサイトで見るとIAUの方々はヒートアップして熱い議論を戦わせている?ようなイメージを持ってしまいました。(実際にはどんな雰囲気で議論しているかは分かりません。(笑))

果たしてIAUで結論が出るのかどうか、そして出るのならどんな結論になるのか興味津々で見守っていようと思います。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.08.23 09:11:20
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

tnEGiSKQPtdMuPENMZ@ Re:ã??ã??ã?¿ã??ã??ã?®ã??ã?ªã?®è?ªè?¡ã??æ??ã??ã??ï??(12/24) LhTZd5 <a href="http://hhffyig…
yCrkjphsUhmaoaaEKUu@ Re:å®?é¨?室ã?§ä??ã??ã??ã?©ã??ã?¯ã??ã??ã??ï??(08/13) WUjAQf <a href="http://ieybqsf…
mpNgWTPJOWHzReCZ@ Re:ã??ã??ã?¿ã??ã??ã?®ã??ã?ªã?®è?ªè?¡ã??æ??ã??ã??ï??(12/24) aG9Mno <a href="http://njkkuwd…
乗らない騎手@ ちょっとは木馬隠せw あのー、三 角 木 馬が家にあるってどん…
お猿@ やっちまったなぁ! http://feti.findeath.net/q13-8o0/ ちょ…

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: