黒色花

黒色花

第七話「ありがとうは大事」


紅蓮は、薄れ行く意識の中をさ迷っていた・・・。
紅蓮(・・・、俺、死んだのかな?あー、そうか、死んじゃったのか・・・、かまいたちのような技、喰らって・・・、ああ・・・、せめて、レベル100になりたかった・・・、ドラ焼き100個食いたかった・・・、ってもう遅いか・・・。)
そのときであった・・・。
紅蓮(ん?光?なんだよ・・・、俺は眠たいんだ・・・、寝かせてくれよぉ・・・。)
光は、だんだん強くなってきた・・・。
紅蓮(うお!まぶし!なんだよ!起きろってか!神様よぉ!わかったよ!起きるから!)
紅蓮は、少しずつ、光に向かって進み始めた・・・。
そして・・・。
パア・・・。
紅蓮の目の前が、大きく明るくなった・・・。
紅蓮「ううん・・・。」
紅蓮は、どこかのベットに寝ていた。
お粗末な壁。
窓の外は、月があがっている。
隙間風が、ピュウピュウ入ってくる・・・。
紅蓮「うお!さぶ・・・、イデデデ!」
紅蓮が、動こうとすると体中に激痛が走った・・・。
手足、や胴体、そこら中に包帯が無造作に巻かれていた。
かなり、へたくそな人がやったんだろう・・・。
紅蓮「ひー、まともにうごけねぇ・・・。」
???「動かないほうがいいぜ、ほら、オレンの実だぞ。」
ぼろっちいドアから、一人のエーフィが出てきた。
とたんに、紅蓮に向かって、オレンの実を投げ渡した。
パシッと、紅蓮が受けとって・・・。
紅蓮「お前かぁ・・・、俺をここに連れてきたのは。」
エーフィ「悪いか?」
紅蓮「・・・、まあいい、てめぇの名前、教えろよ。」
エーフィ「・・・、俺は、修羅(しゅら)だ・・・、覚えとけ。」
紅蓮「修羅・・・?何かすげー名前だな・・・。」
修羅「黙れ。」
紅蓮「あっそ・・・、って、てめぇは、満足に包帯もまけねーのか!怪我よりいてぇぞ!」
修羅はフッと鼻で笑い・・・。
修羅「あんたの方が、できなさそうだが・・・?」
紅蓮「んだとぉ!?・・・、イダダダダダ!」
修羅「フン・・・、さっさとどっかいけばいいさ、傷だらけの体を引きずってなぁ・・・。」
紅蓮「案外、ブラックなこと言うのね・・・、まあいいやありがと・・・、帰るわ、俺。」
修羅「・・・、ああ・・・、こっちこそ、話相手が・・・、いやなんでもない!」
紅蓮「ん・・・、変な奴・・・。」
そういうと、紅蓮は、外に出て行った・・・。
紅蓮「んー、ここは何処だ?帰れるかわかんねーぞ、こりゃ・・・、まあとりあえず、町がある方向へ・・・、多分こっちだ!」
紅蓮は、適当に、選んだ道を進み始めた・・・。
それを、修羅が影からのぞいていた・・・。
修羅(フン・・・、あんな奴の何処がいいかねぇ・・・、まあ任務だし・・・、適当にやっておくか・・・。)
続く・・・。

爆炎&信吾「出番ないのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」


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