黒色花

黒色花

第十話「悲劇が起きた」


紅蓮「おい、てめーら、トランプのババ抜きすんぞ。」
爆炎「な・・・、なんだよ、いきなり。」
信吾「面白そうじゃないですか、やりましょうよ。」
紅蓮「よーし、負けた奴は・・・、この寒い夜に出回っているタイヤキ屋を探して来い・・・、わかったな?」
爆炎「え?そんなんあんの?」
紅蓮「近所の奥様方に聞いた。」
爆炎「てめーは主婦かぁぁぁぁぁ!?」
そして、ババ抜きは開始された・・・。
数十分後・・・。
紅蓮は、負けっぱなしで、ぜんぜん勝てなかった。
紅蓮「だあー!何で勝てねーんだ!?発案者が負けるなんてみっともねーぞ!」
爆炎「なら、もう一勝負するか?」
紅蓮「おうよ!」
信吾「もうやめましょうよ・・・、僕は、もうおります。」
信吾は、お茶を飲み始めてしまった・・・。
そして、紅蓮は・・・。
やはり負けていた・・・。
紅蓮「~~~~!○×△■♪☆!」(声にならない叫び)
爆炎「はっはっは!さあ、買いにいけ!」
紅蓮「くっそーーー!」
紅蓮は、首にマフラーをまいて、外に出て行った・・・。
紅蓮「さむっ・・・、さっさと見つけるぞ・・・、ってあった!」
意外に、家に近いところにあったので、紅蓮は、喜んだ。
サッと屋台に近づき、タイヤキ十個買っていった。
屋台のヤドン「まいどありー!」
紅蓮「さあーて、帰るか・・・、あんた誰?」
紅蓮の目の前に、古びたマントに身を包んだ、フーディンが現れた。
フーディン「私、終戦管理局のものです・・・。」
紅蓮「!?」
フーディン「今から、あなたに呪いをかけます・・・。」
紅蓮「の・・・、呪い?」
フーディン「そうです・・・、あなたが二度と外に出れなくなる呪いをねぇ!」
カッ!
謎の光が、紅蓮を包み込む・・・!
紅蓮「うわああああ!」
爆炎「おっそいなぁ・・・、って前の話も遅かったじゃん。」
信吾「仕方ありませんよ、今頃寒さで・・・。」
紅蓮「ただいまー!」
ドタドタと、紅蓮が走って帰ってきた。
紅蓮「これ!タイヤキ!」
と叫ぶと、爆炎の顔に、タイヤキの袋をぶつけるように乱暴に投げた。
爆炎「ぶお!何すんだ!ちょっと待て!」
爆炎は、紅蓮のマフラーを端っこをつかんだ。
グイッと引っ張ると、紅蓮は、その場にドタッと倒れた・・・。
しかも、なぜかマフラーをパンダナみたいにつけている。
爆炎「なにやっとんじゃ、お前。」
紅蓮「ニャンでもない!離すニャ!」
信吾「ニャン?」
爆炎「ニャ?」
紅蓮は、しまった!と言う顔をして、サッと立ち上がり後ずさりし始めた。
爆炎は、紅蓮の言動に疑問を持ち・・・。
爆炎「何言ってんじゃ?訳分からん・・・、さては、頭をぶつけたな!信吾、救急箱、用意!」
勢いよく、爆炎は紅蓮にのしかかった。
ドタッ!と倒れた紅蓮は、おもわず・・・。
紅蓮「ギニャ!」
と声をあげた。
爆炎「ほーら!やっぱりおかしい!」
信吾「はい!爆炎さん、救急箱!」
爆炎「よし!よくやった!」
紅蓮「だーかーら!ニャンでもないって!」
爆炎「えーい!おとなしくしろ!」
爆炎が、暴れる紅蓮を抑える。
信吾「はい!爆炎さん!救急箱!」
爆炎「おーし!紅蓮、いま助けてやるからな!」
爆炎は、信吾に紅蓮を抑えるように頼んだ後、紅蓮のパンダナみたいにつけたマフラーを乱暴にとった。
爆炎「!」
信吾「!」
その瞬間・・・、周りは、白くなった・・・。
紅蓮「おい・・・、いつまで固まっているんだニャン・・・?」
爆炎は、白く固まったまま、信吾も口をあけたまま、固まっていた。
それもそのはず、なんと紅蓮の頭にネコミミがついているのだ!
紅蓮「おい!動け!・・・、オラア!」
バキッ!っと紅蓮は、爆炎を殴った。
爆炎「アウチ!ってはっ!紅蓮、俺は一体・・・。」
紅蓮「おい、コラ、信吾動け。」
紅蓮が、大きく、拳をあげる・・・。
信吾「ハッ!もう大丈夫です!」
紅蓮「まったく・・・、しょうがねn・・・、って爆炎、何噴出しそうな顔してんだ?俺の頭にネコミミがついているのが、そんなに面白いかニャン?」(怒)
爆炎「いや・・・、マジ・・・、ごめん・・・、そんな真面目な顔でその台詞は・・・、ぶははははは!」
紅蓮「ニャーーー!笑ったな!だから、俺は嫌だったんだーーー!」(怒怒)
信吾「だ・・・、大丈夫ですよ・・・、クク・・・、結構・・・、クスクス・・・、似合ってますよ・・・。」(笑)
紅蓮「フニャーーーーー!信吾も笑ったな!?」(怒怒怒)
信吾「笑って・・・、フフ・・・、ません・・・、ククク・・・、ってばあ・・・。」(笑)
紅蓮「嘘つくなぁ!クククとか邪悪な笑いして台詞の最後に(笑)ってついているじゃねぇか!コルァ!」(怒怒怒怒)
爆炎「まあ・・・、ぐふふ・・・、落ち着け・・・、ははは・・・、なぜそうなったか・・・、ククク・・・、聞いてやる・・・。」(笑)
紅蓮「てめーも、台詞の後ろに(笑)つけてんじゃねぇぇぇぇぇぇぇ!」
爆炎「お・・・、マジで落ち着こう・・・、って紅蓮!今度は尻尾が・・・、わははははははははははは!」(大笑)
紅蓮「え?・・・、だーーーーーー!尻尾がぁぁぁぁぁぁ!」
なんと、今度は、猫の尻尾がはえてきたではないか!
その尻尾は、神経がやっぱり、通っているのか、フリフリと動く。
紅蓮「これじゃあ、マジしゃねになんねーぞ!外出れねぇ!」
爆炎「まあ、落ち着け、俺もやっと落ち着いてきた。」
紅蓮「爆炎ー!助けてくれぇ!」
紅蓮は、爆炎に泣きついた。
目は、かなり、潤んでいる。
紅蓮「これじゃ、俺、猫になっちまう!」(泣)
爆炎(こんな紅蓮、初めてだな・・・。)
と、爆炎は、思いつつ、紅蓮にわけを話してもらった。
爆炎「ふむふむ、呪いか・・・、俺達でどうにかなるレベルじゃねぇな、信吾どうs・・・、信吾、どうした?」
信吾は、紅蓮に、すごい目でにらんでいた。
紅蓮「な・・・、なんだよ?」
信吾「いや、何か・・・、本能と言うものですかね?」
爆炎「そうか!犬は猫を・・・、なんかとりあえずアレだ!アレだな!うん!」
紅蓮「おい、早くどうにかしてニャン。」
爆炎「すまん、そんな格好で真面目な事いっても、かっこよくもないし、むしろおもろいぞ。」
信吾「まあ、とりあえず、続けましょう。」
爆炎「そうだな。」
紅蓮「おいコラ!作者!ちゃんとしろ!ちゃんと終わるんだろうな!?」
レッコ「え・・・?ハハハハ・・・、わからない・・・。」
紅蓮「てっめええええ!許さないニャン!」
レッコ「ぶはははは!大丈夫だ!・・・多分。」
紅蓮「だあああ!」
爆炎「紅蓮の代わりに俺達が、薬を探しにきたんだが・・・。」
爆炎たちは、怪しい店の前にいた。
信吾「見るからに怪しいですね、ホントに猫化を防ぐ薬なんてあるんでしょうか?」
爆炎「あるかないかは、入ってから決めよう。」
キイッと爆炎たちは、ドアを開けて、中に入った。
おくのカウンターには、一人のモンジャラいた。
爆炎(い・・・、いかん!マジで怪しい!)
信吾(どうします?)
信吾たちが、コショコショ話をしていると・・・。
モンジャラ「どうしたんですか?何かお求めですか?」
爆炎「いや、その・・・、猫化をですねぇ・・・。」
モンジャラ「あ、アレですか、ちょっとお待ちを・・・。」
30分後
モンジャラ「はい。」
爆炎は、緑色になったり、紫になったりする液体をもらった。
爆炎「な・・・、なんじゃこりゃ・・・。」
モンジャラ「はい、それはですね・・・。」
信吾「い・・・、いえ!失礼します!」
信吾は、爆炎をすごい怪力で引っ張るように出て行った・・・。
モンジャラ「説明、まだなのに・・・。」
その後、爆炎たちは、急いで、家に帰った。
爆炎「おい!紅蓮!コレ!飲め!」
紅蓮「お前ら!俺を殺す気か!?見るからに殺人可能な色だぞ!」
爆炎「いや、コレは、人を救うための色だぞ!」
紅蓮「いや!死ぬから!ヤバイから!あっち逝っちゃうから!」
爆炎「えええい!飲めええ!」
爆炎は、思いっきり強引に飲ませた。
紅蓮「・・・、オエエエエ!苦いとか、渋いとかいえない!なんだ!この不思議な味は!?」
すると・・・。
爆炎「お、紅蓮、元に戻ってんぞ。」
紅蓮「おお・・・、おおおおお!何か知らんが、やったーーー!ありがとよ!爆炎!」
爆炎「俺もうれしいよ、さて、仕事のほうだが・・・。」
信吾「あ、やっと出番だ、で仕事のほうは?」
紅蓮「ああ、問題ないです・・・、!?」
爆炎「紅蓮・・・、今、敬語言った?」
紅蓮「どうやら・・・、薬の副作用のようですね・・・、なぜか、普通に喋れません・・・。」
爆炎「うーん・・・、どうせ次の話にまでは治るだろ。」
信吾「どうですよ。」
紅蓮「そうかも知れませんね、ははは・・・、シャレになりませんよーーーーー!」
第十一話に続く・・・。


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: