黒色花

黒色花

第十八話「脅威」


「当たり前だ!」
まず、紅蓮が先手を打った。
「うりゃ!」
飛び掛った紅蓮が右ストレートを食らわそうとしたが・・・。
「遅い。」
ドガン!
零は触れてもいないのに、紅蓮をぶっ飛ばした。
それと同時に、落ちてきた大炎石を取った。
「グア・・・!」
「今度は俺が!」
今度は爆炎が戦いに行った。
「相手にならないよ・・・。」
一瞬にして、爆炎の目の前にワープし、デコピン一回で爆炎をぶっ飛ばした。
「ウグア!」
「な・・・、何だよ・・・、こいつ・・・。」
「そこのエーフィとブラッキー・・・、消えてもらうよ・・・。」
零が修羅たちにスッと手を向けると・・・。
ドン!
強力なシャドーボールが修羅と月光をあたった・・・。
「なんだと・・・!」
「これほどの威力とは・・・!」
ズガン!
修羅と月光はそのまま壁に向かって飛んでいった。
「さて、あとは信吾君だけか・・・。」
圧倒的な力の差を見せ付けられた信吾はガタガタと震えていた・・・。
「ひっ・・・。」
「信吾君・・・、君の失態は、許せないものだ・・・、僕たちを裏切ったのだから・・・、まあ、記憶喪失なら仕方がない・・・、一緒に来てもらおう・・・。」
「い・・・、嫌です!」
「来るんだ!」
零は信吾にサイコキネシスを放った。
あまりの力に、信吾は太刀打ちできず、動けなかった。
「待てや・・・、まだ信吾を連れて行ったらいけねぇ・・・、まだバイト代払ってないんだからな・・・。」
「紅蓮・・・、さ・・・、ん・・・。」
「うっとおしいな・・・、それとも君も来るかい・・・?」
「うるせぇ・・・、いくぜ!」
紅蓮は、零に高速移動で突っ込んだ。
だが、素早く紅蓮の体をねんりきでおさえたあと・・・。
「死ね・・・。」
至近距離で、シャドーボールを放った。
至近距離で放たれたシャドーボールは紅蓮の体を貫通した。
しかし、不幸中の幸いとはこのことか・・・、幸いシャドーボールは物質ではなかったので、紅蓮の体に風穴が開かなかった。
しかし、致命傷には変わりなかった・・・。
「カハ・・・。」
そのまま、紅蓮は倒れてしまった・・・。
「紅蓮さん・・・、紅蓮さん!」
「もう、死んださ・・・、内臓をしっかり打ち抜くようにしたから・・・、ハハハハ!」
そういうと零は信吾を連れてテレポートを使ってどこかに行ってしまった・・・。
第十九話に続く・・・。


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: