黒色花

黒色花

第二十八話「さきのばしではない!」


そこに特訓をしにきた信吾たち。
だが、突如現れてたデオキシスという宇宙人(?)に襲われ・・・。

ゴオオ・・・。
「な・・・、何が起こったんだ・・・?」
瓦礫のしたから爆炎が出てきた。
「なんじゃ・・・、こりゃ・・・。」
爆炎があたりを見渡すと、横に大きなクレーターができていた。
おそらくあの光のせいだろう。
「よかったぁ・・・、あの時天井が運良く落ちてきて、それが影になったんだよな。」
爆炎は、結構運が、よかったね。
一句できました。
って、やってる場合ではない。
爆炎は、もう一度あたりの状況を確認した。
そして分かったことが二つある。
まず一つめは信吾、黒影がいないこと、そしてデオキシスの姿がないこと。
二つめは、デオキシスは凄い力を持っていることだ。
「チィ・・・、めんどくさいことになったな・・・、何処だ!?信吾!黒影!」
「ば・・・、爆炎さぁん・・・。」
瓦礫の中から情けない声が聞こえてくる。
「信吾!無事か!?」
爆炎は瓦礫を跳ね除け、どうにか信吾を救出した。
「ぶはぁ・・・、酷い目にあいました。」
「無事でよかった・・・。」
「あれ、黒影さんは?」
「それがいなくてよぉ・・・、何処行ったんだ、アイツ。」
「拙者はここだ。」
スタスタと何事もなかったように歩み寄ってきた黒影。
「おっまえはいっつもそんな調子だな。」
「うるさい、結構あせっているんだ、拙者は。」
「で、デオキシスとかいう宇宙人は何処に行ったんですか?」
「さあな、消し飛んだのではないか?」
「可能性としてはありうる、一番マヌケな敵だったな。」
そのとき・・・。
「ん!?爆炎!信吾!早くこの場から離れろ!」
黒影は二人に怒鳴った。
「ど・・・、どうしたんだよいきなり。」
「早く!」
ドゴン!
空から流星のごとく、極太レーザーがふってきた。
「うおわっ!なんだぁ!?」
「とにかくこの場から一旦退くぞ!」
「同感です!」
爆炎たちは、急いでその場から逃げた。
「ククク・・・、ワタシカラハゼッタイニニゲラレナイゾ・・・。」
デオキシスは怪しく笑っていた・・・。
「一体何処まで行くんだ!?黒影!」
「わからん・・・!」
「そんなぁ・・・、何処まで走るんですかぁ!?」
爆炎達が走っていると前方にさっき見たような建物が見えてきた。
「あ!あそこに逃げ込んだらどうだ!?」
「そうだな、建物の中にはいっていけば少しはマシだろう。」
「んじゃ決まりですね!」
爆炎達は建物の中に飛び込んだ。
「ッハア・・・、疲れたぁ・・・。」
「ああ・・・、ってここは一体なんて名前の建物何だ?」
前の建物に比べ、まだそんなには暗くはないが、廃墟と化している。
「えー・・・、なにか情報は・・・、あ、何かありますよ。」
信吾はフロントの受付の机の中にあるノートを取り出した。
そのノートの表紙には、隕石観測所デオキシス撃退本部という文字が書かれていた。
「なんじゃその名前。」
「フム・・・、これは拙者の独断だが、おそらくこの建物はデオキシスに抵抗する奴らの本拠地なのだろう。」
「それじゃ、ここにはデオキシスを倒す方法があるかも知れないと・・・、そういうことですね、黒影さん。」
「そういうことだ、それじゃまず情報収集からだな・・・。」
「んじゃはじめるか。」
「時間がない、さっさと終わらすぞ。」
「了解。」
「分かりました。」
続く・・・。


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