ソウル生活〜

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November 20, 2004

高校の文化祭　第２日目

(4)

テーマ：日本語教師のお仕事って♪(703)

カテゴリ：日本語教師の空

文化祭、二日目のビッグイベントは

科別に発表する「科フェスティバル」

英語科、ドイツ語科、中国語科、フランス語科、日本語科、各言語ごとの特徴をだしながら、色々な催し物をするのだ。

この「科フェスティバル」に日本語科の面々は１ヶ月以上前から準備ＯＫ

前もって準備はしないはずの韓国人なのに、この行事だけはちゃんと計画を立てて、練習をすませているのだ。

のはずだった。
当日には大騒ぎはしなくてもいいはずだったんだよね・・・

私は１年生が盆踊りをするので、浴衣をきせるために
１０時半に学校へ行った。

浴衣じゃなかった。

インターネットサイトで探して借りたそうだが

コスプレで使うような着物。

「流浪に剣士」の中で使えそうな着物か？

ほしそら：　なにーーーーこの着物？

生徒：　浴衣でーーす。

ほしそら：　浴衣じゃないよ、これ！！

生徒：　センセー大丈夫です。フュージョン着物です。

という会話をしていたら

２年生の生徒が血相を変えてやってきて

生徒：　センセー、ミンジュさんに浴衣をきせてください。ミンジュさんは一人で着ることができません。

やはりここにもフュージョン着物に手を通して途方にくれているミンジュ。

日本に住んでいた子供らしく、浴衣らしく着ようとしているのだが、フュージョン着物は手に負えない。

私も困りますよ、こんな着物のような着物じゃないものを
どうやって着物らしく着せるんだ？

１年生に浴衣を着せるために、紐と帯板を余分に持ってきていたので、それを使いなんとか着せることができた。

この着物がまた、ひどい。

膝丈で、前の打ち合わせがないのだ。

Ｔシャツ、ジャージの上にツンツン丈の、前の重なりのない着物を着て、間抜けな田舎の子供の格好。

司会をするにはあまりにも間抜け。笑わせるためならいいんですけど・・・

あまりにひどくて、ボンシックはすねてしまった。

ほしそら先生はそれから家に着物を取りに帰りましたよ。

日本にいる友達が、昔作ったアンサンブルを私に送ってくれた。あのアンサンブルなら男の子にも着れるかも。

寒いはずの土曜日なのに、大汗をかき行ったり来たり。

ボンシックもでかいので袖丈が足りなくて笑えたけど

丈はなんとか大丈夫。

アンサンブルなので羽織も着せると、女の子用の帯も見えないし。

ボンシック大満足。

初めからちゃんとチェックしておけよ。
といっても衣装を借りるのは１泊二日だから前もっては、見れないんだよね。衣装を借りた子を責めるのもかわいそうだし。

科フェスティバルは、贔屓目をとってもやはり日本語科が断然うまい。

盛りだくさん

まず、１年生のチアリーダー

次に、２年生がバトルロワイヤル

を演じながら、途中に

１年生の盆踊り、セーラームーン（男の子が演じました）

などをはさんでいるのだ。

２年生の女の子だけのモーニング娘（かわいい振り付け）

２年生男の子だけのモーニング娘（気持ち悪いけど、うまい）

最後はお決まりのチョナンガン

途中に出てくる司会者、二人もも日本語を話してから、韓国語を話すのだが

みんなボンシックの日本語があやしいのがわかるらしく
ボンシックが日本語を話すと講堂中笑いの渦。

そうだよね、２年生は全員日本語習ってるんだから

それとボンシックの着物姿も少し笑いを提供したかも。

手は短いし、帯は黄色だしね、
いくら紺色の着物でも、ちょっと・・・・だったよね。ふふふ
走って家まで取りに帰った甲斐はあったよね。

一生懸命練習したのは、見ていてもよくわかったし
監督、演出をした女の子もよく考えていた。

去年も日本語科のできが一番すばらしかったけど
今年はダントツに日本語科がよかった。

あとで会った日本語科の女の子のコメント

「センセー、日本語科が一番すばらしかったです。みんな一生懸命練習しました。みんな全然勉強しませんでした。ははは」

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