The smaller the mind the greater the conceit.

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スペインリーグ



ronau

 10日(現地時間)、世界中の注目を集める「クラシコ」、レアル・マドリー対バルセロナの大一番がレアルのホームスタジアム、サンチャゴ・ベルナベウで行われた。現在リーガ首位のバルサと2位レアルの直接対決となった今回のクラシコは、仮にレアルがバルサに勝利するとその差は6に縮まり、今後の優勝争いの行方も分からなくなるだけに、例年以上の注目を集める一戦となった。

 試合はバルサのキックオフで開始された。超満員のスタジアムはワンプレーごとに表情を変え、レアルのボールになると喝さいが起き、バルサボールになると大ブーイングが起きる。試合開始時の興奮の余韻が漂う中、両チームの選手は球際で激しい競り合いを見せ続ける。
 どちらが試合の主導権を握るのか――スタジアム中が、やや重苦しい空気に包まれようとしていたその時、最初のゴールが生まれる。
 前半6分、右サイドへと開いたレアルのロナウドが、じりじりとペナルティーエリア内にドリブルで切れ込む。ファウルを恐れた左サイドバックのファン・ブロンクホルストが後ずさりすると、ロナウドは相手GKバルデスの頭を超える絶妙のセンタリングを放つ。そこへものすごい勢いで飛び込んできたのがジダン。ゴールポストに激突しながらも、そのボールを頭でたたき込んでレアルが先制した。

 対するバルセロナも、最高潮の盛り上がりに包まれるサンチャゴ・ベルナベウを沈黙させるべく、相手ゴールへと迫っていく。レアルはロナウド、ラウル、オーウェンを前線に残し、それ以外の選手は中盤での厳しいプッシングを行わずに、自陣ペナルティーエリア前で堅固な守備網を張りめぐらせる。中盤から積極的にプレスをかけないレアルの守備は、バルセロナの攻撃陣に次々とゴールチャンスを献上するかのように見えた。しかし、レアルのとった戦術が、結果的に正しかったということは、時間が経過するにつれて明らかになっていく。
 レアルが中盤から激しいプレスをかけないことで、相手は容易にペナルティーエリア付近へと攻め上がる。だが、中盤でプレスをかけにきた相手を早いパス回しでかわし、一気に相手守備陣を崩壊させることを身上とするバルセロナの攻撃は、レアルがあらかじめ中盤でのプレッシングを捨ててゴール前に壁を築いたことで、影をひそめることになった。また両サイド深部のスペースを消されたことで、ペナルティーエリア前の、より狭いスペースで1対1の局地戦を強いられたバルセロナは、闘争心の塊のようなレアルの選手たちをねじ伏せることができず、白い守備網を完全に引き裂くことができなかった。

 ボールを持っても攻めあぐねるバルセロナの攻撃陣。そんな宿敵を尻目にレアルは、前半19分、ゴール前で得たフリーキックから追加点を奪う。ベッカムが放ったクロスに、ロナウドがヘッドで合わせたゴールだった。
 2-0となってからは、レアルがさらに守備網をきつく張り、リードされたバルセロナのゴールは遠のくかに思われた。だが、バルセロナも前半28分にゴール前での混戦から、こぼれたボールをエトーが素晴らしいスピードで奪い去り、そのまま相手ゴールに突き刺して2-1とした。
 前半30分を前にして1点差となったことで、バルセロナの追い上げムードが高まる。逆にレアルは攻守のバランスを崩し、前半32分、40分、44分と立て続けに「あわや同点」という場面を作られる。だが、そのピンチもレアルGKカシージャスの好セーブで何とかしのぎ切ると、逆に前半ロスタイムには右サイドからロナウド、ベッカム、ジダンとパスが回り、左サイドを駆け上がってきたロベルト・カルロスへとボールが渡る。ロベルト・カルロスは、駆け上がってきた勢いそのままにドリブルで一気に相手ペナルティーエリア内に突入すると、グラウンダーのセンタリングを供給。そこにラウルが飛び込み、見事にゴールへと押し込んだ。

 3-1で迎えた後半、巻き返しを図るバルセロナが反撃に出る。後半2分には左サイドからのクロスをエトーが落とし、それをジウリーがたたくがカシージャスが体を張って阻止。その後も勢いを落とさずにレアルゴールへと迫るバルセロナだったが、レアル守備陣は前半同様しっかりと自陣に引き、相手の猛攻を一歩手前のところで退ける。何とかその壁を突き崩そうと最終ラインを高く押し上げ攻め続けるバルセロナであったが、そんな彼らの足元をすくうかのように、レアルはこの試合を決定付ける追加点を奪う。
 後半20分、自陣ゴール前でボールを奪ったセンターバックのエルゲラから、すぐ前方にいたベッカムにボールが渡る。ベッカムはすかさず最前線で走り出していたオーウェンへとロングパス。オーウェンは一気の加速で、プジョルとオレゲルの両センターバックを置き去りにすると、飛び出してきたバルデスの出鼻をくじくかのような冷静さでボールを流し込んだ。これで4-1。
 その後は、レアルがボールを回すごとに、スタジアム中が「オーレ!」の掛け声が響き渡る。後半27分には、ロナウジーニョが直接FKを突き刺してバルセロナが2点差まで詰め寄ったが、反撃もそこまで。今季のクラシコ第2戦は、レアルが勝利を収めることとなった。



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