2024年04月の記事
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300〈スリーハンドレッド〉～帝国の進撃～
◆300 〈スリーハンドレッド〉 ～帝国の進撃～◆2024年4月27日 BS-TBSにて放映300〈スリーハンドレッド〉の続編ではあるが、300人のギリシア・スパルタ軍と100万人のペルシア軍の戦いと同じ頃、別の場所でギリシア・アテナイ軍が3倍以上の戦力のペルシア軍と戦っていた物語～そして前作と本作が繋がり合う。ギリシア・アテナイの戦士だったサリバン・ステイプルトン／テミストクレスはかつてペルシア軍が攻めてきた時に戦場でペルシアのダレイオス王を弓で射て倒した。名もなき戦士が偉大な王を倒したことは伝説となった。しかしダレイオス王を倒した時に、その場にいた息子で後のクセルクセス王を殺さなかったことを後に後悔することになる。そして再びペルシア軍がギリシアに進撃してきた。上陸軍を指揮したのはクセルクセス王で、その戦いは前作の300〈スリーハンドレッド〉で描かれている。本作の方は同じ頃に海に大船団を組んで進撃してきたペルシア軍との戦いが描かれている。ペルシア軍を率いるのは女将軍のエヴァ・グリーン／アルテミシア将軍～エヴァ・グリーンは「007カジノロワイヤル」でのボンドガール。アルテミシアは実はギリシアで生まれたギリシア人。両親とギリシアで暮らしていた幼いアルテミシアだったが、ある時彼女の目の前でギリシア市民兵に父を殺され、母を凌辱して殺され～アルテミシアは奴隷に出されて、その挙句に打ち捨てられた。そこを通りかかったペルシアの戦士が彼女を連れ帰った～アルテミシアは戦士に鍛え上げられペルシアで一番の戦士となり、ダレイオス王が信頼する右腕となった。進撃した国の名だたる戦士や首領を討ち取っていた。そして両親を殺したギリシアへの復讐を誓ったのだ。しかしダレイオス王が討ち取られ、嘆き悲しむ息子を暗黒の化身として蘇らせて「神の王」として君臨させた。クセルクセス王はギリシア征服を目指すのだった。ペルシアの大軍がギリシアへ向かってると知ったアテナイのテミストクレスは海戦でペルシア軍を迎え撃とうとスパルタに船団を出してくれと協力を求めに行った。しかしゴルゴ王妃に断られる～と言うのも、その頃服従を求めにやって来たペルシアの使いを殺して、スパルタはペルシアに拒絶の意を示した。王のレオニダスはその準備をしているからアテナイには協力できないと～テミストクレスは仕方なくスパルタ抜きでわずかは援軍を加えたアテナイ中心の50隻の船団で、ペルシア軍の大型船の大船団に挑む決意をした。アテナイ軍とペルシア軍の数の差は明らかだが、テミストクレスは不利を覆す作戦で挑んだ。緒戦は小回りの利く小船を利用して大型船に2隻で突っ込んで船倉を破壊した～それでペルシア軍の船を数十隻沈めた。その次に攻めて来た時は峡谷に誘い込み、身動きできない大型船に次々と戦士が乗り込んでペルシア兵を倒していった。2戦目でもペルシア軍に大打撃を与えた。頼りない部下たちの戦いに呆れたアルテミシアはテミストクレスと対話の場を設けた。そこで彼女はテミストクレスに数ではペルシア軍に勝てない～長期戦になれば負けるぞと～降伏を促し、私と組めば共楽を味わえると誘惑して色香で迫った。それに応えたテミストクレスだが、服従には拒否して物別れになった。翌日、アルテミシア将軍自らが先頭に立って大規模な攻撃を仕掛けた。アテナイ軍の船団に火を放ち大打撃を与え、アテナイ軍は多くの兵を失った。そしてテミストクレスら生き残った兵は一旦サラミスへ退いた。その時、レオニダス王が率いた精鋭300人の兵士がペルシア軍相手に全滅したとの知らせがテミストクレスのもとに届いた。そのことを部下にギリシアの国々へ知らせよと命じた。そしてテミストクレスはスパルタで悲しみに暮れるゴルゴ王妃のもとへ行った。そして再び船団を出してくれるように協力を求めた。しかしいい返事はもらえなかった。その頃、アテナイはクセルクセス王率いる軍勢によって焼き払われていた。スパルタの援軍が期待できないとわかって、テミストクレスは残った兵士に戦いの場から去ってもいいぞと言ったが、誰も立ち去らず最後まで戦う意志を示した。最終決戦に挑むテミストクレスたち～もう捨て身の戦いしかない。テミストクレスは船の甲板の下に隠しておいた馬の乗り敵船に乗り込んだ。アルテミシアを倒せば圧倒的に有利になるからと、テミストクレスは彼女を目指した。戦況は圧倒的にペルシア軍優勢だが、そんな中で両者が剣を交える。その時一陣の風が吹いてきた。なんとスパルタのゴルゴ王妃がギリシア全軍の船団を率いて現れたのだ。ゴルゴ王妃は夫であるレオニダス王をペルシア軍に殺されているので自らも剣を持って戦いにやって来たのだ。これで戦況は一変した。ギリシア全軍がペルシア軍を押し返していく。そしてアルテミシアはテミストクレスの剣に倒れた。
2024.04.30
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昨日・今日・明日
◆昨日・今日・明日◆2024年4月28日 BS松竹東急にて放映イタリアの3つの都市を舞台に男女の関係を描いた3話のオムニバスコメディ～すべてにイタリアの名優で、後に「ひまわり」でも共演するソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが出演する。そして監督はこちらも名匠のヴィットリオ・デ・シーカ監督。アカデミー賞外国映画部門で受賞したイタリア映画の名作。第1話の舞台はナポリ～マルチェロ・マストロヤンニ／カルミネは復員後で失業中。妻のソフィア・ローレン／アデリーナはイギリスやアメリカのタバコを闇で露店販売している。そんなところへ未払いの罰金を徴収に役人がやって来たが、近所の仲間の協力で家財道具を他家に隠してその場は免れた。しかし弁護士はいずれ罪に問われると言う。ところが逃れる手段がないわけではないと～なんと妊娠している妻がいる場合は、妊娠中、そして出産後6カ月は授乳期間で逮捕されないという法律があると知る。ちょうどその時アデリーナのお腹には2人目の子がいた。逮捕を免れたアデリーナは闇タバコの販売を続けた。医者からもらった妊娠診断書があるから逮捕はされない。出産後は、カルミネと相談して授乳期間が終わるころにまた次の子を仕込もうと～何度もアデリーナを逮捕に役人がやって来るが、妊娠診断書を見せて帰らせる。それを繰り返し繰り返し、できた子は皆で7人。しかし8人目をというところでカルミネのモノが立たなくなってしまった。アデリーナはカルミネの友だちに手伝ってもらって子作りしようとするが、やはりそれはできないと～そしてついにアデリーナは逮捕されて刑務所へ～しかしカルミネや友達たちが保釈金のような金を集め、また大統領に恩赦を願い出て、数カ月で恩赦を受けてアデリーナは釈放された。そしてカルミネは世話になった弁護士から仕事を紹介してもらえるという～もっと早くカルミネが仕事を見つけてればよかったのにってこと～第1話終わり。第2話の舞台はミラノ～富豪の社長夫人のソフィア・ローレン／アンナは仕事と金儲けにしか興味のない夫にうんざりしている。パーティーで知り合った作家のマルチェロ・マストロヤンニ／レンツォとドライブへ～アンナが運転しているのは夫の高級車ロールスロイス。アンナは交差点の信号待ちで停まると、何度も前の車のバンパーにぶつける。しかし前者は相手がロールスロイスなので文句が言えない。夫との暮らしに不満いっぱいのアンナはレンツォにこのままどこかへ行ってしまおうと言う。レンツォもその気になって運転を代わる。レンツォはアンナとの話に夢中になって運転を誤って停車していたトレーラーにぶつけてしまう。前から煙を出すロールスロイス～アンナはジャッキで車を上げて調べてよと言うが、レンツォには勝手が全然わからない。そんなレンツォにアンナは呆れてしまう。アンナは走って来た真っ赤なオープンカーを停めて車を診てと頼んだ。男はOKしてジャッキを取り出して様子をみる。アンナは夫との関係でその男とは初対面じゃなかったみたいで～男は修理の依頼をしてあげるからと言って～アンナはその男の赤いオープンカーの助手席に乗って行こうと～レンツォには修理が来るから車を見ててと言い残して去って行った。第2話終わり。第2話の舞台はローマ～ソフィア・ローレン／マーラはコールガール。マルチェロ・マストロヤンニ／アウグストはマーラの上客で遠方から定期的にやって来る。ローマ滞在中はマーラに何度も会いに来る。マーラがバルコニーに出ると、隣室のバルコニーに神学生のウンベルトがマーラを羨望の眼差しで見つめている。マーラは一度デートしようかと誘う。ウンベルトは休暇でローマの祖父母のところへ来ていた。そんなウンベルトを見て、祖母はアンナの部屋へやって来てウンベルトを誘惑するなと言う。アンナが外出した時に、黒服じゃなく私服のウンベルトがいて話をする。その後、ウンベルトは祖父母に神父になるのを止めて外人部隊に行くと言い出す。祖母はアンナとなぜかアウグストにも思い留まるように説得を頼む。そしてなんとかウンベルトは諦めて神学校へ戻るバスに乗って帰って行った。後はアウグストはアンナとの楽しい時間が過ごせるとウキウキで～ところが途中でアンナはウンベルトと1週間は神に誓い続けると約束したのでお預けだと～がっかりのアウグストは部屋を出て行く。第3話終わり。
2024.04.30
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シンデレラ
◆シンデレラ◆2024年4月26日 日テレ系にて放映誰もが子どもの頃に知ったシャルル・ペロー作の童話の実写版をディズニーが映画化した。ストーリーも誰もが知ってる通りの展開。リリー・ジェームズ／エラは両親と何不自由なく暮らしていたが、母が病で亡くなり、父は再婚相手にトレメイン夫人を選び、彼女には二人の娘がいた。エラにとってはトレメイン夫人が継母(意地悪なままははになっていく)と二人の姉ができるのだった。エラにとって唯一の味方だった父も仕事の旅先で亡くなってしまう。家には継母と二人の姉しかおらず、肩身の狭い暮らしが始まる。最初のうちはエラも継母と二人の姉と普通に暮らしていたが、直ぐに自分の広い部屋を姉に取られて、エラは屋根裏部屋へ追いやられる。掃除・洗濯・食事作りもすべてエラの仕事で、ほとんど召使いのエラ。食事も残り物しかもらえない。顔を灰まみれにしているのでシンデレラ(シンダーエラ／灰かぶりのエラ)と呼ばれるようになった。継母のトレメイン夫人を演じてるのがオスカー女優のケイト・ブランシェット～どんな役やってもきっちりこなす演技派。継母と二人の姉からの仕打ちに耐えられなくなったエラは馬に乗って森へ行った。そこに鹿狩りに来ていた城の王子のリチャード・マッデン／キットと出会う。その時キットは王子だとは名乗らず、城で見習いをしている者だと言った。キット王子に一刻も早く嫁を迎えて王女をと言われていて、他国の姫を招いて舞踏会を開くことになる。そこでキットは森であったエラの事が忘れられず、国中の若い娘も舞踏会に招待することにした。舞踏会にはもちろんトレメイン夫人があわよくば王子の嫁になれたらと二人の娘を連れて行くが、シンデレラは家に閉じ込めたまま。しかしそこへ現れたのが亡くなった母がシンデレラよく語って聞かせてた妖精のフェアリー・ゴッドマザー～演じたのはハリーポッターシリーズでお馴染みのヘレナ・ポナム・カーター～カボチャ馬車に、ネズミを馬に、トカゲを従者に、アヒルを御者にして～シンデレラにはブルーのドレスとガラスの靴を与えた。そして馬車は城へ向かう。一方、継母と姉二人も城で男を物色。キット王子を他国の姫と一緒にさせようと紹介される中に、シンデレラが颯爽と登場する。するとキットは森であった女性だと一目でわかり、他国の姫を退けてシンデレラと踊り続ける。王子との幸せなひとときはあっという間に過ぎていく。シンデレラは12時になると元の姿に戻ると言われてたので、時計が時報を告げようとした時にキットの前から走って立ち去った。その時にシンデレラが階段に忘れていったのがガラスの靴～シンデレラの物語を知って誰もが思った疑問～12時にシンデレラは元の姿に戻るのに、なぜガラスの靴だけはそのまま残ったのか？？ってね～まあいいけど。そしてその靴をもとにその持ち主をキット王子が国中を探し回る。シンデレラの姉二人のところへも城からやって来てガラスの靴を履かせるが、当然ながら合わない。屋根裏部屋に閉じ込められてたシンデレラをキットが見つけ出して靴を履かせる～もちろんピッタリ～そしてシンデレラはキットのもとへ～シンデレラは継母にあなたは私の母ではない、でも許すと言い残してキットと一緒に城へ向かった。トレメイン夫人と二人の娘は国を出て行った。めでたしめでたし。
2024.04.29
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地平線から来た男
◆地平線から来た男◆2024年4月26日 NHK-BSにて放映タイトルから見れば渋めの西部劇という感じだが、実はコメディ西部劇～しかも黒澤明監督の「用心棒」をリメイクしたクリント・イーストウッド主演の「荒野の用心棒」をパロディにとった作品。ジェームズ・ガーナー／ラティゴ・スミスは酒場の姐御肌の女ゴールディーと酒の勢いで結婚を約束しハネムーンで列車に乗ってる。しかし本気で結婚する気はなく、彼女から逃げて途中下車する。降りた町はパーガトリーという炭鉱町～そこには町の有力者テイラー・バートンとジェームズ大佐の二つの勢力がいて、炭鉱を双方が掘ってどちらが鉱脈にたどり着くかで争ってる。その只中へやって来たラティゴ～しかもテイラーからは敵のジェームズ大佐側の用心棒に間違われ、金のためにラティゴはその用心棒に別人を仕立て上げた。その役が西部劇の脇役に欠かせないジャック・イーラム。ラティゴは例によって酒場の経営者の女を騙したり、ギャンブル依存症で金をすったり～ニューヨークの大学へ行きたいテイラーの娘をスザンヌ・プレシェット～彼女とも仲良くなるラティゴ～別人の用心棒を仕立てられた本物が町にやって来る。そしてラティゴは本物と対決することに～でもラティゴはテイラーのために力を尽くす。けっこう笑える西部劇だ。
2024.04.29
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ケイン号の叛乱
◆ケイン号の叛乱◆2024年4月25日 NHK-BSにて放映ピュリッツァー賞受賞したハーマン・ウォークの同名小説を映画化した。米海軍の駆逐艦に新任した艦長が神経質な性格で乗員にも厳しく、それが乗員・士官らの不満となり対立構造に～そして軍事裁判にまでいきつく。映画史上に残る名作ドラマと言われている。海軍士官学校を卒業したロバート・フランシス／ウィリー・キース少尉は米海軍の掃海駆逐艦(主に機雷などを除去したり、海兵隊の船艇の護衛などを担う)ケイン号への乗務となった。そこは彼が理想としていた海軍の艦とは異なり、規律も行き届いてなかった。このロバート・フランシスはこの先も役者として嘱望されるも、公開翌年に自ら操縦する飛行機が墜落して亡くなったしまった。キースが乗り組んだケイン号がしばらくして艦長交代となる。新たに着任したのがハンフリー・ボガート／フィリップ・クイーグ少佐。クイーグ艦長は規律を重んじ、着任早々に乗組員の風紀・服装の乱れを正すように徹底させた。キース少尉にはその姿が凛々しく見えた。しかしそれも度を超すと～艦長は厳格な態度で乗組員に接する一方で、自らのミスは認めず部下に責任転嫁し、そして部下を責めた。すると皆から反発が～他の艦からいただいたイチゴが皆が食べた量と減り具合が違うと言って、真夜中にもかかわらず犯人捜しをさせたりした。士官たちは呆れてしまうが、艦長命令だから仕方ない。そして決定的な事件が起こる。大きな台風がやってきて、艦は沈没の危機に～艦長の指示では沈没すると判断し、副艦長がその場で艦長の指揮権を剥奪し、副艦長が指揮をとって無事台風を乗り切った。その場にいたキース少尉も副艦長に同意した。そして副艦長は反乱行為だとして罪に問われることになった。罪に問われた副艦長を演じたのはヴァン・ジョンソン。彼を弁護する役がホセ・ファーラー。何人もの証人の証言が終わって、最後に召喚されたのが艦長。艦長の精神状態のことも問題になり、それまでの行動も問題視され～結局副艦長は無罪、艦長が有罪となる。しかし艦長を罪人にした責任は士官たち全員にあると弁護士は言う。互いに理解し合えなかったことが悪いのだと～法廷のシーンの後のシーンが本作で一番主張したいことなんだろう。
2024.04.27
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CUBE
◆CUBE◆2024年4月24日 TVOにて放映謎の立方体建築物に閉じ込められた男女6人の脱出劇をスリリングに描き、低予算ながら世界的ヒットを記録したカナダ映画のシチュエーションスリラー。本作の冒頭で一人の男が立方体の部屋にいる。上下左右に開閉できる扉がある。いくつか開けてみる～そしてそのうちのひとつを開けて移動した。次の部屋へ入った途端に折り畳み式の網状のワイアーナイフの罠にかかって切り刻まれてしまう。これがこの立方体の部屋にはトラップが仕掛けられてるということを示すのだった。謎の立方体(CUBE)に閉じ込められた男女6人～なぜここに居るのか？どうして連れて来られたのか？身に付けてるのは皆同じ囚人服のような物。すべては謎である。6人の男女～黒人の警官クエンティンは肉体派で妻に出て行かれて子ども3人と暮している～職業柄皆を引っ張るリーダー的存在だが次第に凶暴な独善者へと変貌する。女性医師のハロウェイは精神科の開業医。レブンは数学科の女子大生。レンは初老の男性だが、7つの刑務所から脱獄し「アッティカの鳥」の異名を持つ。ワースは無気力な会社員の独身男性。カザンは知的障害がある青年。この立方体から脱出するにはどうすればいいのか？上下左右どこへ移動すればいいのか？あれこれ言い合い、不安を抱え閉じ込められた部屋から移動して行く。しかしトラップが仕掛けられてる部屋がある。最初の犠牲者はレンだった。先頭で移動した部屋で硫酸を顔に浴びて亡くなってしまった。他には声を出すと無数の針が飛び出す部屋。ガスバーナーが噴き出す部屋などなど。部屋と部屋の間には番号が刻まれている。ここで数学が得意な女子大生のレブンが素数とそうでない数字があることに気づいた。トラップが仕掛けられてるのは素数が刻まれた部屋だと解明した。そして苦労しながらも部屋を移動して行った。移動して行く途中でも意見がぶつかり合い、何度も言い争いになる。そのうちワースが実はこの立方体建築の外壁を設計したと打ち明けた。警官のクエンティンはお前はスパイだとずっと思ってたとなじった。しかしワースは仕事として外壁の設計だけをさせられていて、立方体建築の中の事は一切知らなかったのだ。レブンはさらに数字を分析して、ワースの設計した数字をもとに1万7500の部屋があると割り出した。そして数字が座標を示してると解明し、部屋の位置を割り出してようやく一番外側の部屋へたどり着いた。扉を開けると外だった～しかしそこからは脱出できない。着ていた衣類を繋いで、それを女医のハロウェイにくくり付けて外の様子を見ようとした。しかしあまりの高さに脱出は不可能だとわかった。それまで彼女は警官のクエンティンとトラブルが絶えず、ここでクエンティンが故意にハロウェイを転落させて殺害した。クエンティンの凶暴さに恐れる残された3人だったが、でもなんとか脱出する方法を見つけようと～レブンが立方体の部屋は決まった時間ごとに動いていると言う。そしてある部屋が移動通路になっていて、それが定期的に脱出口のところへ行くと～その動きと時間は部屋の間に刻まれた数字の因数の数で決まるとわかった。しかし急いで因数の数を割り出さないと移動時間に間に合わない。レブンはいくつも因数を割り出すには時間がかかると～すると全く役に立ちそうもなかった知的障害のあるカザンが数字を口にしだした。それはまさに因数の数だった。カザンは数学の天才的頭脳の持ち主だったのだ。ついに脱出口に着いた！これでやっと出られる。しかしここでもまだトラブルは続いていた。残るはクエンティン、ワース、レブン、カザン～ここで殺し合いが起こる。誰が脱出できるのか？この中の一人だけだ。
2024.04.25
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蛇鶴八拳
◆蛇鶴八拳◆2024年4月22日 BS松竹東急にて放映ジャッキー・チェン主演のカンフー映画。少林寺八流派の長老たちが集まり、天下の平和を維持する目的でそれぞれの流派の長所を複合した究極の拳「蛇鶴八歩」が生み出され、それを教本にしたためた。しかしその後長老たちは突然姿を消し、教本も行方不明になってしまった。そんなある日、酒場での争いに巻き込まれた青年がいた。彼がジャッキー・チェン／徐英風～その時徐の懐からこぼれ落ちたのこそが蛇鶴八歩の教本だった。それからはその教本を奪おうとさまざまな流派の者から襲われてしまう。黒龍党の首領・錢こそが数年前に八流派の長老たちを毒を飲ませて殺して教本を手に入れようとしたのだった。しかし一人の長老は生き延びて、教本を徐に与えて錢をおびき出そうとしたのだった。徐を手助けするのがノラ・ミャオ／唐。最後は徐と錢の一派と、錢本人との決戦。
2024.04.25
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続・荒野の用心棒
◆続・荒野の用心棒◆2024年4月22日 BSテレ東にて放映2020年にも放映マカロニウエスタンを代表する映画の1本。クリント・イーストウッド主演の「荒野の用心棒」とは繋がりのない別の作品で、あくまでも邦題で続と付けただけ。とは言え、本作も黒澤明監督の「用心棒」とプロットが似ていて、町の二大勢力の間に立つ主人公という設定。主演のフランコ・ネロの出世作で「ジャンゴ」という名は後に多く用いられるキャラクターとなった。フランコ・ネロ／ジャンゴは棺桶を引きずってメキシコ国境近くの町にやって来た。ある目的を持って～現在町を支配しているのは、店や住人から上納金を巻き上げてる元南軍のジャクソン少佐率いる一派。早速、ジャンゴとやり合うとこになる。ジャンゴは以前にジャクソン少佐に恋人を殺されていたので、復讐を誓っていた。ジャクソン少佐は赤頭巾を被った子分を引き連れてジャンゴを始末しようとやって来た。すると棺桶の中からジャンゴが取り出したのは機関銃だった。ジャンゴは機関銃をぶっ放し子分を次々と始末していった。しかしジャクソン少佐だけはその時は殺さず逃がしてやった。逃れたジャクソン少佐は国境を越えてメキシコ軍の砦へ逃げ込んだ。ジャクソン少佐一派がいなくなった町に次にやって来たのは、メキシコ独立運動家のウーゴ・ロドリゲス将軍率いる一派だった。ロドリゲス将軍とは以前ジャンゴに命を救われたという縁だった。将軍たちはメキシコ軍と戦いたいが、武器が不足していてジャンゴが持ってる機関銃を何挺も手に入れたいと思っている。ジャンゴは国境の向こうのメキシコ軍の砦には金が大量にあると将軍に教えた。そして自分も加勢するから金を奪おうと～ジャンゴは分け前だけもらえればいいと言う。ジャンゴが立てた作戦が成功し、メキシコ軍から大量の金を奪うことができた。将軍たちが酒場で祝杯を上げる中で、ジャンゴはこっそり金をすべて棺桶に入れて逃げた。しかし途中、底なし沼があるところでライフルが暴発し馬が驚き、その時棺桶は底なし沼へ滑り落ちて沈んでいってしまった。そこへジャンゴを追ってきた将軍たちが沼にはまったジャンゴを引っ張り上げてリンチにかけた。銃を撃てないように両手を潰した。その後将軍たちはメキシコへ戻って行ったが、メキシコ軍とジャクソン少佐に待ち伏せされて全滅した。一方ジャンゴはなんとか町へ戻り、酒場のオヤジに間もなくジャクソン少佐らが来るから、俺は墓場で待ってるからと伝えてくれと言う。しかしジャンゴの両手はボロボロで銃が持てる状態ではなかった。墓場へやって来たジャクソン少佐と子分たち。手で銃を持てないジャンゴは銃の用心金を歯で外して墓地の十字架を盾に構えた。そしてあっという間にジャクソン少佐と子分5人を撃ち殺した。これでジャンゴの復讐は終わった。
2024.04.24
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プリティ・リーグ
◆プリティ・リーグ◆2024年4月22日 NHK-BSにて放映1943年に創設され54年まで存在した全米女子プロ野球リーグを題材にした物語。第二次世界大戦となってメジャーリーグ選手がどんどん戦場へ駆り出された。リーグの継続が危ぶまれる中、シカゴ・カブスのオーナーが他のオーナー仲間に声を掛けて女子リーグを設立しようと～早速スカウトたちが選手集めに走る。オレゴン州のソフトボールリーグ～姉のジーナ・デイヴィス／ドティ・ヒンソン、妹のキット・ケラーの二人の選手。チャンスでキットに打順が回ってきてドティは苦手な高めの球は打つなとアドバイスしたが、キットは高めの球に手を出して空振り、結局三振～次のドティが長打で逆転勝ち。キットはドティに劣等感を持ってる。そこにスカウトがやって来て、ドティに新たに設立する女子プロ野球リーグの入団テストを受けて欲しいと言う。しかしドティは全く興味を示さなかった。それより妹のキットが私に受けさせてと願い出る。スカウトは君じゃなくてドティが必要なんだと～ドティは妹はピッチャーとしてはいい選手だと言うが納得しない。ドティに君が行くならキットも連れて行くと～キットのためを思ってドティも入団テストを受けることを決める。シカゴ・カブスの球場に多くの女子選手が集められた。走ること、投げること、守備、バッティング、ピッチングなどでテストされ、最終的に64人、1チーム16人で4チームが設立された。いろいろな職業、国籍の女性がテストを受けに来た。マドンナ／メイ・モーダビートは酒場でダンサーをしていた。またマドンナは本作の主題歌「マイ・プレイグラウンド」を担当している。ドティとキッド姉妹、メイたちはピーチズに所属することが決まった。ユニフォームはスカートなので、選手たちからはスカートの中が見えてしまう、滑り込みができないなど動きが制限されるため反対する。しかし運営側はこれがプリティ・リーグの売りでもあるとした。また野球とは別にレデイとしてのマナーも仕込まれた。歩き方、座り方、食事のマナー、メイクアップまで～ピーチズの監督に選ばれたのがトム・ハンクス／ジミー・デューガン～元メジャーリーグ選手でホームラン王6回、ワールドシリーズでも活躍して優勝している。しかし晩年はアルコール依存症でホテルの部屋で火を出す不始末で飛び降り、膝の軟骨を失くしてしまって引退～片足が不自由になり戦争へも行けなかった。ジミーは女子プロ野球なんかどうでもよくて、バカにしていて、選手の名前も全く覚えない。それどころか、今なら絶対許されないパワハラ、セクハラを連発。やる気なく酒飲んで、噛みタバコを噛み続けベンチでいつも唾を吐いている。ジミー監督は何もしないので、チームで一番の強打者でキャッチャーのドティがチームを指揮する。ピーチズは好調で勝利を積み重ねる。ピッチャーのキットも好投して勝ち星を～チームの調子はいいが、人気はイマイチで客席は空席の方が多い。このままでは1年でリーグは廃止になるかもとの危機感が～チームが勝ち続けてくると、ジミーも試合に興味を持ち始め～ようやく監督してヤル気になってきた。勝利のためにアドバイスと言うか、選手を叱りつける～時には度を超すことも～選手たちは人気を集めて客席を満杯にさせようとハッスルプレー～大股開きでキャッチしたり、曲芸キャッチしたり～ファールをキャッチしたらキスのプレゼントするとか～ライフ誌も彼女たちを取り上げて表紙にした。するとどんどん客が球場に来るようになって満員に～ピーチズは相変わらず好調で、ワールドシリーズ進出目前～と言っても4チームしかないし～ピッチャーのキットは打たれて監督の交代指示、姉のキャッチャーのドティの説得にも腹を立ててベンチに下がって怒りまくる。それがきっかけでラシーンへトレードに出された。姉妹は別々の所属となった。ワールドシリーズ目前、試合開始前に陸軍省から電報が～そう選手の何人かの夫は戦地で戦っているのだ。選手の一人の夫が戦死したとの悲報が～彼女は悲しみに暮れチームを去った。ドティには夫のボブがいた。いつボブのことで悲しい知らせがくるかと不安な日々を送っていた。しかしある日、ボブは足を負傷し除隊して戻って来た。ドティは喜び、ワールドシリーズ進出が決まったのにボブと一緒にオレゴンへ帰ると言ってチームを離れた。ワールドシリーズはピーチズとキットが移籍したラシーンが対戦することに～ドティが抜けたピーチズは苦戦し、キットは好投を続ける～しかしピーチズが盛り返し3勝3敗で7戦目を勝った方が優勝となる。最終戦にドティがチームに戻って来た。試合はキットが好投～ずっと両チーム無得点～ラシーンが1点先制～しかし9回表ドティがキットを打って二人の走者を返し逆転～その裏、ツーアウトでランナー一人を置いてバッターはキット～ドティはピッチャーにキットが苦手な高めを攻めるように指示～高めの球を2球振ってツーストライク～3球目も高めに～キットはそれを見事に打ち返した。ランナー一人帰って同点、ランナーコーチの指示を無視してキットもホームに突っ込んだ。そこで返球をキャッチしたドティが待ち構える。突っ込むキットとドティが激突～ドティの手からボールがこぼれ落ちてキットはホームイン～逆転サヨナラでラシーンがチャンピオンになった。オーナーたちは1年限りでリーグ廃止を考えていたが、女子プロ野球リーグの人気を目の当たりにしてリーグは継続されることになった。試合後、ドティとキットは会って話し、ドティはオレゴンに戻ってボブと暮して子作りすると～キットは野球を続けると～キットは姉に後悔することになるかもと言うが、ドティはかもねと～数十年後、女子選手たちは女性として初めて野球殿堂入りを果たした。
2024.04.24
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300〈スリーハンドレッド〉
◆300 〈スリーハンドレッド〉◆2024年4月20日 BS-TBSにて放映紀元前480年、ギリシア・300人の重装歩兵のスパルタ軍が100万人のペルシア軍を迎え撃つ歴史スペクタクル映画。ギリシア・スパルタの王のジェラルド・バトラー／レオニダスの元にペルシア帝国からの使者が来た。そしてスパルタに服従を要求していた。しかしレオニダスは拒否し使者を殺害した。そしてレオニダスはペルシア軍と戦うべきだと、評議会や神官に進言するがすべて却下された。ペルシア軍と戦うべきではないと～しかしレオニダスは王として、超精鋭兵士300人を集めた。評議会メンバーから戦いに行ってはならぬと言われ～レオニダスは護衛300人と散歩に行って来ると言って出掛けた。妻のゴルゴ王妃と息子に別れを告げてレオニダスは去って行った。300人のスパルタ軍に途中、レオニダスを敬うダクソス率いるアルカディア人の兵士も援軍として合流した。灼熱の門と呼ばれる狭小の谷でペルシア軍を迎え撃つことにした。狭い路のため大軍で攻め込むことはできないのだ。一方クセルクセス王が率いるペルシア軍の大軍は海を渡って上陸していた。地響きをたてて陸地を進む大軍～迎え撃つスパルタ軍の精鋭部隊。300VS100万～戦いの火蓋が切られた。スパルタ軍はやはり強かった。進軍してくるペルシア軍を受け止め、確実に始末していった。数回にわたり攻め込むが、スパルタ軍の精鋭に跳ね返される。そしてペルシア軍のクセルクセス王自らレオニダスのところにやって来た。レオニダスを全ギリシアの王にするなど降伏と言うか和睦の条件をいろいろ出した。しかしレオニダスはきっぱり拒否した。戦いは望むところだと～スパルタ軍はペルシア軍兵士の死体を積み上げて壁を築いた。その後、不死の軍団と呼ばれるペルシア軍の精鋭も蹴散らし～猛獣・野獣による攻撃も跳ね返し～ペルシア軍に打つ手はなかった。と思われたら、スパルタ軍に入れてもらいたいと願ったが、体に障害があったためにレオニダスに断られたエフィアルテスがペルシア軍に情報を流した～灼熱の門を迂回する山羊の山道があると～スパルタ軍はペルシア軍に包囲されてしまった。レオニダスは死をもいとわない兵士たちと戦って死ぬつもりでいた。ただその中から1名の兵士のディリオスを王妃の元へ使者として送った。包囲されたスパルタ軍、ペルシア軍は改めてレオニダスに服従を要求した。レオニダスは服従するとみせかけて、槍を遠くに鎮座するクセルクセス王に投げた。レオニダスが放った槍はクセルクセス王の右頬に傷を残した。その後、レオニダスを始め全てのスパルタ兵は無数の矢を浴びて王と共に戦死した。ペルシア軍との戦いの途中で王妃の元へ使わされたディリオスはレオニダス王たちの戦いを評議会の場で皆に伝えた。300人で100万に立ち向かったのかと皆驚いた。ペルシア帝国に懐柔されてた裏切り者も炙り出した。そして新たにスパルタ軍、ギリシアの他の軍もペルシア軍と戦うことを決意し戦場へ向かった。それでもペルシア軍はギリシア全軍3倍の数であった。その戦いは本作で描かれてなく、ギリシア軍が突撃していく場面で終わる。
2024.04.22
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鬼畜
◆鬼畜◆2024年4月20日 BS松竹東急にて放映松本清張原作、野村芳太郎監督～松本清張自身のメモには検事の河井信太郎から聞いた話がベースになっていると言う。隠し子を押し付けられた男が非道の犯罪へとはしっていく悲哀に満ちた人間ドラマ。緒形拳／竹中宗吉は埼玉・川越で小さいながらも印刷業を営んでいる。しかし火事で設備の半分以上が焼けてしまった。新しい機械を導入するために金を銀行に借りに行くが、貸付は断られてしまう。妻は岩下志麻／お梅～苦しい生活が続いている。そんな宗吉のところへやって来たのが小川真由美／菊代～長男の利一、長女の良子、次男の庄二の幼い3人の子を連れてやって来た。菊代は宗吉の妾だった。7年前に料理屋で女中をしていて菊代と寄合があった時に知り合った。宗吉は浮気じゃなく本気だと言って～子ができないお梅だったが、菊代には直ぐに子ができた。菊代に家を持たせて、三人も子を作って、生活費を渡していた。ところがその金が滞って宗吉のところに子ども三人を連れてやって来たのだ。妻のお梅も居て、当然その場は修羅場になった。結局菊代は一晩泊って翌日に子ども三人を置いて出て行った。印刷工場が火の車で、その上三人の子を押し付けられて～お梅は怒りまくる。子どもの面倒は一切見ないから、自分でなんとかしろと宗吉を突き放した。宗吉は子ども三人を連れて母親の菊代を探しに行ったが、行方知れずだった。お梅は三人の子らに折檻したり虐待したり～そのうち庄二が病気になり医者へ～印刷工場の工員役の蟹江敬三からはしっかりしろと呆れられる。そして体調が思わしくない庄二が消化不良で衰弱死した。宗吉はお梅がわざとやったのかと疑いの目を持ってしまった。お梅からは一人減ったから清々しただろと言われた。そして次は長女の良子をなんとかしようと～宗吉は良子を連れて東京へやって来た。百貨店に行ったり、美味しいものを食べさせたり～そしてやって来たのは東京タワー～良子が双眼鏡で街を眺めてる間に宗吉は彼女を置き去りにした。良子は父親である宗吉の名前も、住んでいる住所も言えない～良子とはこれっきりに～残るは長男の利一～お梅から工場に置いてあった青酸カリを渡される。宗吉はまたも利一を連れて東京へ～上野動物園でたっぷり動物を見せてやり、二人で買ったパンを食べようと～宗吉が青酸カリを仕込んだパンを食べさそうとしたが、うまくいかずに諦めた。そして宗吉は利一を連れて新幹線に乗り、在来線に乗り換え自殺の名所の東尋坊へ～しかしここではなにも事を起こさなかった。そこから能登へ～一緒に船に乗ったり、磯でカニを捕ったり～夜は親子水入らずで旅館に泊まった。この時、宗吉は酒を飲みながら自身の不幸な生い立ちを利一に語って聞かせた。翌日、岸壁の上、歩き疲れて眠った利一を宗吉は海へと突き落した。しかし利一は負傷したものの地元漁師に助け上げられた。利一の身元が分かるものは宗吉がすべて持ち去っていた。警察で事情を聞かれた利一は、父親の宗吉の事、住んでた住所も一切言わなかった。なにを聞かれても応えなかった。しかし利一が持っていた石版印刷の欠片の石から宗吉の事が判明した。そして宗吉は逮捕され利一のところへ連行された。利一はこんな人は知らない、父親ではないと言うだけだった。それを聞いた宗吉は号泣して謝罪するだけだった。能登の婦人警官役を大竹しのぶ～利一は施設へ連れて行かれた。ところで東京タワーで置き去りにされた良子はどうなったのだろうか～
2024.04.22
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許されざる者1959年
◆許されざる者1959年◆2024年4月19日 NHK-BSにて放映オードリー・ヘプバーンが出演した唯一の西部劇。しかも彼女が赤茶色のメイクをして先住民を演じている。オードリー・ヘプバーンはどんなメイクをしてどんな役を演じようが、スクリーンでは輝いて観える。テキサスの平原で牧場を営むサガリー家～夫を亡くした妻で母親のマティルダ、長男のバート・ランカスター／ベン、次男のキャッシュ、三男のアンディ、そして養女のオードリー・ヘプバーン／レイチェルの5人暮らし。近隣の牧場仲間らと共同で運営して皆順調に暮らしている。サガリー家は特に牧場主ゼブとの関係は強く、次男のキャッシュはゼブの長女と結婚話が進んでいて～またレイチェルはゼブの長男チャーリーに求婚されている。しかし無理だとわかっていてもレイチェルはベンのことが好きなのである。そんなある日、ある老人が牧場付近をウロウロやって来て、レイチェルは先住民カイオワ族の娘だと言いふらす。ベンたち三兄弟はレイチェルはカイオワ族に殺された父親が、同じくカイオワ族に殺された夫婦の子だと聞かされていた。なので出まかせを言いふらす老人を捕まえようとしていた。そんな時、レイチェルがゼブの長男チャーリーの求婚を承諾し、ベン(実はレイチェルのことが好き)も納得したが、同じ日にチャーリーがカイオワ族に殺されてしまった。ベンたち、息子を殺されたゼブも真相を明らかにしようと、ようやく老人のジョセフ・ワイズマン／エイブ・ケルシーを捕らえた。馬も盗んでいたので絞首刑にしようと～しかしその前に真相を聞き出さねば～ケルシーはかつてベンたちの父親ウィルとは仲間同士で、カイオワ族と戦っていた。ケルシー、ウィルたちはカイオワ族の住居を襲った。その時、生き残っていた女の子の赤ん坊をウィルが連れ帰って自分たちの子として育てたのだ。ところが仲間のケルシーの幼い息子がカイオワ族にさらわれ、交換にウィルが連れ帰った女の子の赤ん坊を要求されたが、ウィルは拒否した。そしてケルシーの息子はカイオワ族に殺されてしまった。実はその頃、ウィルの妻、ベンたちの母親は娘を産んだが、直ぐに亡くなってしまったのだ。なので女の子の赤ん坊を手放したくなかったのだ。ベンの母親はケルシーに怒り、ケルシーが跨っていた馬を走らせ、ケルシーは絞首刑で葬った。レイチェルがカイオワ族とはっきりしたため、ベンたち一家は皆から孤立することになった。カイオワ族は何度もレイチェルを返せとサガリー家にやって来た。レイチェルはカイオワ族の族長の実の妹だったのだ。その度にベンたちが追い払った。しかしレイチェルの真相が明らかになって、次男のキャッシュが納得できずに家を出て行った。レイチェルはカイオワ族へ戻ると言ったが、ベンは彼女を引き留めた。そして一緒になろうと言い合った。カイオワ族はつに実力行使に出た。何度も襲ってくるカイオワ族～ベン、三男のアンディ、母、レイチェルも加勢して対抗した。しかし銃弾が尽きてくる～家にも火が回ってくる～母親は撃たれて絶命した。しかし出て行ってた次男のキャッシュが戻って来て加勢してなんとか撃退した。その時、カイオワ族の族長がレイチェルの目の前にやって来た～レイチェルにとっては実の兄だが、銃弾を彼に撃ち込んで仕留めた。母親を亡くしたが、サガリー家は団結を取り戻した。
2024.04.21
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砂の器
◆砂の器◆2024年4月18日 BS松竹東急にて放映松本清張原作の推理小説を映画化したサスペンス作品。と、簡単に言うとこうだけど～本作は日本映画史上に残る不朽の名作。何度もドラマ化もされていて、物語としても完成度が高く感動的なドラマである。自分としては邦画の中でベスト3に入る1本だ。1971年に東京の国鉄・蒲田操車場で男性が殺害された事件から物語が始まる。被害者の身元は不明、付近の聞き込みからバーで被害者が若い男と会っていたとの情報があり～その会話が東北弁のような話し方で「カメダ」という人名か地名の名前が出ていたと～誰もが知ってる物語なのでいきなり犯人を～加藤剛／和賀英良～高名な作曲家である。世界へ羽ばたこうとする彼の後ろ盾となってるのが前大蔵大臣の田所～その娘が山口果林／佐知子でいずれ英良と結婚が約束されている。今は「宿命」とい大作の作曲に心血を注いでいる。しかし英良にはとんでもない過去が隠されていた。事件の捜査には本庁や所轄の刑事など多くの捜査員が投入された。その中心となるのが本庁の警部補の丹波哲郎／今西栄太郎と西鎌田署刑事課巡査の森田健作／吉村弘。ふたりは「カメダ」という名の地名が秋田にあると知り、被害者が東北弁で話してたとも聞いていて、秋田の亀田にやって来た。しかしなんの手がかりも見つからなかった。その後、被害者の身内～養子の息子が現れ、被害者は三上謙一とわかり、島根在住だったことがわかった。そして今西は出雲に亀嵩(かめだけ)という地名があることを調べ、そこでは東北のズーズー弁に近い言葉で話されてると～三木はそこで巡査をしていたのであった。三木は巡査を退職後は雑貨屋を開いて、その後は養子の息子夫婦に店を任せて隠居状態で～そしてお伊勢参りに一人で出た。島根から大阪・京都・伊勢と回って帰る予定が、全く予定になかった東京に来たのはなぜか？今西と吉村が空振りの秋田での捜査の帰りの列車内で和賀英良と出会う。今西が島根などへ単独で捜査に行ってる間に、吉村が成果を上げる。ある新聞記者が列車内で窓から紙吹雪をまき散らす様子を見て書いたエッセイが新聞に掲載された。それを見た吉村はピンときて～それは紙じゃなく布の吹雪ではなかったのかと～中央線のその場所を突き止め、付近を探し回って布切れを数枚入手した。そこには血液らしいものが付着していた。そして血液だとわかり型はO型で被害者のと一致した。おそらく返り血を浴びた犯人の衣服だろうと～ではそれを蒔いた女は何者なのか？吉村は布を蒔いた女がクラブに勤めるホステスだと調べ上げ～彼女は島田陽子／高木理恵子～そのことを吉村が尋ねると理恵子は知らないと白を切った。そして直ぐに姿を消した。そしてそして和賀英良はその店の常連だった。そう理恵子と和賀英良は深い関係だったのだ。和賀英良は佐知子がいるにも関わらず理恵子とも付き合ってた。しかも理恵子は妊娠していた。和賀英良は産むことは許さないと言ったが、理恵子は産んで一人で育てると言い張る。しかし理亜子はその後路上で流産し、出血多量で亡くなってしまう。三木がなぜ伊勢から急に東京へ行く気になったのか？それを調べに今西は伊勢にやって来た。旅館で三木の足取りを聞き込んで～二日連続で映画館に行ったると知った。そのひかり座の支配人役が特別出演の渥美清。今西は上映されてた映画になにかヒントがあるのではないかと聞いたが、二日とも別の映画を上映していたので関係なかった。そしてロビーに掛かってる額の写真を見ると～なんとそこには三重出身の田所前大臣と娘の佐知子、そして和賀英良が写ってたのだ。ついに三木と和賀英良が繋がった。その写真を見た三木は直ぐに東京にいる和賀英良に会いに行った。今西と吉村らの捜査によって犯人は和賀英良であろうと～その経緯を今西が捜査員の前で説明する。和賀英良、本当の名は本浦秀夫～石川県の山間の村、秀夫の父は加藤嘉／本浦千代吉～秀夫が幼い時に千代吉はライ病(ハンセン病)を発症した。妻は出て行った。千代吉はもう村に居られないと6歳の秀夫を連れて巡礼の旅に出た。二人は千代吉の病気の事もあって、行く先々で迫害・差別を受け、時には暴力も振るわれとてもつらい旅が何日も続いた。二人が亀嵩に着いた頃には千代吉の身体はもうボロボロだった。その二人に手を差し伸べたのが巡査の緒形拳／三木謙一だったのだ。三木は千代吉を治療のために隔離された施設へ行かせた。三木夫妻には子がなかったので秀夫を自分たちの子として育てることを決めた。しかし秀夫と千代吉の絆は思ってる以上に強く、秀夫は父を心から慕っていた。そして数日後秀夫は父を探し求めてか、放浪癖が身に付いていたからなのか姿を消した。そこからどうして行ったのか～秀夫は大阪・新世界に着いた。そこの和賀英蔵夫妻が営む自転車屋の小僧として働いた。そして戦争になり空襲によって英蔵夫妻は亡くなった。その地の戸籍等も焼けてしまい、秀夫は英蔵夫妻の子・英良という新たな身分を作り上げて戸籍に登録した。その後、京都の高校へ行き、大学は東京へ～そこで才能を見出され作曲家の道へ進んだ。これから大きく羽ばたこうとする和賀英良のところに三木が姿を現した。その目的は？なんと千代吉はまだ生きていたのだ。三木は和賀英良、いや秀夫に父に会いに行くようにと言いに来たのだ。しかし秀夫は頑なに拒否した。戸籍詐称や生い立ちが明らかになるのを恐れてか？いや三木には秀夫の秘密を明らかにする気なんかない。なぜ秀夫はあれだけ慕い続けた父に会おうとしないのか？本作ではそれは明らかにされていない。結果、秀夫は三木を石で殴って殺害する。実は今西は秀夫の生き続けている父である千代吉に会いに行った。そして秀夫の写真を見せてこの人物を知ってるかと尋ねた。喉の底から嗚咽がこみ上げる千代吉～しかしぐっとこらえて、そんな男は知らない！と言い切った。本作のクライマックス、今西が秀夫の生い立ちを語るのと並行して和賀英良の「宿命」の披露コンサートが流れて行く。今西曰く、和賀英良、秀夫はこの曲の中で父・千代吉と会っているのだと～秀夫が三木を殺害した動機は本作内では明らかになってない～しかしその胸のうちはなんとなく想像できる。本作のクライマックス、20分以上あるか～ここは涙なしでは観ることができない映画史上に残る感動的なシーンが続く。
2024.04.20
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風とライオン
◆風とライオン◆2024年4月18日 NHK-BSにて放映モロッコを舞台に繰り広げられるスペクタクルロマン。1904年、モロッコはアメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなど欧米の列強諸国が勢力を伸ばそうとしている。ショーン・コネリー／ムレ―・アーメッド・ムハメッド・ライズリーは盗賊一味の首領でありリフ族の族長であるが、預言者ムハマドの血を引く砂漠の王者を自認する。ある日、ライズリーらはアメリカ人の富豪ペデカリス邸の豪邸に押し入り、女主人のキャンディス・バーゲン／イーデンと12歳の息子のウィリアムとその妹の9歳のジェニファーを誘拐してさって行った。ライズリーの誘拐目的は列強諸国の言いなりになってるモロッコ太守をけしかけて、欧米各国を追い払おうと考えているのだった。当時のアメリカ大統領はブライアン・キース／セオドア・ルーズベルトで国民の多くから支持を集めていた。イーデン親子が誘拐されたとの報告を受けて、国威高揚に利用しようと親子救出を宣言した。イーデンと子どもたちは最初のうちはライズリーに抵抗を示していたが、次第にライズリーに好感を持ち始める。ライズリーはイーデンたちを人質や捕虜ではなく客人として扱った。ルーズベルト大統領は側近の国防長官ジョン・ヒューストン／ジョン・ヘイとも話し合い、大西洋艦隊のモロッコ派兵を決めた。他国の反発も覚悟の上だった。そしてモロッコ太守を拉致してライズリーに交換条件を出した。ライズリーの要求の金銭やモロッコへの一族の自由な出入りは飲んでくれた。後はイーデンたちを引き渡すだけ。しかしイーデンも仲間もなにか罠が待ってるとライズリーに忠告するが、それを承知で引き渡し場所へ向かった。イーデン親子をアメリカ海兵隊に引き渡したが、ライズリーはドイツ軍の捕まって捕虜となってしまった。海兵隊は親子が戻ったのでそれでよしとしていたが、イーデンは納得できない。大統領はこんな汚い取引は望んでいないはずと、海兵隊に協力を仰ぎライズリー救出のためドイツ軍と戦うことにした。アメリカ海兵隊とドイツ軍の戦闘、そこへライズリーの部下たちも乗り込んできて激しい戦闘になった。そしてイーデンはライズリーを無事救出した。ライズリーはイーデンと二人の子どもたちに見送られて砂漠へと帰って行った。後日、ルーズベルト大統領のもとへライズリーからの手紙が届いた。「あなたは風のごとく。私はライオンのごとし～以下云々かんぬん」
2024.04.19
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疑惑
◆疑惑◆2024年4月17日 BS松竹東急にて放映松本清張原作、野村芳太郎監督のサスペンス映画。殺人容疑者の女と彼女を弁護することになった女弁護士の確執・葛藤を描いている。仲谷昇／白河福太郎は富山で有名な白河酒造の社長で妻を亡くして桃井かおり／球磨子と再婚した。福太郎には中学生の息子がいる。球磨子は恐喝・傷害などで前科四犯～流れ流れて新宿のクラブでホステスをしてる時に福太郎と知り合い、福太郎が一方的に球磨子に惚れて結婚することになった。そして球磨子は富山に嫁いだ。福太郎と球磨子がドライブに出かけ、二人の乗った車が富山港の埠頭から海へ転落した。天草育ちの球磨子は浮かび上がり助けられたが、福太郎は亡くなってしまった。球磨子は早速警察の取り調べを受ける。調べていくと福太郎には数件の保険、合計3億1千万円の保険が掛けられていた。保険金目当ての殺人かとの疑惑が～それに球磨子には前科があり殺人を犯してもおかしくないと思われた。福太郎が亡くなれば法律に従えば彼の遺産が球磨子にかなり入る。球磨子の言い分は福太郎は釣り好きで毎週のように出掛けるが、泳げないので保険に入ったと～世間が球磨子の事を騒ぎ出し、悪女だ殺人鬼だと話題になった。球磨子は自分は無罪だと会見の場で主張した。この事件を追う新聞記者役が柄本明。しかし、転落した車を運転していたのが球磨子だとする証言者が現れ、球磨子は福太郎殺害容疑で逮捕された。事件の究明は法廷へ持ち込まれることになるのだが、検察側としては球磨子が殺害したとの物的証拠がなく、すべては状況証拠しかなかった。球磨子の弁護を引き受けることになったのが岩下志麻／佐原律子～当初は白河酒造の顧問弁護士が弁護する予定だったが、彼は高齢で1審、2審と進んでいくと体力的に無理があるとして辞退した。仕方なく裁判官によって国選弁護人として律子が選ばれた。律子は本件の刑事裁判の経験はあまりなく、民事裁判では腕の立つ弁護士だった。我がまま、自己主張が激しい球磨子を冷徹に抑え込む律子～流石の球磨子も律子に従わざるをえない。小林稔侍／宗方～球磨子の裁判の検事。球磨子の殺人を立証しようとする。法廷にはさまざまな証人が召喚される。三木のり平は福太郎の釣り仲間。山田五十鈴／堀口とき枝～球磨子が働いてた新宿のクラブのママ～ママの仲介もあって球磨子はこの店で福太郎と知り合った。鹿賀丈史／豊崎勝雄～球磨子が前に付き合ってた男で、球磨子の前科にすべて関わっていた。豊崎本人も数件の前科があり今は仮釈放中。球磨子との微妙な関係も続いていて～さまざまな証人が立って、その度に球磨子は取り乱したり、暴言を吐いたり～その度に裁判官にたしなめられ、律子からも責められる。新聞・マスコミや世間の声は圧倒的に球磨子が殺人犯だと決めつける中、律子は冷静に事件を分析し、情報を収集していく～車を運転していたのは球磨子ではなかったことを立証した。他にもいろいろ球磨子が殺害してない、殺害する動機がないことを明らかにした。そして決定的なある人物の証言により、福太郎が球磨子を殺害しようとしたこと、福太郎自身が自分も一緒に死のうとしたこと～無理心中だったのだ。結果は球磨子は無罪となった。裁判に勝った球磨子は自分が働く店に律子を招いた。福太郎が保険に入って1年以内の無理心中だったので保険は全く出ない。現状から福太郎の遺産も取れる状況ではない～なので球磨子は冗談めかして律子に慰謝料とってと言う。律子が球磨子にいずれは福太郎を殺すことを考えたかと聞くと、それはあるかもと球磨子は言った～今回のことで二人の間にはいろいろなことがあって、なじり合う、ワインをかけ合う～なにかあったらいつでも言いなさいと言って律子は店を出て行った。無罪が確定して、それでも球磨子への世間の目は厳しかった。衆目の中、球磨子は富山から東京へ行くのか？不敵な笑いを浮かべて、ひとり特急電車に乗って行った。
2024.04.19
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ビリオネア・ボーイズ・クラブ
◆ビリオネア・ ボーイズ・クラブ◆2024年4月17日 TVOにて放映クライムサスペンス映画。1980年代の南カリフォルニアで活動した実在の社交クラブをベースに描かれている。ロサンゼルスにて～車を売って金を儲けているディーンはある日、高校時代の同級生ジョーと出会う。ジョーは投資会社で働いていて、イマイチ冴えない暮らしぶりだった。ディーンは投資家としてのジョーの腕を見込んで二人で組んでなにかをやろうと持ち掛ける。早速、上流階級の商談の場へ行き、金の投資話をジョーが披露する。やがて話に乗ってきた金持ちの二世たちが加わりビジネスとして広げていこうということになる。金の取り引き、アメリカにまだ入って来てない高級外車の輸入販売～さらに設けていこうと～ディーンの紹介でジョーとケヴィン・スペイシー／ロンと会う。ロンは派手な生活を送っている投資家だった。そしてジョーとディーンたちのビジネスに大金を投資した。ロンはジョーとディーンたちに金儲けの方法を指南する。そして彼らの社交クラブを「BBC」～ビリオネア・ボーイズ・クラブと命名した。BBCは金相場などでどんどん利益を上げ、エネルギー会社をも買い取った。ジョーとディーンは豪邸を持ち、ジョーは惚れていて女性シドニーも手に入れた。すべてが順調だと思ってたが･･･BBCの後ろ盾となってたロンの口座に金など一切ないことがわかった。投資家たちに金を配当することはできない。すべてロンの詐欺だったのだ。ジョーはボディガードを連れてロンに会った。その場でトラブルになりボディガードがロンを撃ち殺した。殺人がバレないように遺体を燃やした。損失を取り戻そうとジョーとディーンはFBIのリストにも載ってるアメリカ在住の中東の有力者からダイヤを手に入れようと有力者の息子と手を組む。しかしディーンは有力者とトラブルになり、彼を絞め殺してしまう。ジョーが手に入れた有力者の貸金庫にあるダイヤを頂戴しようと有力者の息子と銀行へ～ところがそこへFBIがやって来てジョーは殺人容疑で逮捕された。ディーンはジョーがロンを殺害したこと、そして有力者も殺害したと警察に話した。自分も殺人を犯しているのに、すべてジョーの犯行だと話した。ジョーは終身刑となった。ジョーはずっと無罪を主張するのだった。
2024.04.18
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わるいやつら
◆わるいやつら◆2024年4月16日 BS松竹東急にて放映松本清張原作、野村芳太郎監督、主役は片岡孝夫(当代、十五代目片岡仁左衛門)だから若いね。女から金を巻き上げて経営の赤字を埋める片岡孝夫演じる病院長とまわりを取り巻く女を描いている。ホント、わるいやつらがいっぱい出てくる。片岡孝夫／戸谷信一～父親の病院を引き継いだ二代目。金づるとしている女を二人持って、さらに惚れた若い新進気鋭のデザイナーを自分のモノにしようとしている。医者の立場をうまく利用して金づるの女の夫を二人とも殺害する。さらに金づるの女の一人を看護婦長に殺させる。そして邪魔になった看護婦長を殺害するが、後になって死んではいなかった。現在、妻と幼い娘とは別居中で、離婚調停中～後に3000万円の慰謝料が必要となる。藤真利子／横武たつ子～深川の材木商のおかみ～年の離れた夫が邪魔で戸谷院長に毒入りの薬をもらって飲ませ続ける。院長に結婚を迫ったために、院長と看護婦長とに殺害される。梶芽衣子／藤島チセ～京都が本店の料亭、東京にも新店の料亭を持つ女将。仕事をしない夫を院長に殺害してもらう。その後は料亭を拡大し海外進出も～夫を殺してくれたら院長に3000万円貸すと言ったが、殺害後は院長と距離を置く。宮下順子／寺島トヨ～戸谷病院の看護婦長で先代の二号でもあった。そして現院長にもぞっこんで、たつ子殺しを請け負う。その後もずっと院長につきまとい、それが原因で院長に殺害されるが、しぶとく生き残った。松坂慶子／槙村隆子～若くして銀座で一流洋装店を経営するデザイナー。何人ものスポンサーがいるような感じ。院長もすっかり隆子のとりこになってしまう。院長が隆子のために用意した9998万円(ほぼ1億円)をそっくりちょうだいする。藤田まこと／下見沢作雄～戸谷病院の経理・税務を任されている経理士。院長に都合よく使われるが、後に院長から1億円を奪い取ることに成功する。院長が取り調べを受けるようになって、なんと隆子のマネージメントを行うようになる。院長の知らないうちに隆子と繋がっていたのである。院長もついにお縄をちょうだいしてしまう。院長を追い込む警部役を緒形拳。そして何があったのか、ファッションショーの途中で下見沢が隆子を刺して重傷を負わせる。犯罪は犯してないが、したたかな隆子が一番のワルかも～
2024.04.16
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成龍拳
◆成龍拳◆2024年4月15日 BS松竹東急にて放映ジャッキー・チェン主演～強盗団に両親を殺された若者が様々な障害を乗り越えて目的を果たすまでを描いたカンフーアクション映画。ジャッキー・チェン／シャオライは中国・江南地方の総督夫婦の息子～ある日、シャオライは強盗団のミツバチ党が襲ってくると知り、シャオライの子を身籠ってる恋人のチェンチェンを逃がし、両親と部下たちも逃がそうとしたが、両親たちは残ったため、両親と部下たちは亡くなった。シャオライ自身も負傷してしまった。ミツバチ党の首領チャンイェンは女性で、15年前にシャオライの父親に両親を殺され自身の顔に大きな傷を受けたのだった。そして成龍拳を極めていてシャオライには歯が立たなかった。その後、ミツバチ党の首領チャンイェンはシャオライに惚れてしまう。一方、シャオライはどこかへ行ってしまった恋人のチェンチェンの行方を探す。シャオライの親友のシーカンに彼女を託していたのだが･･･なんとシーカンは流血党の首領で総督亡き後の権力の座に就こうとしていた。そしてシャオライの恋人のチェンチェンと結婚しようとしていた。シャオライはチャンイェンに何度も挑み、そして成龍拳を伝授してもらう。成龍拳を自分のものにしたシャオライはシーカンに戦いを挑み、そして彼を倒しチェンチェンを取り戻すのだった。
2024.04.16
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マッチポイント
◆マッチポイント◆2024年4月13日 BS松竹東急にて放映ウディ・アレン監督・脚本のラブ・サスペンス映画。クリスはアイルランド出身で元プロテニスプレイヤー～自分のキャリアを変えたい、人生を変えたいと野心を秘めるようになる。まずはロンドンのテニスクラブでコーチの仕事に就く。テニスプレイヤーとしてのキャリアは文句ないので即採用～早速コーチに付いたのがトム～大企業の御曹司で、クリスもトムと話題が合ってオペラに誘われる。そこでトムの両親、そして妹のクリエを紹介される。トムの父は大企業の社長でクリスに好感を抱いてくれた。トムの妹のクリエは初対面でクリスが気に入って、その後、テニスのコーチをしてもらったり、デートも重ねた。そのうち、トムとクリエから声がかかって父の会社で働かないかと～両親はゆくゆくはクリエと結婚してもらおうと考えてるようで～クリスは会社でいいポストを与えられ、なかなかの働きぶりであった。クリスとクロエの仲は順調で～クロエの兄のトムはノラというアメリカ人の女優志望の女性と婚約していた。しかしトムの母親はノラが嫌いで反対している。クリスは一目見た時からノラの事が気に入ってしまった。その後、トムとの婚約中のノラと深い仲になってしまった。クリスとクロエの間にはなかなか子どもができなくて～クロエは早く子どもが欲しいと不妊治療などもした。クリスはそんなクロエに仕方なく付き合うが、ずっとノラの事が気になってて～そんな時、トムは母の希望もあってノラと別れて別の女性と結婚した。直ぐに子どももできた。ノラはアメリカへ帰ったのだろうか～ある日、クリスはロンドンでノラと偶然再会する。彼女はロンドンに戻ってたのだ～なかなか合格しないオーディション受けながらギャラリーで働いてた。クリスとノラは再会してからどんどん深みにはまっていった。そしてノラはクリスの子を妊娠した。以前に中絶を1度、トムとの間で2度目、今回は絶対産むからクロエと別れてと迫った。クリスはクロエよりもノラに気持ちは傾いてるが、クロエと一緒にいれば一生安泰な暮らしがある。豪華なマンションに住み、会社のポストも重役でやりがいもある～毎日のようにクリスに答えを求めるノラだった。クリスは決心した。ノラを消してしまおうと～彼女のアパートの隣室の女性をショットガンで撃ち殺し、遅れて帰って来たノラも撃ち殺した。クスリ中毒者の強盗に見せかけて二人を殺害した。その後、皮肉なことにクロエが妊娠した。クリスはノラが日記をつけていたので警察から疑われ、取り調べを受けた。運はどこにころがっているのかわからないもので～ノラの隣の女性から盗んだ貴金属類をクリスが橋から投げ捨てた時、指輪がひとつ橋の欄干に当たって地面に戻っていた。それをあるクスリ中毒者が拾っていて、その男の遺体から見つかった。その男の犯行だと認められてクリスの疑いは晴れた。ただクリスのノラとの浮気だけは警察に知られ～その後、クロエは無事男の子を出産した。クリスの心は複雑で、クロエと男の子、兄のトム夫妻、両親～皆が喜んでるのにクリスだけは浮かぬ顔で窓の外を眺めている。
2024.04.15
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トイレット
◆トイレット◆2024年4月10日 BS松竹東急にて放映「かもめ食堂」「めがね」に続く荻上直子監督による異文化交流映画の第3弾。日本映画であるが、全編海外ロケですべて英語のセリフ～日本人出演者はもたいまさこだけで、英語は話さず、というかほとんどセリフなし。長男モーリー、次男レイ、長女リサの母親が亡くなった。モーリーはピアニストだったが、4年間も家に引きこもり～家族とは話すが、自分がなにもできない者だと思い込んでいて、外に出るとパニック障害を起こす。リサは詩人を目指していて、我がままで生意気性格。レイは企業の研究所に勤めていて、一人暮らしのガンプラおたく～しかしアパートが火事になり皆の家に戻って来る。そしてママが死の直前に日本からアメリカの家に呼び寄せたもたいまさこ／ばあちゃん～英語が話せない～皆と会話しない。レイが皆で寿司を食べようと130ドルもする寿司を買ってきたが、ばあちゃんは一口食べて席を外した。しかし、いろんな事があって3人兄弟とばあちゃんの距離が縮まって、ママがよく作ってた餃子を皆で作って食事会を～モーリーはママの部屋からミシンを見つけ出す。しかし使い方がわからない。ばあちゃんに手本をみせてもらった。そして布地を買いたいとばあちゃんにお願いすると、札束がぎっしり詰まった財布からお金をくれた。モーリーは一人で外に出て布地を買いに行った。しかしパニック障害を起こし、レイに迎えに来てもらった。その後、モーリーはなぜかスカートを何枚もミシンで作り上げた。そのスカートを身に付けると、ピアノがかつてのように弾けた。さらにその格好でコンテストに出場した。見事に弾きこなし会場は拍手喝采。ある日、ばあちゃんはエアギターを演じてる番組を夢中になって観ていた。リサも一緒に観た。そしてリサは自分もエアギターコンテストに出ようと～でも参加費などがないのでばあちゃんにお願いした。ばあちゃんは快く金を出してくれた。レイは日本人のばあちゃんが本当に自分たちの祖母なのか疑っていた。そして3000ドルの費用がかかるが、DNA鑑定してみようと思う。洗面所のブラシから髪の毛を取って、自分の髪の毛と一緒に鑑定に出した。ところがそのブラシは妹のリサのものだった。鑑定結果が出た。なんとレイとリサに血の繋がりがないと出た。レイは兄のモーリーにリサは自分たちと血が繋がってないと言った。すると、そうじゃなくてレイ、お前が皆と血が繋がってないんだと教えられた。実はその事はモーリーもリサもばあちゃんも以前から知っていたのだった。レイにはショックだった。毎朝ばあちゃんはトイレに長時間入る。出てきたら必ず深いため息をつく。レイはばあちゃんのトイレの事を会社の同僚に相談した。すると日本にはウォシュレットという快適なトイレがあると～自動で便座が開き、便座は寒い時でも暖かく、用を足した後はお尻を洗浄してくれて、温風で乾かしてくれる。こんなトイレがいいのかとレイがばあちゃんに尋ねた。にっこり微笑むばあちゃんだった。しかしある日、ばあちゃんは倒れて入院した。レイは新しいトイレを入れたから退院したら使えるよとばあちゃんに言った。だが、ばあちゃんはそのまま亡くなってしまった。レイはばあちゃんの遺灰の入った小瓶を持って新しいトイレを試してみた。あまりの凄さに驚いて、遺灰の入った小瓶をトイレに落として沈めてしまった。そしてそのまま流れて行った。
2024.04.13
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ゲッタウェイ スーパースネーク
◆ゲッタウェイ スーパースネーク◆2024年4月10日 TVOにて放映カーアクション・スリラー映画。ブルガリアの首都ソフィアン～イーサン・ホーク／ブレント・マグナはかつてはプロレーサーとして活躍したが、マシンをよく壊して引退へ～借金も重なって犯罪にも手を出す生活を送っていた。そんな自堕落な暮らしから脱することができたのは妻のリアンのおかげだった。クリスマスの日、家に帰ると部屋が荒らされていてリアンの姿が消えていた。その時、ブレントの携帯が鳴った。男からリアンを誘拐したと～妻を返して欲しければ言う通りに行動しろと命令された。謎の男からの電話の指示でブレントは地下駐車場へ向かった。そこに駐車してある車に乗って走りだせと～シェルビー・マスタングGT500スーパースネーク～めちゃくちゃ走るアメ車～ブレントが運転するマスタングの車内にはいくつもカメラが仕掛けられていて、男から何度の着信による指示がある。カメラで監視されてるので警察に通報したり逃げ出すと、リアンを殺すと脅されている。ただ指示に従うほかない。指示でソフィアの街中を猛スピードで走り回らされる。当然パトカーがブレントの車を捕らえようと追いかかてくる。本作では最初から最後までカーチェイス満載～パトカー、一般車が何百台もぶっ壊されていく。クリスマスで賑わうイベントへ車を突っ込ませ、売店やステージを指示によって破壊させられた。ある場所に停まっていると、セレーナ・ゴメス／少女がやって来て、自分の車だから降りろと言ってきた。実はこのマスタングは本当に彼女の車で、2日前に盗まれたと～少女は警察がここに盗まれた車があると教えてくれたと言った。そんなことはなくて、彼女に車の情報を伝えたのは謎の男だった。全て男が仕組んだのだった。その後、ブレントは少女と行動を共にする。ブレントと少女の二人になったが、男の指示通りに走ってるとやはり何台ものパトカーが追いかかてくる。その度にブレントは無茶な運転で振り切る。そして次の指示は発電所へ向かへと～ブレントは妻が誘拐されたので指示に従ってると少女にわかってもらい～少女は自分の事をブレントに話した～ハッキングなどコンピュータ関係には強く、男のやり口をブレントに教えてやった。さらに少女はソフィア市内の投資銀行のCEOの娘だった。資金援助を打ち切る代わりにこのマスタングを買ってもらったと～男の指示により、少女が発電所内へ入った。そこには時限爆弾が仕掛けてあり、少女はなんとか逃げ出した。発電所が爆破されたことで市内の施設が影響を受けるのだった。つまり銀行も･･･男の次の指示は少女の父親の銀行へ向かへと～しかしその銀行は投資銀行なので現金は一切ない。では目的は？少女は言った～表に出せない多額の資金を所有する顧客のリストがドライブに保存されてると～それが狙いだった。しかし男は警察へ通報し銀行へ警官隊を張り込ませていた。ブレントと少女が行けば間違いなく捕まる。その間に別の場所からリストを奪い出そうとしているのが二人にはわかった。そこで二人は男の裏をかいて、別の駐車場だとわかってそこへ向かう。そして奪い出そうとしていたリストをまんまと横取りして走り去った。当然男が差し向けた追跡隊が二人を追う～しかしブレントは巧みな運転で次々と振り切っていく。ブレントと少女は、ブレントの妻と引き換えにリストを渡すと伝えた。そして取引場所へ～実は少女が男にはわからないようにすべての情報を警察にも流していたのだ。取引場所でリアンとリストは交換できたが、少女が1台の車に拉致されてしまった。他はすべて警察が確保した。取り返した妻を警察に預けて、ブレントは再びマスタングに乗って少女を連れて行った車を追う。何台にも妨害されながら追うブレント～なんとか少女を救い出すことができた。そして謎の男は警察に捕まった～と思われたが、その時誰のものでもない携帯が鳴ってブレントが出ると、それは謎の男からだった。ブレントに大金を手に入れることができたと感謝を述べた。そして男はレーサーだったブレントのファンだったと～今回の事で自分に自信がついたのではないかなと～ブレントはまたレースに戻るべきだと～男はメッセージを伝えた。その横のパトカーに乗せられた男は替え玉だったのだ。
2024.04.13
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天国の駅
◆天国の駅◆2024年4月9日 BS松竹東急にて放映戦後初の女性死刑執行者となった「ホテル日本閣殺人事件」がモデルとなった作品。二人の夫殺しで死刑となる女性を吉永小百合が演じている。吉永小百合が手錠を掛けられ、絞首刑になる汚れ役を演じたのは本作が最初で最後。さらに大胆なラブシーンが何度も出てきて、しかも自慰行為まで～ここまで演じた作品は他にはない。時は昭和30年の結城～紬の織女が吉永小百合／林葉かよ～出征前に挙式を挙げた夫は下半身マヒで戦争から戻った。男としての機能はもう失っていた。傷痍軍人となった夫が中村嘉葎雄／林葉栄三～栄三はなにかにつけてかよに当たる。他の男と話したりするだけで嫉妬する。時には暴力も振るう。そんなかよを見続けていたのが巡査の三浦友和／橋本浩一～彼はかよに好意を抱いていて、かよも寂しさから浩一を受け入れる。そのうち二人の仲が栄三にバレてしまい、栄三はかよを折檻する。かよは耐えきれず浩一から受け取った農薬のパラチオンを飲ませて毒殺する。その時は栄三は脳内出血死で処理された。その後はさまざまな経緯で浩一に付きまとわれることに～かよの前には栄三、浩一以外に何人もの男が現れる。西田敏行／田川一雄は知的障害者で、かよのことを一途に思い続けている。かよのために殺人を犯し、邪魔者を排除しようとする。津川雅彦／福見康治～温泉地の大和閣の主人～かよに惚れてしまい、精神病の妻を一雄に殺害させてかよと結婚する。そして一雄を殺害しようとするが、その時かよに刺されて亡くなる。丹波哲郎／五十沢刑事～かよが最初の夫殺しの犯人ではないかと追っていて、福見が殺害されかよの犯行が明白になり、彼女に手錠を掛ける。かよの最初の夫の栄三、次の夫の福見～かよは二人に対して結局愛はなかったと言った。本当の愛を知ったのは一緒に逃げようとした一雄なのかもしれないと～
2024.04.12
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座頭市海を渡る
◆座頭市海を渡る◆2024年4月9日 BS12にて放映座頭市シリーズ14作目。勝新太郎／座頭市はこれまでやむなく斬った人々の菩提を弔うために四国八十八カ所を回ろうと、四国への船に乗って海を渡って行く。船中ではあくどいスリの腕を斬って皆の財布を取り戻してやった。八十八カ所の寺を回る遍路の途中、市は栄五郎なる男に襲われた。仕方なく市は栄五郎を斬った。すると市の行く道を栄五郎が乗っていた馬も付いて来る。そして馬が先行し、市は馬に付いて行った。たどり着いたのは芹ケ沢の集落だった。馬が行きついた家にはお吉という娘がいた。お吉は市が斬った栄五郎の妹だった。兄を斬られて、お吉は市に斬りつけた。右肩に傷を負った市～しかしお吉は市の傷を手当てした。栄五郎は芹ケ沢の向こうに住む馬喰の藤八に30両の借金があって、市を斬れば借金をチャラにしてやると言われていたのだ。お吉はそれを知っていた。なので、市が栄五郎を斬ったのは当然で、悪いのは兄だとお吉も納得していたのだった。それ以来、お吉はなにかと市の面倒をみて、市もしばらくお吉のところに世話になっていた。そんな二人とのところへやって来たのが山形勲／藤八～兄が亡くなったのは藤八のせいだとお吉は思ってる。藤八は子分たちを引き連れて、村を力づくで自分のものにしようとしている。しかし村には市がいて、藤八には目障りな邪魔者だった。消そうとしたが失敗ばかり～そしてついに一家を挙げて村に乗り込んで来ようと～市は受けて立つつもりだ。お吉は村人に市に力を貸してとあちこちに頭を下げるが、誰も手を貸そうとしない。そして大勢の手下を率いて藤八がやって来た。迎え撃つ市～一人一人、次から次へと市が斬り捨てていく。最後に一人の村人が市の元にやって来たが、瞬殺されてしまう。結局、市が藤八らを殲滅した。
2024.04.12
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ア・フュー・グッドメン
◆ア・フュー・グッドメン◆2024年4月10日 NHK-BSにて放映2020年にも放映軍事裁判を中心に描いたトム・クルーズ主演の法廷ドラマ。キューバのアメリカ軍基地で殺人事件が発生した。そこは敵国とされるキューバと常に対峙していて緊張感が常に張り詰める基地。そこで海兵隊員は日夜厳しい訓練に明け暮れていて、上下関係は明確に存在する。殺害されたのはサンティアゴ一等兵で、被疑者はドーソン上等兵とダウニー一等兵。二人の海兵隊員の主任弁護士がトム・クルーズ／軍事法務部の法務官のダニエル・キャフィ中尉、同じく弁護団のデミ・ムーア／海軍法務官のジョアン・キャロウェイ少佐。裁判の焦点は二人は無罪で、絶対服従の上官の命令によってサンティアゴに暴行を行ない、それが原因で死に至ったと～アメリカ軍基地にはコードR(レッド)という軍規を乱す者への暴力的制裁が存在する。サンティアゴは上官たちにとっては邪魔な存在だった。そこで上官がコードRを命令したと～キャフィとキャロウェイは早速キューバ基地の司令官であるジャック・ニコルソン／ネイサン・ジェセップ大佐に面会を求め会いに行った。大佐は昔気質の軍人で、二人に対する態度は横柄そのもの。アメリカ軍基地から証人を何度も召喚して裁判はすすめられる。二人の被疑者が上官からのコードRを命じられてサンティアゴに暴行を働いたのは間違いないが、それを証明する手立てがない。明確な証言も得られない。ついにキャフィはジェセップ大佐を証人として召喚する。弁護側の勝ち目は薄い。しかしキャフィは巧みな法廷術で大佐を追い込んでいく。そして最後にはコードRを命令ししたのは俺だと言わせた。結果、二人の被疑者は無罪となった。しかし規律違反により不名誉除隊処分は免れなかった。ダウニー一等兵は納得いかずにキャフィに食って掛かったが、ドーソン上等兵は規律を守るよりも弱者を守ってやるべきだったと反省し、キャフィに敬意を表した。
2024.04.11
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八重子のハミング
◆八重子のハミング◆2024年4月8日 BS松竹東急にて放映4度の癌の手術を経験しながらも、若年性アルツハイマー病を患った元音楽教師の妻を12年間介護した陽信孝の自著を映画化した。妻の介護をする石崎誠吾を演じたのが升毅。学校長として働いていた誠吾に胃癌が見つかった。医師の榎木役を梅沢富雄。手術をすれば亡くなることはないと～手術・入院のため誠吾は校長の職を辞した。入院中は妻の八重子がずっとつきっきりで面倒をみてくれた。ところが、その頃から八重子に異変が見られるようになった。妙な言動や行動が目に付くようになって～誠吾はまもなく退院だが、八重子の事を榎木に相談した。八重子には若年性アルツハイマー病の症状が確かに出ていると～退院した誠吾は娘夫婦、自分の母親に妻の八重子が若年性アルツハイマー病だと打ち明けた。誠吾は退院後、アルツハイマー病の病状が進行していくのを感じながら面倒をみていく。八重子を演じるのが高橋洋子。しかし誠吾に癌の転移がみられ、その後2度も手術を行う。自身の癌治療、そして八重子の介護～大変な日々を送る。学校長として信頼されていた誠吾は市長からの頼みもあって、市の教育長として職に復帰した。八重子はアルツハイマー病発症前から、発症しても谷村新司の「昴」「いい日旅立ち」をハミングするとご機嫌だった。しかし八重子の病状も進んで、一人で家に置いておけない状態になった。誠吾は教育長の職を辞して八重子の介護に専念することにした。八重子の介護に娘夫婦や孫たちも力を貸してくれた。誠吾には介護問題の講演の依頼がきて、その場に八重子も同席させて～介護の在り方、接し方などを話した。12年間続いた誠吾の八重子への介護は終わった。そしてその経験談を講演の場で皆に語って聞かせている。
2024.04.11
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カンフー・ヨガ
◆カンフー・ヨガ◆2024年4月7日 関テレにて放映古代インドの財宝を探し求めるアクションコメディ冒険映画をジャッキー・チェン主演で～ジャッキー・チェン／ジャックは中国の考古学者でカンフーの使い手でもある。ある日、インドから王家の子孫が古代インドのマガダ国の失われた財宝を探すために力を貸して欲しいとやって来る。ジャックは助手たちを集めていざ財宝探しの旅へ～もちろんカンフーアクションあり、カーチェイスにはランボルギーニなどのスーパーカーを惜しみなく出してくる。盗んだ車にはライオンが乗ってた～インディー・ジョーンズばりの仕掛や罠も～でも二番煎じか～最後には財宝にたどり着くけど～インドとの合作映画なので、ラストはインド映画お得意のダンスシーン盛りだくさん。
2024.04.09
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異人たちとの夏
◆異人たちとの夏◆2024年4月6日 BS松竹東急にて放映山田太一原作、大林宣彦監督～幼い頃に死んだはずの両親と出会うお盆月の8月の物語～ファンタジーなのか、オカルト映画なのか～風間杜夫／原田秀雄は売れっ子の40代のシナリオライター～妻子と別れてマンションで一人暮らし。仕事での付き合いのあるTV局の制作マンの間宮が原田が別れた妻と一緒になろうと思ってると言う。妻とは別れてはいるが、仕事仲間の間宮が妻と一緒になると聞いてあまりいい気がしてない。そんな原田の部屋に同じマンションの3階に住む女が、シャンパン開けたんだけど一人で飲み切らないから一緒に飲みませんかと初対面なのにやって来た。原田は気の乗らないときだったので、しかも見ず知らずだしきっぱり断って女を帰した。このケイと名乗った女の役を名取裕子。原田の住むマンションは事務所借りが多く、夜には原田の部屋とケイの部屋の二部屋しか人が住んでない状態になる。ある日、原田は気分転換に生まれた町の浅草へぶらりと寄ってみた。煎餅を立ち食いしたり、うなぎ屋で食べたり～演芸場に入ると原田には懐かしい顔を見つけた。それは片岡鶴太郎／原田英吉～秀雄の父親その人だった。父親に誘われるままアパートへ向かった。そこには母親の秋吉久美子／房子もいた。ところが秀雄の両親は彼が12歳の時に自転車事故で二人とも亡くなっていたのだ。なぜか再びこの世に現れた秀雄の両親～初めに会って以来、秀雄はちょくちょく両親のアパートへ通うようになった。一緒にビール飲んだり、母が作ったアイスクリームを食べたり、花札をしたり～一方、初対面で秀雄が誘いを断ったケイとはその後親しくなり、秀雄の家に招待して一緒に飲むようになった。その時にケイは何種類ものチーズを持参して、秀雄は自分のブランデーを開けて～そして二人は愛し合うようになった。秀雄が浅草の両親のところへ何度も通うようになり、またケイとも何度も会うようになって、仕事関係の者から最近やつれたねと言われるようになった。確かに目の下にクマもできてしまってた。ある時、秀雄はケイから両親にはもう会わない方がいいと言われる。でも秀雄は両親が妖怪でも化け物でもいいから会いたいと言う。しかし日が経つにつれて、鏡に映った秀雄の表情が老けて衰えてるようになってきた。そして秀雄は両親に別れを告げようと決めるのだった。秀雄とは出掛けようとしない両親を秀雄は誘い出した。今半ですき焼き食べようと～両親は渋々秀雄と出掛けることにした。外に出たら自分たちはこの世にもう居られないと分かってるかのようだった。秀雄は両親と今半で席に着いた。母がすき焼きを焼いてくれている。二人ともが秀雄の事を大事に思ってると言ってくれた。そして両親は消えて居なくなってしまった。後日、秀雄の仕事仲間の間宮が秀雄を訪ねて行く～明かりが点いてるのは3階の部屋だけ～3階はケイの部屋。実はケイもこの世の者ではなかった。以前、秀雄の部屋にシャンパンも持って誘いに来た時、誘いを断られてその後チーズナイフで自分の胸を斬り裂いて自殺していたのだった。ケイはまさに秀雄に憑りつこうとしているのか～そこへ間宮が助けに入るのだった。
2024.04.08
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ワイルド・スピード ICE BREAK
◆ワイルド・スピード ICE BREAK◆2024年4月6日 フジテレビ系にて放映ワイルド・スピードシリーズ8作目。本作ではドミニクが敵にまわってしまう？ドミニクは記憶が戻ったレティとキューバのハバナへハネムーンのような旅へやって来ている。そこでドミニクはある女から声を掛けられる。彼女こそがシャーリーズ・セロン／サイファ～超一流のサイバーテロリスリストであり、シリーズの過去の作戦の黒幕でもあった。しかしことごとくドミニクのファミリーマートに潰されていて恨みがある。サイファはドミニクにスマホの画面を見せた。私に従わなければどうなるかわかってる？と脅したのだった。ドミニクのチームにいつもミッションを依頼するアメリカ政府の秘密工作組織のカート・ラッセル／ミスター・ノーバディ、そしてその部下のスコット・イーストウッド(クリント・イーストウッドの息子)／リトル・ノーバディ～リトルはこの後もドミニクのファミリーと共にミッションに参加する。ドミニクのチームでドミニクと共にチームを引っ張るお馴染みのルーク。ミッションは反体制派に奪われた電磁パルス砲を奪い返すことだった。チームワークで見事に奪い返したが、ドミニクがそこでひとりで電磁パルス砲を持ち逃げしてしまう。ドミニクが奪った電磁パルス砲はサイファに届けた。実はドミニクがレティと別れ別れになってる時に付き合ってたエレナと二人にできた子をサイファが人質に取っていたのだった。ドミニクは言うことを聞かなければ二人の命がないと～しかしエレナだけはサイファに殺害されてしまう。ミスター・ノーバディ、ルーク、ドミニクのファミリーたちはドミニクの裏切りが信じられなく～前作に初めて登場し、ドミニクらの敵だったジェイソン・ステイサム／デッカードを味方に加えてサイファと敵側にまわったドミニクに立ち向かう。その後、サイファはドミニクを使ってロシアの大臣から核ミサイルの発射コードを手に入れた。そしてロシアの氷に囲まれた基地にある核ミサイルを積んだ潜水艦を奪い取るのだった。ルークがドミニクファミリーを率いて、デッカードも加えていざロシアへ～チームの基地にはスーパーカー、戦車、ベントレー～選り取り見取り。ロシアの氷上で繰り広げられるアクションシーンが本作の最大の見せ場。潜水艦とのカーチェイス、魚雷での爆破ありあり～ドミニクジュニアはデッカードが取り返した。ドミニクもチームに復帰して皆のピンチを救う。しかしサイファを逃がしてしまう。ドミニクとレティ、そしてジュニア～再び平和が訪れた。サイファは次作で再び登場することになる。
2024.04.08
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ファイト・クラブ
◆ファイト・クラブ◆2024年4月3日 TVOにて放映2020年にも放映心の中に問題を抱える青年がある男と出会ってから人生が変わっていくという物語。エドワード・ノートン／僕が1人称で物語がすすんでいく。僕は大手自動車会社に勤務し、全米を飛び回ってリコール調査を担当している。高級コンドミニアムに住み、高級デザイン家具や高級ブランドに囲まれて暮らしている。しかし極度の不眠症に悩まされている。そこで精神科医に診てもらうと～医師からなぜか？睾丸癌患者の集いに参加してみてはと勧められた。そして僕は集いに参加した。僕は癌患者ではないが、患者の話を聞き、悲痛な悩みを聞き、僕は彼らに共感しともに涙を流した。それ以来何度も会に参加し、ぐっすり眠れるようになった。僕は癌患者の回でマーラという女性とも知り合った。彼女も僕と同じく癌患者ではなかったが会に参加していた。ある日、僕が飛行機に乗って出張中に機内で知り合った男がいた。ブラッド・ピット／タイラー・ダーデンで、石鹸を売り歩いているセールスマンだった。ある日、出張帰りの僕がコンドミニアムに帰って来ると全てが爆破され、家財道具も全て焼けてしまっていた。僕は知り合ったタイラーに電話した。そして一緒に一杯やった。店を出た僕とタイラー～僕は泊るところがないのでタイラーに泊めてくれと頼んだら、タイラーは殴ってくれたら泊めてやるよと～僕はタイラーを殴った。するとタイラーも僕を殴った。なんだかとてもすっきりした気持ちになった。それ以来、僕とタイラーは駐車場で何度も殴り合うようになった。そのうちに俺も俺もと参加してくる者が増えていった。それぞれ各自が殴り合うのだった。殴り合いの場はやがて地下室へ～そこでタイラーは一定のルールを決めて「ファイト・クラブ」という名で殴り合うゲームを開催するようになった。僕もどんどん殴り合って、顔を傷だらけにして出社もした。僕はタイラーのボロ家に一緒に住んで、彼からいろいろな考えを聞かされ、爆弾の作り方まで教わった。そして僕が知り合った女性のマーラとタイラーが仲良くやっている。タイラーの行動はエスカレートして、黒づくめの集団の「スペース・モンキー」を結成して、街に出て破壊活動を行なったりもした。それらの事は僕には何も知らされてなかった。タイラーに僕が食って掛かると、タイラーは僕のコンドミニアムを爆破したのも自分だと言った。流石に僕もスペース・モンキーの行動やタイラーのやり方には参ってしまって、タイラーの行ってきた事を調べようと～全米各地を回るうちに、各地にファイト・クラブが作られていると分かった。ある日、僕がある店主から声を掛けられた。先週も来られましたねと～えっ？あなたはタイラー・ダーデンさんですよねと言われた。そして僕はマーラに電話すると、僕をタイラーだと呼んだ。そうか！タイラーは僕自身だったのだ。僕が理想としている男がタイラーだったのだ。タイラーは僕自身を変えるために作り上げたもうひとつの人格だったのだ。そして物語は意外な結末へと～
2024.04.04
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夢千代日記
◆夢千代日記◆2024年4月2日 BS松竹東急にて放映余命わずかの芸者を吉永小百合が演じる。吉永小百合／夢千代(永井佐千子)は亡き母の後を継いで山陰・湯村で置屋の女将をしている。もちろん夢千代自らもお座敷に出ている。ただ、夢千代は広島にて被爆経験があった。夢千代は神戸の大学病院へ行き、そこで白血病と診断され～病状がかなり進行していて余命はわずかだと知らされる。入院を勧められたが、入院したら二度と湯村に戻れないと思い湯村へ帰った。帰りの列車で飛び降り自殺の騒動に遭遇し～そこで夢千代と同じく湯村へ向かう旅芸人一座と一緒になる。余命わずかと宣告されながらもお座敷に出る夢千代だった。夢千代の置屋に所属する芸者たちもそれぞれ問題を抱えていて～名取裕子／兎は前田吟／木浦といい仲になるが、彼には妻がいた。そして兎は木浦の子を身籠る。兎は木浦の妻に木浦とは一緒になる気はない～子を産めないお二人に産んだ子は差し上げると言う。田中好子／紅は地元のスキーイベントに出た時に知り合ったスキー・インストラクターに惚れてしまう。しかし彼にも妻がいた。彼と一緒になりたい紅だったが、思いを叶えることができない。海に身を投げるという自殺未遂を起こす。はる家の古株芸者が樹木希林／菊奴～ずっと男なしで生きてきた。他に小夢という若い芸者がいて、彼女は画家の大先生に気に入られて専属で絵のモデルとなった。何日もずっとモデルをしていて、ある日大先生が小夢に抱き着いたまま果ててしまう。夢千代が神戸から戻る途中に列車内で会った旅芸人一座にいたのが北大路欣也／宗方勝～夢千代は何度か一座の芝居を観に行った。宗方も夢千代の事が気になる存在に～しかし宗方はなにか深い事情を抱えているような影があった。夢千代は地元の刑事から宗方が殺人犯として手配されていると聞いた。まもなく時効の15年を迎えるとも～刑事に目をつけられた宗方は姿を消した。夢千代は紅から宗方が隠岐の島行きの船に乗ったと聞いて、刑事には知らせずに一人で向かった。夢千代が島へ着き、探し回りようやく宗方に会えた。そして宗方から過去に起こったことをすべて聞かされた。宗方は偽名で本名は木村こうじだと～宗方は父親を殺したのだが、故意ではなく過失致死のような事だった。しかし警察には出頭せずにそのまま逃げたと～夢千代と宗方は互いの思いを伝え合い、この時結ばれた。しかし夢千代の体調が悪化し、宗方は湯村へ連れて帰ろうとすると、夢千代は今戻れば逮捕されるから一人で帰ると言う。しかし宗方はそれを承知で夢千代を湯村へ連れ帰った。夢千代は虫の息で、私が書いた日記は死んでからすべて燃やして欲しいと言った。そして夢千代の脳裏には広島での原爆が蘇ってきて錯乱状態になる。やがて夢千代は息を引き取るのだが、宗方はやって来た刑事に逮捕されて連行される。
2024.04.04
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ツイン・ドラゴン
◆ツイン・ドラゴン◆2024年4月1日 BS松竹東急にて放映ジャッキー・チェンが双子の二役を演じるアクション・コメディ映画。香港である日、双子が生まれた。その時、病院内で人質事件が発生し、双子の一人が外へ連れ出され、そのまま行方不明になった。無事だった子は里帰り出産だった父母に連れられてアメリカへ帰った～裕福な家庭で育ったマーは音楽の才能に秀でて、ピアノを弾きこなし、そして有名な指揮者になった。一方、双子のもう一人ジャッキーは香港の暗黒街の女性に拾われて育てられ、自動車整備工になった。マーは香港にコンサートの指揮をするためにやって来た～その時に世話係となったのが金持ちの娘のサリー。一方ジャッキーは兄貴のターザンと共にマフィアからクラブの歌手のバーバラを助け出し～マフィアから追われている。ホテルでたまたま二組が鉢合わせしてマーとジャッキーが入れ替わってしまってからが大騒ぎの始まり。マーはなんだかわからないマフィアとの争いに巻き込まれ～ジャッキーは指揮者と思われて高待遇にあう。バタバタのあとにトイレで初めて二人が顔を合わせて、えっ？バタバタの中で、マーはジャッキーと一緒にいた歌手のバーバラと好き合い、ジャッキーはマーの世話係だったサリーと好き合い～しかし二人の女は本当のマーとジャッキーだと思ってる。ジャッキーは何もわからないままオーケストラを指揮して～これがまた受けてしまう。マーはどんどん争いに巻き込まれていく。マーはバーバラと、ジャッキーはサリーと結婚するはずが～マーもジャッキーもその場から逃げ出すのだった。
2024.04.03
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ジェントルメン
◆ジェントルメン◆2024年3月30日 BS-TBSにて放映イギリスを舞台にしたクライム・サスペンス映画。悪い奴らばかりが登場する紳士たちの物語。マシュー・マコノヒー／ミッキー・ピアソンは貧困家庭で育ったが、勉学優秀で奨学金でオックスフォード大学へ進学した。学内でミッキーは裕福な家庭で育った学生たちにマリファナを売るビジネスを始めた。そのビジネスがどんどん拡大し、ミッキーは退学して本格的に展開した。やがてミッキーは裏社会でのし上がり莫大な資産を持つようになった。しかしミッキーは粉系の麻薬には一切手を出さず、マリファナ栽培と販売に徹した。やがて合法化されてもそれが莫大な利益をもたらすのは目に見えてはっきりしている。そして今、ミッキーはビジネスに嫌気がさし、引退して妻のロザリンドと気楽に過ごしたいと思い始めた。自身が築き上げたビジネス誰かに売却しようとするのだった。本作はミッキーのビジネスを巡ってさまざまな「紳士たち」が自分が最大の利益を得るために、裏切り、結託、ちんころ、殺害などを繰り返す。誰が生き残り、誰が命を落とすのか～ミッキーの一番頼りになる右腕のチャーリー・ハナム／レイモンド～汚い仕事も手間のかかる厄介ごとも綺麗にやってのける。最初にミッキーのビジネスについて交渉したのがマシュー・バーガー～アメリカの大富豪でユダヤ人。ミッキーには内緒で裏で他の奴らと手を組む。ビッグ・デイブ～有名人のスキャンダルがお得意のタブロイド紙の編集長～大勢の面前でミッキーに無視されバカにされて大恥をかいた。それを恨みに思ってミッキーのスキャンダルを暴いて記事を掲載して復讐しようと思ってる。また脅して金を奪い取ろうとも～編集長デイブの依頼を受けた探偵がヒュー・グラント／フレッチャー～ミッキーの表に出ては困るスキャンダルを掴んだフレッチャーはそのままデイブに報告せずに、レイモンドのところへやって来て交換条件に大金を要求する。すべてうまくいって金を手に入れられるかというとこで、しくじってしまう。中国人マフィアのドラゴンとジョージ卿～ジョージ卿のもとで仕事をこなすまだ若手のドラゴンもミッキーのビジネスを買い取りたいと申し出る。しかしミッキーに断られて、そのお返しをしてしまうが、後日逆に大きな報復を受けてしまう。ジョージ卿はもう引退だとドラゴンに言われて撃ち殺される。コリン・ファレル／コーチは世間のはみ出し者の若者たちにプロレスを教えて立ち直らせている。コーチの教え子たちが最初はミッキーのビジネスの邪魔をしてしまうが、コーチはそれを知ってミッキーとレイモンドの仕事に力を貸す。命を救ったり、邪魔者を排除したり～物語の流れをフレッチャーがレイモンドに脅しながら、金を要求しながら語って聞かせる。マリファナ生成工場が襲われたり、脅したり、始末したり～最後に笑うのは誰？
2024.04.03
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ゴーストバスターズ／アフターライフ
◆ゴーストバスターズ／ アフターライフ◆2024年3月29日 日テレ系にて放映「ゴーストバスターズ2」からの続編。科学オタクのフィービーは母と兄の三人でアパートに暮らしていたが、家賃滞納で追い出され、オクラホマ州サマーヴィルの田舎にある亡くなった祖父の家に越してきた。その家はボロボロで皆は泥ハウスと呼んでいる。フィービーの祖父こそゴーストバスターズ創設者の一人のイゴン・スペングラー博士だった。越してくるまでそんなことは一切知らないフィービー～かつて祖父たちゴーストバスターズがニューヨークでゴースト退治したなんてことも知らない。フィービーと兄トレヴァーは家の中を探っていくと色々なものが見つかる。フィービーはゴースト退治の機材を見つけ出す。トレヴァーはゴーストバスターズ愛用のキャデラックを動けるように直した。フィービーはゴーストバスターの機材を作動するように修理して試して成功させた。そしてついに本物のゴーストが出現し退治することもできた。サマーヴィルでは毎日のように地震が起こっていた。そしてその原因が鉱山跡にあるともわかった。その中では破壊の神ゴーザを封じ込めるように毎日定期的に装置が作動し～それが地震の原因だったのだ。その装置を作った人こそがフィービーの祖父のスペングラー～同じゴーストバスターズ仲間からは車や機材を一人で盗み出してどこかへ行ったと思われていたのだ。スペングラーはサマーヴィルで起こることを予言して一人で行動を起こしたのだった。しかしゴーザを復活させる門の神ズールと鍵の神ビンツの2頭の巨大な犬のゴーストが復活してしまった。2頭がゴーザを封じ込めていた装置を破壊し、ニューヨークで滅んだはずのゴーザが復活してしまった。フィービーたちはゴーストバスターズになりゴーザを倒そうと～しかし彼らの力では限界があった。ところが亡きスペングラーはゴーザが復活した時のためにトラップを仕掛けていた。それを作動させようと～でもゴーザの力は強い。そこへ現れたのは本家ゴーストバスターズのメンバー～ビル・マーレイ／ピーター、ダン・エイクロイド／レイモンド、アーニー・ハドソン／ウィンストンの3人、そしてゴーストとなったスペングラーも現れてフィービーに力を貸した。そしてゴーザたちを破壊した。本作でもまたマシュマロマンが登場する。でも巨大なマシュマロンではなく小人のようなマシュマロマンが無数に出てきて悪戯をしまくる。
2024.04.03
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華岡青洲の妻
◆華岡青洲の妻◆2024年3月29日 BS松竹東急にて放映有吉佐和子の原作を映画化～世界で初めて全身麻酔を用いた乳癌手術を成功させた華岡青洲とその妻の物語。紀州・和歌山、華岡青洲の父・華岡直道は大家の妹背家に出入りしていた。直道の妻の高峰秀子／於継も何度か訪れた。妹背家の娘の若尾文子／加恵は於継の美しさに見惚れ憧れていた。加恵にはいい家柄に嫁がせたいと両親は思っていたが、憧れの於継がいて、裕福ではないが医者を営む華岡家に加恵は望んで嫁に入った。しかし華岡雲平(青洲と名乗るのは晩年)は医学修行の遊学中で3年留守にしていた。その間は加恵からすすんで於継から機織りを教えてもらい、華岡家のために働いた。そして久し振りに市川雷蔵／雲平が帰って来た。父親の伊藤雄之助／直道に手術道具を披露し～中国の医師の華佗が麻酔薬を使って手術を行っていると知って、自分も麻酔薬を作って手術を行いたいと考えていた。雲平が戻って以来、加恵に対する於継の態度が変わり冷たくなった。それでも於継の言いつけを聞いて、雲平のため、華岡家のために働いた。雲平は曼荼羅華の実(チョウセンアサガオで別名がキチガイナスビ)を主成分とした麻酔薬を作ろうと～動物(主に猫)で実験をするが、何匹も死なせてしまう。また死なないまでも全身不随になったり～しかし何度試すうちに動物では成功する。そんな時に雲平の妹が乳癌になり、しかし麻酔薬はまだ人間に使用できるには至ってない。そして妹はしばらくして亡くなり、雲平は唇を噛んだ。また加恵と雲平の間に女の子ができるが、幼くして風邪がもとで亡くなってしまう。雲平はなんとしても麻酔薬を完成させなければならない。そこで母の於継と妻の加恵が実験台にしてと申し出た。動物で成功していても、人間に服用するとなると量がどれほどなのかわからない。一度目はそれほど効果がみられなかった。二度目の於継～特に身体の異常もなかった。そして薬の量と成分を強めた二度目の加恵への実験。麻酔の効果が明らかに見られた。しかし一度目から二度目、その副作用で加恵は失明してしまう。於継は自分はなんともないのになぜ加恵だけがそなるのと言ったが、実は雲平は母親には単なるねむり薬だけを飲ませていたのであった。この後、失明しながらも加恵は雲平の子、跡継ぎとなる男の子を産んだ。雲平の方は乳癌患者に麻酔薬で全身麻酔を施して手術を行い見事成功させた。雲平はその後、大きな医院を設立させ、何十人もの弟子を抱えるまでになった。そしてその雲平を支えたのは失明しながらも仕えた加恵だった。
2024.04.01
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張込み
◆張込み◆2024年3月28日 BS松竹東急にて放映松本清張原作の映画化。凶悪犯を追う二人の刑事。東京・目黒の質屋で発生した強盗殺人事件。主犯の山田は逮捕された。しかし共犯の石井は逃走した。山田の供述によると石井は拳銃を所持していると～石井の故郷は山口、そして3年前に別れた女は結婚して佐賀にいる。ベテラン刑事の宮口精二／下岡雄次と若い刑事の大木実／柚木隆雄の二人は佐賀の女の家へ向かうことにした。東京発の急行で佐賀に向かう二人の刑事だが、新聞記者をまいて横浜から乗車したため座席を確保することができなかった。二人がようやく席に座れたのは一人が京都、もう一人が大阪だった。そこからまだ先の九州へ～佐賀署の承諾も得て、石井の前の女～高峰秀子／横川さだ子～20歳年上の銀行員の後添えに入っていた。上二人の男の子と女の子は夫の連れ子、下の男の子はさだ子が産んだ子であった。石井は3年前にさだ子を置いて東京へ一人で出て行ったのだ。そして石井は職を転々として定職につかず～で、今回の犯行を～さらに石井は胸を患っていて長生きはできそうもない。下岡と柚木はさだ子の家の斜め向かいの旅館の2階に入った。早速交代しながらさだ子の動きを見張るのだった。さだ子は朝子どもを学校へ送り出し、夫からは朝にその日の生活費の100円受け取って送り出す。毎日決まった時間に買い物に出て、家では掃除・洗濯・縫物など特に変わった動きはない。さだ子は幸せそうでもない淡々とした暮らしを続けている。二人の張込みの間に、柚木の回想シーンが何度も織り交ぜられる。柚木には付き合ってる高千穂ひづる／弓子がいる～でも二人とも結婚に踏み切れないでいる。柚木に下岡の妻が結婚相手を紹介しようとしたり、風呂屋の娘に言い寄られたり～柚木は迷っている。急に雨が降りだした午後、さだ子は傘と長靴を持って夫の銀行へ向かった。柚木は後をつけた。途中でさだ子の下駄の鼻緒が切れて～銀行に着いた時にはすっかり雨が止んでいた。柚木はそんなさだ子を見て可哀そうに思えてならなかった。そんなある日、さだ子が決まった時間ではない時に外出した。二人は彼女の後をつけてバスに乗って～行った先は夫の代わりに参列した葬儀だった。その翌日からはまた決まった暮らし～張込みを始めて1週間経過～もう東京へ戻ろうと、下岡は駅に切符を買いに行った。その時、さだ子の家に傘張り直しがやって来た。その直後にさだ子はいつもとは違う時間に外出した。その様子をすっと見ていた柚木は急いでさだ子を追った。しかし駅近くでさだ子を見失ってしまった。柚木は近辺で聞き込みをしたら、さだ子と石井らしい二人がバスに乗って行ったと～二人の後をタクシーで追う柚木～その後、各所で聞き込みをして、二人は温泉場へ向かったと～二人を追う柚木～途中で柚木が見た二人はとても親密そうで、さだ子の様子が普段とは全然違ってイキイキとしていた。柚木は女ってこんなに変わるものかと思った。石井を演じたのが田村高廣～石井は3年前にさだ子を置いていったことを後悔していた。さだ子は今度は何があってもあなたに付いて行く言う。しかし石井は警察に追われてることをまださだ子に話してない。石井とさだ子が旅館に入った頃、ようやく下岡らの援軍が到着した。そしてさだ子が風呂へ行ってる間に石井を逮捕した。石井は連行されていった。柚木は今なら夕方までに佐賀に戻るバスがあるからと、さだ子にバス賃を渡した。さだ子にはまた再びあの退屈で楽しくない暮らしが待っているのだ。石井を連行して東京へ戻ろうと～柚木はさだ子の事を1週間ずっと見てきて、自分はどんなことあっても弓子と一緒になろうと決めて～駅からの電報で結婚しようと打った。柚木と下岡、そして石井と3人で東京へ向かう。
2024.04.01
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