Zero Areas

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2011.11.19
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カテゴリ: 取り敢えずの記



 音モナク
 臭モナク
 智名モナク
 勇名モナシ」



過日、NHKで「忍者」の特集をやっていた(「ラストニンジャ」2011.10.28.放送)。
冒頭は、その研究の一環で見出された忍びの心得の一節で、番組では歴史学者による甲賀忍者をメインとした忍者の実像の解き明かしの様子が伺われた。

本来、ただでさえ影の存在として痕跡を残すことを嫌うはずの忍者の書(忍術書)が大量に発見される理由が、なんとも哀しい。
戦国時代を終え、その役割を失った忍者の生活は半農に近いものとは言え窮乏を窮め、禄を得るための申し出に忍術書の提出を要求されたと言う。


しかし一方で、その忍術書の存在あってこそ、当時の忍者が如何に高度な科学に長け、各地の言語風俗習慣を知悉していたかを示すことともなった、という。
忍者は戦闘集団でもあるが、むしろ情報戦の最先端であり、それらを可能にする武器・器具・薬品類を製造・使用する非常に高度な科学者集団でもあったことには、研究者も驚いていた。

印象的だったことの一つに、地位回復を目指して臨んだ戦闘において、それまでの「情報網」を失していた忍者達が、さらに方言を聞き取ることも出来ず、あり得ない失策をしてしまう、という件だった。
「言葉が理解出来ない」ということは、情報の入手自体が出来ないということで、ただでさえ危険なことだが、情報戦の専門家集団だった忍者が、もはや各地の方言を解せない程に、その力を削がれていたという見方も出来る。
さらに「科学書」を提出させて丸裸にしてしまえば、忍者に用は無いとばかりの幕府の対応には、ソ連解体後の軍部やKGBと政府との確執を想起せずにいられなかった。

オン・マリシエイ・ソワカ
とは、武人の信仰篤い 摩利支天 の真言であるが、忍者も又、この真言を唱えたと言う。
陽炎を神格化したという摩利支天の真言を唱えた忍者達は、後年の武士と同じく、陽炎のように歴史の闇に消されてしまったらしい。








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Last updated  2011.11.19 12:38:25
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まっく  @ Re[1]:昨日が春分の日だったのですねw(02/05) 【亞】2さん >まっくさん、ご無沙汰して…
【亞】2 @ Re:昨日が春分の日だったのですねw(02/05) まっくさん、ご無沙汰してます。 亞です。…
まっく  @ Re[1]:立体八卦(02/25) 【亞】2さん、こんにちは。 >千変万化…

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