仙堂グループ(狼屋 支店)

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#-01 -変身-

#-01 -変身-


フェイン町のとある中学校。

まぁ、もうほとんどの生徒は下校している時間だ。

「・・よぅ、仙堂~♪ちょいと金かせや」

いかにもガラの悪そうな、3人組が校庭の角の方で掃除していた、甲斐に話し掛けてきた。

「・・・」

・・・数分後。

「・・・」

不良たちもあっけに取られている。

・・・ 無視だ

「・・・ってめ、ふざけてんじゃねー!!」

一番でかい男が、甲斐を殴りつけた。

バキッ!!

鈍い音がした。

・・・そう、 甲斐の 顔面に直撃したのだ。

眼鏡は吹き飛んでいる。

「・・・」

避けろよ。といいたげな顔だった。

「・・・てめぇ・・・」

静かに甲斐が燃えていた。

心なしか角がより一層立っている。

「許さん!!!」

一瞬だけ光ったと思ったら、甲斐がまるで別人になっていた。

青い髪、赤い瞳。

・・・角はまだある。

「・・・は~、甲斐の奴、また厄介事かよ。」

「な、何だお前!」

中ぐらいの背の男が一歩引いた。

「!こいつ知ってるぞ・・・」

一番小さい男が言った。

「謎の仮面野郎!」

「ふ~ん、俺の事しってんのか?うれしい限りだね~。」

3人の男が一歩また一歩と引いている。

「・・・だけど!」

甲斐(?)の腰にベルトがある。

普通のベルトではない。

仮○ライダーのようなあれだ。

真ん中の部分が、微妙に開いている。

「んじゃ、変身!っと。」

甲斐(?)がなんかのカードを取り出した。

すると、ベルトの空いてる部分にスラッシュすると、文字通り 変身 した。

青い、そう戦隊もののようなマスクは顔を包んで、首にはいっちょ前に長い赤いマフラーを巻いていた。

全身は、青い戦隊スーツに見を包んでいる。

はたから見たら変態コスプレだ。

『はい、変身完了。』

甲斐(?)が言った。

「・・・馬鹿かお前?」

角が見えはしないが、立っている感じがした。

『な、何を言い出すんだ君は。もういいや、甲斐の命令だし。』

甲斐(?)が物凄い速さで、大男に突っ込んでいった。

ヒュン・・・

「・・・ガッ・・・!!」

拳がめり込んでいる。

『一匹目!』

次は中くらいの男に突っ込んでいった。

ブゥォン!!!!!!

「うわあああ!!」

一回目をなんと避けた

『うわー、避けられたの、久しぶり。でも次は外さないぞ。』

さらに突っ込んでいくと、やっぱり当たり、気絶した。

小さい男はというと・・

勝手に泡を吐いて倒れていた。

『ふぅ。これでいいか?甲斐』

シュウンン・・・

スーツが一まとめになり、ベルトとカードが落ちてきたのを甲斐が受け止め、

普通の甲斐に戻った。

「上出来だ。ありがとう、ロギ。」

ロギって誰だよ。

って、思った人は次回を待て

次回 #-02 -ロギ-に続く


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