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~第一章~ β時代
第一章 『 β時代 』
1、夢語り
2003年9月、神殿4階の南側階段付近、とある部屋。
その日も、どこにでもあるような、他愛のない会話が流れていた。
パラA「みなさん、ギルドは入っていないんですか?」
その場の顔ぶれは皆、初対面のようである。
パラB「入ってませんねぇ」
パラC「私もです」
パラA「どこか入らないんですか?
それとも、将来、ギルドを作ること考えてます?」
少しの間が空き、一人が答えた。
パラC「こんなことしたら面白いかなって・・・ちょっと思ってることが・・・
十二神将って知っていますか?仏教に出てくる、十二人の神のことなんですが・・・・・・」
言葉は、その一つ一つを確かめるようにゆっくりであったが、留まることなく、次から次へと溢れ出てきた。
パラC「ギルドの名前を『十二神将』として、メンバーの名前を12人全員、その神の名前で揃えるんです。
全員『○○羅』と言う名前で同じ旗を背負ってテラの街に立つんですよ。
・・・・・・
それって・・・なんだかすごくかっこいいんじゃないかなって・・・」
周囲の目を気にするように、話した言葉を反芻するように、恐る恐ると口を閉じた。
また少しの時間が流れた。
パラA「・・・ぉぉお!かっこいい!!!」
パラB「かっこいいw」
パラA「・・・作ろう」
パラB「うんうんw作ろー!」
これが、後の魔虎羅、翔杜羅、そして伐砕羅である。
実現できるとなど思ってはいなかった。
実現しようとなど思ってはいなかった。
これは夢で、ただ己の夢想を一人ひそかに楽しんでいたにすぎなかった・・・・・・
2、募集
昨日の晩の、あのPT。私の語った夢・・・
もしも実現するのならば・・・チャンスは今。今日を逃せば二度とは訪れまい・・・
早速にも、その夢の第一歩たる新キャラクターを作るのだ。
名前は最初から決まっている。職業は、憧れていた最初の師匠と同じ、ヲリ。
バサラ・・・元字の伐折羅はすでに使われている、か。
それならば・・・ヲリを表すような字を当てて・・・
伐砕羅!
伐砕羅最初のログイン―――
問題はここからだ。もしもこれが失敗すれば・・・私の夢もやはり夢、ということなのだろう。
内緒に昨晩知った名前を入れる。
「こんばんは。昨日はどうも」
返事を待つこんな時間は、いつも長く感じるものだ。
「おお!○○さん?」
昨日までの私の名だ。
「そうです。早速作ってしまいました。バサラと読みます。
とりあえず報告をと思い、内緒をしました」
「そっかー^^
他の名前はなんでしたっけ?もう一回教えてくれますか?」
「え?あ、はい・・・えぇとそれでは・・・宮美羅(クビラ)、迷企羅(メキラ)・・・」
「ふむふむ。じゃあ自分も早速作ってきます。できたら内緒入れますよ^^」
この人は・・・
しばらくして、初めて目にする、しかし親しみを感じさせるその名前から内緒が入った。
「○○です。こんな字でよかったかな?」
「おお!マコラにしたんですね!
摩虎羅を1字変えて、魔虎羅かぁ。かっこいいです!!」
この人は本気で・・・
この世界の信頼とか人情とかっていうものは、ときに現実世界よりも篤い、そういうことだ。
その数日後、もう一人の賛同者をやっとのことで探し出し、翔杜羅が誕生した。
その日から、当面の目標レベル50(ギルド設立条件)へ向け、3人で狩りをする毎日が始まった。
初めて出会う人に聞かれる。
「みなさん、リアルでお知り合いなんですか?名前が似ていたから・・・」
「難しい名前ですねーw みんな羅がついてる」
伐砕羅、魔虎羅、翔杜羅、ヲリ3人。
少しずつレベルの違う私たちは、外から見れば兄弟のようにも見えたのかもしれない。
みな漢字3文字に羅という字がついて、全くの偶然ではありえない。
まだ2台PCもそんなにいない、あるいはその存在も広まっていない時代だ。
1キャラしか持たない人がまだまだ多かった時代なのだ。
狩りの合間にはクロノス城ゲート前で、現れる初心者に声をかけ、勧誘を試みた。
いい歳になった人へ、「名前から新しいキャラを作り、私たちとギルドを作ろう」と誘うのは、あまりにも難しいことだと思ったからだ。
あるときは雑踏の中に、一瞬、十二の名前をみつけすぐに見失って突然の内緒を入れた。
全く偶然の出会いに、叫びたいほど喜んだ。
そうして、賛同者は一人、二人と増えていった。
「伐砕羅、いつも説明が長すぎだよ・・・」
毎度あの晩の長広舌を振るおうとし、仲間に叱られながら・・・
3、設立
発起人であるにもかかわらず、私は例によって他のメンバーにレベルを抜かれ、早くも魔虎羅は50を超していた。
そうこうするうちに、「羅」入りの賛同者は設立条件の6人を越えていた。
しかし私は50には程遠い上、所持金は、3つ目の条件「500万クロ」には程遠かった・・・
よく人に固いと言われる。
十二神将であるからには、十二人が揃ってから設立したいと考えていた。
しかしそれでは、いつまでかかるかわからない。
それに、私がレベルと資金を手にするには、この先何年かかるのか・・・
「もうそろそろ立ち上げようよ!」という賛同者。
これ以上みんなを待たせることはできないだろう。
ギルドチャットが使えないのは相当に不便であるし、旗も早く持ちたい。
なにより、立ち上げの儀式には7人はいらないのだ。
「よし・・・」
思い立ったが吉日、善は急げだ。決行は次に6人揃ったとき。
ギルドの設立の儀式は、50歳を超えた魔虎羅に託すことに決心した。
資金の500万クロもそっくり借金。
そして、2003年10月9日。
伐砕羅、魔虎羅、珊底羅、迷姫羅、安帝羅、宮美羅の6人が揃っていた。
「本日決行」
皆を集め、ギルドセンターに向かう。
6人のメンバー、レベル50、500万クロ。
3つのうち2つも借りることにはなったが、それでもついに十二神将が誕生するのだ。感慨も一塩。
ところが、私はもっとも大事な条件を見逃していたのだ。
興奮すると、人は、当たり前のことがわからなくなる。
少しの緊張と大きな高揚感を携え、我々がギルドセンターへ入ろうとした、まさにそのときだ。
思いもよらない、あるいはそれは、ただ私だけが気付いていなかったことなのかもしれないが、その事件は起きた。
いや、事件は始めからそこにあったとも言える。
フレンドリストが白く反転する。
「こんばんは。翔さん、今から立ち上げしますよ!みんなギルドセンターにいます」
全く愚かなことだ。まだ気付いていないとは・・・・・・
「こんー^^」翔杜羅がやってきた。
「よーし、それでは旗揚げです!中に入りましょう」そう言って中に入り、受付で申請を―――?
「翔さんは?」
「あれ?」
今そこにいた翔杜羅がいない。なぜだろう?サーバー落ち?
外へ出てみる。いない。フレンドリストは光ったままだが。
「翔さん?どうしたの?」内緒を送る。
「もう知らない!」翔杜羅・・・
「え?え??」何が何やらと考える間もなく、翔杜羅の光が消えた。「翔さん・・・・・・」
翔杜羅は他にもキャラを持っている。とにかく探さなければ。しかしなぜ翔杜羅は・・・・・・
「もしかして・・・・・・」翔杜羅はいつもそうだった。
なのに私は何も気付かずに、無神経の暴走特急は、ちょっとやそっとじゃ止まらないのだ。
ギルドの設立儀式に必要なのは6人、わかっていたはずだ。
私も、そして翔杜羅はそれ以上に「形」に拘る性質がある。
「翔さんが、今、ここに、いないわけがない!」
「他の鯖、見に行ってくるよ」全く頼りになる仲間だ、私などよりは余程。
今よりずっと人口の多かったこの時代、
現在のコエリス1に較べるほどではないものの、当時の活動サーバー3は、常に適度な混み合いを見せていた。
その中で、シャウトをするというのは、私にはなにか気恥ずかしく、勇気のいることだった。
「翔さん、早く戻ってこい!翔さんがいなくちゃ立ち上げできないよ!!」しかしもう、恥ずかしいなどとは言っていられない。
「翔さんがいないのに、立ち上げができるわけない!」叫ぶ。
「翔さんが戻ってくるまで、儀式は延期する!」叫ぶ。
6人以上が同時に揃うことは、そうありふれたことではない。次に揃うのは一週間後か、2週間後か。
「他の鯖ワールド、全部行って探したけど・・・みつからないよ・・・・・・」
私の責任だ。あの日あの場所に翔杜羅がいなければ、今の仲間もいなかったのに。
「翔さん!お願い、戻ってきて!戻ってくるまでずっと待ってるよ!!」シャウトの文字が、虚しく空に消えてゆく。
「みなさん、申し訳ないです・・・折角集まってもらったのに・・・・・・」申し訳ないのは翔杜羅に対してだ。
失踪するほど、十二神将を思っていてくれたとは。「翔さん・・・・・・」
「あ、翔さんだ」いつのまにか翔杜羅がインしている。
「翔さん!待ってたよ!一緒に立ち上げよう!!」また一つ、エピソードができたな、翔杜羅。
ここで確か安帝羅であったかとは思うのだが、快くPTを抜けてくれた。
翔杜羅を入れ再びフルPTになった我々は、今度こそ申請をし、予想以上にあっさりと、ギルド『十二神将』に属されたのであった。
「じゃあ、入れ替えるよ」魔虎羅はマスターを受け渡すと言っている。
「レベルもない、お金もない。なのに私がマスターで本当にいいのかな・・・?」それにさっきの事件も・・・私が起こしたことではないか。
「マスターはバサラしかいないよ。それにこれはバサラの夢だろ?」魔虎羅・・・この男はいつもそうだ。
このようにして我がギルドは誕生した。このような熱い仲間に囲まれて。
このときまでに、そしてこの後、このギルドのために私が幾度泣かされたことか。
4、β時代の終わり
儀式の後、マスターと500万クロの借金が私のものとなった。
そして、ギルドフラッグを検討し、ギルハンをし、ネタ遊びをしつつ借金を返済する毎日がやってきた。
羅のつくメンバーも増えた。
笑いが耐えない毎日。
しかし、時を止めることはできない。どんな悪魔の力を借りて、「おまえは美しい」と囁いても。
ある日のこと、そのニュースは飛び込んできた。
「課金のこと知ってる?」
「課金てなに?」
まだ、その言葉さえ知らなかった。
「今度から、基本料金が有料になるんだってさ」
βが終わるという知らせ。
あまりにも唐突に。
ギルド設立に二の足を踏んだ゙理由・・・
リアルの理由で、もうすぐインできないことになる。
それはメンバーの誰にも言わなかったことだが、もしそうなれば、みなに対しいずれ無責任なことになる。
それを思いながらも、仲間の温かい支援にもはや否やは言えなかった・・・・・・
課金時代が来る。
今が潮時かもしれない。
課金という壁があれば、きっとここに別れを告げられる・・・
「でも、まだ、ここにいたい」
「それで、さ。バサラはどうするの・・・?」
βの終了は間近に迫っていた。
設立からまだ一月もたっていない。ようやく完成した旗も、まだ実装されてはいない。
自分からは、言い出すことなどできなかった。
けれど、心はもう決まっていた。
「うん・・・」
言わなければならない。
「やめようかと、思う・・・」
どんなに非難されようとも。
当時、突然の課金騒ぎに、引退者が続出。
テラの街は引退宣言のシャウトやアイテムのばら撒きで溢れていた。
ギルメンや知り合いに進退を聞かれ、いつも答えるのが辛かった。
ギルメンの中にも、やめると言う者もいれば残ると言う者もいた。
「みんな、申し訳ないけれど・・・私はやめることに決めた・・・」
10月25日24時、引退者もそうでないものも、みな一様にサーバーから落とされるという。
その数日後、正式サービスが始まるのだ。
「こんな半端な時期じゃなくてもいいじゃないか。年末だって・・・」
そのとき、我々は強制的に排除されるのだ。
2003年10月25日。
忘れもしないあの日の情景。
去るものも残るものもみなテラに集まり、ある者は世話になった人たちに挨拶をし、ある者はこれまでの思いのたけを心置きなくシャウトした。
街は祝祭の花火でいっぱいになった・・・
その日私は、残りわずかな時間をギルメンと過ごしたあと、とても世話になった師匠と最後のときを迎えることにした。
「バサラちゃん。いつでも戻ってきてね!」
耳が痛いセリフ。きっと私はもうここへは戻ってこないだろう。
「ずっとありがとう。元気で!」
ともに過ごした時間が思い出される。
「メールするね」
「私も」
言いたいことはたくさんあるのに、うまく言葉にできない。
ともに過ごした時間はきっと、一生にすればただの通りすがり程のはずなのに、
我々はまるで、何億光年の遠い故郷から、旅を続けてきた仲間のように。
「じゃあ・・・・・・行くよ」
伐砕羅からキャラクターチェンジをする直前、誰にも言わず、こっそりと最後の告知を書き込む。
「これが、みんなへの最後の言葉」
ファーストキャラで、最後のときを過ごす。
街角に、仲間が立っている。
「最後は師匠と過ごしたいんだ」
そう言う私の言葉に、少し離れたところで見守るように佇んでいる。
声も掛けず、しかし意味ありげに数度、私と師匠の傍らを走り抜ける。
「・・・・・・」
誰かへの、感謝の言葉が叫ばれる。
誰かへの、別れの言葉が叫ばれる。
そうか、彼もまた去ってゆく。
あの人は留まるのか。
「すごいことになってる!」
テラの街は、これまでに見たことのないほどの熱気に包まれている。
マンボなど目じゃない、クロノス最大の祭。今も昔も較べるものなどない。
大量のばら撒きと、花火やスキルの連打、オークやシャウトでサーバーはいつも以上に重さを増している。
何度も何度も固まりかけ、サーバー落ちするものも多発する。
「このタイミングで今下手に落ちちゃうと、このままさようならだね・・・」
「十二神将バンザイ!!」
突然、そんなシャウトが耳に入る。
声の主は・・・・・・魔虎羅だ!
いままで、感情の昂ぶりなど見せたことのないあの魔虎羅が・・・
シャウトなど使ったことのないはずの、あの男が・・・
この人ごみのどこかで、残る者が去るものへ叫んでいる。
すでに旗を降ろした者に、できる返事は一つ。
「十二神将万歳ー!!」
今たとえ私が伐砕羅でなくても、そしてこれから後伐砕羅でなくなっても、十二神将を忘れることはないのだと。
仲間を、忘れることはけしてないのだと。
24:00キッカリ
爆音がプツリと止んだ・・・
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