YORI'S CAFE

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SGクローンのインプレッションとハテナ




●グレコ・SSシリーズ
これはよくできています。ETSGでも評価が高いので真のSGファンにも受け入れられるいいギターだと言っても過言ではないです。ETSGのメンバーにはグレコフォーラムを作るぞ!といってる人がいて「ヨリもメンバーになってくれよ」と言われています。グレコ製はピックアップが「ドライ」なら尚良し。グレコはカスタム、スタンダード、スペシャルと70年代のSGスタンダードのクローンを出していました。80年代のグレコのSGクローンは素晴らしいです。僕が一番最初に買ったのはグレコのジューダスSGでした。さて、ここでハテナ。このジューダスSG、ネックシェイプがVシェイプ寄りでした。後にギブソンを手にした時「おお!ギブソンは弾きやすい!」と思ったのですが、それはこのネックシェイプのせいでしょう。もちろんVシェイプの好みの人には問題ありません。でもSGにVシェイプ?って感じです。さらに、現在僕が所有しているグレコはプリンセス・プリンセス仕様のモデル(P2という)をジューダス風にアレンジしたものです。このネックが・・・太くて、てんでSGしていません!ただし、現行のスタンダードのネックには少し似ている気がします。


●フェルナンデス(バーニー)RSGシリーズ
これもよくできています。と言っても僕は61タイプしか弾いたことがありませんけれど。VH-1ピックアップがマイルドな感じで使いやすかったです。ただ、ボディの面取りがすっごくシャープでなんかとんがった印象を受けました。本物の61年製は僕が所有している64年製よりもくっきりした面取りなのであながち間違っているとはいえませんね。68タイプはSGMANさんの愛器です。現行のフェルナンデス製のヘッドにはSuper Gradeと書いてあってレスポールみたいでおかしいです。ハテナ。


●バッカス
バッカスのSGカスタムは・・・買いかけたくらいに出来がよいです。ネックシェイプはSGそのもの。僕が弾いたのは珍しいウオルナット・カラーのもので、ヴァイブローラ装備でした。ピックアップはどこのメーカーのか覚えていませんがすごくパンチのある音で、マーシャルをクランチさせて弾くと素直なSGサウンドを堪能できます。当時7万円くらいで売っていて、リッチーが「おい!どうする?どうするよ?」と珍しく肩をバンバン叩いて迫ってきたくらいよかったです。数日後もう一度見ようと思ったら売れていました。当然です。いいギターだったから。このギターにはハテナがなかったです。しかも・・・カスタムでエボニー指板!カスタムのクローンでエボニー指板は一時期のグレコとエドワーズとバッカス!


●エドワーズ
Jさんがカスタムを所有しているのでよく弾くのですが、これもいいギターです。もちろんエボニー指板で高級感があります。仕上げも丁寧です。パッと見はギブソンに見えるのはさすが。なんと極薄のラッカー塗装です。ピックアップはダンカン59とJBの黄金コンビで、メリハリのあるトーンが楽しめます。このギターのハテナは・・・1、ネックが90ディグリーネックということと、2、ボディ厚がギブソンより5ミリ厚いことです。90ディグリーネックとは、ギブソンのようにネック仕込み角度がついていないと言うことです。最初弾いた時何か違うと思ったのはこれでした。ETSGで読むまで気づかなかった。ボディ厚は全然気づきませんでした。Jさんが「これ、ボディ厚いですよ?」と気づいたのです。やるな、ショッカー。確かに少々ギブソンより重いです。でも全くと言っていいほどきにならないのはさすがESPグループ。もう一点挙げるとすればナット付近のネックの太さ。ネックシェイプはギブソンSGとかなり似ているのですが、ナット付近は別物です。しかしこういったハテナは取るに足らない差異です。メチャいいギターですよ。


●エピフォンG400
もうハテナだらけのクローンです。韓国の特定の工場で生産されたG400(僕のがそうですが)はネックの取り付けが最悪です。だいたいネックジョイントの接着部分の面積が小さい上にルーズフィットです。そりゃ折れますよ。ボリュームとトーンノブが正面から見てまっすぐ横でなく斜めにマウントされているのでなんかヘンです。ボディの面取りはギブソンSGとは違ってすごくダルな感じです。これが5ミリプラスのボディ厚とあいまってボッテリ感を強調しています。さらにネックにバインディングがないのですごく間抜けに見えます。ネックシェイプはSGじゃないです。ブリッジがABR-1タイプなのですが、サムナットがおかしいんですよ・・・。スタッド一体型でブリッジのトップからマイナスドライバーで弦高調整できます。あと・・・版権の問題からヘッドがエピフォンヘッドです。これがカッコ悪さ全開。なんでETSGであれだけ高い評価を得ているのだろうか・・・。中にはギブソンSGスペシャルよりもずっといい!と書いてる人もいます。
ただし!ElitestのMade in Japanシリーズはすごくよくできた素晴らしいクローンです。ラッカー塗装ですし、ヘッドはギブソン「オープンブック」スタイル、ボディ厚もオリジナルと同じ!ネックシェイプもSGスタイルで弾きやすく、サウンドもいいのでヘッドのエピフォンロゴを無視すればかなりいいクローンです。これはオススメ。


●サミック
韓国のメーカーです。サミックはエピフォンG400を生産している会社でもあります。ということはハテナポイントはよく似ています。ただし、ネックは薄くてSGに近いですし、バインディングもちゃんとあるのでダラダラ感は少ないです。ヘッドはギブソンタイプですが中央部分のくびれがやや大きいのでスリムヘッドがさらに少しやせた感じです。ヘッドのツキ板はエピフォン同様ありません。エッジがダルです。それ以外はほとんどエピフォンと同じなのにサミックブランドの方はしっかりした印象があります。不思議です。そういう意味でハテナ。そうそう、エピフォンもそうですが、生音は鼻詰まりサウンドです。


この他にもクローンがあります。トーカイ、アリア、オーヴィル、フレッシャー、SXなど。オーヴィルは友人が持っていたのを弾こうとしたら「それ最悪。ネックねじれてるし。」と言われました。見たらねじれていました。それであまりいい印象がありません。トーカイとアリアはあまり覚えていないので可も不可もない印象です・・・。まだまだ他にも楽器店にはいくつか廉価なクローンがあります。試そうとしたら店員さんに「何言ってるんですか、Yoriさんは弾いちゃダメですよ!」と言われたのでなんとなく判りました・・・。生徒がフォトジェニック製を持っているので一度弾かせてもらおうっと。

今後SGクローンを試し弾きしたらまたインプレします。


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