変化の記録

変化の記録

期待していた心療内科だったが


今までどんな仕事についても最長3年の私。
今回の仕事は今までで時給は一番安かったが、自分の専門分野にもかかわりがあり、とにかく周りの人たちに恵まれていた。少しずつ、重要な仕事も任されるようになり、その地域では大きな会議にも出席させてもらえるようにもなっていた。ずっとずっと続けよう。そう思っていたのに。結局2年半でリタイアになってしまった。
しかし、職場の方も復帰が見込めない私を待つより、仕事を頼める他の人を頼みたいのはもちろんだ。



抗鬱剤の副作用に苦しみながらも、うつ病に対する効果は遅れてくるということで、ただ待つのみの毎日。

そんなこんなでやっと、予約待ちしていた心療内科受診の日がやってくる。

評判がいいらしい。やっとこの辛い症状を治してくれるかも。
その日のために、先生に聞きたいことなどを、びっしりメモに書いた。

当日は夫が半休を取ってくれてついて行ってくれた。
お姑さんが強く言ったからだ。

そこの病院は家から少し遠い場所だった。
受付を済ませると、ソファに座り渡された質問紙に記入。
次にリンゴを樹に書き込むテストやバウムテストをした。

しばらくすると個室に呼ばれた。
男性がいた。
その男性はカウンセラー?なのか、私にいろんな質問をし、いままでの病気の経緯を聞き、メモを取った。
一通り聞かれ、また待合室へ。

病院は空いていた。

受診するのに一カ月以上も待たされたのに。

しばらくして、やっと、診察室へ呼ばれた。メモしたノートを用意し入る。

女性の医師だった。

腰かけた私に、今飲んでいる薬を確認し、そして、薬の一覧を見せた。
「どれにしましょうか」
睡眠薬の一覧表だった。
私が困って黙っていると、
「これにしましょうか」
と、ベンザリンをさした。

「睡眠薬はどれもきちんと眠れないんです」

「じゃあ、これで試してみてください」
事務的な口調で答え、
「ジェイゾロフトの方は2錠にしてみます」
と言った。

寝汗等の副作用を訴えると、
「じゃあ、朝に飲んでみて」

いろんなことを質問するつもりだったので、ノートを開いて質問しようとすると、
「きょうはもうこれでいいでしょうか」

とさえぎられ、退室を促された。

会計の時、受付で、ロールシャッハテストの予約を取るように言われた。

ロールシャッハって・・。
大学院の時に授業で受けた。
自分が被験者になるなんて。

とりあえず、予約日を決めた。

夫はただ私のそばにいるだけで何にも役にたたない(笑)。
もうちょっと先生にいろいろ言ってくれればいいのに。

評判がいい病院って、こんなもんなの?
あまりにも事務的な診察にがっかりだった。

しかし、ロールシャッハをしたあとにきっと有益な治療法が分かるのかもしれない。

もう少しここの病院にかけてみよう。

ロールシャッハは一週間後だった。


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