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“Not Today” ”今日こそは” I don't know why, I just feel I'm better off,Staying in the same room I was born in,I look outside, and see a whole world better off,Without me in it trying to transform it, なんでか知らないけどさ、僕なんて自分の部屋から一歩も外に出ない方が良いように思えるんだ。窓の外を見てもさ、僕なんかいない方が良い世界しか見えないんだもの。 You are out of my mind,you aren't seeing my side,You waste all this time trying to get to me,But you are out of my mind, あなたはもう僕の頭の中にいないんだ。あなたには本当の僕が見えてないんだよ。そうやって僕に近づこうとしても無駄さ、だってあなたはもう僕の頭の中にいないんだから。 Listen, I know this one's a contradiction because of how happy it sounds,But the lyrics are so down,It's OK though, because it represents,wait better yet, it is, who I feel I am right now, 分かってるよ、矛盾してるって。この曲はなんだかハッピーに聞こえるけど歌詞はすっごく暗いんだ。でも良いんだ、だってそれが僕という人間を表して、いや違う、それこそが今この瞬間の僕なんだ。 You are out of my mind, you aren't seeing my side,You waste all this time trying to get to me,But you are out of my mind, 君はもう僕の頭の中にいないんだよ、君には本当の僕が見えてないんだ、そうやって僕に近づこうとしても無駄さ、だって君はもう僕の頭の中にいないんだ。 Heard you say, "Not today."Tore the curtains down, windows open,now make a sound,Heard your voice, there's no choice.Tore the curtains down, windows open,now make a noise, 「今日こそは」そんな事を考える君の声が聞こえたんだ。カーテンを引きちぎって窓を開けて、さぁなんでもいいから音をたてるんだ。君の声が聞こえたからこうするしかないんだ。カーテンなんか引きちぎって、窓を開け放って、さぁとにかく音を出すんだ。 Don't you test me though, just because I play the piano,Doesn't mean I am not willingto take you down, I'm sorry でも試すなよ、僕がピアノを弾くからってこの手で君と戦う気がないなんて思うなよ。ごめん。 I'm, I'm out of my mind, I'm not seeing things right,I waste all this time trying to run from you,But I'm, I'm out of my mind. 僕は一体何を考えてたんだ。僕の方こそ何も見えてないんだよ。こうやって君から逃げようとしても無駄なんだ。なのに何を考えていたんだろう。 Heard you say, "Not today."Tore the curtains down, windows open,now make a sound,Heard your voice, there's no choice.Tore the curtains down, windows open,now make a noise, 「今日こそは」そんな事を考える君の声が聞こえたんだ。カーテンを引きちぎって窓を開けて、さぁなんでもいいから音をたてるんだ。君の声が聞こえたからこうするしかないんだ。カーテンなんか引きちぎって、窓を開け放って、さぁとにかく音を出すんだ。 You are out of my mind,you aren't seeing my side,You waste all this time trying to get to me,But you are out of my mind, 君はもう僕の頭の中にいないんだよ、君には本当の僕が見えてないんだ、そうやって僕に近づこうとしても無駄さ、だってもう君は僕の頭の中にいないんだ。 Heard you say, "Not today."Tore the curtains down, windows open,now make a sound,Heard your voice, there's no choice.Tore the curtains down, windows open, now make a noise. 「今日こそは」そんな事を考えるあなたの声が聞こえたんだ。カーテンを引きちぎって窓を開けて、さぁなんでもいいから音をたてるんだ。あなたの声が聞こえたからこうするしかないんだ。カーテンなんか引きちぎって、窓を開け放って、さぁとにかく音を出すんだ。 解説この曲の含まれるアルバムBlurryfaceはTwenty One Pilotsのメインシンガーであり作詞担当のTylerの様々な不安や自信のなさ、そしてそれらが彼の考えや行動にどう影響するのかをテーマにしており、この曲の冒頭でTylerは「僕なんて自分の部屋から一歩も外に出ない方が良いように思えるんだ」と、そんな不安から物理的にも精神的にも引きこもりたくなる様子を歌ってます。この不安の種が何なのかこの曲では明言していませんが、同じアルバムに含まれる曲にそのヒントはあります。まず”The Judge”ではキリスト教徒としての信仰心を失いつつある事、精神疾患の闇に囚われて抜け出せない事、傷付いているのに平気なふりをしてしまう事、抗わなければいけないのに自分の中の不安や自分を疑う声に慣れつつある事などを告白した直後に「こんな風に自分の考えも悩みもはっきり見えてくると、家にこもってた方が良かったんじゃないかなんて思っちまうんだ。」と歌っています。”Polarize”では「(家族にとって)良い兄、(家族&神にとって)良い息子でありたかった」のに、そして「自分の悪行に立ち向かえる人間でありたかった」のに無理だった事やその事実さえ否認しまくってる事、また”Message Man”では「(精神疾患のつらさや自殺願望について正直に歌にする)僕の音楽のせいで(同じように精神疾患と闘っているファンが)自殺したかもしれない可能性」、そして同じようにその可能性をどうしても認められないでいる事について歌っており、”Fairly Local”では自分の事を「救いたいものは殺しちまうし、してはいけない事こそしてしまう」人間だと歌っています。そういった部分を踏まえると、「窓の外を見てもさ、僕なんかいない方が良い世界しか見えないんだもの。」というのは、人に良い影響を与える人間でありたいのにむしろ被害を与えているんじゃないかという疑いからそう見えているのだと分かります。曲中のyouが誰に対してなのかいろんな解釈がありますが、一番可能性が高いのはTylerの信じる神とTylerに不安を植え付ける彼の頭の中の声の主であるBlurryfaceに対してだと思うのでその二つを紹介します。まず「もう僕の頭の中にいないんだ」という部分ですが、これを神に対してだとすると「あなたはもう僕の頭の中にいないんだ」というのは”The Judge”や”Doubt”にもあるように信仰心を失いつつある事を指していると考えられ、Blurryfaceに対してだとすると彼を頭の中から追い出してやったんだと、つまり思考の主導権を取り戻したという意味になります。キリスト教における神は全知全能とされているため神に対して「本当の僕が見えてないんだ」というのはおかしいようにも思えますが、神に隠し事なんて意味がないと分かっていても自分の弱さやそのせいで自分が犯した罪など隠してしまう事についてはデビュー時から繰り返し歌にされているため、これはそんな風に神の前でも正直であれない自分について歌っているとも取れます。これをBlurryfaceに対してだとすると「でも試すなよ、僕がピアノを弾くからってこの手で君と戦う気がないなんて思うなよ」ともあるようにBlurryfaceがまた戻ってきても絶対に追い出すつもりだと、だから「僕に近づこうとしても無駄」だと宣言しているとも取れます。この曲の山場で神は「今日こそは(また自分を信じられるようにしてみせる)」とその慈悲を示し、Blurryfaceは「今日こそは(思考の主導権を取り戻してやる)」と企みますが、それに対してTylerは自分が引きこもっていた部屋の窓を勢いよく開け音を出し始めます。Tylerが信仰心を失くしつつある事は同じアルバムの他の曲でも何度か出てきますが、その中でも”Doubt”では「あなたを疑う時でさえ、僕はあなたなしじゃ生きていけないんだ」と、そして「(あなたの事を信じ切れない)僕の事を忘れないでくれ」と神に見捨てられる恐怖について歌っており、この曲で神の存在を感じた瞬間まるで気付いてもらいたいかのように「さぁなんでもいいから音をたてるんだ」と歌うのはそんな風に不器用ながらも神に縋りつこうとしているのだと読み取れます。それに加えて、Tylerにとって曲作りとはBlurryface含め自身の心の闇と向き合うための作業であるという事は繰り返し歌にされており、この曲でBlurryfaceの声が聞こえてきた時に音をたてるのは”Heavydirtysoul”でも「(自分の音楽は)ラップでもヒップホップでもない、やつらの声を消そうと試行錯誤してるだけさ」ともあるように音楽を使ってBlurryfaceと敵対しようとしているのだと分かります。ちなみに和訳にはうまく反映できませんでしたが、「僕は一体何を考えてたんだ」と「君は/あなたはもう僕の頭の中にいないんだよ」の違いは元の歌詞では主語を変えるだけで表現されていて、「僕の方こそ何も見えてないんだよ。こうやって君から逃げようとしても無駄なんだ。」という部分も「君には/あなたには本当の僕が見えてないんだ、そうやって僕に近づこうとしても無駄さ」と言葉をほとんど変えずに対比させています。Blurryfaceも神も結局はTylerの頭の中に住む存在であり彼らとの会話は全て頭の中で行われるため、この部分はそうやって彼らに向けて言っていたはずのことがそのまま自分に返ってきてしまう様子を描写しているのだと思います。
2018.11.30
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"Pet Cheetah" “ペットのチーター” I am on an island, no one to confideEight days straight, eight hours each and not one lineI can feel pressure start to possess my mindSo, I'll take this beat I should delete to exercise 悩みを打ち明けられる人もいないこの孤島に1人きり、毎日8時間8日間ぶっ通しで頑張ってみても歌詞は一言も思い浮かばない。少しづつプレッシャーにとりつかれてゆくよ。それなら消すつもりのこの曲を使って練習してやろうじゃないか。 No, I move slowI want to stop timeI'll sit here 'til I find the problem×2 いいや、ゆっくり進めるよ。できるなら時を止めたいよ。何かおかしな所を見つけるまで僕はここにいるのさ。×2 I've got a pet cheetah down in my basementI've raised him, and bathed himAnd named him Jason StathamI've trained him to make me these beatsNow my pet cheetah's quicker in the studio than on his feet 僕は地下にチーターを飼ってるのさ。Jason Stathamと名付けたそいつをこの手で育て上げ風呂にだっていれてやり、こんな曲を作れるように訓練もしてやったんだ。おかげで今じゃ僕のチーターはその足で駆け抜けるよりも速く曲を作るようになったのさ。 I'ma get mine and get goingI'm showing my faces in just enough placesI'm done with tip-toeing, I'll stay in my roomMy house is the one where the vultures are perched on the roofGet behind me, I bet this nepotistic mindsetWill help us get ours as we're growingThis clique means so much to this dudeIt could make him afraid of his musicAnd be scared to death he could lose it 僕もチーターと共に走り出す事にするよ。必要な場にだけ顔は出すけど、もう周りの顔色を伺うのは止めにするんだ。 あとは自分の部屋にこもってやる。そうさ、ハゲタカが屋根にとまってるのが僕の家さ。僕の後ろに立って見ててくれよ、僕らが有名になっていく間こんな身内贔屓が僕らだけの意味を作るのに役立ってくれるはずさ。このcliqueはこいつにとってこんなにも大きな存在で、自分が生み出した音楽をも怖れさせ、彼らを失うかもしれない可能性に怯えさせるんだ。 No, I move slowI want to stop timeI'll sit here 'til I find the problem×2 いいや、ゆっくり進めるよ。できるなら時を止めたいよ。何かおかしな所を見つけるまで僕はここにいるのさ。×2 解説2009年ににデビューアルバム, 2011年にRegional at Best, 2013年にVessel, そして2015年にBlurryfaceと、きっかり2年おきにアルバムを発表してきたTwenty One Pilotsですが、2018年に発表されたニューアルバムTrenchは公式活動を一切控えた1年間を含め制作に3年ほどかけています。これについては、前作Blurryfaceで急激に知名度が上がってからはライブや授賞式に参加するため世界中駆け巡る忙しい日々が続いたというのもありますが、それ以上に制作に専念するため、そしてファンだと言う人達のうちどれだけの人が残ってくれるのか試すためでもあったとドラマーのJoshはインタビューで明かしています。Twenty One Pilotsは自分の心の闇と向き合うために曲を書き始めたTylerが高校時代の友達とバンドを組み地元オハイオ州のライブハウスで細々と演奏し始めたそのたった6年後にはヨーロッパ、アジア、オセアニアなど各地で大勢のファンの前で演奏するという、すごい勢いで成長してきたバンドでもあります。うなぎ登りの人気を見るとバンドとしては絶好調のようにも思えますが、いままでは自分のために作っていた作品をこれからはプロとして世に出し続けなければならなくなった事に対する悩みや葛藤はレコード会社と契約し始めた頃から繰り返し歌にされており、この曲にはヒット曲をいくつも生み出した前作から次のアルバムを制作にするにあたっての不安と意気込みが込められています。まず歌詞の最初の部分を見てみるとどうやらTylerはスランプに陥っているようで、曲を書かなきゃいけないというプレッシャーにやられそうになっています。プロとして常に新しくより良いものを作らなきゃいけないというプレッシャーは計り知れないものですが、それに対しTylerは「それなら消すつもりのこの曲を使って練習してやろうじゃないか」と続きます。実際にこの曲は他のTwenty One Pilotsの曲とは全然違う雰囲気を纏っており、この中毒性の高い曲は「もう周りの顔色を伺うのは止めに」したともある通りTylerの好きなように作った結果である事が分かります。多くのファンを抱えヒット曲もいくつも書いたTylerですが自分の作品に対する自信のなさについては度々語っており、「いいや、ゆっくり進めるよ」で始まる部分は完璧主義者なTylerが周りがいくら良い曲だと言っても信じ切れず直せる部分を探そうとスタジオにこもりきる様子が浮かんでくるようです。次にチーターの存在ですが、これはTylerの曲作りのプロセス、あるいは作曲家としてのTylerを表していると私は考えてます。実際に彼の家の地下室には曲を書き編集するためのスタジオがあり、外の世界から遮断されてるようにも思えるそこでTrench制作のために多くの時間を費やしたとインタビューでも語っています。「(チーターを)この手で育て上げ風呂にだっていれてやり、こんな曲を作れるように訓練もしてやったんだ」という部分からは彼の作曲の才能は一夜にして開花したのではなく、時間をかけ育てきた結果である事が読み取れます。Jason Stathamというのはワイルドスピード(原題Fast and Furious)というシリーズ物のカーレース映画に出演する俳優の名であり、スピードで有名なチーターに相応しい名前と言えなくもないですが、”I've raised him, and bathed him and named him Jason Statham”というラップ部分はだいぶ昔に書いたフレーズであり、いつか歌詞に組み込めないかと考えていたものがちょうどこの曲にぴったりはまったのだとTylerはインタビューで話しています。「おかげで今じゃ僕のチーターはその足で駆け抜けるよりも速く曲を作るようになったのさ」と続く部分は、努力の結果良い曲が作れるようになったという意味もあると思いますが、バンドの急成長やそれに伴う期待の大きさを思うと次から次へと曲を書き続けなければならないというプレッシャーに頭を悩ませているのだとも読み取れます。それを踏まえて「いいや、ゆっくり進めるよ」の部分を見ると、そんなプレッシャーに負けず自分の納得のいく曲ができるまで発表しないんだと言っているようにも聞こえます。そうすると「できるなら時を止めたいよ」というのはアルバム制作に余分に一年かかってしまった事について言及しているのでしょうか。次の「僕もチーターと共に走り出す事にするよ」というのは曲作り、特に「もう周りの顔色を伺うのは止めにする」とあるように自分のしたい曲作りに集中するという事でしょう。そうすると「自分の部屋にこもってやる」というのは曲を書くためにスタジオにこもってやるという意味だと分かります。けれど、この部屋はスタジオという現実世界の場所だけでなく、想像上の場所も表していると考えられます。前作ではBlurryfaceというキャラクターを作り出したようにTrenchでTylerはDEMAという世界を作り出しそれを基にストーリーを展開しており、このDEMAにはハゲタカが死者をついばみに来ることが分かっている事から「ハゲタカが屋根にとまってるのが僕(Tyler)の家」でありその家の「部屋にこもってやる」というのはDEMAの世界観にのめり込んでいる状態だとも取れます。このインタビューではTylerはDEMAというアイデアを思いついてからは他に何も考えられなくなるくらい無我夢中でその世界を作り上げてきたと語っており、DEMA自体が何を表すのかは明言していないものの何かしら彼にとってとても重要なものである事が分かります。「僕の後ろに立って見ててくれよ、僕らが有名になっていく間こんな身内贔屓が僕らだけの意味を作るのに役立ってくれるはずさ」と訳した部分は、珍しく主語が全然なくてはっきり言ってこれで訳合ってるのかも自信ないです。それでも、いろいろ調べてたくさん考えた上で一番納得のいく訳&解説を書きます。最初に書いたようにTwenty One Pilotsは知名度も人気も急上昇しているバンドですが、Tylerが彼の頭の中を包み隠さず歌にしていた初期の頃に比べBlurryfaceやTrench中の曲には隠喩や過去の曲の引用、そしてファンにしか分からない暗号といったものが多く含まれるようになってきており、「僕らだけの意味を作る」というのはそんな風に彼らの曲をただ聞いただけの人と他の曲も聴きこんでいるファンとでは読み取れる情報量を変えている事について話しているのだと思います。「身内贔屓」というのは家族のことかとも思いましたが、直後にファンについて話す事と、ただ単にファンと呼ぶのではなくcliqueという元々は派閥や集団を意味する彼らの昔からのファンの呼び名を使っている事から身内というのはそういったコアなファン達のことであり、「僕の後ろに立って見ててくれよ」というのはこんな風に彼の考えている事を想像しTrenchで語られる深い物語を完成させてくれという意味なんじゃないかと思います。DEMAについてはまた後日書きますが、同アルバム中の”Chlorine”では「散りばめられたヒントから僕の家を組み立ててくれないか?僕はほんの一部でしかないんだ」とも歌っており、謎解きゲームのように語られるその物語を皆の手で完成させてくれというTylerの訴えも目を凝らせば様々なところに見えてきます。
2018.11.22
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"Legend" “偉人” You were one of those classic onesTraveling around this sunYou were one of those classic onesI wish she knew youYou were one of those classic onesNow everybody knowsYou were one of those classic ones, yeah あなたは本当に素敵な人だったよ。この世界で長い事生きてさ、あなたは本当に素敵な人だったよ。あの子もあなたに会えたら良かったのに。あなたは本当に素敵な人だったよ。でもこれでみんな知ってくれるね、あなたが本当に素敵な人だったって事を。 AlrightYou're a legend in my own mindMy middle nameMy goodbye 本当だよ、僕にとってあなた以上の偉人はいないんだ。僕のミドルネーム、これが僕のさよならさ。 You were here when I wrote thisBut the masters and mixesWill take too long to finishTo show youI'm sorry I did not visitDid not know how to take itWhen your eyes did not know meLike I know you 僕がこれを書いてる時はまだ隣にいてくれたよね、でも録音も編集もまだまだかかりそうで、完成した曲は見せられそうにないんだ。お見舞いに行けなくてごめんよ、僕の事をまるで赤の他人のように見るあなたのその視線が耐えられなかったんだ。 You were one of those classic onesTraveling around this sunYou were one of those classic onesI wish she knew youYou were one of those classic onesNow everybody knowsYou were one of those classic ones, yeah あなたは本当に素敵な人だったよ。この世界で長い事生きてさ、あなたは本当に素敵な人だったよ。あの子もあなたに会えたら良かったのに。あなたは本当に素敵な人だったよ。でもこれでみんな知ってくれるね、あなたが本当に素敵な人だったって事を。 AlrightYou're a legend in my own mindMy middle nameMy goodbye×2 本当だよ、僕にとってあなた以上の偉人はいないんだ。僕のミドルネーム、これが僕のさよならさ。×2 Then the day that it happenedI recorded this last bitI look forward to havingA lunch with you again あなたが旅立ったその日に僕はこの最後の部分を歌って録音したんだ。天国でまた一緒にランチできるのを楽しみにしてるよ。 解説「僕のミドルネーム、これが僕のさよならさ」ともある通り、これはメインシンガーであり作詞担当のTyler Robert JosephがTrench制作中に亡くなってしまった彼の祖父Robert Josephに向けて書いた歌です。9年前のデビューアルバム”The Pantaloon”では老いに対する恐怖を歌っていたTylerですが、5年前のアルバムVesselのカバーにも登場させるほど彼の祖父は彼の中で大きな存在であり、祖父のように長く生き大往生する事に対する憧れが辛い時期を生き抜く支えにもなってきた事をインタビュー(ここ&ここ)でも語っています。この、老いに対する憧れを生きる支えにするという考えは同アルバム中の”Neon Gravestones”にも出てきます。ちなみに曲中に出てくるあの子というのはTylerの祖父が亡くなったすぐ後に産まれたTylerの姪っ子の事だそうです。
2018.11.18
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"The Pantaloon" “老いぼれ” Your grandpa diedWhen you were nineThey said he had lost his mindYou have learnedWay too soonYou should never trust the Pantaloon 君の祖父は君が9つの時に亡くなったんだってな。おじいちゃんは頭がおかしくなったんだってみんな言ってただろ。そうやって君はまだ小さな子供なのに気付いてしまったんだ、老いぼれた男を信じちゃあいけないんだって事に。 Now it's your turnTo be aloneFind a wife and build yourself a homeYou have learnedWay too soonThat your dad is now the Pantaloon 君は大人になり孤独を知り、妻を見つけて家を建てるんだ。だって君はまだ若いのに気付いてしまったんだ、君の父さんもまた老いぼれた男になっちまったんだって事に。 You are tired, you are hurtA moth ate through your favorite shirtAnd all your friends fertilizeThe ground you walkLose your mind そのうち君は疲れ、身体中痛むようになるんだ。お気に入りのシャツが虫に食われ、君の友達が土の肥やしになったその道の上を歩くんだ。そうやって気が狂っていくのさ。 He's seen too many stare downsBetween the sun and the moonIn the morning airHow he used to hustle all the peopleWalking through the fairgrounds 君の父さんだってもう年老いてうんざりするほど毎日見下されてるのさ。昔は毎朝のようにみんなを整列させたり移動されたりしてたってのにな。 He's been around so longHe's changed his meaning of a chair nowBecause a chair now,Is like a tiny island in the sea of all the peopleWho glide across the very surfaceThat made his bones feeble でももう長く生き過ぎて、彼にとっちゃ椅子も若い頃とは違う意味を持つようになったのさ。だって椅子は今や人混みという海に浮かぶ小さな島であり、彼はもう、自分の骨を痛めたその床の上を滑るように歩く人達を見てるしかできないんだ。 The end can't come soon enoughBut is it too soon?Either way he can't denyHe is a Pantaloon そうやって、こんな人生さっさと終わってほしいなんて思うのさ。でも早すぎる死もどうなんだろうな。いずれにせよ、君の父さんも自分が老いぼれた男になっちまった事を否定できないのさ。 You are tired, you are hurtA moth ate through your favorite shirtAnd all your friends fertilizeThe ground you walkLose your mind そのうち君は疲れ、身体中痛むようになるんだ。お気に入りのシャツが虫に食われ、君の友達が土の肥やしになったその道の上を歩くんだ。そうやって気が狂っていくのさ。 You like to sleep aloneIt's colder than you know'Cause your skin is so used to colder bonesIt's warmer in the morningThan what it is at nightYour bones are held togetherBy your nightmares and your frights 昔より寒くなったななんて思いながら君は独りで寝るのさ。骨まで冷える感覚に慣れちまったんだろ。朝は暖かいのに夜はこんなにも寒い。君の骨は悪夢や不安で繋ぎ止められているんだ。 You are tired, you are hurtA moth ate through your favorite shirtAnd all your friends fertilizeThe ground you walk So lose your mind×2 そのうち君は疲れ、身体中痛むようになるんだ。お気に入りのシャツが虫に食われ、君の友達が土の肥やしになったその道の上を歩くんだ。そうやって気が狂っていくのさ。×2
2018.11.17
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"My Blood" “兄弟よ” When everyone you thought you knewDeserts your fight, I'll go with youYou're facin' down a dark hallI'll grab my light and go with you 共に闘ってきたやつらが君を置き去りにしたとしても僕はついていくよ、君が暗闇に向かうのなら僕は懐中電灯を持ってついていくよ。 I'll go with you×5 君についていくよ×5 Surrounded and up against a wallI'll shred 'em all and go with youWhen choices end, you must defendI'll grab my bat and go with you 壁際まで追い詰められたのなら君の敵なんか八つ裂きにしてやる、そして僕は君についていくよ。選択肢が減っていきもう自分の身を守るために戦うしかなくなった時、僕はバットを持って君についていくよ。 I'll go with you×3 君についていくよ×3 Stay with me, no, you don't need to runStay with me, my blood, you don't need to run×2 ほら一緒に行こう、逃げなくていいんだよ。一緒に行こうよ兄弟、走らなくたっていいんだ。×2 If there comes a dayPeople posted up at the end of your drivewayThey're callin' for your head and they're callin' for your nameI'll bomb down on 'em, I'm comin' throughDo they know I was grown with you?If they're here to smoke, know I'll go with youJust keep it outside, keep it outside, yeah もしやつらが君の家まで来て外に出てこいと叫ぶ日が来たらそいつらに爆弾を落としてやる、僕が相手になってやるよ。やつらは僕が君と育ったことを知ってるのだろうか。それでも出ていかず喧嘩腰なら僕も君についていくよ。でも戦うのは家の外だけにしとこうぜ。 Stay with me, no, you don't need to runStay with me, my blood, you don't need to run×2 ほら一緒に行こう、逃げなくていいんだよ。一緒に行こうよ兄弟、走らなくたっていいんだ。×2 You don't need to run, you don't need to runYou don't need to run, you don't need to run If you find yourself in a lion's denI'll jump right in and pull my pinAnd go with you 君がライオンの巣窟に閉じ込められちまったんなら僕も手榴弾を持って飛び込んでやるよ。そうやって君についていくよ。 解説大切な人達のために自分は何をしてやれるのかという命題はTwenty One Pilotsのメインシンガーであり作詞担当のTylerを長い事悩ませてきた疑問であり、多くの曲でその胸の内を明かしてきました。9年前に制作されたデビューアルバム中の”A Car, A Torch, A Death”では苦しむ誰かの代わりに死ぬ事こそが愛なんじゃないかと歌い、2年後のVessel中の”House of Gold”では愛する人達のために死ぬんじゃなく彼らのために生きる事の方が大切なんじゃないかと気付きますが、6年後のBlurryface中の”Lane Boy”や”Ride”ではそうやって誰かのために生きる難しさについて打ち明けており、大切な人達を守りたい気持ちは確かにあるのに自分は何の助けにもなれていないもどかしさは上記の全ての曲に存在するテーマです。今までの曲が全て問題提起で終わるものや自身の葛藤を打ち明けるものだったのに比べ、この曲にはそんな迷いは微塵も感じられません。つまり長年の疑問に対する答えが見つかったんではないでしょうか。まず兄弟と訳した”my blood”ですが、これは仲間たちとか親しい人達に対する呼び名でもあると共に血縁関係も示唆していると取れます。なのでこれは、ドラマーのJoshなどTylerを支えてきた仲間たちやTwenty One Pilotsのファン達、そして妻を含めた家族全員を合わせた大切な人達を指していると考えられます。そしてこの曲でTylerは大切な人達に何が起きようと絶対に傍にいてやると宣言します。興味深い事にこれはTylerが”A Car, A Torch, A Death”でしたかったのに出来なかった事でもあります。何度も何度も「君についていくよ」と繰り返すのは、9年間の間にじゃあ自分には一体何ができるんだと考えた結果、原点に戻りあの時出来なかった事を今度こそやってみせるという決意表明のようにも聞こえます。「共に闘ってきたやつらが君を置き去りにしたら」で登場する闘いというのは生きていく上でぶち当たる様々な困難や悲劇を指していると思います。病気にしろ、誰かの死にしろ、自分と同じような悩みやトラウマを抱えてる人間を見つけた時の安心感はとても大きく、だからこそ一緒に闘い一緒に苦しんでいると思ってた人間が自分より先にその壁を越え置いていかれた時深い喪失感を覚えずにはいられない人も多いでしょう。そんな時も傍にいるよとTylerは歌っていますが、これをTyler自身も闘っている精神疾患との闘いの事だと解釈すると更にいろいろ見えてきます。精神疾患との闘いでももちろん先に症状が良くなる人もいますが、逆に症状が悪化し自ら命を絶ってしまう人も大勢います。自分と同じ病気で同じように闘っていた人間がそんな風に自分を置いていってしまった時の絶望感は先に病気から抜け出した仲間を見た時に比べる悲しみとは比べ物にもなりません。ただでさえ自殺願望に毎日そそのかされている時に身近な人間がそういった行動をとったときの影響はとてつもなく大きく、一気に死に引き寄せられてしまう人間も少なくありません。この現象については同アルバム中の”Neon Gravestones”でも大きなテーマとされています。そしてそんな時に「君についていくよ」とTylerが歌うのは、(音楽を通して)傍にいるよという意味もありますが、アルバム最後の曲”Leave the City”にもある通り、自分もまだまだ精神疾患の闇から抜け出せそうにないから一緒に闘うよという意味もあります。「君が暗闇に向かうのなら僕は懐中電灯を持ってついていくよ」とありますが、生きていく上で避けようがない困難があるようにTylerは暗闇に向かう大切な人を止めることはできない事は認めつつも、それならば共についていき明かりを灯すぐらいはしてやれると歌います。この光は彼の音楽の事かもしれませんし、身近な人間ならば話を聞いてあげる事によってこれから向かう先を少しでも明るく見えるように手伝うよという事かもしれません。ラジオで流れる音楽には「君を守るよ」だの「救ってみせる」だのと歌う曲は多いですが、ただの人間に他の誰かを完全に守る事も救う事もできないという事実ときちんと向き合う歌手は少ないため、こうやって自分に何ができるのか真摯に考え9年間の間の葛藤も含め全て包み隠さず歌うTylerはとても新鮮に映ります。「壁際まで追い詰められたのなら」と歌う部分は前々作であるVessel中の”The Run and Go”で自分の犯した罪や悩みに「壁際まで追い詰められちまったよ」と歌うTylerを思い出させます。同じ曲に「1人で立ち向かうには敵が多すぎるよ」、そして「今晩だけは隣にいてくれないか?」ともある通り、この曲でつらい時に傍にいるよと歌うのは、それしかできないからではなく、正にそれがそんな時に聞きたかった言葉であるからなんだと分かります。次に「選択肢が減っていきもう自分の身を守るために戦うしかなくなった時」というのは戦いたくなくてももうそれしか自分の身を守る方法がない状態だと分かりますが、これも同じように避けられない困難を表していると思います。「逃げなくていいんだよ」、そして「走らなくたっていいんだ」と続くのは、そんな避けられない困難に向かってゆく怖さを認め、ゆっくりでいいから一緒に一歩ずつ歩いていこうと諭しているのだと思います。次の部分は家族に向けた言葉でしょう。「もしやつらが君の家まで来て外に出てこいと叫ぶ日が来たら」というのはマスコミや野次馬が有名人になってしまったTylerの家族を見ようと実家までおしかけてきたらという意味だと解釈できます。「やつらは僕が君と育ったことを知ってるのだろうか」というのは子供時代を共に過ごした大切な家族のためならなんだってするという事を知っていてほしいという意味と、Tylerの家族の住所などの情報は既にそういった野次馬たちに知られてしまっているのだろうかと思案する二つの意味があると思います。同じように「戦うのは家の外だけにしとこうぜ」というのは家の中にそういった野次馬を入れてやるなよという意味と、もしそんな風に人が集まってきたとしてもそれを心の内側に入れるなよ(=悩みの種にさせてやるなよ)という二つの意味があると思います。最後に「ライオンの巣窟に閉じ込められちまったんなら」というのは聖書の引用でもありますが、同時にVessel中の”Migraine”でライオンは自殺願望のメタファーとして登場したことから、自殺願望に取り囲まれた状態だと読み取ることもできます。手榴弾は投げ込むことで敵を攻撃するためTylerはわざわざライオンの檻に飛び込む必要性はありませんが、手榴弾で完全にライオンを消し去ることができない事が分かっているためやはり「そうやって君についていくよ」と続くのだと考えられます。この曲は歌詞も深いですが、ミュージックビデオも面白いテーマが散りばめられています。曲が始まるとまず母親の死に直面する少年と、彼の肩を支えるもう1人の少年が登場します。母親は死に、父親は酒に溺れ、小さな子供では抱えきれないようなつらい状況ですがこのもう1人の少年が彼の支えになっている事が窺えます。時が過ぎ高校生ぐらいの年になった頃には、少し気弱な少年と明るく無鉄砲なその親友がふざけ合う描写が増え、お互いかけがえのない存在になっている事が分かります。そのあと怖いもの知らずの親友がチアガール達が練習する中ふざけて踊り始め、チアガール達は気にしてない様子ですがそれを見ていたいわゆるジョックと呼ばれるスクールカースト上位の連中に目を付けられてしまいます。そのあと2人はTwenty One Pilotsが出演するハロウィンパーティーに行きますが、ここで彼らは骸骨の仮装をします。この骸骨の仮装はTwenty One Pilotsが無名だった頃ライブハウスで観客の気を引くため着始めたものでもあり、Twenty One PilotsのファンがSkeleton Clique(=骸骨の集団)と呼ばれ始めた由来でもあります。このことから、この2人はTwenty One Pilotsのファンを表しているとも考えられます。すると帰ろうと 骸骨のマスクを脱いだ2人を見、同じパーティーに来ていたジョック達が彼らと喧嘩するため家まで後をつけ歌詞のように外に出てこいと叫び始めます。気弱な少年に隠れてるように言い、無鉄砲な親友はジョック達の相手をしようと外に出ますが何人もいるジョック達に勝てるはずもなくボコボコにされてしまいます。気弱な少年はそれを黙って見ていられず、バットを片手に飛び出しジョック達を見事追い払います。そして親友を抱え家に戻ろうとしますが、家に入ったのは気弱な少年1人だけです。そしてその後のフラッシュバックで実は親友なんて初めから存在しなかったんだという事に気付かされますが、このフラッシュバックを見ると主人公はまるでその無鉄砲な親友のように行動している事から、この親友は主人公が作り上げた人格であり、気弱な少年に見えたのは母の死などのトラウマから傷付いた主人公の本心だと読み取れます。そしてその気弱な少年がバットを持ち自らジョック達を追い払った時、彼の作り上げた怖いもの知らずな人格はもう必要なくなったんだと、つまりもう彼は誰かの振りをする事もなく1人で世界に立ち向かっていけるようになったんだと気付きます。最後に、主人公が自らジョック達に立ち向かっていけるようになったのがTwenty One Pilotsの出演するハロウィンパーティーに参加した後である事と、そこで主人公が骸骨の仮装をしていた事、そしてこの曲がTylerが傍にいるよと歌いかける内容である事から、やはりこれは家族や身近な仲間達だけでなくTwenty One Pilotsのファンにも音楽を通して寄り添ってみせるというメッセージと、”Guns for Hands”や”Message Man”にもある通り彼の音楽を使って病気と闘ったり傷付いた心を癒したりしてほしいんだというメッセージが込められているように思えます。追記(11.16.2018)Twitterでこれを公開したところ、@Bonokimuさんから「My blood は 血縁関係や友達の比喩ではなくまさに自分の血のことを言ってると思っていました、流れなくていいよと、その可能性はないでしょうか?」とコメントをもらい、新たな視点に気付かせてもらえたのでここに追加します。私も言われるまで気付かなかったですが、確かにBanditoの曲中でもDEMAを"where we used to bleed"、そしてこれから向かう先を"where our blood needs to be"と歌っているので”My Blood”はそれとかけてるとも考えられます。そうすると"stay with me, my blood"というのはDEMAにいる事によって傷付いた身体に目的地に着くまで持ち堪えてくれと言っているとも取れます。そして"my blood, you don't need to run"が血に流れなくていいんだと歌いかけているとすると、自らを介抱する意志とDEMAで死んでたまるかといった決意も含まれているのかもしれません。 Twenty One Pilotsの曲は何重にも意味が込められているものが数多くありますが、ニューアルバムTrenchに含まれる曲は特にその傾向が強く、 私1人の限られた視点では見逃す部分も多いです。こうやって新たな解釈を教えてもらえると私も更に理解が深まるので、もしこのブログにある和訳や解説と自分の解釈が合わない、あるいは追加するものがあるという方は是非コメントお願いします。
2018.11.15
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"A Car, A Torch, A Death" “車、たいまつ、そして死” The air begins to feel a little thinAs I start the car and then I beginTo add the miles piled up behind meI barely feel a smile deep inside me 車を走らせ始めると同時になんだか息苦しくなってくるんだ。そうやってこれからも同じ道を進むんだ。どうやったって心の奥底から笑顔を引っ張り出せないよ。 And I begin to envy the headlights driving southI want to crack the door so I can just fall outBut then I remember when you packed my carYou reached in the back and buckled up your heartFor me to drive away with 南に向かう反対車線の車が羨ましいや、できるならドアをこじ開けてこの車から抜け出したいよ。でもそこで思い出したんだ、この車に乗る前にあなたがその心を後ろに乗せてくれた事を。僕が1人で運転しなくてもいいようにさ。 I began to understand why God died あぁ、なぜ神が死んだのか分かるような気がするよ。 The demon sat there waiting on her porchIt was a little dark so he held a makeshift torchAnd when my car was far out of sightHe crept in her room and stayed there for the night 悪魔が彼女のベランダにとりついたんだ。そして暗くなってきた頃手近なたいまつに火をつけたんだ。そして僕の車が見えないくらい遠く離れた時、悪魔は彼女の部屋に潜り込み一晩中そこにいたんだ。 And then I felt chills in my bonesThe breath I saw was not my ownI knew my skin that wrapped my frameWasn't made to play this gameAnd then I saw him, torch in handHe laid it out, what he had plannedAnd then I said, I'll take the gravePlease, just send them all my way×2 そうしたら急に骨の奥まで凍えてしまうような寒気がしたんだ、自分の息がまるで自分のものじゃないように見えたんだ、あぁ僕には無理だよ。でもそこでたいまつを手に持った悪魔を見つけたんだ。何をするつもりなのか全て教えてくれたよ。そして僕は言ったんだ、「死なら僕にくれ」と、「死なんていくらでも受けてやる、だから僕に向かってこい」と。×2 I began to understand why God died あぁ、なぜ神が死んだのか分かるような気がするよ。 The air begins to feel a little thinAs we're waiting for the morning to beginBut for now you told me to hold this jarAnd when I looked inside, I saw It held your heartFor me to walk away with 息苦しさの中、君と共に朝を待とうとしたんだ、でも君は今はただこの瓶を持っててほしいと言ったんだ。中を見たら君の心が入っていて、僕はそれを持って出ていくしかないんだと知ったんだ。 I began to understand why God died あぁ、なぜ神が死んだのか分かるような気がするよ。 解説 Twenty One Pilots自体は無宗教のバンドですが、メンバーは全員キリスト教徒であり、特に作詞担当のTylerは自身の信仰心について歌にする事が多いです。この曲でTylerはキリスト教で救い主とされるイエスキリストが全ての人間の罪を背負って死んだというストーリーを通して、自身の精神疾患と闘いながら同じように心の闇を抱える大事な誰かのために自分は一体何をしてあげられるのか考える様子を歌にしています。”Car Radio”や”Lane Boy”や”Heavydirtysoul”など車がTylerの思考を表すメタファーとして使われる曲はたくさんありますが、この曲はそのメタファーを使い始めた一番最初の曲でもあります。歌詞を見るとTylerは車のせいで息苦しさを感じていると分かっているのに「できるならドアをこじ開けてこの車から抜け出したいよ」ともある通り車から降りられない事、そしてみんなのように南に向かいたいと思っているのに方向転換すらできない事からどうやら彼の思考は良くない方に向かっているがどうにもできない様子が読み取れます。悲しみや絶望感に支配され暗い考えから逃れられないように感じるのも、「どうやったって心の奥底から笑顔を引っ張り出せないよ」とあるようにどんなに楽しい事を考えようと頑張ってもうまく笑えなくなるのも鬱病を経験したことのある人なら痛いほど分かるのではないでしょうか。そんな暗いところへ向かってゆくTylerの思考の車の後ろに心を乗せてくれたと歌う「あなた」というのは、キリスト教における神の事を指していると考えられます。心を乗せてくれたというのは彼に信仰心を植え付けてくれたという事でしょう。自分の意志でキリスト教徒になる人ももちろんいますが、多くはTylerのようにキリスト教徒の家族のもとに生まれ子供の頃からキリスト教を学びながら育ちます。「この車に乗る前」にその心を乗せてもらったというのは、そんな風に物心つくずっと前から信仰心を持ち「僕が1人で運転しなくてもいいようにさ」とあるようにそれを心の支えにしてきたことを表しています。そこに「なぜ神が死んだのか分かるような気がするよ」と続くことによって、神が人の姿でこの世に降臨したとされるイエスキリストが全ての人間の罪を背負って死に人々を救った(ここら辺に関しては”Ode To Sleep”で詳しく解説してます)事と自分自身も神を信じることによって救われてきた事をつなげ、救い主イエスキリストは本当に自分のようなキリスト教徒のために死んだのだなと納得する様子を歌い上げています。悪魔というのはキリスト教では人間を堕落させる事によって神に謀反を起こす存在ですが英語圏では精神疾患やそれによってもたらされる心の闇を指す事もあります。そして夜という時間帯はTwenty One Pilotsの多くの曲で精神疾患の闇に飲み込まれる状態を表していることから、「僕の車が見えないくらい遠く離れた時、悪魔は彼女の部屋に潜り込み一晩中そこにいたんだ」というのはその彼女がTylerの気付かぬうちに何かしら精神的危機に陥ったんだと解釈できます。「そうしたら急に骨の奥まで凍えてしまうような寒気がしたんだ、自分の息がまるで自分のものじゃないように見えたんだ、あぁ僕には無理だよ。」と訳した部分は難しいところですが、その大事な誰かが危険な状態にあることを察知したもののTyler自身も自分の精神疾患と闘っておりとても誰かを助けられる状態ではないと言っているのだと私は思ってます。けれどその悪魔を(=彼女の症状なり危険な状態なりを)自分の目で見、何が起ころうとしているのか分かってしまった時Tylerは「(代わりに)死なんていくらでも受けてやる、だから僕に向かってこい」と言います。そう言わずにはいられないのでしょう。”House of Gold”や”Ride”などTylerが「愛する人のためなら代わりに死んだっていい」と語る曲は多いですが、ここで「なぜ神が死んだのか分かるような気がするよ」と続く部分は、誰かのために死ぬ事を愛の形だと意識し始めた瞬間が見て取れます。死も含め大切な人に振りかかる苦しみ全てを代わりに受けてやると豪語したTylerは彼女が朝を迎えるまで一緒に待とうとしますが、彼女は自分の心が入った瓶を渡し、それを見てTylerは自分は彼女を置いて出ていくしかないんだと気付きます。Twenty One Pilotsの曲で夜が『精神疾患の闇に飲み込まれる状態』を表しているように、朝は総じて『心の安らぎを取り戻した状態』を表しているため、Tylerは彼女が精神疾患の闇から逃れられるまで「息苦しさの中(=自分自身も精神疾患と闘いながら)」そばにいたいと思っている事が分かります。けれど彼女の心、信頼の証か愛情か、を持って出ていったのは自分が彼女を救えない事に気付いたからでしょうか。あるいは「今はただこの瓶を持っててほしいと言ったんだ」という部分から、Tylerも自分のことで手一杯なんだと気付いた彼女が自分から出て行ってほしいと言ったとも解釈できます。いずれにせよ、最後の「なぜ神が死んだのか分かるような気がするよ」というのは大切な人が苦しんでいるのに何もできないもどかしさと、イエスキリストが自ら死を選び人々を救ったように自分も死を受け入れるだけで彼女が救えるのならそうしたいのに自分が自ら死を選んでも彼女は救われるどころか更に悲しむだけなんだというやるせなさが込められているように思えて仕方ありません。考察 タイトルにも含まれているため「たいまつ」というのは何かしら重要な意味をもつものだとは思いますが、実際何のメタファーなのかは分かりません。たいまつを持っているのは悪魔ではなくこの世に光をもたらす存在である神だと解釈する人もいますし、9年後のアルバムTrenchではたいまつは希望の光として扱われているためこの曲でもそういう意味を持っているんじゃないかと言う人もいます。けれど、やはりこの曲でたいまつを持ってるのは悪魔だと解釈した方が全体の意味が通りますし、Heavydirtysoulのミュージックビデオでは炎が破滅の象徴として使われていたことから、何を表しているのかまでは分かりませんが少なくともこのたいまつは悪魔がTylerの大切な人の家を燃え尽くし破壊するために手に取ったものであると私は考えます。きっとこういう意味なんじゃないかなと何かアイデアのある人は是非コメントなりTwitterなりで教えてください。
2018.11.13
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"Message Man" “メッセージマン” Eh! Eh! Eh! Eh!Eh! Eh! Eh! Eh!No no no no no no (Eh! Eh! Eh! Eh!)Yeah yeah yeah yeah yeah yeah (Eh! Eh! Eh! Eh!) A loser hides behind a mask of my disguise,And who I am today is worse than other times,You don't know what I've done, I'm wanted and on the run.I'm wanted and on the run.So I'm taking this moment to live in the future 僕のこの仮面の裏にはただの負け犬が隠れているんだ。そして今日の僕はいつも以上にひどいんだ。僕が何をしでかしたか知らないだろ、僕は指名手配されて逃走中なんだ、逃走中なんだ。だから今この歌を使って未来に生きてやる。 Release me from the present,I'm obsessing all these questions,Why I'm in denial that they tried the suicidal session,Please use discretion when you're messing with the message, man,These lyrics aren't for everyone, only few understand. 今現在から解き放してくれよ、考えたくない疑問が頭から離れないんだ、彼らが僕の音楽のせいで自殺したかもしれない可能性をなんでこんなにも否定したいのかとかさ。なぁ、歌詞をいじるなら気を付けてくれよ、僕のメッセージは大衆向けじゃあないんだ、ほんの一握りのやつらにしか理解できない。 Eh! Eh! Eh! Eh!Eh! Eh! Eh! Eh!No no no no no no (Eh! Eh! Eh! Eh!)Yeah yeah yeah yeah yeah yeah (Eh! Eh! Eh! Eh!) You don't know my brain the way you know my name,You don't know my heart the way you know my face,You don't know what I've done, I'm wanted and on the run.I'm wanted and on the run.So I'm taking this moment to live in the future 僕の名前を知ってるからって僕の脳を知った気になるなよ、僕の顔を知ってるからって僕の心を知った気になるなよ、僕が何をしでかしたか知らないだろ、僕は指名手配されて逃走中なんだ、逃走中なんだ。だから今この歌を使って未来に生きてやる。 Release me from the present,I'm obsessing all these questions,Why I'm in denial that they tried the suicidal session,Please use discretion when you're messing with the message, man,These lyrics aren't for everyone, only few understand. 今現在から解き放してくれよ、考えたくない疑問が頭から離れないんだ、彼らが僕の音楽のせいで自殺したかもしれない可能性をなんでこんなにも否定したいのかとかさ。なぁ、歌詞をいじるなら気を付けてくれよ、僕のメッセージは大衆向けじゃあないんだ、ほんの一握りのやつらにしか理解できない。 My people singing×2 僕の仲間が歌ってくれてる×2 Hope you're dead'Cause how could you sleep at a time like this,People, they rhyme like this,We're all impressed by this,They rip it, flip it,But these are just triplets,Wrote this in three minutes, three words to a line,It's just poetry divided. お前も死んでるんだろ、だってそうじゃなきゃなんでこんな時に眠ってなんかいられるんだよ。みんなこんな風に韻を踏んでさ、言葉を切り裂いたりひっくり返したり、そんなもの聞いてすげぇなんて思うんだろ。でもこれはただの三連符なんだ、三音節を拍に乗せただけ、こんなもん三分で書き上げたよ、詩を分割しただけなんだよこれは。 I'm the kind of guyWho takes every moment he knows he confided in music to use itFor others to use it,You're dead'Cause how could you sleep at a time like this. 僕は音楽を信じ日々戦うために使うんだ、そしてみんなにも使ってほしんだ。お前も死んでるんだろ、だってそうじゃなきゃなんでこんな時に眠ってなんかいられるんだよ。 Life is up here, but you comment below,And the comments will always become common motivation to promoteYour show's next episode,So your brain knows to keep going even though hope is far from this moment,But you and I know it gets better when morning finally rears its head.Together we're losers,Remember the future,Remember the morning is when night is dead. 人生は君の頭上で起こってるのに、君は下のコメント欄ばかり気にしてる。でもそんなコメントがショーを続ける動機になるんだろ。そうやって希望が程遠くても生き続けていけるならいいんだ、でも朝が近づけば状況が良くなる事は君も僕もよく知っているだろう?君も僕も負け犬でいいじゃないか、だけどたまには未来がある事を思い出してくれ。そして夜が終われば朝が来る事を忘れるんじゃない。 Release me from the present,I'm obsessing all these questions,Why I'm in denial that they tried the suicidal session,Please use discretion when you're messing with the message, man,These lyrics aren't for everyone, only few understand. 今現在から解き放してくれよ、考えたくない疑問が頭から離れないんだ、彼らが僕の音楽のせいで自殺したかもしれない可能性をなんでこんなにも否定したいのかとかさ。なぁ、歌詞をいじるなら気を付けてくれよ、僕のメッセージは大衆向けじゃあないんだ、ほんの一握りのやつらにしか理解できない。 Please use discretion when you're messing with the message, man,These lyrics aren't for everyone, only few understand. なぁ、歌詞をいじるなら気を付けてくれよ、僕のメッセージは大衆向けじゃあないんだ、ほんの一握りのやつらにしか理解できない。 My people singing×3 僕の仲間が歌ってくれてる×3 解説「僕のメッセージは大衆向けじゃあないんだ」と曲中でも歌う通り、この曲は音楽業界への批判、自殺願望を明け透けに歌う事の悪影響、希望の全く見えない時に何を支えにして生きていくのか、など重苦しいテーマで溢れており、ファンにしか分からない過去の曲の引用なども多く含まれています。この曲の含まれるアルバムBlurryfaceはレコード会社と契約し制作された2枚目のアルバムですが、Twenty One Pilotsの曲はメインシンガーであり作詞家のTylerの考えを明け透けに歌っていた自費出版時代に比べレコード会社と契約し始めてからは段々直接的な表現が減り代わりに隠喩やファンにしか分からない暗号のようなものが歌詞に頻出するようになってきています。これは同アルバム中の”Lane Boy”などにもあるようにプロのミュージシャンとしてやっていくため一般受けする歌詞を書かなきゃいけないというプレッシャーのせいというのもありますが、次のアルバムTrench中の”Levitate”ではバンドの人気の急上昇に伴い今までと比べ物にもならないほど多くの人間が彼の歌詞を耳にし目にする事になったため誰にでも分かるような歌詞を世に出すのは自分があまりにも無防備になったようで怖いんだと打ち明けています。冒頭の「僕のこの仮面の裏にはただの負け犬が隠れているんだ」というのも、隠喩という仮面で隠しているからぱっと見では分からないかもしれないけれど、自分は本当はたくさんの悩みを抱えているんだということでしょう。「僕の名前を知ってるからって僕の脳を知った気になるなよ」というのはすごい勢いで人気になったTwenty One PilotsというバンドやTylerの名前を聞いたことがある人はたくさんいても彼の脳が精神疾患に侵されていることを知らない人が多い事を、そして「僕の顔を知ってるからって僕の心を知った気になるなよ」というのはバンドの成長に伴いミュージックビデオもたくさん作れるようになったり顔写真付きでメディアに取り上げられるようにもなったりして彼らの顔を知る人たちが増えてきていてもTylerの心、つまり歌詞の本当の意味を知る人が少ない事を指しています。「僕は指名手配されて逃走中なんだ」というのはもちろん実際に指名手配されているわけではなく、人には言えないような様々な罪や悩みを抱えているんだということであり、前アルバム中の”The Run and Go”にもつながっています。そして「夜」と「朝」というのは他のTwenty One Pilotsの多くの曲でそれぞれ「精神疾患の闇に飲み込まれた状態」と「症状が軽くなり心の安寧が取り戻された状態」を表しています。こうやって過去の曲やそこで使われた比喩を引用する事によって、ラジオで流されたこの曲を聞いただけの人と実際に彼らの曲を聞きこんでいるファンらとで読み取れる情報量を変えるというとても複雑な曲作りはTwenty One Pilotsの音楽の大きな魅力の一つでもあります。「歌詞をいじるなら気を付けてくれよ」というのは、一般受けするような曲を書けとプレッシャーをかけてくる人たちや音楽業界の流行に対してでしょう。そして「僕の仲間が歌ってくれてる」というのは、この曲を聞いた全員が歌詞を理解できなくてもコンサートでは自分と自分の曲を分かってくれるファンが一緒に歌ってくれるんだということでしょう。前アルバムVesselでは”Screen”、今作Blurryfaceでは”Heavydirtysoul”とこの曲、そして次のアルバムTrenchでは多くの曲でこんな風にファンに共に歌う事を直接的あるいは間接的に呼びかける歌詞が含まれています。これはTwenty One Pilotsがファンと共に歌えるコンサートをとても重要視していてるというのもありますが、「僕は音楽を信じ日々戦うために使うんだ、そしてみんなにも使ってほしんだ。」と歌う部分や前アルバム中の”Guns For Hands”にもある通りTylerは彼の音楽を精神疾患の闇と戦う武器にしてほしいと願っている事も影響していると思います。それもあってか、前アルバムVesselや自費出版時代の精神疾患や自殺願望について赤裸々に書いた曲は確かに多くの人を助けたましたが、同時に自殺願望が強くぎりぎりまで追い詰められている人間を死に追いやってしまった可能性も否定しきれないというあまりにも悲しい事実をTylerは受け止めきれずにいるようです。Tylerは彼の音楽人生を通して常に自分の頭で考える事の大切さを訴えており、反対に他人や社会に言われた事をそのまま信じ考える事を放棄した人間達や状態を「死」や「眠り」というメタファーを使い警告しています。「お前も死んでるんだろ、だってそうじゃなきゃなんでこんな時に眠ってなんかいられるんだよ。」というのは、こんなにも問題や悲劇で溢れる世界でどうして周りに流されるまま何も考えずに生きていけるのかという意味ですが、これは聞き手にちゃんと自分の頭で考えるんだという呼びかけでもありますが、精神疾患などの生きづらさを抱えるTylerにとって深く考える事は生きていくのに不可欠なものであり、大きな悩みもなく日々生きている人達が理解できないんだという叫びでもあると思います。これと似たようなテーマは”Screen”や”Heavydirtysoul”でも登場します。「人生は君の頭上で起こってるのに、君は下のコメント欄ばかり気にしてる。でもそんなコメントがショーを続ける動機になるんだろ。」というのは、InstagramやFacebookなど自分の姿やストーリーをネットに投稿する事によっていいねやコメントをもらえること、そしてそういった他人の評価で投稿を続けたくなる事を指しています。可能ならばネットではなく顔を上げて目の前の現実の世界で人と交流してほしいし、そういった投稿によって作られるショー、つまりその人間の良い部分が強調された幻影はその人間のありのままの姿ではないのだからそこでの他人の評価なんて何の意味も持たないけれど、それがショーを続ける(=生き続ける)動機になるのなら良いんだと、この短い歌詞にはとても複雑なメッセージが込められています。
2018.11.11
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"Heavydirtysoul" “穢れた魂” There's an infestation in my mind's imagination,I hope that they choke on smoke 'cause I'm smoking them out the basement,This is not rap, this is not hip-hop,Just another attempt to make the voices stop,Rapping to prove nothing, just writing to say something,'Cause I wasn't the only one who wasn't rushing to say nothing,This doesn't mean I lost my dream,It's just right now I got a really crazy mind to clean.何かが僕の頭の中に侵入して僕の考えを荒らしてるんだ。やつらをこの部屋から燻り出してやる、あぁ煙にむせて出て行ってくれよ。この曲はラップでもヒップホップでもない、やつらの声を消そうと試行錯誤してるだけさ。こんなラップで何か証明する訳でもない、なんとか言葉にするために書き出してるだけだ。それに何の意味もない薄っぺらい曲を書くのは僕だけじゃないみたいだしさ。夢をなくした訳じゃない、今はただイカれちまったこの頭の中を綺麗にしたいだけなんだ。 Gangsters don't cry,Therefore, therefore I'm,Mr. Misty-eyed, therefore I'm. ギャングは泣かないんだろ、それなら、それなら僕は、『目を潤ませた男』が通り名さ。 Can you save, can you save my—Can you save my heavydirtysoul?×4 救えるのか、僕を救えるのか、僕のこの重く淀み穢れた魂を救えるのか?×4 Nah, I didn't understand a thing you said,If I didn't know better I'd guess you're all already dead,Mindless zombies walking around with a limp and a hunch,Saying stuff like, "You only live once."You've got one time to figure it out,One time to twist and one time to shout,One time to think and I say we start now,Sing it with me if you know what I'm talking about. いいや、君の言ったこと全く理解できないよ。こんな事言いたかないけど、お前らみんな死んでるんじゃないか?考える事を止めたゾンビみたいにふらつきながら歩いてさ、「人生一度きり(YOLO)」なんて言うんだもんな。そりゃそうさ、人生一度きりだからその間に人生楽しんだり生きる意味について考えるしかないのさ。なんなら今から始めようじゃないか。僕の言ってる事が分かるなら一緒に歌ってくれ。 Gangsters don't cry,Therefore, therefore I'm,Mr. Misty-eyed, therefore I'm. ギャングは泣かないんだろ、それなら、それなら僕は、『目を潤ませた男』が通り名さ。 Can you save, can you save my—Can you save my heavydirtysoul?×4 救えるのか、僕を救えるのか、僕のこの重く淀み穢れた魂を救えるのか?×4 Death inspires me like a dog inspires a rabbit.×2 犬が兎を走らせるように死は僕を走らせるんだ。×2 Can you save, can you save my—Can you save my heavydirtysoul?×6 救えるのか、僕を救えるのか、僕のこの重く淀み穢れた魂を救えるのか?×6 解説 Twenty One Pilotsのメインシンガーであり作詞家のTylerにとって曲作りというのは自身の精神疾患と向き合う方法の一つであり、この曲もまた同じように自分の頭の中の暗い考えを歌にする事によって整理しようとしてるんだと冒頭で説明しています。まとめにも書いた通りこのアルバムはレコード会社と契約し制作された2枚目のアルバムであり、プロのミュージシャンとしてどこまで自由に自分の書きたいものを書けるのかというTylerの葛藤は同アルバム中の”Lane Boy”や前アルバム中の”Screen”など他の曲でもたくさん出てきます。なので「何の意味もない薄っぺらい曲を書くのは僕だけじゃないみたいだしさ」というのは人気を重視するあまり薄っぺらい曲ばかり書くバンドや歌手達への批判と、自分も同じように売れるために大衆受けする薄っぺらい曲を書いてしまっていることに対する自己嫌悪の表れでしょう。そして「僕のこの重く淀み穢れた魂を救えるのか?」と投げかけているのは彼の信じる神に対してかもしれませんが、一般受けする曲を書けとプレッシャーをかけてくる音楽業界に対してだという解釈もできます。「ギャングは泣かないんだろ」というのは、バンドが急成長しファンをたくさん抱える有名人になってしまったせいで、自費出版時代のように弱さを見せる事ができず強がってしまうことを指しています。けれど強がっていても自身の苦悩や葛藤を隠しきれていないため、ギャングのように通り名を付けられてもきっと『目を潤ませた男』なんて呼ばれるんだろうなと続きます。「犬が兎を走らせるように死は僕を走らせるんだ」というのは、自殺願望が強く死について考えすぎていると自分でも認めているTylerにとって「死」というのは逆に「生」を強く意識させるものであり、一度きりの人生を精一杯生きるように駆り立てるんだという意味です。ちなみにYOLOというのはちょうどこのアルバムが発表された頃の流行語でYou Only Live Once(=人生一度きり)の頭文字を取ったものですが、「人生一度きりだから(未練の残らないよう)好きなだけ馬鹿な事をしよう」といった意味合いで若者の間で使われていました。この曲でTylerはそんな風に流行ってるからと周りに流されて馬鹿な事をするんじゃなくて、「人生一度きりだからその間に人生楽しんだり生きる意味について考える」べきだと歌っています。Tylerは他の曲でも周りに言われたまま行動する危険性、そして自分の頭で考える事の大切さを繰り返し説いており、これは次のアルバムTrenchでも大きなテーマであり続けます。この曲のミュージックビデオではTylerが後ろに乗った車がドラマーのJoshを避けながらぐるぐると同じところを周るように運転しています。車を運転している人間の顔は見えませんが、アルバムのタイトルにもある通りこれはTylerに不安を植え付ける頭の中の声の主であるBlurryfaceだと解釈して間違いないでしょう。曲が進むと辺りが段々暗くなると同時に車はどんどんボロボロになってゆき最終的に燃え上がりますが、あとちょっとの所でTylerは車から飛び降り難を逃れます。過去の曲から推考するとTwenty One Pilotsの曲中で「車」というのは(主にTylerの)思考、そして「夜」というのは精神疾患の闇に飲み込まれる時間帯とその状態を表している事が分かります。これを踏まえてこのミュージックビデオを見ると、Blurryfaceに主導権を握られどんどん暗い所に向かってゆくTylerの思考にJoshが影響(引火)されたり、Joshのドラム(音楽という武器)にTylerが影響(車の中でドラムを叩く振り)されたりする様子が見えてきます。破滅に向かう自身の思考から間一髪のところでTylerは逃れますが、曲が終わり朝になるとまた車に乗っています。これは朝と夜が繰り返すように、精神疾患というのは良くなったり悪くなったりと人によっては一生繰り返される波がある事を表しています。
2018.11.10
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"Doubt" “疑い” Scared of my own image, scared of my own immaturity,Scared of my own ceiling, scared I'll die of uncertainty,Fear might be the death of me, fear leads to anxiety,Don't know what's inside of me. 自分が他人の目にどう映ってるのか知るのが怖い、自分の未熟さや限界が怖いんだ、こんな不安を抱えたまま死ぬのが怖いんだよ。でもこの恐怖こそが僕を殺すのかもな、もう何もかも不安で仕方ないよ。僕の中に何かいるんだ。 Don't forget about me,Don't forget about me,Even when I doubt you,I'm no good without you, no, no 僕の事を忘れないでくれ。僕の事を忘れないでくれ。あなたを疑う時でさえ、僕はあなたなしじゃ生きていけないんだ。 Temperature is dropping, temperature is dropping,I'm not sure if I can see this ever stopping,Shaking hands with the dark parts of my thoughts, no,You are all that I've got, no. 世界が冷えてゆくよ、どんどん寒くなってゆく。これが良くなる未来なんて想像できない。心の闇に手を震わせる、嫌だ。僕にはあなたしかいないんだ、嫌だ。 Don't forget about me,Don't forget about me,Even when I doubt you,I'm no good without you, no, no, no, no, no 僕の事を忘れないでくれ。僕の事を忘れないでくれ。あなたを疑う時でさえ、僕はあなたなしじゃ生きていけないんだ、あなたなしじゃてんで駄目なんだ。 Gnawing on the bishops, claw our way up their system,Repeating simple phrases, someone holy insisted,I want the markings made on my skin,To mean something to me again,Hope you haven't left without me.Hope you haven't left without me, please. 僕は司教達を悩ませてるだろうよ、体制にうまく溶け込めず、聖なる言葉だと誰かが決めた薄っぺらいフレーズを繰り返すばかり。この身体に刻まれたこの痕がまた意味を持つ事を願うんだ。僕を置いていかないでくれ、ここに置き去りにしないでくれ、頼むよ。 Don't forget about me,Don't forget about me,Even when I doubt you,I'm no good without you, no, no, no, no×2 僕の事を忘れないでくれ。僕の事を忘れないでくれ。あなたを疑う時でさえ、僕はあなたなしじゃ生きていけないんだ、あなたなしじゃてんで駄目なんだ。×2 解説この曲はタイトルにもある通り、自分への疑い、神への疑い、そして神の代弁者への疑いがテーマとなっています。「僕の中に何かいるんだ」というのは自分を疑う考えや声であるBlurryfaceのことですが、不安障害などの精神疾患を患うと様々な不安に支配されどんなに馬鹿げた考えだと頭では分かっていても考えるのをやめられなくなってしまうため、まるで自分の頭の中にそういった不安を植え付ける怪物がいるように感じる事があります。こういった不安は頭の中だけでなく身体にも表れ、震えが止まらなくなったり寒気を感じさせたりするため、「世界が冷えてゆく」というのはそういった症状の事だと読み取れます。神の否定は他のTwenty One Pilotsの曲でも何度かテーマにされていますが、この曲でTylerは神そのものよりも神の言葉を代弁しようとする教会とうまくやっていけてない事を打ち明けています。「この身体に刻まれたこの痕がまた意味を持つ事を願うんだ」というのは彼の信仰心を表すタトゥーの事であり、神や教会を疑うと同時に信仰心そのものも失いつつある事、そしてまた自分にとって意味のある信仰心を取り戻したいと思ってる事を表しています。「置いていかないでくれ」という部分では、盲目的に信じ切れずにいる自分を見捨てないでほしいと神に呼びかけています。”Car Radio” 中でも「信じる事は悟る事であり、悟るには自分の頭で考えなきゃいけない」と訴える通り、Tylerにとって信仰というのは誰かに言われた通りに考えたり「聖なる言葉だと誰かが決めた薄っぺらいフレーズを繰り返す」事ではなく、祈りという神との対話を通して自分の頭で考える事ですが、”Ode to Sleep”や”Migraine”にもある通り教会や聖書という神を代弁しているはずの人間やその言葉を信じ切れずにいる事に対して大きな罪悪感を抱えています。考察「僕は司教達を悩ませてるだろうよ~」と訳した部分ですが、これは次のアルバムTrenchで語られるストーリーを理解した上で読むとまた違った意味が浮かび上がってきます。特に最初の文はまるっきり意味が違ってくるので、Trench用にここにもう一度訳します。 Gnawing on the bishops, claw our way up their system,Repeating simple phrases, someone holy insisted,I want the markings made on my skin,To mean something to me again,Hope you haven't left without me.Hope you haven't left without me, please. 司教達に牙をむいてやる、やつらの体制に無理矢理潜り込んでやる、聖なる言葉だと誰かが決めた薄っぺらいフレーズを繰り返しながらな。そしてこの身体に刻まれたこの痕がまた意味を持つ事を願うんだ。僕を置いていかないでくれ、ここに置き去りにしないでくれ、頼むよ。 ここで語られる司教達というのは現実世界のキリスト教会の司教達のことではなく、次のアルバムTrenchで語られるストーリーの世界に存在するDEMAという都市をコントロールするNicoを含めた9人の司教達の事でしょう。そして置いていかないでくれと呼びかけるのは、ここではDEMAから脱出しようとしているBanditoたちのことでしょう。
2018.11.04
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"Fairly Local" “顔なじみ” I'm fairly local, I've been aroundI've seen the streets, you're walking downI'm fairly local, good people now ここら辺じゃ顔が知れてんだ、来たのは一度や二度じゃない。君が今歩いてるその道だって知ってるさ。今はまともかもしれないけど、僕はここらじゃ顔なじみなんだ。 I'm evil to the coreWhat I shouldn't do I willThey say I'm emotionalWhat I wanna save I'll killIs that who I truly am?I truly don't have a chanceTomorrow I'll keep a beatAnd repeat yesterday's dance 心の奥まで悪に染まってるのさ、してはいけない事こそやっちまう。僕は感情的なんだとさ、救いたいものは殺しちまうし。本当にこんな奴なのか僕は?更生の可能性なんてないんだ。だから明日も同じリズムで昨日と同じダンスをするのさ。 Yo, this song will never be on the radioEven if my clique were to pick and the people were to voteIt's the few, the proud, and the emotionalYo, you, bulletproof in black like a funeralThe world around us is burning but we're so coldIt's the few, the proud, and the emotional この曲がラジオで流されることはないだろうよ。僕のファン全員が投票したって無駄さ。数も少ないし、感情的で周りの見えてない奴らばかりだからな。おい、そこの喪服みたいに真っ黒な防弾服を着てるお前、世界中燃え上がってるってのに僕らは何も感じないふり、騒いでるのは感情的で周りの見えてないやつらだけなんだ。 I'm fairly local, I've been aroundI've seen the streets, you're walking downI'm fairly local, good people now ここら辺じゃ顔が知れてんだ、来たのは一度や二度じゃない。君が今歩いてるその道だって知ってるさ。今はまともかもしれないけど、僕はここらじゃ顔なじみなんだ。 I'm not evil to the coreWhat I shouldn't do I will fightI know I'm emotionalWhat I wanna save I will tryI know who I truly amI truly do have a chanceTomorrow I'll switch the beatTo avoid yesterday's dance 心の奥まで悪に染まっちゃあいない、してはいけない事はしないように抗ってやる。そうさ僕は感情的さ、でも救いたいものは救おうと頑張るよ。本当の自分がどんな奴か知ってるんだ。僕にだって更生の可能性はある。だから明日はリズムを変えてやる、昨日と同じダンスを繰り返さないためにも。 Yo, this song will never be on the radioEven if my clique were to pick and the people were to voteIt's the few, the proud, and the emotionalYo, you, bulletproof in black like a funeralThe world around us is burning but we're so coldIt's the few, the proud, and the emotional この曲がラジオで流されることはないだろうよ。僕のファン全員が投票したって無駄さ。数も少ないし、感情的で周りの見えてない奴らばかりだからな。おい、そこの喪服みたいに真っ黒な防弾服を着てるお前、世界中燃え上がってるってのに僕らは何も感じないふり、騒いでるのは感情的で周りの見えてないやつらだけなんだ。 I'm fairly local, I've been aroundI've seen the streets, you're walking downI'm fairly local, good people now ここら辺じゃ顔が知れてんだ、来たのは一度や二度じゃない。君が今歩いてるその道だって知ってるさ。今はまともかもしれないけど、僕はここらじゃ顔なじみなんだ。 解説例えば誰も見ていない所で財布を拾った時、届けた方が良い事は分かっていても『でも自分が拾ったなんて誰も知らないし、落とした人間ももう諦めてるかもしれない』なんて思ってしまう事はありませんか?痩せたい、良い成績を取りたい、恋人が欲しい、そんな願望はあるのにそれに向かって努力しようとしてもなかなか続かず、『どうせ自分にはできない』『そもそも別にそんなに真剣に望んでないし』なんて思った事はありませんか?人間というのはきちんと善悪の区別がついていても、自分の本当にしたい事が分かっていても、どうしても楽な方に流されてしまう生き物です。この考えは6年前に自費出版されたバンド初のアルバム中の”Isle of Flightless Birds”でも大きなテーマでしたが、家族を愛してると口では言っても実際には何もしてあげられていない事(”Ride”)や大切な人を傷付けてしまう事(”Semi-Automatic”)、そして神を信じる良きキリスト教徒でありたいのに信じ切れずにいる事(“Ode to Sleep”)など、その6年間の間にもTylerは彼自身の葛藤の内容をいつも正直に歌にし打ち明けてきました。Tylerにとってしたくない事をしてしまう原因の一つは彼の自信のなさや不安であり、『自分なんてどうせ』と諦めさせようとするその内なる声にBlurryfaceと名前を付けキャラクター化し、そいつがどんな奴なのか表現したのがこの曲の含まれるアルバムBlurryfaceです。 「この曲がラジオで流されることはないだろうよ」というのは、”Lane Boy”の歌詞を見れば分かりますが彼の良さでもあるこういったダークな歌詞は大衆向けであるラジオで流してもらえない、つまり人気にもならずお金も入ってこないんだという事です。実際にこのアルバムの人気や売り上げを見るとそんな事はないと分かりますが、曲の中でもこの部分は声が変わることからこれはBlurryfaceの声であり、不安に支配されたTylerの考えである事が分かります。アルバムのまとめにも書いた通りBlurryfaceはミュージックビデオでTylerの首や腕を黒く塗ることによって表現されており、曲中の「喪服みたいに真っ黒な防弾服を着てるお前」というのは完全にBlurryfaceに飲み込まれてしまった状態のTylerを表しています。防弾服というのは銃などの危険や暴力から身を守るものであり、それを着ているため「世界中燃え上がってるってのに僕ら(Blurryfaceを含めたTyler)は何も感じないふり」、言い換えれば世界中鬱病や不安障害などの精神疾患を患う人間達で溢れ、同じように精神疾患で苦しめられているのに平気な振りをしてしまうTylerを表しています。「感情的で周りの見えてない奴ら」というのは一見ファンを貶めているようにも見えますが、自己否定的な歌詞から自分の可能性を信じる歌詞へと変わる部分でも自分が「感情的」だというのは変えていない事からそれ自体は良い事でも悪い事でもないと思っていること、そして「世界中燃え上がってるってのに」「何も感じないふり」をするのはただの強がりで、当たり障りのない内容ばかりの大衆向けの曲を好む周りなんてほっといて本当は「騒ぐ」のが正しいと思っていることが分かります。ちなみに「ここら辺じゃ顔が知れてんだ、来たのは一度や二度じゃない。君が今歩いてるその道だって知ってるさ。」というのは現実の街や道の話ではなく、精神疾患を患う時に通る道を自分もファンの多くも経験しているんだという事です。 考察ミュージックビデオでは埃っぽく薄暗い廃墟の別々の部屋でTylerは歌をJoshはドラムを演奏しています。曲中でBlurryfaceが自分の声を持って出てくるのは2回ありますが、一回目は歌詞にも「喪服みたいに真っ黒な防弾服を着てる」とある通り、薄い幕のような壁の後ろにいるTylerの黒い影しか見えません。2回目は真っ黒なBlurryfaceではなくTyler自身が、歌詞を希望のあるものへと変えたオレンジ色の光に照らされ戸惑いながら歌っているように見えます。光というシンボルは次のアルバムTrench内で語られるストーリーで重要になってきますが、今のところはまだ何を表しているのかは分かりません。けれどこの曲ではこの光はBlurryfaceを疑い始めるきっかけを作っているように見えます。そしてその直後から、同じオレンジ色ではないものの明るく光るマイクでTylerは歌い始め、二人に眩しいライトが当てられます。演奏中に眩しいくらいのライトが当てられるという演出は”Ride”のミュージックビデオでも使われていますが詳しい意味は分かりません。途中Joshの楽器が飛んでゆくというのも”Heavydirtysoul”のミュージックビデオでも見られる演出ですが、こっちも正直な話まだよく分かりません。
2018.11.03
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"Ride" ”ドライブ” I just wanna stay in the sun where I findI know it's hard sometimesPieces of peace in the sun's peace of mindI know it's hard sometimesYeah, I think about the end just way too muchBut it's fun to fantasizeOn my enemies who wouldn't wish who I wasBut it's fun to fantasize陽の当たる所にずっと居たいんだ。でもそう簡単にいかないんだよな。太陽のその穏やかさの中にさ。でもそう簡単にいかないんだよな。そうだな、僕は死について考えすぎてるだろうよ。でも夢見たって良いだろ。僕を変えたがってる敵の破滅についてさ。でも夢見たって良いだろ。 Oh, oh, I'm falling, so I'm taking my time on my rideOh, I'm falling, so I'm taking my time on my rideTaking my time on my ride あぁ落ちてゆくよ。それならこのドライブ楽しんでやろうじゃないか。 "I'd die for you," that's easy to sayWe have a list of people that we would takeA bullet for them, a bullet for youA bullet for everybody in this roomBut I don't seem to see many bullets coming throughSee many bullets coming throughMetaphorically, I'm the manBut literally, I don't know what I'd do 「君のためなら死んだっていい」そんな事言うのは簡単さ。代わりに弾丸を受けたって構わないやつらのリストってあるだろ?あなたの分、あいつの分、この部屋にいる全員の分、弾を受けたって構わないさ。でも実際はそんな弾丸なんて飛び交ってないんだよな。こんな例え話ではみんなの代わりに死ぬヒーローになりきってるけど、実際に誰かが銃を持ってたらどうするかなんて分からないんだ。 "I'd live for you," and that's hard to doEven harder to say when you know it's not trueEven harder to write when you know that tonightThere were people back home who tried talking to youBut then you ignored them stillAll these questions they're for realLike "Who would you live for?","Who would you die for?"And "Would you ever kill?" 「君のために生きる」そっちの方がずっと難しい。自分には出来てない事だって分かってるから言葉にするのも難しいし、こうやって歌にするのはもっと難しいんだ。だってこれを書いてる最中だって家族からの電話を無視してるんだ。でも大げさじゃなくいつもこんな事考えてるんだよ、「誰のために生き、誰のために死に、誰のためなら殺せる?」 Oh, oh, I'm falling, so I'm taking my time on my rideOh, I'm falling, so I'm taking my time on my rideTaking my time on my ride I've been thinking too muchI've been thinking too muchI've been thinking too muchI've been thinking too muchhelp me×3 あぁ落ちてゆくよ。それならこのドライブ楽しんでやろうじゃないか。 あぁ考えすぎだ、考えすぎだよ、考えすぎだ。助けてくれ。×3 解説Tylerにとって夜というのは精神疾患やそれによる暗い考えに飲み込まれる時間帯であり、逆に朝はなんともない平穏な時間帯を表しているため(”Semi-Automatic”や”Ode to Sleep”参照)、「陽の当たる所」や「太陽のその穏やかさ」の中にずっといたいけれど「そう簡単にいかない」というのは、精神疾患なんかに影響されたくないけれど、朝と夜がずっと繰り返すように精神疾患も人によっては一生良くなったり悪くなったり症状が上下するため、心の安らぎは(少なくとも今の彼にとっては)ずっとは続かないものなんだという意味です。「僕は死について考えすぎてるだろうよ」というのは実は「僕を変えたがってる敵の破滅についてさ」にそのまま続くのですが、間に「でも夢見たっていいだろ」と挟む事によって前半だけで完結させ「僕は(自分の)死について考えすぎてるだろうよ」という意味と「僕は(敵の)死について考えすぎてるだろうよ」という二つの意味を持たせています。「敵」というのはライバルや彼を良く思わない人達についての事かと思うかもしれませんが、「死」や「破滅」という強い言葉を使っている事から、そして彼を「変えたがってる」という部分から、彼の自信を奪う内なる否定的な声であるBlurryfaceや”Ode To Sleep”に登場する悪魔のことだと分かります。「誰のために生き、誰のために死に、誰のためなら殺せる?」という質問は「いつもこんな事考えてるんだよ」と歌う通り、”House of Gold”や”Lane Boy”など他の曲でもたくさん出てくるテーマです。ちなみにTwenty One Pilotsの曲中では『車』というのは思考、特にTylerの考えを表すメタファーとして使われています。なので「このドライブ楽しんでやろうじゃないか」というのは、どんどん暗い方向へ「落ちてゆく」自分の思考を止められないのを分かってるため、もういっそ楽しんでやろうという意味ですが、その直後に「あぁ考えすぎだ~助けてくれ」と続くため、実際はそう簡単に楽しめず未だ葛藤があるという事を表しています。この、暗い考えに飲み込まれそうな時考え続けるべきかどうかという葛藤は前アルバム中の”Car Radio”から続くテーマです。
2018.11.01
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"Lane Boy" “レーンボーイ” They say, "Stay in your lane, boy, lane boy,"But we go where we want toThey think this thing is a highway, highway,But will they be alive tomorrow? 自分の車線からはみ出すなよってみんな言うけど、僕らは好きに車を走らせるのさ。やつらはこれが高速道路だと思ってるのかもな。でもあいつらが明日も生きてる保証はないのさ。 They think this thing is a highwayIf it was our wayWe'd have a tempo change every other time change'Cause our minds change on what we think is goodやつらはこれが高速道路だと思ってるのかもしれないけどさ、僕らの自由にできるんなら曲のテンポだって好きな時に変えてやるのさ。だって僕らの考えも常に変わっていくのだから。 I wasn't raised in the hood,But I know a thing or two about pain and darknessIf it wasn't for this music, I don't know how I would've fought this スラムで育ったわけじゃないけどさ、僕だって苦しみや心の闇についていくらか知ってるよ。今までだってこんな風に音楽で戦ってきたのさ。 Regardless,All these songs I'm hearing are so heartlessDon't trust a perfect person and don't trust a song that's flawlessHonest,There's a few songs on this record that feel common でもそんな話は置いといて、そこらじゅう心のこもってない音楽で溢れてるよな。完璧な人間も完璧な歌も信じちゃあいけない。正直に言うとさ、このアルバムにもいくつかそんなありきたりな曲がある気がするんだ。 I'm in constant confrontation with what I want and what is poppin'In the industryIt seems to meThat singles on the radio are currencyMy creativity's only free when I'm playin' shows 自分が本当に作りたい音楽とこの業界で望まれてる音楽はいつも衝突してばかりだよ。ラジオで流されるぶんだけ金が入ってくるようで、僕の創造性はライブでしか出せないんだ。 They say, "Stay in your lane, boy, lane boy,"But we go where we want toThey think this thing is a highway, highway,But will they be alive tomorrow? 自分の車線からはみ出すなよってみんな言うけど、僕らは好きに車を走らせるのさ。やつらはこれが高速道路だと思ってるのかもな。でもあいつらが明日も生きてる保証はないのさ。 I'm sorry if that question I asked lastScared you a bit like a hazmatIn a gas maskIf you ask ZackHe's my brother, he likes when I rap fast さっきの質問さ、ガスマスクの中に毒ガスが入ってきたみたいにビビらせちまったんなら謝るよ。僕の弟のZackは僕がこんな風に早口でラップすると喜ぶんだ。 But let's back track,Back to thisWho would you live and die for on that list?But the problem isThere's another list that exists and no one really wants to think about thisForget sanity,Forget salary,Forget vanity,My moralityIf you get in between someone I love and meYou're gonna feel the heat of my cavalryAll these songs I'm hearing are so heartlessDon't trust a perfect person and don't trust a song that's flawless 話がそれたな、本題に戻ろう。君はそのリストの中の誰のために生き誰のために死ぬんだい?けどさ本当はもう一つリストがあるんだよ。誰も考えたがらないけどさ。正気かどうか、金になるかどうか、そんな事はどうでもいい、自分ばっかりのうぬぼれ野郎になるつもりはない。道徳的かなんて後回しだ。僕の愛する人に触れてみろ、兵を挙げて立ち向かってやる。まったく、そこらじゅう心のこもってない音楽で溢れてる。完璧な人間も完璧な歌も信じちゃあいけない。 They say, "Stay in your lane, boy, lane boy,"But we go where we want toThey think this thing is a highway, highway,But will they be alive tomorrow?×2 自分の車線からはみ出すなよってみんな言うけど、僕らは好きに車を走らせるのさ。やつらはこれが高速道路だと思ってるのかもな。でもあいつらが明日も生きてる保証はないのさ。×2 Will they be alive tomorrow? ×4 あいつらが明日も生きてる保証はないのさ。×4 They say, "Stay in your lane, boy, lane boy,"But we go where we want toThey think this thing is a highway, highway,But will they be alive tomorrow?×2 自分の車線からはみ出すなよってみんな言うけど、僕らは好きに車を走らせるのさ。やつらはこれが高速道路だと思ってるのかもな。でもあいつらが明日も生きてる保証はないのさ。×2 解説この曲が収録されているアルバムBlurryfaceはレコード会社と契約し制作された2枚目のアルバムですが、前作に比べ作詞にも作曲にも大勢の人が関わり、以前と比べクオリティは安定したもののだいぶ大衆向けに大人しくなってしまったという批判もあります。この曲ではメインボーカルであり作詞担当のTylerが自分の本当に書きたいものを書くべきのかプロとして売れるものを書くべきなのかという悩みをうちあけています。『車』というのはTwenty One Pilotsの曲では総じて(主にTylerの)思考を表すメタファーとして使われていますが、この曲ではさらにその思考を表現した曲の事も指していると言えるでしょう。高速道路というのは一般道に比べいろいろ制限のあるものなので、サビ部分の「自分の車線からはみ出すなよってみんな言うけど、僕らは好きに車を走らせるのさ。やつらはこれが高速道路だと思ってるのかもな。」というのは曲作りや考え方にルールを設けられると思ってる人たちに対してそんな事はないと言い返しているのでしょう。「明日も生きてる保証はない」「あいつら」はそんな風に指図してくるやつらはいつまで(物理的、あるいは権力的に)生きてるか分からないんだから自分の好きなようにやってやるという意味かもしれませんし、「あいつら」は自殺願望の強いTwenty One Pilotsのファンの事でそのファン達が自分の音楽を自殺願望と戦う武器に(”Guns For Hands”参照)できるようにちゃんと心のこもった嘘偽りない気持ちを歌にしないとなという意味かもしれません。 途中のラップで出てくる二つの「リスト」についてはいろんな解釈がありますが、とりあえず一番納得のいく解釈を載せますので、違う解釈のある方は是非コメントお願いします。まず前提として「リストの中の誰のために生き誰のために死ぬんだい?」というのは両方のリストに対しての質問だと私は考えます。曲全体のテーマが大衆に好まれる曲を作るのか自分の作りたい音楽を作るのかという葛藤である事と、一つ目のリストが聞き手に投げかけられている事を踏まえると、これは曲や歌手の人気ランキングの事を指しているのじゃないかと思います。「誰のために生き誰のために死ぬんだい?」というのは、そういったランキング上位の曲や歌手のために体を張れるほど感銘を受けたことはあるのか?と聞いているではないでしょうか。二つ目のリストは「誰も考えたがらない」、つまりもっと真剣な話であると分かります。同アルバム中の”Ride”でTylerは「こいつのためなら代わりに弾丸を受けたっていいっていうリスト」について、そしてその大切な人たちのため生きる難しさを歌っており、前作のアルバムに収録されている”House of Gold”でも似たような問題提起をしている事から、二つ目のリストは自分の愛する人たちのことだと思います。そこでTylerは「だれのために生き誰のために死ぬんだい?」という問いには答えませんが、金にも虚栄心にも溺れず、どんなに馬鹿げてようと、倫理に反していてようと、そんな事は関係なくとにかく大事な人を守りたいのは確かだと歌っています。
2018.11.01
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"Stressed Out" ”ストレス” I wish I found some better sounds no one's ever heardI wish I had a better voice that sang some better wordsI wish I found some chords in an order that is newI wish I didn't have to rhyme every time I sang 誰も聞いたことがないような音楽を作れたら良いのに。もっと良い声でもっと良い歌詞が歌えたら良いのに。斬新な音のつながりを見つけられたら良いのに。歌うたびに韻を踏むずに歌えたら良いのに。 I was told when I get older all my fears would shrinkBut now I'm insecure and I care what people think 大人になったらこんな不安はなくなるって聞いてたのに、僕は自信を失くして今まで以上に人の意見が気になっちまう。 My name's 'Blurryface' and I care what you think×2 僕の名前はBlurryface。君が何を思うか気になって仕方がないんだ。×2 Wish we could turn back time, to the good old daysWhen our momma sang us to sleep but now we're stressed out ×2 何もかも輝いて見えた昔に戻れたらな。僕らが眠りにつくまで母さんが子守唄を歌ってくれてた頃にさ。でも僕らはもう大人でストレスばっかり抱えてる。×2 Sometimes a certain smell will take me back to when I was youngHow come I'm never able to identify where it's coming fromI'd make a candle out of it if I ever found itTry to sell it, never sell out of it, I'd probably only sell one 何かの匂いでふと子供の頃の記憶が思い出されるんだ。なんでいつもどこから来てるか見つけられないんだろ。見つけたらその匂いでキャンドルを作るんだ。でも売ろうとしても全然売れないだろうな。 It'd be to my brother, 'cause we have the same noseSame clothes homegrown a stone's throw from a creek we used to roamBut it would remind us of when nothing really matteredOut of student loans and tree-house homes we all would take the latter せいぜい弟が1個買ってくれるぐらいさ。だって僕らは同じ嗅覚を持って同じ服を着て同じ家で育ったんだもの。一緒に小川で石を投げて遊んでたな。その頃は心配事なんて何もなかったよ。奨学金の返済と木の上の秘密基地なら誰だって後者を選ぶよ。 My name's 'Blurryface' and I care what you think×2 僕の名前はBlurryface。君が何を思うか気になって仕方がないんだ。×2 Wish we could turn back time, to the good old daysWhen our momma sang us to sleep but now we're stressed out×2 何もかも輝いて見えた昔に戻れたらな。僕らが眠りにつくまで母さんが子守唄を歌ってくれてた頃にさ。でも僕らはもう大人でストレスばっかり抱えてる。×2 We used to play pretend, give each other different namesWe would build a rocket ship and then we'd fly it far awayUsed to dream of outer space but now they're laughing at our faceSaying, "Wake up, you need to make money."×2 昔はごっこ遊びをしたり変なあだ名をつけあったりしてたな。宇宙の事を夢見てロケットを作って遊んだりさ。でもそんな事を考える僕らを見てみんな嘲笑って言うんだ、「目を覚ませ、ほら働いて金を稼ぐんだ」ってね。×2 Wish we could turn back time, to the good old daysWhen our momma sang us to sleep but now we're stressed out (oh)Wish we could turn back time (oh), to the good old days (oh)When our momma sang us to sleep but now we're stressed out 何もかも輝いて見えた昔に戻れたらな。僕らが眠りにつくまで母さんが子守唄を歌ってくれてた頃にさ。でも僕らはもう大人でストレスばっかり抱えてる。 Used to play pretend, used to play pretend,We used to play pretend, wake up, you need the moneyUsed to play pretend, used to play pretend,We used to play pretend, wake up, you need the money 昔はごっこ遊びをして、ごっこ遊びをして、ごっこ遊びをしてさ、「目を覚ませ、ほら働いて金を稼ぐんだ」昔はごっこ遊びをして、ごっこ遊びをして、ごっこ遊びをしてさ、「目を覚ませ、ほら働いて金を稼ぐんだ」 We used to play pretend, give each other different namesWe would build a rocket ship and then we'd fly it far awayUsed to dream of outer space but now they're laughing at our faceSaying, "Wake up, you need to make money." 昔はごっこ遊びをしたり変なあだ名をつけあったりしてたな。宇宙の事を夢見てロケットを作って遊んだりさ。でもそんな事を考える僕らを見てみんな嘲笑って言うんだ、「目を覚ませ、ほら働いて金を稼ぐんだ」ってね。 解説中学生の時は高校生なんてすごい大人だと思い、高校生になるとそうでもない事に気付き今度は大学生こそすごい大人だと思い、でも大学生になっても自分なんてまだまだ子供だなと思うと同時に『本当の大人』になれば人生も軌道に乗り将来の不安なんかなくなるんじゃないかと思うけど、実際に『大人』と呼ばれる段階になっても分からない事だらけで昔よりもストレスも多い現実に戸惑い、子供の頃は悩みなんてなくて幸せだったなぁと思い起こす人も多いのではないでしょうか。この曲はそんな、『大人』になったばかりの若者達の戸惑いや不安についての曲です。ちなみに曲中で出てくるBlurryfaceというのはこの曲が収録されているアルバム名でもあり、同アルバムで大きなテーマとされている自信のなさや不安を表しています。『昔はごっこ遊びをしたり変なあだ名をつけあったりしてたな。宇宙の事を夢見てロケットを作って遊んだりさ。でもそんな事を考える僕らを見てみんな嘲笑って言うんだ、「目を覚ませ、ほら働いて金を稼ぐんだ」ってね。』は文字通り子供の頃を懐かしんでいるという部分もありますが、「ごっこ遊びや変なあだ名をつけあったり」というのは比喩を多用するTylerの曲作りの事を指しているとも考えられます。そう考えると「宇宙の事を夢見てロケットを作って遊んだり」というのも自費出版時代の”March To The Sea”という曲で彼の信じる神を宇宙に向かってゆくロケットに例えた事について話しているのかもしれません。『でもそんな事を考える僕らを見てみんな嘲笑って言うんだ、「目を覚ませ、ほら働いて金を稼ぐんだ」ってね。』というのは、自分の創造性や本当に伝えたい事がまるで必要されていないように感じ、プロのミュージシャンとしてとにかく売れる曲を作らないといけないというプレッシャーを常に感じているという事でしょう。この、今まではあくまで自分のために書いてきたものをこれからは収入源にするにあたっての葛藤は初めてレコード会社と契約し制作された前アルバムVessel中の”Screen”を始め、今作Blurryfaceの中では”Lane Boy”や”Fairly Local”や”Message Man”、そして次のアルバムTrenchでもたくさんの曲に登場します。
2018.11.01
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"Tear In My Heart" “心の裂け目” Sometimes you've got to bleed to know,That you're alive and have a soul,But it takes someone to come around to show you how. 自分がちゃんと生きてるんだってこと、血を流さないと分からない時ってあるだろ。でも誰か特別な人が現れて教えてくれる時もあるんだ。 She's the tear in my heart, I'm alive,She's the tear in my heart, I'm on fire,She's the tear in my heart, Take me higher,Than I've ever been. 彼女は僕の心の裂け目なんだ、僕は生きてるんだ。彼女は僕の心の裂け目なんだ、なんて最高なんだ。彼女は僕の心の裂け目なんだ、さらなる高みへ連れってくれよ。 The songs on the radio are ok,But my taste in music is your face,And it takes a song to come around to show you how. ラジオで流れてる曲はまぁまぁかな。でも僕の好きな音楽は君の顔さ。こうやって歌にして気付くんだ。 She's the tear in my heart, I'm alive,She's the tear in my heart, I'm on fire,She's the tear in my heart, Take me higher,Than I've ever been. 彼女は僕の心の裂け目なんだ、僕は生きてるんだ。彼女は僕の心の裂け目なんだ、なんて最高なんだ。彼女は僕の心の裂け目なんだ、さらなる高みへ連れってくれよ。 Than I've ever been×3 さらなる高みへ。×3 You fell asleep in my car, I drove the whole time,But that's ok, I'll just avoid the holes so you sleep fine,I'm driving here I sit, cursing my government,For not using my taxes to fill holes with more cement.×2 君が僕の車で寝ちゃってから僕はずっと運転してたんだ。でも良いんだよ、君が起きないようにでこぼこな道を避けて運転するからさ。そうやって、さっさと税金で道を直してくれない政府に1人文句を言いながら運転するのさ。×2 Sometimes you've got to bleed to know,That you're alive and have a soul,But it takes someone to come around to show you how. 自分がちゃんと生きてるんだってこと、血を流さないと分からない時ってあるだろ。でも誰か特別な人が現れて教えてくれる時もあるんだ。 She's the tear in my heart, I'm alive,She's the tear in my heart, I'm on fire,She's the tear in my heart, Take me higher,Than I've ever been. 彼女は僕の心の裂け目なんだ、僕は生きてるんだ。彼女は僕の心の裂け目なんだ、なんて最高なんだ。彼女は僕の心の裂け目なんだ、さらなる高みへ連れってくれよ。 My heart is my armor,She's the tear in my heart, she's a carver,She's a butcher with a smile, cut me farther,Than I've ever been.×2 僕の心は僕の鎧さ。彼女は僕の心の裂け目なんだ、彼女は彫刻家なんだ、満面の笑みを浮かべた解体屋さ、もっともっと深く切ってくれよ。×2 解説この曲はTylerが妻のJennaに向けて歌ったものであり、彼のそのまっすぐな愛情が感じられます。”Car Radio”や”A Car, A Torch, A Death”を代表に、車というのは彼の思考を表すメタファーとして使われており、この曲でその車にJennaが乗っているというのはそれだけ彼女の事を受け入れている事を示しています。ミュージックビデオでJennaはTylerの首を掴んで持ち上げたり投げ飛ばしたりしていますが、その時に暴力的な愛情は彼の鎧である心を深く切り開き、人として成長させてくれるんだとTylerは訴えてます。
2018.11.01
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Blurryfaceはバンドとしては4枚目、レコード会社と契約した上では2枚目のアルバムになります。前作のVesselの時と同じレコード会社ですが、前作と比べ大勢の人が作詞や作曲を手伝った事もあり格段に曲の構成も内容も安定し聴きやすくなっています。アルバム中の全ての曲がアメリカレコード協会から金賞レベルの賞を受賞したという前代未聞の事実もあり、Twenty One Pilotsを世界的に有名なバンドにしたアルバムでもあります。曲はエレクトロ、ロック、レゲエ、ヒップホップなど多様なジャンルを組み合わせており、歌詞がだいぶ大人しくなったんじゃないかと懸念する声もありますが、それでも精神疾患や信仰、音楽業界の批判、そして妻への愛など幅広いテーマが散りばめられています。鬱病などの精神疾患の特徴の一つに、まるでそう言ってくる声が聞こえてくるかのように『自分には良い所なんて何一つないし人生はお先真っ暗だしさっさと死んじまった方がいいんだ』といったような考えに支配されてしまうという事があります。そして統合失調症などの場合は実際に自分ではない誰かの声がそういった事を言ってくるように聞こえてきます。こういった声や考えを悪魔だとか内なる怪物だとかいろんな呼び方をする人がいますが、このアルバムでTylerは彼の自信を根こそぎ奪ってゆくその声にBlurryfaceという名前を付け、精神疾患の症状の上下を表す『朝と夜』、(主に彼自身の)思考を表す『車』など前作から引き継いだメタファーなども使い物語を展開していきます。ミュージックビデオに出てくるTylerが首と腕を黒く塗っているのもこのBlurryfaceのメタファーであり、首はそういった考えに支配される時の息苦しさを、そして腕は彼がその手で書いた音楽に対する自信のなさを表しているとのことです。 1. "Heavydirtysoul"2. "Stressed Out"3. "Ride"4. "Fairly Local"5. "Tear in My Heart"6. "Lane Boy" 7. "The Judge" 8. "Doubt" 9. "Polarize" 10. "We Don't Believe What's on TV"11. "Message Man" 12. "Hometown" 13. "Not Today" 14. "Goner"
2018.11.01
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“We Don’t Believe What’s on TV” “テレビに映るものなんて信じない” We don't believe what's on TV,Because it's what we want to see,And what we want, we know we can't believe,We have all learned to kill our dreams. 僕らはテレビに映るものなんて信じない。だって僕らの見たいものしか映し出されてないんだから。そして僕らが見たいものが真実とは限らないからさ。そうやって僕らは夢を殺してきたんだ。 I need to know that when I fail you'll still be here,'Cause if you stick around I'll sing you pretty sounds,And we'll make money selling your hair. 僕の人生がうまくいかなくても傍にいてくれるかい?僕を見捨てないでいてくれたら、君のために優しい歌を歌ってあげられるよ。そして君の綺麗な髪を売って食いつないでいくんだ。 I don't care what's in your hair,I just wanna know what's on your mind,I used to say, "I wanna die before I'm old,"But because of you I might think twice. 君の髪がなんで綺麗なのかなんてどうでもいいんだ、本当は君がどんな事を考えているのかが知りたいんだ。「よぼよぼの爺さんになる前に死にたい」なんて昔は言ったけど、君のおかげで考え直すかもしれない。 Alright. Second verse. よし、パート2だ。 What if my dream does not happen?Would I just change what I've told my friends?Don't wanna know who I would be,When I wake up from a dreamer's sleep. 僕の夢が叶わなかったらどうしよう。そんな夢なんか最初からなかったなんて友達に言い訳するのかな。この夢追い人の眠りから覚めた時自分がどうするのかなんて知りたくないよ。 I need to know that when I fail you'll still be here,'Cause if you stick around I'll sing you pretty sounds,And we'll make money selling your hair. 僕の人生がうまくいかなくても傍にいてくれるかい?僕を見捨てないでいてくれたら、君のために優しい歌を歌ってあげられるよ。そして君の綺麗な髪を売って食いつないでいくんだ。 But I don't care what's in your hair,I just wanna know what's on your mind,I used to say, "I wanna die before I'm old,"But because of you I might think twice. 君の髪がなんで綺麗なのかなんてどうでもいいんだ、本当は君がどんな事を考えているのかが知りたいんだ。「よぼよぼの爺さんになる前に死にたい」なんて昔は言ったけど、君のおかげで考え直すかもしれない。 I don't care what's in your hair,I just wanna know what's on your mind,I used to say, "I wanna die before I'm old,"But because of you I might think twice. 僕の人生がうまくいかなくても傍にいてくれるかい?僕を見捨てないでいてくれたら、君のために優しい歌を歌ってあげられるよ。そして君の綺麗な髪を売って食いつないでいくんだ。 解説この曲はTylerが自分の夢とそれに対する不安について妻のJennaに向けて歌った歌です。初めてレコード会社と契約し制作した前作のアルバムVesselでなかなかの結果が得られプロとしてやっていける事が分かり、可能性が大きく開けたと同時にその目標に向かっていく怖さを強く意識し始めてることが分かります。ちなみにTylerが「よぼよぼの爺さんになる前に死にたい」と昔は言っていたというのはデビューアルバムに収められている"The Pantaloon"という曲のこととも取れます。
2018.11.01
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