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“ Not Today ” ”今日こそは”
I don't know why, I just feel I'm better off,
Staying in the same room I was born in,
I look outside, and see a whole world better off,
Without me in it trying to transform it,
なんでか知らないけどさ、
僕なんて自分の部屋から一歩も外に
出ない方が良いように思えるんだ。
窓の外を見てもさ、僕なんかいない方が
良い世界しか見えないんだもの。
You are out of my mind,
you aren't seeing my side,
You waste all this time trying to get to me,
But you are out of my mind,
あなたはもう僕の頭の中にいないんだ。
あなたには本当の僕が見えてないんだよ。
そうやって僕に近づこうとしても無駄さ、
だってあなたはもう僕の頭の中にいないんだから。
Listen, I know this one's a contradiction
because of how happy it sounds,
But the lyrics are so down,
It's OK though, because it represents,
wait better yet, it is, who I feel I am right now,
分かってるよ、矛盾してるって。
この曲はなんだかハッピーに聞こえるけど
歌詞はすっごく暗いんだ。でも良いんだ、
だってそれが僕という人間を表して、
いや違う、それこそが今この瞬間の僕なんだ。
You are out of my mind,
you aren't seeing my side,
You waste all this time trying to get to me,
But you are out of my mind,
君はもう僕の頭の中にいないんだよ、
君には本当の僕が見えてないんだ、
そうやって僕に近づこうとしても無駄さ、
だって君はもう僕の頭の中にいないんだ。
Heard you say, "Not today."
Tore the curtains down, windows open,
now make a sound,
Heard your voice, there's no choice.
Tore the curtains down, windows open,
now make a noise,
「今日こそは」そんな事を
考える君の声が聞こえたんだ。
カーテンを引きちぎって窓を開けて、
さぁなんでもいいから音をたてるんだ。
君の声が聞こえたからこうするしかないんだ。
カーテンなんか引きちぎって、
窓を開け放って、さぁとにかく音を出すんだ。
Don't you test me though,
just because I play the piano,
Doesn't mean I am not willing
to take you down, I'm sorry
でも試すなよ、僕がピアノを弾くからって
この手で君と戦う気がないなんて思うなよ。
ごめん。
I'm, I'm out of my mind,
I'm not seeing things right,
I waste all this time trying to run from you,
But I'm, I'm out of my mind.
僕は一体何を考えてたんだ。
僕の方こそ何も見えてないんだよ。
こうやって君から逃げようとしても無駄なんだ。
なのに何を考えていたんだろう。
Heard you say, "Not today."
Tore the curtains down, windows open,
now make a sound,
Heard your voice, there's no choice.
Tore the curtains down, windows open,
now make a noise,
「今日こそは」そんな事を
考える君の声が聞こえたんだ。
カーテンを引きちぎって窓を開けて、
さぁなんでもいいから音をたてるんだ。
君の声が聞こえたからこうするしかないんだ。
カーテンなんか引きちぎって、
窓を開け放って、さぁとにかく音を出すんだ。
You are out of my mind,
you aren't seeing my side,
You waste all this time trying to get to me,
But you are out of my mind,
君はもう僕の頭の中にいないんだよ、
君には本当の僕が見えてないんだ、
そうやって僕に近づこうとしても無駄さ、
だってもう君は僕の頭の中にいないんだ。
Heard you say, "Not today."
Tore the curtains down, windows open,
now make a sound,
Heard your voice, there's no choice.
Tore the curtains down, windows open,
now make a noise.
「今日こそは」そんな事を
考えるあなたの声が聞こえたんだ。
カーテンを引きちぎって窓を開けて、
さぁなんでもいいから音をたてるんだ。
あなたの声が聞こえたからこうするしかないんだ。
カーテンなんか引きちぎって、
窓を開け放って、さぁとにかく音を出すんだ。
解説
この曲の含まれるアルバム Blurryface は Twenty One Pilots のメインシンガーであり作詞担当の Tyler の様々な不安や自信のなさ、そしてそれらが彼の考えや行動にどう影響するのかをテーマにしており、この曲の冒頭で Tyler は「僕なんて自分の部屋から一歩も外に出ない方が良いように思えるんだ」と、そんな不安から物理的にも精神的にも引きこもりたくなる様子を歌ってます。この不安の種が何なのかこの曲では明言していませんが、同じアルバムに含まれる曲にそのヒントはあります。まず” The Judge ”ではキリスト教徒としての信仰心を失いつつある事、精神疾患の闇に囚われて抜け出せない事、傷付いているのに平気なふりをしてしまう事、抗わなければいけないのに自分の中の不安や自分を疑う声に慣れつつある事などを告白した直後に「こんな風に自分の考えも悩みもはっきり見えてくると、家にこもってた方が良かったんじゃないかなんて思っちまうんだ。」と歌っています。” Polarize ”では「(家族にとって)良い兄、(家族&神にとって)良い息子でありたかった」のに、そして「自分の悪行に立ち向かえる人間でありたかった」のに無理だった事やその事実さえ否認しまくってる事、また ” Message Man ” では「(精神疾患のつらさや自殺願望について正直に歌にする)僕の音楽のせいで(同じように精神疾患と闘っているファンが)自殺したかもしれない可能性」、そして同じようにその可能性をどうしても認められないでいる事について歌っており、 ” Fairly Local ” では自分の事を「救いたいものは殺しちまうし、してはいけない事こそしてしまう」人間だと歌っています。そういった部分を踏まえると、「窓の外を見てもさ、僕なんかいない方が良い世界しか見えないんだもの。」というのは、人に良い影響を与える人間でありたいのにむしろ被害を与えているんじゃないかという疑いからそう見えているのだと分かります。
曲中の you が誰に対してなのかいろんな解釈がありますが、一番可能性が高いのは Tyler の信じる神と Tyler に不安を植え付ける彼の頭の中の声の主である Blurryface に対してだと思うのでその二つを紹介します。まず「もう僕の頭の中にいないんだ」という部分ですが、これを神に対してだとすると「あなたはもう僕の頭の中にいないんだ」というのは” The Judge ”や ” Doubt ” にもあるように信仰心を失いつつある事を指していると考えられ、 Blurryface に対してだとすると彼を頭の中から追い出してやったんだと、つまり思考の主導権を取り戻したという意味になります。キリスト教における神は全知全能とされているため神に対して「本当の僕が見えてないんだ」というのはおかしいようにも思えますが、神に隠し事なんて意味がないと分かっていても自分の弱さやそのせいで自分が犯した罪など隠してしまう事についてはデビュー時から繰り返し歌にされているため、これはそんな風に神の前でも正直であれない自分について歌っているとも取れます。これを Blurryface に対してだとすると「でも試すなよ、僕がピアノを弾くからってこの手で君と戦う気がないなんて思うなよ」ともあるように Blurryface がまた戻ってきても絶対に追い出すつもりだと、だから「僕に近づこうとしても無駄」だと宣言しているとも取れます。
この曲の山場で神は「今日こそは(また自分を信じられるようにしてみせる)」とその慈悲を示し、 Blurryface は「今日こそは(思考の主導権を取り戻してやる)」と企みますが、それに対して Tyler は自分が引きこもっていた部屋の窓を勢いよく開け音を出し始めます。 Tyler が信仰心を失くしつつある事は同じアルバムの他の曲でも何度か出てきますが、その中でも” Doubt ”では「あなたを疑う時でさえ、僕はあなたなしじゃ生きていけないんだ」と、そして「(あなたの事を信じ切れない)僕の事を忘れないでくれ」と神に見捨てられる恐怖について歌っており、この曲で神の存在を感じた瞬間まるで気付いてもらいたいかのように「さぁなんでもいいから音をたてるんだ」と歌うのはそんな風に不器用ながらも神に縋りつこうとしているのだと読み取れます。それに加えて、 Tyler にとって曲作りとは Blurryface 含め自身の心の闇と向き合うための作業であるという事は繰り返し歌にされており、この曲で Blurryface の声が聞こえてきた時に音をたてるのは ” Heavydirtysoul ” でも「(自分の音楽は)ラップでもヒップホップでもない、やつらの声を消そうと試行錯誤してるだけさ」ともあるように音楽を使って Blurryface と敵対しようとしているのだと分かります。
ちなみに和訳にはうまく反映できませんでしたが、「僕は一体何を考えてたんだ」と「君は / あなたはもう僕の頭の中にいないんだよ」の違いは元の歌詞では主語を変えるだけで表現されていて、「僕の方こそ何も見えてないんだよ。こうやって君から逃げようとしても無駄なんだ。」という部分も「君には / あなたには本当の僕が見えてないんだ、そうやって僕に近づこうとしても無駄さ」と言葉をほとんど変えずに対比させています。 Blurryface も神も結局は Tyler の頭の中に住む存在であり彼らとの会話は全て頭の中で行われるため、この部分はそうやって彼らに向けて言っていたはずのことがそのまま自分に返ってきてしまう様子を描写しているのだと思います。
"Message Man" 和訳&解説 2018.11.11 コメント(2)
"Heavydirtysoul" 和訳&解説 2018.11.10
"Doubt" 和訳&解説 2018.11.04