受難の部屋探し

『こおいち君』がぁ～50前のオッサンだったなんて・・・イメージが崩れたわぁ～～
あ～ぁ～そうだったのぉ～～

死ぬほど汚いお風呂の水ってどんなの？！
見たいよ～なぁ～見たくないよ～なぁ～
そんな心境です。。。。。 (2004年08月16日 13時26分12秒)

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2004年07月05日

(8)

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こおいち君はホント金銭感覚がなってない。
ネット上こいつを「こおいち君」とは呼称していますが、実際は５０目前のオッサンなんです。

なのになんなのだ？この備えの無さは。いざって時の貯蓄とか虎の子とか無いわけ？？え？おい。

「自営業ってこういう所がサラリーマンと違うんだよなぁ～」ってあんた

おいらに超久しぶりに会った時の名刺には「○○建設　営業部長」ってのはなんだったんだ？

「あ　その名刺も使うこともある」

　　胡散臭い！胡散臭すぎます「こおいち君」。

とにかく今はヤツの引越し先を探さないとおいらの生活がヤバイ。先に釘を刺しておきます。

「金が入るまでの間おいらの部屋に寝泊りしようって考えはやめてくれよ？おいらだって仕事探さなきゃなんねーんだからな！」

「ぎがには迷惑かけないって言ってるだろー？俺ウソなんてつかないも～～ん」

　　　嘘つきは大抵そう言うんだよ！「も～～ん」はやめろ！

とにかくヤツの引越し先を探すべくネットで検索したり賃貸雑誌を立ち読みして情報収集です。

条件は中央区の山鼻・行啓周辺。３万前後の家賃。駐車場有り。管理人持ち家物件。

３件ほどヒットしたので連絡を取って午後から部屋を見に行く段取りをつけておきました。そこに打ち合わせから戻ってきたヤツからＴＥＬＬ

「ぎが～なんか良い所あったか～？」

ここはもう決まっちゃったけどこの２件はいつでも見に来てくれって言ってたぞ。

「じゃあ　行こうか！」

　　　なんで「行こうか！」なんだ。自分で行ってこいよ！

「え～ぎがも一緒じゃないと俺つまんなーい」

　　　オッサンづらしてなにイヤイヤポーズしてんだよ。キモイんだよ！

でも面白そうだからおいらも見に行ってみるか…

雨が降っていたので車で移動。

移動中も「貸室」の張り紙が無いかチェックです。（手書きで「貸室」と張り紙がしてあると大抵管理人さんが大家であることが多いんです）

さて最初のお部屋。駐車場込み３万８千円　木造８畳×４畳風呂シャワー暖房機つき。

　　…ボロい。汚い。暗い…

「ここは２年ほど人が入らなくてね～」と大家さん。

う～んここはさすがに可哀想だ…　「お邪魔しました～」と退散退散。

「あの部屋で３万８千円は高いな～全然手入れして無いって感じだな。あんなんよく人に貸す気になるなー」

部屋は３万で駐車場が８千円だって言ってたろ？話ちゃんと聞いてたのかよ！それに借りるって事になれば掃除ちゃんとしてくれるだろ？

「いや　掃除したってあの部屋ダメだ。クロスがボロボロだったし台所もなんか狭かったし」

　　　こいつ文句だけはいっちょまえです。

２件目のお部屋。駐車場込み３万６千円　木造６畳×６畳風呂シャワー暖房つき。２階は２千円アップ。

　　おお～～外観もお部屋も実にキレイです。

「駐車する時はちょっと面倒ですけどこの辺りはとても静かですよ。目の前が公園で日当たりも良いですし」

大家さんも上品で優しい感じのオバ様です。良いじゃないすか。ここにしろ！ここに！

「そうですね俺もここ良いかなぁ」

　　　　そうだそうだ！決めちまえ！

「じゃ　他に見に行く約束している所を全部回ってからお返事します」

　　　　なにぃ～～！？なんだよ約束してる所って！
　　　　他に見に行くとこなんて無いじゃんか！このウソつきが！

なんだよ！気に入らなかったのかよ！すげぇ良い所だったのに！

「だって狭いんだも～ん。それにここじゃぎがんち遠いんだも～～ん」

　　　貴様～～～！人がせっかく探した所にすったら理由で（怒）！！

遠いったってチャリですぐだろうが！電停も車もあるんだから冬だって困らんだろう！

「もうちょっと色んな所を見てから決めたいんだよー。あせらずにさー」

　　　こっちは死ぬほど焦ってるんだ！

（今思えばこいつノラリクラリと時間を稼いで、おいらの部屋に転がり込む気満々だったのです。）

さて「貸室」「空部屋」と張り紙を見つけたらすぐさま管理人室を訪れお部屋を見せて頂きます。とっても良いお部屋もあり、これはちょっと…なお部屋もあり。なかなか楽しかったです。

にしても空部屋を見ると大家さんの管理能力が良くわかります。

いつでも人が見に来ても良いよう掃除や内装の行き届いたお部屋にしてある大家さんはやはり感じの良い人で、前の住人が出て行ったままホコリが積もったお部屋の大家さんはなんかヤな感じです。

何件もまわって行くうちに大家さんのプロファイリングが出来るようになってきちゃいました。

　　　つーか何でおいらがこんなに付き合わねばならんのだ。

結局　この日も「これだ！」と言う部屋は見つからずに解散。

　　　…のハズだったのですが。夜になってヤツから電話が。

「ぎが～風呂もう入った？ゴメン俺も入りたいんだけど良いかな～」

　　　どうせもうアパートの下まで来てるんだろう…

風呂って言っても水だぞ。ガス節約してるんだから！

「ありがとうぎが～！良いんだ良いんだちょっとぬるいぐらいで。やったー♪」

コノ野郎「水」のおいらんちの風呂を「ちょっとぬるく」しやがりました。

人のネットタイムと焼酎タイムを邪魔する上に風呂の温度まで勝手に暖めるこおいち君。魔人です。

「ぎがメシ残ってるか？明日の弁当にちょこっともらって良いかなー？」

　　　おいおいカセットコンロ貸してやってるだろ？それで炊けよメシくらい。

「全部ダンボールにしまっちゃってどこにあるかわかんないんだ」

　　　あああああーーーもうこのクソオヤジ！

カツオ節もユカリも使わないぞ！塩おにぎりで我慢しろよ！

「うんうん　それで充分だよーありがとうなぎが♪」

風呂から上がっておにぎり持ってやっと出て行った「こおいち君」。

……多分　これから毎晩風呂入りに来てメシ持ってくんだろうな……

それでも本格的に転がり込まれるよりはマシか。とこの時は思っていたのですがこおいち君はやっぱり魔人だったのです。

ちなみに次の日、風呂の残り湯を見ると例によって死ぬほど汚くなっていました。
恐るべし魔人汁。

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